リチャード・クレイダーマン:還暦を越えた「ピアノの貴公子」

道東で暴風雪
 

 暴風雪の北海道からこんばんは。道東は大変みたいですが、ここ札幌は大したことなくて、昼間では穏やかな天候でした。夕方から雪が降ったり風が吹いてきたりしましたが、この程度で澤井では道東に申し訳が立ちません。

日本全国酒飲み音頭

 さていよいよ送別会シーズンです。忘年会あれば新年会がある如く、送別会があれば歓迎会があるのが道理。12-1月と3-4月はお酒を飲む機会が多いですね。あとは花見だといって飲むし暑気払いだと言って飲むし…。日本全国酒飲み音頭みたいですね。そういえばあの歌は後半になるほど、理由がいい加減になっていきますね。「11月は何でもないけど酒が飲めるぞ」「12月はドサクサで酒が飲めるぞ」なんて。七五三とか忘年会でいいやん。

リチャード・クレイダーマン

 ま、そんなことはさておき、本日は「ピアノの貴公子」と呼ばれて一世を風靡したリチャード・クレイダーマンを紹介しますよ。

 リチャード・クレイダーマンは1953年12月28日生のおフランスのピアニストです。本名はフィリップ・ロベール・ルイ・パジェスだそうです。出身はパリ郊外。幼くしてピアノに親しみ、5才で作曲を始めたそうです。天才の名を恣にして16才にしてパリ国立高等音楽・舞踊学校(コンセルヴァトワール)を首席で卒業。

リチャード・クレイダーマンその2

 普通はクラシックの道を進みそうなものですが、なぜかリチャード・クレイダーマンはポピュラー音楽の道を選び、初めはスタジオ・ミュージシャンや、有名歌手のバック・オーケストラのピアニストを務めていたそうです。いわゆる下積み時代ってやつですね。

 そうしている内に音楽プロデューサーの目に留まり、オーディションを受けるよう誘われます。それは、音楽が過激に走っていく時代にあえてシンプルで美しいメロディーの普遍性を訴える新しいピアニストを発掘するというもので、芸名は「リチャード・クレイダーマン」、デビュー曲は「渚のアデリーヌ」に最初から決まっていたそうです。

リチャード・クレイダーマンその3

 オーディションに参加した約20人のピアニストの中から、ピアノのテクニック、音楽性、そして容姿のいずれにおいても優れていたのがクレイダーマンでした。「渚のアデリーヌ」でレコードデビューしたのは1976(昭和51)年、リチャード・クレイダーマン22才の時でした。

 「渚のアデリーヌ」はフランスではそれほど注目されませんでしたが、隣の西ドイツ(当時)ではテレビドラマの主題曲に使われたことで大ヒットし、スペインなど周辺諸国でもヒットし、その後で逆輸入の形でフランスでもヒットしました。

星空のピアニスト

 リチャード・クレイダーマンと「渚のアデリーヌ」の噂を聞いた、当時のビクター音楽産業(現・ビクターエンタテインメント)が日本での独占販売契約を締結し、1978(昭和53)年に日本でレコードを発売しました。たちまち評判になり、1980(昭和55)年には日本で初のコンサートを開き、以後毎年日本でコンサートを行っています。

フランク・ミルズ

 で、リチャード・クレイダーマンが本格的に日本に紹介されることになった1978年という年は、もう一人のピアニストがピアノ曲をヒットさせていました。日本に2014年10月24日の記事(http://nocturnetsukubane.blog.fc2.com/blog-entry-845.html)で紹介しているカナダのフランク・ミルズです。

 1979年に日本で発売された「愛のオルゴール」はヒットし、私もレコードを買ったくらいでした。しかーし、なかなかに佳曲が多かったにも関わらず、フランク・ミルズはいわゆる「一発屋」に終わってしまいました。なぜか、そう、彼の前にリチャード・クレイダーマンが立ちふさがったからです。

おっさんミルズ

 まあ言っちゃあ何ですが、ルックス的には普通のおっさんですよフランク・ミルズは。そんなの関係ねえ、と私も言いたいのですが、当時36才のおっさんピアニストが、当時24、5才の「ピアノの貴公子」に勝てるはずがないのです。

赤い人も匙を投げる

 「ミ、ミルズ。ミルズにはクレイダーマンを突破する性能は無い。気の毒だが…。」とかの赤い彗星も言ったとか言わないとか。勝負がルックスで決まるというのは実に残念なんですが、そういうものだ。

最近のクレイダーマン

 リチャード・クレイダーマンは現在61才。還暦を過ぎて、容貌もさすがに貴公子とは言い難くなっています。が、これまでに築き上げてきた実績がありますから、毎年5月前後に日本でコンサートを行うほか、世界各国で年300日はコンサートをしているそうです。日本でのコンサートではデビュー曲の「渚のアデリーヌ」を始めとするオリジナルヒット曲や、映画音楽、日本の童謡、唱歌、歌謡曲など幅広いジャンルから選曲しているそうです。やはりそういう努力を惜しまないことが売れ続ける秘訣ですね。継続は力なり、か。

 東日本大震災があった2011年には、多くの海外アーティストが日本公演をキャンセルしましたが、そんな中リチャード・クレイダーマンは予定通り日本公演を行いました。さらに2012年には被災地を訪れています。そうか、いけ好かないイケメンかと思っていたが、なかなかにナイスガイじゃないか!フランク・ミルズの敗北は必然だったんですね。

ピアノとクレイダーマン

 イケメンですが、大変なはにかみ屋だそうで、休日も自宅でピアノを弾いたり音楽を聴いたり読書をして過ごす事が多いそうです。外出する時も愛車(BMW)を自分で運転するか、友人とバスや地下鉄に乗って出かけるそうで、楽屋に用意される飲食物もサンドイッチとミネラル・ウォーターとリンゴがあれば充分なんだそうです。庶民派ですねえ。サンドイッチにキャビアやフォアグラやトリュフが挟まってたりして。また、酒やたばこは一切嗜まないそうです。

 それではリチャード・クレイダーマンの曲を何曲か紹介しましょう。まずはデビュー曲の「渚のアデリーヌ」。聞けば「あ、どっかで聞いた」と思うこと間違いなしです。「アデリーヌ」って誰やねんと思っていましたが、作曲者の娘の名前だそうです。原題は「Ballade pour Adeline(アデリーヌに捧げるバラード)」で、むしろ何で渚やねんと突っ込むべきなんでしょうね。



 「秋のささやき」。いかにも秋の雰囲気に満ちています。TBS系列ドラマ「愛の滑走路'81」の主題曲として使用されました。いかにも秋の画像も素敵です。

 

 「愛しのクリスティーヌ」。原題は「Souvenirs D'Enfance(幼い頃の記憶)」で、クリスティーヌって誰やねん。それはさておき、貴公子リチャード様の演奏をご覧下さい。実は私、「渚のアデリーヌ」よりこちらの方が好きです。



 「愛のコンチェルト」。初期のクレイダーマンは、「渚のアデリーヌ」よりはむしろこの曲でその名が知られていました。1981年のシーボン化粧品のCMで使用されていたからです。このCMは当時頻繁に流れ、たとえ曲のタイトルを知らなくても曲を聴けば「あの化粧品の曲だ」とわかるほどであった。秋らしい画像を集めた「秋のささやき」に対し、春の桜の画像で統一されています。秒速5センチメートルで散っていくのね…



 「午後の旅立ち」。テレビ朝日系列ドラマ「午後の旅立ち」の主題曲です。原題は「Triste Coeur(悲しい心)」でした。悲しみよりは美しさが際立つ曲なので、これについては正直邦題の方がイメージにマッチしていると思います。美しい風景画像が曲に似合っています。


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フランク・ミルズに一票(笑)

高校生になって洋楽に目覚めた時にラジオの番組(All Japan Pop 20)でちょうど流れていたのを良く覚えています。
日本人はイメージに弱いので、ジャケットに本人が載らない方が売れたかも知れませんね(笑)
クリストファー・クロスやエア・サプライはそんな戦略だったと思います。

この時代はザ・ベストテンが始まった後で、邦楽も洋楽も物凄い盛り上がりでした。特にディスコミュージック全盛でしたし・・・

Re: フランク・ミルズに一票(笑)

 junkyさんこんばんは、いらっしゃい。いつもありがとうございます。

 私もミルズの「愛のオルゴール」の方を先に聞きました。が、あっという間にクレイダーマンが抜き去っていったという印象です。イケメンなのはいけ好かないのですが、音楽はまあ悪くないので。

> 日本人はイメージに弱いので、ジャケットに本人が載らない方が売れたかも知れませんね(笑)

 ミルズのジャケットには本人は登場していなかった(少なくともジャケ表には)のですが、これでもかと露出するクレイダーマンに対し、覆面性が仇になったか。もっとも顔を出しても売れたとは思えないですが。君の生まれの不幸を呪うがいい。

> この時代はザ・ベストテンが始まった後で、邦楽も洋楽も物凄い盛り上がりでした。特にディスコミュージック全盛でしたし・・・

 集計方法の適否はともかく、今売れている曲上位10曲を生で放映するという番組はそれまでありそうでなかったんですよね。ベスト30歌謡曲という番組はありましたが、確かにベスト30は発表していたけど出演する歌手は(視聴者からすると)ランダムでした。一応30位以内の人というくくりはあったんですが、上位10人出せやと思っていました。

アンドレ・ギャニオンとジョージ・ウインストンに各々½票‥

(´・・`)特に理由はない‥

Re: アンドレ・ギャニオンとジョージ・ウインストンに各々½票‥

 ROM専‥さんこんばんは、いらっしゃい。いつもありがとうございます。

 アンドレ・ギャニオンは比較的新しい人ですね。存じませんでした。ジョージ・ウィンストンについてはAUTUMNを紹介した記事(http://nocturnetsukubane.blog.fc2.com/blog-entry-138.html)で言及しています。この二人はヒーリング系ということになるのでしょう。クレイダーマンやミルズはイージーリスニング系。その違いを具体的に述べるのは難しいですが、何となく違うなと(笑)。
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