2015春季アニメ序盤の感想(その2):暗殺教室、終セラフ、UBW

こんばんは。函館五稜郭公園でも桜の開花が確認されたということで、桜前線がついに北の大地に侵攻して参りました。日曜日には札幌でも桜が咲くとか言われています。GW前とはいつになくせっかちですね。札幌市民は野外ジンギスカンの準備を急がねばなりません。

去年円山公園で煙もモウモウの光景を見て、道産子はBBQがどんだけ好きなのかと思いましたが、厳しい冬を越えた今ならその気持ちが理解できます。冬がツライほど春の喜びは格別ですね。

さて今日は春季アニメ序盤の感想その2です。その3もやる予定なのですが、まだ「山田君と7人の魔女」が2回目を終えたばかりでして…面白いからもう強行しちゃうか、それとも来週まで待とうか考え中です。

4.暗殺教室

冬季アニメから継続で12話から2期目に突入しました。2期目に入ってまだ2話しかやっていませんが、流れは変わらないのでが感想を書いても大丈夫でしょう。

1期目終盤は殺せんせー暗殺(というかまっ正面からだから単に殺害でいいか)のために転校生が連続登場しましたが、2期目に入っては暗殺以外の話題になっています。

主人公である「エンドのE組」こと椚ヶ丘中学校3年E組は、正式には「特別強化クラス」と呼ばれ、成績不良者と素行不良者で構成される落ちこぼれクラスです。校舎は本校と隔離された古びた旧校舎で、劣悪環境に置かれた上、部活動へも参加できません。

E組の生徒は本校舎の生徒や教師から徹底して差別されていますが、これは浅野理事長の教育方針で、「校内での物理的心理的な差別状況を作り出すことによって『成績が落ちるとE組に落とされる』という危機感を与えることを目的としており、落ちまいと頑張るという合理的な仕組みの学校」なのだそうです。現実にあったら文科省が黙っていないでしょうが、そこはまあ漫画ですので。
一応E組からの脱出も可能ということになっていますが、大富豪で大貧民に落ちた以上に厳しい環境なので実現は非常に困難となっています。そういう訳で殺せんせーが来るまではE組の生徒達は前向きな学園生活を送れていませんでした。「暗殺教室」となったことで、殺せんせーによる暗殺技術の修練と授業によりずいぶん楽しそうになってきましたが。

12話「球技大会の時間」では体育(及び暗殺技術)を担当する烏間惟臣(「人類最強」の呼び声も高いですが、殺せんせーには通用しません)が、E組で暗殺可能性のある有望な生徒を考察するところから始まります。


そしてもっとも普通で地味な潮田渚(主人公格)に恐るべき才能があることに気付きます。「殺気を隠し、自然な体運びで対象に近付く才能」「殺気で相手を怯ませる才能」「『本番』に物怖じしない才能」など、暗殺の才能に長けているのだそうです。が、暗殺を除けば普通の中学生であって欲しいと考えている烏間はその才能を育てていいものか躊躇します。


そんな折に烏間の補佐として防衛省特務部所属の鷹岡が登場してきます。表向きは甘党の温和でお人好しな態度をしていおり、当初は沢山のケーキで生徒の気を惹いていましたが……

彼の作った地獄の時間割(笑)。そして逆らう者には徹底した制裁が待っていました。


生徒たちを「家族」と呼び、自分を「父親」に例える鷹岡に対する返事は「はい」以外はありません。

クラス一の美少女神崎有希子(CV佐藤聡美)に魔の手を伸ばす鷹岡。これてセクハラじゃないのか。


怯えながらも毅然として「烏間先生の授業を希望します」という神崎さん。修学旅行以来ずいぶん強くなりました。

しかし待っていたのは男女平等ビンタ。ド外道鷹岡。でもしゅが美の可愛い悲鳴が聞けたので良しとしよう(笑)。もっと出してというリクエストがこういう形で実現するとは。

さすがに怒る殺せんせーと烏間に対し、お前の生徒とサシで戦って負けたら出て行くという鷹岡。自分は素手で相手には本物のサバイバルナイフを持たせると言います。これは鷹岡の策略で、本物のナイフにびびったところは完膚なきまでに叩くのが常套手段なのだとか。

そして烏間が選んだのは潮田渚でした。断っても良いという烏間に対し、烏間を信頼する渚はナイフを受け取ります。

そして殺気も邪気もなく何気なく近づき、あっさり背後を取ってしまいます。殺せんせーもやれそうですね。約束を破って暴れようとする鷹岡は烏間が一発でのし、こっそり見ていた浅野理事長が解雇通知を口に押し込んでジ・エンドでした。

ちなみに卒業までに殺せんせーを暗殺できないと地球は滅ぶということになっているのですが、どうしても殺せんせーが本気でやるとは思えません。でも月を破壊して見せているので政府(というか国際社会)も一応対応しているような。

人類存続のために本気になれば、旧校舎に戦術核(要すれば戦略核でも)を使うとかやりようはいくらでもありそうなんですが、殺せんせーは「対先生物質」でないと絶対に死なないのかな。でもそんな物質を政府が開発していたり、殺センセーと同様の触手細胞を人間に移植することも出来ることから見て、政府は殺せんせーの正体とかこれまでの経緯について充分把握していると思われます。殺せんせーは言うなれば「ジャミラ」なんではないかと思います。

劇中の時間で来年3月までというタイムリミットがあらかじめ設定されているのは、ジャンプお得意の延長攻勢を回避するのに有効だったりして。

5.終わりのセラフ

Fateと並び今季の中二病枠です。まだ充分に状況が明らかにされていませんが、突然発生したウイルスにより大人たちが死に絶え、人間社会が崩壊し、残された子共たちはどこからともなく現れた多数の吸血鬼に囚われ、血液を提供する代わりに生かされるという家畜同然の生活を送らされています。

百夜孤児院の百夜優一郎は、「家族」である百夜ミカエラたちと共に脱出を図りますが、吸血鬼に見つかって優一郎を除いて全員が惨殺され、唯一優一郎だけが強い復讐の心と共に脱出します。すると世界が滅んだはずが、まだ人間社会は残っていたのでした。

それから4年後、吸血鬼への強い憎しみを胸に秘めた優一郎は、念願の「吸血鬼殲滅部隊」に配属されますが、仇をうつべき親友のミカエラは、実は吸血鬼として蘇っていたのでした…今のところはここまでです。

世界が滅亡したというわりに高校があって普通に生徒が通っていたりしますが、やはりその外側はいろいろと大変なことになっているようです。

とりあえずはやみん演じる柊シノアが面白いキャラでいいですね。「童貞は悪」とか「ビバ、不純異性交遊」とか言いたい放題ですが、それだけ人口が減っていると言うことなんでしょう。

吸血鬼とまともに戦うには鬼が宿った武器「鬼呪装備」が必要で、優一郎はそれをまだ持っていません。シノアは
ちゃんと持っていますね。

シノアの大鎌をぶんどろうとする優一郎ですが、一蹴され、今度は高校地下の訓練場に迷い込んで鬼に取り憑かれた不良生徒が持つ斧を奪い取ろうとします。

シノアによると、鬼呪装備に素手で触れると鬼に浸食されて、鬼になっちゃうんだそうです。俺は鬼に負けねえと突っ張る優一郎ですが、鬼は欲望を喰らうので、復讐心すら利用されるという。


でも言うことを聞かないイーノックのような優一郎。不良を倒して斧ゲットだぜ!と思ったらいきなり過去の幻影が。

百夜孤児院の家族達に「自分だけ逃げた」「全然復讐してくれない」と責められる優一郎。これが鬼の精神攻撃のようです。そして親友のミカエラは優しく「力を貸すよ?僕を受け入れてよ」よ囁きます。

しかしそこで気付いた優一郎。

シノアもびっくりですが、驚いても驚いたように見えないのがこの人の面白いところ。喰えない性格の美少女とはやみんの声の親和性は実に良いです。

一方、吸血鬼サイドです。百夜孤児院の孤児達を全員殺したフェリド・バートリーという幹部吸血鬼が優一郎が見つかったと言います。汚い人間に利用されているとも。

そのフェリドに剣を向けるのは死んだはずのミカエラ。

どうみても吸血鬼サイドになっているミカエラ。これから優一郎と再会して殺し合うのでしょうか。ウホッとかアッーな世界にならないといいですが。女性キャラも一杯出して下さい。シノアとかシノアとかシノアとか。

鬼とか吸血鬼とか、はたまた世界を徘徊する怪物とか、世界の構造が次第に明らかになってくれるといいですね。2クールやるから期待しています。
6.Fate/stay night UBW

これも中二病アニメです。昨秋放映し、冬季を開けて春季から2期目を放映して3話(通算15話)が終了。

最強ではないかと目されていたバーサーカー(狂戦士)のヘラクレスと、存在するはずのない「番外のサーヴァン」ギルガメッシュの神話の対決です。


ヘラクレスは「12の試練」により12回殺さないと本当には死なないというバケモノで、しかも大打撃を与えないと死ぬことはなく、同じ方法では二度と死なないという厄介なサーヴァンとです。

しかしギルガメッシュにはゲート・オブ・バビロン(王の財宝)という技(というか宝具)があります。最古の英雄王として、かつて世界が一つであった時、世界の全てを手に入れたというギルガメッシュは、全ての宝具を保有しているのだそうです。

しかもそこから自動投擲してくるので始末が悪いです。流石のヘラクレスも全て躱すことは出来ず、次第に削られていきます。

マスターのイリアの過去の回想がインサート。なぜイリヤが父である切嗣を憎むのかが明らかにされます。闇堕ちしたアイリが怖いですね。

しかもあの大原さやかの綺麗な声で憎悪を囁きます。たまらんなこれは。洗脳方法としては最高ですね。綺麗な声の人ほど闇堕ちしたときのインパクトが凄くて素敵。はやみんも堕ちるんだー!

その後、ホムンクスルの悲し過ぎる宿命とかヘラクレスとの絆とか、おぞましくも美しいエピソードがあるのですが、全部省略(ぜひ実際に見て下さいよ)。

ギルガメッシュの圧倒的攻撃に手も足も出ないヘラクレス。相手の神性が高いほど制約・拘束力が高まる「天の鎖(エルキドゥ)」で拘束してとどめの一撃。

そして幼女(実は18歳ですが)のイリヤに迫るギルガメッシュ。手にした剣の一閃でまさに「目が!目が~!!」

ぽちっとな、ならぬさくっとな。この

二人して雪原を歩いていくイリヤとヘラクレス。過去の幻影ですね。

そして息絶える血まみれのイリヤ。「うん…ちょっと寒いね…」が泣かせます。ルートによっては生き残り、マスコットのようになるイリヤですが、UBW(凜ルート)ではこんな無残なことに。一期で死んだライダーに続いてバーサーカーも退場。

残るサーヴァントは5体(除くギルガメッシュ)。キャスターはアサシン、アーチャーを仲間にし、セイバーを調教中(エロいシーンではないのにやたらエロく見えますな)。つまり4体のサーヴァンとが一陣営にいる形になっています。キャスター陣営は見かけ上圧倒的優勢なんですが…ギルガメッシュの強さは異常ですからねえ。

スポンサーサイト