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媚肉の香り~ネトリネトラレヤリヤラレ~(その1):タイトルと内容が乖離した隠れた名作

自動火災報知設備システム
 
 こんにちは。昨日は朝から火災警報が鳴って大騒ぎでした。どうせ誤報だろうと思いつつ、歯を磨いたりしながら、いつまでも鳴り止まない警報に一応外に出てみたり。エレベーターで避難ってどんなもんだろうとと思いましたが、普通に動いていましたね。

大きいネコ

 玄関付近には避難した住民が。犬や猫を抱えている人多数で、そうかだから犬の吠え声でうるさいんだと改めて思いました。飼うならネコにしたいですねえ。ものすごい大きなネコを抱えた女性もいて、ネコの大きさにびっくり。おとなしくしていましたが、前足の爪が肩に食い込んでいる様子で、ネコさんも怯えていたのでしょう。ま、画像ほど大きくはなかったですが。

媚肉の香り

 本日はエルフのアダルトADV「媚肉の香り~ネトリネトラレヤリヤラレ~」です。プレイしたのを忘れていましたが、隠れた名作でした。エルフといえば90年代には業界大手として知られ、「東のエルフ、西のアリス」と謳われていましたが、西のアリスソフトがその後も元気だったのに対し、エルフは主要スタッフが次々と去ったことで2000年以降は企画や開発の中心を外部ライターとのコラボレーションで行うようになっていきました。今年夏にはスタッフのほぼ全員が独立したということで、今後のエルフの行く末が気になります。

スタート画面

 そうだ、エルフの過去の名作「臭作」「鬼作」も取り上げていないような。なんだ、まだまだギャルゲーの土曜日続けられそうですなあ……アダルトばっかだけど(笑)。

こいつ…誘ってやがる

 「媚肉の香り」は2008年3月28日に発売され、往年のエルフのテイストに溢れる良作という評価を受けました。ただ、“萌エロ”というキャッチフレーズや、「ネトリネトラレヤリヤラレ」というサブタイトルは必ずしも作品の雰囲気とマッチしておらず、もっと違うタイトルを付けたら「隠れた名作」ではなく「名作」になったのではないかと思います。NTRが主軸のゲームなのかと思ったら、全然違うんですよ。

こいつ…誘ってやがるその2

 南拓也は新藤由紀と付き合って3ヶ月の恋人同士です。大学四年生の拓也は、由紀と一緒に行くつもりの卒業旅行の資金を貯める為、由紀の持ってきた家庭教師の話に乗ります。なんと住み込みで高校生の娘の家庭教師をして欲しいという、今時ちょっと考えられない話です。

寝室の香織

 その家、三澤家の主は松太郎。歳の離れた後妻の香織、一人娘の乙葉の他、亡くなった前妻の妹である律子とその子供達(長女沙耶、長男隆司)が同居するという複雑な家族構成になっています。

壁の孔から覗くと…

 三澤家内の異様な雰囲気をいぶかしく思う拓也ですが、日を追う毎に歯車が狂いだしていきます。三澤家の微妙なバランスに狂いが生じ、不可解な出来事が拓也の周りに起こり始めていきます。拓也が与えられた部屋は松太郎・香織夫妻の寝室の隣なのですが、なぜか壁には隠されたのぞき穴がありました。そこを覗いた拓也が見たものは、夫婦の営み。しかし香織の耐え忍ぶような表情はあまりに切なく、決して悦びから作られてない事を拓也は知ってしまいます…。

主人公に抱きつく香織

 ということで、アドベンチャーゲームなので様々なエンディングを迎えることになります。最短だと家庭教師を断って終わりということも。バッドエンドも三澤家に関わりなくチープな卒業旅行を行うというマイルドなものから、長い獄中生活を送るもの、最悪殺されてしまうものまで多数です。地縛霊になってしまう話は怖いというより切なかったですね。ああ幽霊ってこういう気持ちでいるのかと。

主人公南拓也

 では本日はキャラクター紹介。まずは主人公の南拓也(21)です。エルフらしく顔は明らかになっていません。一流半の大学に通う4回生です。「回生」って関西では普通に言われていますが、関東では聞かないですね。ということは拓也の大学は関西なのでしょうか。

尺八を吹く主人公

 性格は気が弱く揉め事が嫌いで、遠慮がちな性格です。どもる癖があり、Tシャツに毛玉を作るという特殊技能の持ち主です。大学では邦楽部に属し、尺八を嗜むという渋い面もあります。「首振り三年ころ八年」なんて言って、音の加減ができるようになるのに3年、良い音が出るようになるには8年かかるとされますが、自分で音程を作らなければならない楽器なので音感の有無が決定的に重要なようです。ということは拓也は音感があるのかな?

新藤由紀

 新藤由紀(19)。拓也の彼女で白菊女子短期大学の2回生。拓也の大学名は伏せられているのに由紀の短大の名前がはっきりしているのはどういう訳なんでしょうか。天衣無縫かつ天真爛漫で、元気いっぱいで明るくサバサバした女のコですが、実は彼女にも裏の顔はあったりするのです。

駅弁おいしそう

 三澤家の家庭教師の話を持ってきたのは由紀ですが、上手くいかずに解雇され、貧乏卒業旅行をする際にはなぜか彼女は嬉しそうだったりするのです。その訳は最後のシナリオを見ると判明するのですが…見た目と内心は本当に一致しないものですね。まさに“君看双眼色(きみみよ そうがんのいろ) 不語似無憂(かたらざれば うれいなきににたり)”

松太郎にNTR

 ちなみにわずかにあるNTR要素は、由紀×松太郎なのですが、唐突過ぎてただのレイプでは。これはもっと時間とボリュームが欲しかったところですが、ストーリー的にNTRは必須ではないので、NTR強調路線は間違いだったと思います。

三澤乙葉

 三澤乙葉(18)。三澤家の一人娘で、松太郎と前妻(冴子)の間の子です。見てのとおりの美少女で、来年進学を迎える受験生です。こんな子を21才の餓狼のような性欲を持てあます拓也に任せる松太郎の気が知れないですが、うかつに手を出せばどうなるかは自明の理でしょう。拓也と二人三脚で一流大学を目指します。

可愛い乙葉

 性格は優しく頑張り屋さん。本当に松太郎の娘なのかと言いたくなりますが、多分ママン似なのでしょう。彼女をメインに据えて恋愛関係になるという話でもいいんじゃないかというくらい良い子ですが、ストーリー展開上しばしば他のキャラに喰われて存在感が希薄になってしまいます。乙葉エンドはもちろんあって、彼女の健気さが身に沁みますが、お金持ちのお嬢様だったのに…という不憫さが拭えません。

三澤香織

 三澤香織(25)。出たメインヒロイン。綺麗な若奥さんは好きですか?松太郎の後妻で乙葉の義母ですが、乙葉とはしごく仲良くしています。見た目のとおりおっとりした優しい性格で、正妻でありながら同居する律子に虐められています。それでも笑顔を絶やさない健気な若妻に拓也はぐいぐいと心を引かれていくわけですが…

香織ドアップ

 松太郎の後妻は望んでのことではないのか?なぜ居候の律子に虐められるのか?色々の謎を持った人ですが、何しろ清楚なのに若妻の色香に溢れているので拓也は理性を失いがち。理性を失うとどうなるかは…ぜひ体験して下さい。

香織を襲う

 拓也にとっては張り詰めた三澤家での生活のオアシスですが、実はこの人にも秘密が。まさに「踊っているのでないのなら 踊らされているのだろうさ」(神林長平「狐と踊れ」)です。

叶律子

 叶律子(年齢不詳)。子供達の年齢からいって40才は超えているはずですが若作りです。松太郎の前妻である冴子の実妹で、乙葉の叔母にあたります。

飲んだくれてる律子

 冴子の死後に三澤邸で同居し始めました。職業はフリーの宝飾デザイナーで居候しなければ喰っていけないという訳でもないのですが…。やたらギスギスした性格で、その矛先は拓也だけでなく、香織や乙葉にも向けられます。実はこの人にも秘めた想いがあるのです。

叶沙耶

 叶沙耶(19)。叶家の長女で、某病院で准看護士をしながら独学で司法試験合格を目指しています。いつも男を寄せ付けないオーラを放っていて、年齢は近いのに拓也にとっては極めて苦手な存在です。

怖い沙耶

 第一印象はとにかく怖いのですが、いわゆるツンデレです。沙耶シナリオは名作の誉れも高く、誰もが最初とっつきにくかった彼女のファンになってしまうという。そもそもパッケージ表紙でキスしているのはこの人ですしね。裏ヒロインとでも言うべきでしょうか。

沙耶の唄

 あの虚淵玄シナリオの「沙耶」の唄とは多分全然関係ありません(誰も関係あるなんて思ってないか)。

三澤松太郎

 以下は野郎とBBAですが取りあえず。三澤松太郎(60)。そもそも乙葉が孫みたいな年ですが「三澤パレス99」の創業者で現在は悠々自適に趣味三昧の生活をしています。それまでの人生のせいか、何もかもを勝ち負けで考える癖があり、その異様な迫力は周りの空気さえ変えてしまいます。雇用主ですがインパクトがありすぎるので拓也にとってはあまり出会いたくない人物です。

叶隆司

 叶隆司(19)。沙耶と同年齢ですが、多分司馬達也と深雪のような関係です。浪人生で予備校に通っていますが、態度はいつも挙動不審で、廊下で擦れ違っても目すら合わせません。自室には「絶対入るな!」の紙が貼ってあったりして。拓也にとっては不気味な存在ですが、従姉妹である乙葉にだけは心を許してる様子です。

沢木昭彦

 沢木昭彦(45)。律子の別れた夫です。見るからにだらしない風体で、酒浸りの荒んだ生活を送っているようです。過去に松太郎と揉め事があるのですが、それでも懲りずに三澤家を訪れ、その度に律子の逆鱗に触れています。多分にお金に困っているんでしょうね。

キレる昭彦

 キレた時の顔が非常に怖いので、沙耶の怖い顔はこの人譲りなのではないかと。

志田時江

 志田時江(65)。三澤家に古くから仕える家政婦です。謹厳実直で必要以上の事は決して口にせず、どんな時でも表情一つ変えません。「家政婦とはこうあるべきもの」という確固としたアイデンティティーを持ち、日々粛々と家事をこなしています。

志田未来

 この人には実は孫娘が志田未来…とかいう驚愕の秘密があるような気がしていましたが、別にそんなことはありませんでした。

乙葉アップ

 このゲームのウリは秒間30コマのフルアニメーションと、3Dで構成された三澤邸の移動なのですが、前者は素晴らしいのですが、後者は結構ウザイです。三澤邸は豪邸ですが貴族の館とかお城ではないのでそんなに広いわけではありません。「通常のアドベンチャーでは決して体感できない、3Dならではの生活感」を表現するためのものだそうですが。 

主人公の彼女
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