根室遠征記(その1):秘境を走る花咲線

パトラッシュ、疲れたろう。僕も疲れたんだ。なんだか、とても眠いんだ。
 
 こんばんは。一泊二日の根室の旅を終えて帰って参りました。ということで、さっそく根室遠征の報告をしたいのですが、疲れたので今日はとりあえずさわりだけです。パトラッシュも疲れているので堪忍して下さい。

道東地図

 札幌から道東に行くなら、まずは飛行機が速くてよろしかろうと思います。が、道東というのは霧の名所です。釧路空港を目指したはずが中標津や女満別に着陸なんてことだって起こりえます。それはそれで旅のハプニングと割り切って楽しめるような余裕のある大人になりたいところですが、未熟な私には金も時間も度量もないのでした(宝くじ当たんないかな…)。

根室本線

 ま、理屈はともなく鉄ちゃんの気があるのでここは鉄道一択です。滝川駅から帯広・釧路を経由して根室まで至る路線を根室本線といいます。総延長440キロ以上というJR北海道では最長路線ですが、全線単線かつ非電化という21世紀らしからぬ路線でもあります。

スーパーおおぞら

 まあ非電化といっても札幌から釧路まではスーパーおおぞらというどこに出しても恥ずかしくない立派な特急が走っています。2011年の脱線・火災事故(石勝線特急列車脱線火災事故)以降、車両故障等のトラブルが後を絶たないことがとても遺憾ですが、私はこの特急が好きです。しかし、札幌-釧路は以前に乗ったことがあるのです。釧路から花咲線に乗って根室に行くか、釧網線に乗って網走に行くかを選択することになるのですが、前回は釧網線に乗ったので今回は花咲線です。

熊出没注意

 前回なぜ釧網線を選択したかというと、周遊切符を買ったので、札幌→(スーパーおおぞら)→釧路→(釧網線)→網走→(特急オホーツク)→札幌というルートで旅できたからです。途中屈斜路湖班のホテルで一泊したのですが、夕食付きではなかったので2~3キロ離れた川湯温泉まで買い出しに行ったりして。途中に「○月○日にヒグマが目撃されました。注意して下さい」などの看板があって、日暮れ時だったこともあって怖くて仕方有りませんでした。北海道で怖いのは幽霊よりクマ!

花咲線

 なので今回は往復で芸がないなあと思いつつ乗ったことのない花咲線に。はい、もちろん日本最東端の納沙布岬に行きたいというのもありましたが、乗ったことのない汽車に乗りたいという鉄ちゃんの性癖(?)の方が強かったですね。しかし根室本線なのになぜ釧路-根室間は花咲線という名前になるのか。花咲線というのは愛称らしいのですが、根室本線なのにそんな愛称が付いてしまう理由は乗って判りました。

落石付近

 優等列車スーパーおおぞらは釧路止まり。花咲線の区間は、釧路駅以西とは運転系統が完全に分離されているのです。ホームは変わりますし、快速2往復(「ノサップ」・「はなさき」)のほかは普通列車のみの運転で、運転間隔は2-3時間に1本程度。しかもしかも、キハ54は一両で走っているのです。せめて二両編成で走ってくれないでしょうかね。遠目にはバスですよこれは。一両ではもはや「列車」とは言えません。汽車というしか…。

車内の状況

 車内はこんな感じです。座席は以前のものから交換され、座席のモケットは水色地に白鳥、丹頂、エトピリカなどの北海道の鳥をデザインしたものに張り替えられてます。なので明るい感じはありますが、リクライニングはしません。2人座席に1人で座っていればともかく、2人できちきちに乗って2時間強は正直きついでしょう。

湿原を走るキハ54

 風景はですね、北海道の他の路線との大きな違いは、山があまりないことです。森と湿原の中を走っていくという印象ですね。そういうと釧網線と大差ないようですが、一番の違いは海が見える場所があるということでしょうか。特に厚岸湾と厚岸湖のあたりの風景は沿線でも一番の見所ではないかと。

厚岸地図
厚岸湾と厚岸湖

 厚岸は道東のアイヌの中心都市だったそうで、厚岸湾は太平洋に面した天然の良港で、沖合ではサンマ漁、湾内ではニシン漁が営まれています。厚岸湖は北から伸びる砂嘴によって厚岸湾と隔てられた海跡湖で、湖と湾の境にあたる水路には厚岸大橋がかかっています。汽水湖という分類になりますが、潮の干満による海水の流出入が大きく、湖水の塩分濃度が高いため、実質的には厚岸湾の一部であるといってもよく、漁業法上でも海面として扱われています。

厚岸湾。橋の向こうは厚岸湖

 厚岸湖はオオハクチョウの大規模な越冬地で、その他ガン・カモ類が渡来し、丹頂鶴の生息地となっていて、別寒辺牛湿原と霧多布湿原とともに、国指定厚岸・別寒辺牛・霧多布鳥獣保護区(集団飛来地)に指定されています。厚岸湖周辺は湿原になっており、別寒辺牛湿原とともにラムサール条約湿地として登録されています。

厚岸湖
厚岸湖と湿原

 この風景をタダで見られるなんて。これを見るだけで乗車賃分の価値があるなあと思いました。霧が出ることも多いので、いつも見られるとは限りませんが、今回の旅では往復とも堪能できました。

DSC_0013.jpg
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 車窓からスマホで撮ってみましたが…あまりその良さが表現できていない気がしますね。

別寒辺牛湿原

 他にも停車駅の大半は無人駅だったり、汽車が警笛を鳴らしてブレーキをかけるので何かと思ったら鳥たち(サギ類だったようです)が慌てて茂みに飛び込んでいったりと、のどかというかなんというかという光景に出くわします。鳥はまだしも、ガタイの大きなエゾシカなんかと衝突すると洒落じゃ済まないので、頻繁に警笛を鳴らしながら走ります。その音色もなかなかに旅情をかきたててくれるのですが、日常乗っている人達にとっては何の感慨もないでしょうね。

根室駅

 そうしてようやく着いた根室駅。最北端の稚内駅が建て替えで近代化していたのに対し、最東端の根室駅はいかにも最果て感のある駅舎です。稚内より根室の方が辺境なんでしょうかね。根室編はまた明日です。


 
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こんにちは

はじめまして!あるブログを拝見していたら、このブログに出会いました。私もブログを開設しています。「鬼藤千春の小説」で検索できます。一度訪問してみて下さい。

Re: こんにちは

 鬼藤小春の小説さんこんばんは、はじめまして。こんな僻地にようこそいらっしゃい。

> はじめまして!あるブログを拝見していたら、このブログに出会いました。私もブログを開設しています。「鬼藤千春の小説」で検索できます。一度訪問してみて下さい。

 基本的に引きこもりな当ブログですが、せっかくのお招きなのでそのうちお伺いします。個人的に色々あるのでしばらくお待ち下さい。
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