五木ひろしの歌で妄想する「秒速5センチメートル」:明里を想って夜を彷徨う貴樹の心情は

すすきの昼火事
 
 こんばんは。今日はすすきので昼火事がありまして。煙がすごくて、一時はすすきのからかなり離れた私のオフィスにまで達しました。周囲が白く煙ってここは霧の都ロンドンか、それともPM2.5の総本山北京かと思うほどでした。焦げ臭いにおいつきなのでなお嫌ですね。

凄い煙

 NHKの取材ヘリも飛んだり、なかなか鎮火しなかったりで、私のアパートもさほど遠くないのでどうなることかと思いましたが、なんとか夕方までには収まりました。アパートでも先日火災警報の誤作動がありましたが、火事は怖いですね。

夜空ジャケット

 さて話はがらりと変わって「妄想秒速」です。本日は五木ひろしの「夜空」で妄想を展開したいと思います。このところ完全に懐メロにはまっていますが、名曲は時代を超えるんですよ。

夜空イメージ

 五木ひろしについては今さらここで言うまでない、まさに国民的歌手ですね。かの美空ひばりに「五木ひろしが男で良かった!」と言わしめ、演歌に留まらず、歌謡曲、バラード、R&B、ポップス、フォーク、ニューミュージック、クラシカル、ジャズ、シャンソン、カンツォーネ、ロック、ラテン、民謡、童謡などあらゆるジャンルの作品を歌いこなし、コンスタントにオリジナル・ヒットを生み出し続け、極端にスランプと思われる時期が見当たらないという、不世出の歌手です。

どれほどの速さで生きれば

 そんな彼にも不遇の時期はあり、1965年にデビューして最初の5年間は鳴かず飛ばずで、「松山まさる」→「一条英一」→「三谷謙」と芸名を変えまくっていました。1971年に「五木ひろし」と三度目の改名を行って再デビューしましたが、この芸名には「いいツキをひろおう」という意味も込められているようです。

よこはま・たそがれ

 再デビューシングルの「よこはま・たそがれ」はオリコン1位を獲得し、以後はヒットを連発して念願だった紅白歌合戦にも初出場を果たし、以後2013年まで連続出場を継続中です。今年も必ずや選ばれるでしょう。

夢の中の夜空

 「夜空」は五木ひろしの(再デビュー後)11枚目のシングルで、1973年10月20日にリリースされました。作詞は山口洋子、作曲は平尾昌晃ですが、この二人は五木ひろしが再デビューするきっかけとなった「全日本歌謡選手権」の審査員で、そのまま五木ひろしの「師匠」となりました。 二人は70年代に多くの五木ひろしの楽曲を手掛けましたが、特にプロデューサーだった山口洋子は77年までほぼ二人三脚状態でヒット曲の量産に貢献しました。

雪降る街

 「夜空」は同年の第15回レコード大賞受賞曲ですが、この年のNHK紅白歌合戦では別作品「ふるさと」の方がヒットしていたと言うことで、「夜空」は歌われませんでした。最終的には「夜空」の売り上げのほうが上なのですが、紅白の歌唱曲選定時では先にリリースした「ふるさと」の方が売り上げが上だったのでしょう。レコード大賞受賞曲が紅白で歌唱されなかったのはこれが初めてで、「夜空」の紅白デビューはなんと1999年でした。

雪の夜空

 私がこの曲を聞いたのは子供の頃でしたが、幼心にもこの曲は琴線に触れ、当時からお気に入りでした(大人になってから「ふるさと」も良い曲だなと思いましたが)。いわゆる「ド演歌」ではなくポップスに近いメロディーが良かったんでしょうね。五木ひろし自身も「週刊現代」2014年6月14日号の「熱討スタジアム」での「五木ひろしの『よこはま・たそがれ』を語ろう」において、「ディープ・ピープル(討論に参加した五木、平尾昌晃、長沢純)が選ぶ思い出の五木ひろし」において、「夜空」を選んでいます。

夜を征く貴樹

 この曲で妄想するのは、大人になった貴樹が水野理紗とも別れて新宿界隈を彷徨する際の気持ちです。胸に思うのは理紗でも花苗でもなく、明里のことばかり。とっくに記憶の向こうに消えたはずなのに、なぜか心を締め付け続けるあの人との記憶。

別れを告げる電話ボックス

 どうしたらもう一度あの人と会えるのか。孤独な夜はますます想いを募らせていきます……なんか浜村淳の曲紹介みたいな感じになってきました。

待っていてくれた女(ひと)

 あの娘 どこに居るのやら
 星空の続く あの町あたりか
 細い風の口笛が
 恋の傷あとにしみる

二人の夜

 あーあきらめた恋だから
 なおさら 逢いたい 逢いたい
 もう一度
 夜は いつも独りぼっち

二度と還らない想い出

 あの娘 帰っておいでと
 流れ星に乗せ そっと呼んでみた
 誰も 答えはしないよ
 白い花が散るばかり

さよなら明里

 あーとどかない夢だから
 なおさら淋しい淋しい
 この胸よ
 夜空 遠く果てしない

君が微笑むその人は…

 こういう想いで貴樹が街を彷徨っている頃、遠からぬところにいた明里は祐一さんと楽しげに腕を組んで歩いていたわけです。NTR感で一杯ですね。だがそれがいい。

貴樹じゃない男と

 「あー」の部分でこぶしを回しまくる五木さん。この時右拳も回し、腰をシェイクさせてリズムを取っています。「夜空」が発売された頃からハンドマイクが普及し、五木ひろしの特徴であるこの「ボクシングの構えを模した振り付け」が行われるようになったそうです。

沢村忠

 これは、当時所属していた芸能事務所・野口プロモーションはキックボクシング・ジムで、当時所属していたキックボクサー沢村忠(キックの鬼!真空飛び膝蹴り!)の“ファイティング・スタイル”からヒントを得たのだそうです。五木ひろしは自身、「“拳”は演歌の“コブシ(小節)”をかけている」と語っています。

サワムラー

 ちなみに沢村忠はポケモンのサワムラーのモデルでもあります。エビワラーは元ボクシング世界チャンピオンの海老原博幸。この二体は対になっていて、エビワラーがパンチポケモンならサワムラーはキックポケモン。当時の子供達は知らなかったでしょうが、お父さん達はこれを見てにやりとしたに違いありません。 

窓に映る明里

 それでは聞いてみて下さい。まずはバックダンサーを従えて華やかに歌うバージョン。フルHDです。中国語の歌詞が付いていますがまあご愛敬で。



 1999年の紅白歌合戦での歌唱バージョン。



 NHKの「歌謡コンサート」バージョンです。解像度が…。でも歌唱には影響ありませんから。



 今回は歌のタイトルに合わせて夜の画像ばかりを集めてみました。改めて見ると夜の場面多いですね、この作品。

夜を彷徨う貴樹
夜のビル街
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

本編見てないんですが・・・

五木ひろしの「夜空」は自分も大好きでした。特に最後のサビが秀逸、カラオケで歌いたくなる1曲です(笑)
ライバルとも言われた(?)森進一だと「襟裳岬」がイイです!

あと、キックの鬼こと沢村忠はその昔の力道山みたいな方でしょうか、キックボクシング的には。
何しろゴールデンタイム(夜7時)に放送してましたよね~~~

それと、あの時代を象徴するのは東京ボンバーズ(ローラースケート)かなぁ・・・(笑)

Re: 本編見てないんですが・・・

 junkyさんこんばんは、いらっしゃい。いつもありがとうございます。

> ライバルとも言われた(?)森進一だと「襟裳岬」がイイです!

 いいですね。来年の春、襟裳岬に行ってみたいと思います。何もない春かどうか確認せねば。「なんちゃって乗り鉄」的には列車が途中までしか走ってないのがいかんです。

> あと、キックの鬼こと沢村忠はその昔の力道山みたいな方でしょうか、キックボクシング的には。
> 何しろゴールデンタイム(夜7時)に放送してましたよね~~~

 かの梶原一騎大先生原作ですからね。初代タイガーマスクにも影響を与えたそうです。沢村忠の本名は白羽秀樹(しらは ひでき)だそうですが、本名の方がカッコイイとはどういうことか(笑)。

> それと、あの時代を象徴するのは東京ボンバーズ(ローラースケート)かなぁ・・・(笑)

ミッキー、ヨーコ、そして河野のビンゴ!懐かしいったらありゃしないですね。ステッキで足をひっかける敵チームの「悪のマネージャー」が素敵でした。
プロフィール

ユースフ

Author:ユースフ
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
カテゴリ
リンク
ブロとも一覧

秒速5センチメートル・・・桜花抄の軌跡を追ってみた

心理兵器:秒速5センチメートル
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
FC2カウンター
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
日記
29位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
会社員・OL
4位
アクセスランキングを見る>>
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

最新トラックバック
検索フォーム
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ