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秋季アニメの総括:4作について語ります

暴風雪
 
 ちょっと奥さま聞きまして?暴風雪ですってよ、暴風雪!私は生まれてこの方暴風雨には何度となく遭遇しましたが(台風なんてまさにそうですしね)、暴風雪には初遭遇ですよ。

視界がないのが怖い

 ただ、早めに帰ったせいか、風が強かったけど雪はさほどではなかったので、吹きつける小粒の粉雪が痛いなとは思いつつ、「きかぬのだトキ…!」と呟きながら無事帰宅することができました。涙が流れたのは雪が目に入ったせいさ。しかし帰宅後ますます風雪が厳しくなったようなので、寄り道せずに帰宅して正解でした。こちとら北海道の冬をなめちゃいませんぜ。

四月は君の嘘

 さて遅くなりましたが本日は秋季アニメの感想の総括をしたいと思います。といいながら、2クールの「四月は君の嘘」と「寄生獣 セイの格率」は引き続き放送中なので今回は取り上げません。

寄生獣 セイの格率

① Fate/stay night-UBW-

可愛い凛

 この作品も2クールですが、セカンドシーズンは4月からということでファーストシーズンを総括します。2006年版がFate(セイバー)ルートを中心に全ルートを折衷した内容だったのに対し、今回のUBWは遠坂凛ルートということで、ストーリーも完全な焼き直しではありません。ゲームもセイバールートをクリアしてから凛ルートが分岐可能となるので、順番としても正しいかと。

アーチャー登場

 何より大きいのがstay nightの10年前の聖杯戦争を描いたFate/Zeroの存在でしょう。アニメーション制作会社が一緒ということもありますが、ストーリーの一貫性がはっきりしたので、主人公衛宮士郎のうざさマキシマムな言動にも耐えられるようになりました。

桜…

 もうね、凛や桜を見る目がまるっきり変わりますね。凛はこちらの心情的にすっかり憎めないキャラになったし、桜はもう痛々しくて。君を助けようとした雁夜おじさんの行動のことを全く知らないだろうなあ。というか、本作とは直接関係ないけどあれだけ命を削ったのに誤解されまくったままの雁夜は作中不幸キャラナンバーワンな気がしますね。英霊になって出てこい。

キャスターに奪われたセイバー

 ただちょっと不満に思うのは、前回の記憶があるはずのセイバーが、衛宮とかアインツベルンといった名前にあまり大きな衝撃を受けていないことですね。色々思う所があるはずじゃないですか。特に相性の悪かった切嗣の養子である士郎とは案外相性が良いところとか、相性の非常に良かったアイリの娘のイリヤと対峙するとかいう場面には。

イリヤとバーサーカー

 半分終了した時点でリタイヤしたのはライダーのみ。しかしアサシンはキャスターが召喚した妙な形のものだし、セイバーまでキャスターのものになってしまいました。NTRだNTR(笑)。キャスターにはぜひセイバーの「調教」と称して百合展開をガンガン展開して欲しいものです。そして士郎は死ぬほどの苦労をガンガン味わって欲しいですね。とりあえずバーサーカーとサシで2時間位戦ってみて欲しい。

ルールブレイカー

② ガールフレンド(仮)

大晦日ガールズ

 1クール12話で終了。もう一話くらいあっても良かったのにと思います。超豪華声優が入り乱れ、キャラが大量に出まくりで、正直ゲームやってない人にはキャラの判別も困難だったかと思いますが、ゲームをやっている身からするとですね、正直悪くない作品だったと思います。 

にゅーろん☆くりぃむそふとと柚子

 大事件が起きるわけでも誰かが死んだり二度と逢えなくなったりするわけでもなく(そうなるかも知れないというストーリー展開はありましたが、絶対にハッピーエンドだろうという確信があるので全然平気)、可愛い女子高生のまったりした日常生活を描いている作品ですが、世知辛い現代社会にはこういう癒し系のアニメも必要だと思います。

ニューイヤーライブ

 ファンからも自分の「推し」のキャラをもっと出せとかいろいろ不満はあるかと思いますが、多分人気上位キャラにはそれなりに配慮していたのではないかと思います。設定上仲が良い心美と野々花はもとより、友達だとしながらゲームではほぼ接点がなかったのでビジネスフレンドじゃないかと噂されていた心美とクロエについても、エピソードを入れ込んでつじつまを合わせていました。

オタクコンビ

 印象に残ったのはブラック企業経営者の素質を持つ生徒会長天都かなたですね。CVは井上喜久子。17才教の教祖なんだから17才のキャラをやるのはお手の物であるとは思いますが、実年齢50才なんですよねこの人。何の違和感も感じさせずに20台のキャラと絡めるのは本当に凄いと思います。しかも他の作品では先生とかママン役とかもこなしているというのに。

クロエとユーリヤ

 アニメに限りませんが、ガールフレンド(仮)の謎。
 その1:留学生といってもユーリヤ・ヴァルコワ(CV上坂すみれ)が流暢な日本語を話しているのに、なぜにクロエ・ルメール(CV丹下桜)はあそこまで発音が 「(^q^)くおえうえーーーるえうおおお」状態なのか。

生徒会入り浸りの霧生さん(中)

 その2:未登場だった生徒会副会長篠宮りさ(CV日笠陽子)がアニメで初登場したのはいいとして、なぜに風紀委員の霧生典子が生徒会の会合にいつも出席しているのか。百歩譲って「魔法科高校の劣等生」のように風紀委員長なら生徒会と関わりがあるのはわかるのですが。それとも生徒会の会合に出ていたのは、生徒会役員共三人を除いては全員風紀委員だったのか?

百合シーン

 その3:イベントばかりやっている学校なのはまあいい。教師と生徒の関係が近すぎるのもまあいいでしょう。が、教師なのに生徒と一緒にアルバイトするってどゆこと?さすがにアニメでは描かれなかったけど、ゲームでは普通に教師の月白陽子(CV遠藤綾)や橘響子(CV新谷良子)が主人公と一緒にバイトするんですが。

初詣ガールズ
  
 その4:二役を演じる声優がいるのはなぜ?私が確認した限りでも名塚佳織が村上文緒と西野彩音、儀武ゆう子が小野寺千鶴と成瀬まなみを演じています。昔の低予算ゲームなどでは声優をたくさん起用できずに色んな役をやらせるということが結構ありました。が、ガールフレンド(仮)はぜいたくに声優さんを起用しているのに。ちなみに目立たない方の西野彩音と成瀬まなみはアニメには登場しませんでした。

全員集合

③ 異能バトルは日常系のなかで

第二段階の異能発動

 こちらも12話で終了。「日常系」と銘打つだけあって非日常に行きそうでいかない作品でした。鳩子が闇に堕ちることを期待していたら、変わって終盤工藤美玲が闇落ちして笑いました。もっとも憑依されていたので正確には闇落ちとは言わないかな。

闇落ち美玲
直江さんの本体

 美玲の異能は、異能発動を視認した相手の異能を奪う「強欲(グレイトフルラバー)」で、異能は無限にストック可能で、美玲に憑依した荻浦直江の異能(名称不明)は他者に憑依する能力で、異能も自由に使用可能ということなので、理論的には美玲は全知全能クラスの異能を一身に背負え、直江は憑依してそれを行使できる訳ですが、直江の憑依異能を目前にしながら美玲はなぜその異能を奪えなかったのか。「奪うぞ」という心の準備が必要なのでしょうか。

黒幕相模
桐生と相模

 寿来達文芸部が日常の中で異能で遊んでいるのはまあいいでしょう。そして裏展開で、神崎灯代の兄にして真性中二病患者と思いきや実は思いっきり異能バトル世界に生きている桐生一と仲間達の活動を通じて、なぜ異能が発現したのかとかが明らかになるのですが、なぜ泉光高校文芸部の5人は桐生達「黒き十二枚の翼(フォールンブラック)」が戦っている精霊戦争から遠ざけられているのかは明らかにされないままに終わってしまいました。何なんだ「ヴァージンチャイルド」って。

闇落ち鳩子

 どうも寿来たち文芸部を日常側、精霊戦争や「黒き十二枚の翼」などを異能側と呼んでトリックスターの役割を担っている相模静夢が何らかの鍵を握っているようなのですが、原作を読んでいないのでよくわかりません。第二期が制作されるならば明らかになるのでしょうか。1話で美玲を文芸部に突撃させたのも相模の仕業でしょう。ロキなのか、ニャルラトホテプなのか。とりあえず2期制作を希望します。そして今度こそ鳩子の闇落ちを!

膝に矢を受けてしまってな
ギロチン登場

 ちなみに美玲襲撃の際は、鳩子と千冬の異能が奪われて極めて危険な状況に陥りましたが、寿来の第二段階の異能「ダークアンドダークオブジエンド」(発動したら最後、自らを焼き尽くすまで消えない高熱の炎)を奪ってしまったために消せなくなって憑依していた直江が逃げ出して事なきを得ました。とはいえこの異能、千冬の異能でギロチンを作り出して腕を切断し、彩弓の異能で腕を元に戻すという無茶な手段でしか解決できない異能なので、寿来は二回、美玲の一回右腕切断という恐ろしい経験をしたことになりますね。

消えない熱い炎
腕再生

④ 美少女戦士セーラームーンCrystal

Crystalのセーラー戦士

 13話まで見ましたが14話が第一期の最終回のようです。でももういいや、書いちゃいます。話数が多いのでオリジナル要素をガンガンぶち込んでいた20世紀版アニメと違い、原作に準拠(多少のオリジナル展開もあるけど)して描かれていました。

Act13決戦

 第二期「ブラックムーン編」も制作することが発表されています。ウラヌス・ネプチューン・サターンが登場する「デス・バスターズ編」以下はどうなるんでしょうか。二期までだとちびうさと準惑星に降格したプルートしか出てきませんが。

制服のセーラー戦士

 キャラデザインが20世紀版とかなり異なっており、おそらく大方は20世紀版の方がいいと言うでしょう。私もそう思いますが、まあ見れないほどではありません。キャラの性格も大きく変わっていて、マーズやビーナスは全くお馬鹿キャラではなくなっていて、基本的にうさぎ以外は全員シリアスです。

三石琴乃

 そんな中、唯一「中の人」も変わらなかったうさぎだけがお馬鹿キャラ全開だったので、微笑ましいと言うよりはむしろ痛かったりしました。終盤の激変ぶりもまた凄まじすぐるし。はっきり言わせて貰えば三石琴乃だけ続投させたのは失敗だったのではないかと思います。

セラムンポーズのミサト

 そりゃあセラムン世代によってうさぎの声は三石琴乃しかあり得ないといった思い入れはあるのでしょう。しかし月野うさぎが三石琴乃の代表作の一つであることは間違いないとして、その直後に演じたアラサーキャラの葛城ミサト(新世紀エヴァンゲリオン)もまた勝るとも劣らぬ代表作であるということが問題なんですよね。

中の人達

 ぶっちゃけて言えば、現状「三石琴乃」で連想するアニメキャラはミサト>うさぎなのではないかと。そして三石琴乃の声質事態もJCよりはアラサーキャラに向いた声質に変わっているような気がします。そのため、非常に無理してうさぎを演じているなあという感じがしてしまいます。また他のキャラが若手声優に入れ替わったのが仇となり、他のセーラー戦士がナチュラルに演じているのと対照的に、うさぎだけが不自然なBBAボイスで演じていることが強調されてしまうのです。いっそ全員昔のキャスティングでやるか、全員交代した方が良かったのでは…

エンディミオンと四天王

 なお、ストーリー的にはダーク・キングダム四天王が実は地場衛(エンディミオン)の親衛隊的存在だったことが個人的に「発見」でした。20世紀版アニメでは完全に悪の手先でしたが、本当は洗脳されていただけだったのね。あとクイン・ベリルが実はエンディミオンに恋をしており、愛深き故に堕ちた聖帝サウザー的存在だったことも知りませんでした。結構可哀想じゃないかこの人。

哀しいクイン・ベリル

 そして謎が深まるのがラスボスのクイン・メタリア。暗黒の生命体で過去の月と地球の戦争の際にクイーン・セレニティが解放した「幻の銀水晶」の力で封印され、北極圏に眠っていたのが覚醒したということですが、この人(?)は何をしたいのか。世界を支配したいのではなく、世界を滅ぼしたいらしいのですが、一体なにゆえに。

クイン・メタニア

 少女向けの作品なのであまり深いツッコミをしてはいけないのでしょうが、例えば目的が一切わからないけど地球を滅ぼそうとしていることだけはわかるみたいな、クトゥルー神話の旧支配者的存在ならそれはそれでいいのですが、それにしてはやたら饒舌すぎていかんですね。地球を滅ぼすほどにエネルギーを吸収してしまえば自分も滅んでしまうのに、それをやめられない人類へのオマージュ的存在…とかどうですかね(笑)。或いは惑星を滅ぼしては他の惑星に向かっていく全宇宙の破壊者(幻魔大戦みたい)とかね。

大阪なる
 
 佐藤聡美という人を充てながら、後半全く登場しなくなった大阪なるが残念。尺の関係で仕方ないのでしょうが、20世紀版では四天王のネフライトと恋仲になるというぶっとび展開だったのに。第二期でもぜひ登場させてください。

月の聖剣
魔剣アルハザード

 余談ですが、月と地球の関係は、ラングリッサーシリーズの「赤き月の民」クリムゾニアと地上人みたいです。時期的にいうとラングリッサーシリーズでこの設定が登場するのはセラムンの後なので、パクッたのかも知れません。月の聖剣は実は魔剣アルハザードということに…

嘘みたいに凜々しいセーラームーン
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自分もランキングしてみましたが・・・

全く違う結果に・・・(笑)
2014年全体や女キャラ、OP・EDも総括したんですが、秋アニメも含めインパクトの少ない作品ばかりだった印象です・・・もちろん自分の主観ですが。
前作がメッチャ面白かった作品が2期になってガッカリっていうのもありまして・・・

商業的に考えれば人気作の続編っていうのは当然の流れなんですが、まどマギもやらない方がいいのでは・・・と思ってしまいます。

そんな中、「サイコパス2」は2期になって俄然と面白くなったという稀有な作品でした。
このところフジテレビが凋落して久しいんですが、アニメ(ノイタミナ枠)に関してはいいセンスしてると思います。

Re: 自分もランキングしてみましたが・・・

 junkyさんこんばんは、いらっしゃい。

 誤解を招いてしまったようですが、記事の数字は順位じゃありません。思いつくままに見たアニメを挙げただけです。

 人気作は続編が作られるのが宿命みたいなところがありますが、ターミネーター2とかエイリアン2のように上手くいった作品もありますから、温かい目(生暖かい目?)で見てやることも必要かも知れません。ただ期待が大きいだけに、失敗したときの批判はより厳しいものになってしまいがちですね。

 とりあえず冬季アニメは早見沙織成分が少ないのが非常に辛いです。彼女の声を聞かないと一週間を乗り切れないというのに。ラジオを聞くしかありませんね。

一応、了解の上ですが・・・(汗)

すみません、自分の書き方が悪かったです。
秋アニメは共感して語れる作品がなかったということで・・・


> とりあえず冬季アニメは早見沙織成分が少ないのが非常に辛いです。彼女の声を聞かないと一週間を乗り切れないというのに。ラジオを聞くしかありませんね。

ミルキィホームズの新作がぁ・・・(笑)
はやみんは春アニメに活躍するみたいですね~~~

Re: 一応、了解の上ですが・・・(汗)

 junkyさんこんばんは、いらっしゃい。いつもありがとうございます。

> すみません、自分の書き方が悪かったです。
> 秋アニメは共感して語れる作品がなかったということで・・・

 ああそういうことですか。これはしたり。これだけ毎季数多くのアニメをやっているとそもそも同じ作品を見ているかどうかが難しいところですね。我ながらマニアックな選択をしているので趣味が合わないのは仕方ないかなとも思います。

> ミルキィホームズの新作がぁ・・・(笑)

 とりあえず1話は見たんですが…8時20分頃の「水戸黄門」ですな。そのこころは「しばらく様子をみましょう」。でもなんとなく漂う「コレジャナイ」臭。

> はやみんは春アニメに活躍するみたいですね~~~

 はい。「俺ガイル」2期とかありますからね。アニメもさることながら、番宣のラジオが非常に面白かったので今回も期待しています。
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