Virgin Snow:大女優がいたアイドルユニットの初雪のスローバラード

こんばんは。昨日から降り出した雪は、今日の午後1時で19㎝の積雪となり、11月前半としては1996年以来18年ぶりの本格的な雪となりました。そういう訳で、雪には十分な経験があるはずの道産子達も驚いているようで、雪によるスリップが原因とみられる交通事故が相次いだほか、滑らないように慎重に歩いている様子でした。

札幌ビギナーとしてはもちろんヤバイヨヤバイヨと叫ぶ出川哲朗のようにびびりながら歩くわけです。雪だよすげーよえらいこっちゃだよとリアル明里パパにメールをしたら、不憫に思ったのか久々にリアル明里ちゃんの画像が来ました。

そういえば昨夜はササラ電車も初出動したそうです。正式には「ロータリーブルーム式電動除雪車」といって、札幌市電で積雪期に運行される除雪用の車両で、「ササラ」とは車体前面に取り付けられた竹製のブルーム(箒)を指しています。これが回転して軌道上の雪を排除するのですね。例年冬の便りとしてこの電車の初出動の様子がニュースなどで取り上げられるのですが、今年は早かった。

大雪になったので、今日は予定を変更してribbonの「Virgin Snow」を紹介します。今回の雪は札幌の初雪ではないのですが、雪らしい雪としては初めてなのでいいでしょう。
「Virgin Snow」はribbonの4thシングルで、1990年11月14日リリース。偶然なんですが、ちょうど24年前の今日ということですね。

ribbonは既に当ブログで紹介したCoCoやQlairと同じく、フジテレビのテレビ番組「パラダイスGoGo!!」内の乙女塾から誕生した、3人組の女性アイドルグループです。タモリが所属しており、バラエティ番組の製作を行っていた田辺エージェンシーに所属していたこともあって、バラエティーアイドル的な活動も多かったのですが、乙女塾では歌唱力の優れたメンバーが揃っていたことで、アイドルらしい愛らしい曲から旋律やハーモニーの美しい曲まで、様々なタイプの楽曲を歌っていました。

活動時期は1989年から1994年で、ほぼCoCoと同時期です。CoCoと違って正式に解散した訳ではなく、段階的に活動が減少して解体されたようで、いつまでグループが存続していたのかよくわからない状態でした。アイドル冬の時代においてはCoCoとともに比較的人気を博したグループですが歌唱力ではCoCoを上回りながら、人気ではあと一歩遅れを取っていたという印象があります。こういう“流れ解散”になったのもそれが原因なのでしょうかね。

CoCoの残党として三浦理恵子が今なお芸能活動を続けていますが、ribbon残党も一人芸能界に残っています。いや、大活躍しているといっていいでしょう。その人の名を永作博美といいます。

永作博美はribbon消滅の頃すでに24才だったわけですが、20代半ばから本格的に女優業を開始し、日本アカデミー賞の最優秀助演女優賞(「八日目の蝉」)、ブルーリボン賞の助演女優賞(「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」)、同主演女優賞(「八日目の蝉」)など数々の受賞歴を持っています。ところで「八日目の蝉で」主演と助演を貰っているというのはどういうことなんでしょうか。
ribbon時代というか乙女塾時代に既に他のメンバーよりも高年齢だったため、「姉さん」と慕われていたそうですが、ご承知のとおり実年齢より若く見える童顔なので、1995年のドラマ「さんかくはぁと」では当時24歳ながら女子高生役を演じていました。既に44才で二児の母ですが、今なお若いですよね。三浦理恵子も相変わらず魅力的ですが、さすがにアイドル時代とは雰囲気大分違うのですが、永作博美は全然代わらない印象です。ちなみに永作博美は1stシングル以外は常にribbonのセンターを務めていましたので、キャンディーズでいえば伊藤蘭のポジションといったところなのですが、女優業に転身してからは歌う姿を見ませんね。

そんな気がしてた バスを降りた時
愛を打ち明ける あなたのまなざし
そっと降り積もる この雪のように
振り向けばこんなにも そばにいたの
(ひとつ)(前の)(遠い)(夢は)
つらい恋は思い出
(教えて)(こころ)
やさしくなるのは あなたのせいなの
やっとめぐりあえた ふたつの瞳を
もう誰も曇らせないで
強く奪うように 抱いてもいいのに
何故私に触れないの

電車も止まって 車も止まって
帰れなくなる事を知っていても
(今は)(強く)(ずっと)(夢ね)
離さないでこのまま
(教えてこころ
素直になるのは あなたがいるから
そっと肩を並べ 歩いた季節を
もう誰も傷付けないで
強く奪うように 見つめていいのに
何故涙があふれるの

やっとめぐりあえた ふたつの瞳を
もう誰も曇らせないで
強く奪うように 抱いてもいいのに
何故私に触れないの
そっと肩を並べ 歩いた季節を
もう誰も傷付けないで
強く奪うように 見つめていいのに
何故涙があふれるの

綺麗なラブソングなので、妄想秒速とかで使いたかったのですが、シチュエーションが思い浮かびませんでした。イメージとしてはもう貴樹と明里しかないのですが。大学生くらいで出会っていたらこんな感じもありかなあ、なんて。
それでは聞いてみて下さい。まずはHDじゃないのが惜しまれますが、フルバージョンです。テレビ番組でフルで歌うのは珍しいので貴重です。
こちらはPVバージョン。これもHDじゃないのが残念ですがフルです。
しっとり感がこの季節にぴったりです。これまでの3曲はアップテンポでいかにもアイドルソングだったのに対し、この曲はスローなバラードです。かなり大人っぽい仕上がりの曲なのですが、オリコン最高8位、4.9万枚と、この時代のアイドルポップスとしてはヒットしました。初雪の季節に聞きたい曲ですが、11月でぴったりというのが北海道のつらいところです(笑)。

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