刀語(その4):全変体刀ここに登場。

シェラトンホテル札幌
 
 こんばんは。一週間雨が続けばそれはもう梅雨以外の何者でもありませんな。レイ・ブラッドベリの「火星年代記」に「雨ぞやさしく降りしきる」 (There Will Come Soft Rains)という短編があって、そのネーミングがお気に入りだったのですが、こう毎日ではねえ。

火星年代記

 「火星年代記」は傑作なのでぜひSFファン以外の方にも読んで欲しいですね。もっともSF者が読んでいないはずもないか。日本人好みの抒情性があるんですよねえ、ブラッドベリは。

奥州百刑場

 さてそれでは本日も「刀語」を。いよいよ大詰めも近い第10話は「誠刀・銓(はかり)」です。陸奥国の百刑場に住む仙人・彼我木輪廻(ひがき りんね)が持つという「誠刀・銓」。ですがその場所はとがめが一番生きたくなかった場所でした。

燃え上がる城の幻影

 百刑場は処刑場。何の、といえば大乱を引き起こした飛弾鷹比等(ひだ たかひと)の一党のです。もともとは飛弾鷹比等の城があったのでした。その飛弾鷹比等こそがとがめの実の父でした。ちなみに飛弾鷹比等を討ったのが七花の父の六枝で、とがめにとって六枝は父の仇なのですが、その六枝を殺したのが息子の七花というのも運命のいたずらか。六枝が七実を殺そうとしたので七花が六枝を殺したそうですが、七実が死を望んでいたのでなければ、六枝に七実を殺すなんてできるものですか。七花が出るまでもなく返り討ちにあったことでしょう。

彼我木輪廻

 それはともかく彼我木輪廻は仙人だけあって、見る相手にとって苦手な人物の姿を取るそうです。七花にはかつて一敗地にまみれた凍空こなゆき、七実姉ちゃん、汽口慚愧、そして負けはしなかったけど人間らしくなった今では殺害を航海している敦賀迷彩を混ぜ合わせた少女の姿に見えています。
七花が見る彼我木輪廻の要素その1凍空こなゆき
七花が見る彼我木輪廻の要素その2七実姉ちゃん
七花が見る彼我木輪廻の要素その3汽口慚愧

 一方とがめにとっては内心苦手にしていた彼女の父親・飛弾鷹比等に酷似した姿に見えており言動・性格もまさに飛弾鷹比等そっくりとなっています。あ、性格については七花の見ている輪廻も同様となっています。

迷彩と七花

 輪廻によれば、彼は四季崎記紀の顔見知りで、直接「誠刀・銓」を貰ったそうですが、「迷惑だ」として直後に地中に埋めたのだとか。

彼我木輪廻の姿がとがめにはこう見える

 その後その上に城が建ち、燃え墜ちたら処刑場になったと言っています。さすが仙人、350年は生きていると主張しています。実は「誠刀・銓」の上に城が建っていたことにより、飛弾鷹比等は反乱を起こすに至ったらしいです。

専属マッサージ師

 十畳ほどの深さに埋めたので、とがめ自身が掘り出すようにという輪廻。それが譲渡の条件なので「障子紙の如く弱い」「戦闘力はうさぎ以下」にも関わらず肉体労働にいそしみます。ファイト一発!七花がやればすぐのようですが、禁じられているのでせいぜいマッサージしてやる程度の支援しかできません。

対決する二人

 しかし輪廻はヒマと見えて七花にもちょっかいを出します。ありとあらゆる七花の攻撃をかわしまくる輪廻。輪廻によれば、彼(彼女?)の戦闘力は良く見積もっても七花の7割程度なのだそうですが、「君は100の力を攻撃と防御に半分ずつ使っているから、全力で防御する僕には勝てない」と言っています。つまり七花の攻撃は50で輪廻の防御力は70ということですね。

当たらないよ

 輪廻の限定奥義:誠刀防衛は、攻撃を放棄し、自身の戦闘力の全てを防御・回避に費やす自らの戦法です。事実上逃げ回って、試合放棄状態となっていますが、結果的に引き分けとなりました。どうせ敵が攻撃してこないと割り切るならば、七花は力をすべて攻撃に回す、あるいは8対2くらいの配分に変更することで、輪廻を捕捉して倒すことが可能なのではないかと思いますが、七花には思いつかなかったのか、そもそも力の配分なんてことができなかったのか、諦めてしまいました。

恐怖の代名詞・七実

 もし七実だったら、限定奥義:誠刀防衛を見稽古で習得して輪廻を捕捉できたでしょう。あるいは七実の力量は200くらいあって、攻防に半分ずつ配分しても素で輪廻を上回っているかも。私は七実ラブ(そして中原麻衣ラブ)なのでついついこういう余計なことを考えてしまいます。

埋めた誠刀・銓を掘り出すとがめ

 「真の目的の為には本来の目的を諦めなければならない事がある」とか、「とがめには思い出さなければならないことがある」とか、七花ととがめに覚悟について教える輪廻。

思い出した最後の言葉

 そしてとがめは父の最後の言葉を思い出します。「おまえを愛していた」という一言を。苦手に思っていた相手がこんなことを思っていたなんて。

誠刀・銓を発見

 それ故にとがめはた。「誠刀・銓」の発見に成功するのでした。「誠刀・銓」は柄と鍔だけしか刃なき刀でした。「銓」は天秤を意味し、己自身を測る刀であり、相手を斬るのではなく、自分を切る刀、自分を試す刀、自分を知る刀なのだとか。双刀「鎚」までは剣自身が特性を有していましたが、七実姉ちゃんの「悪刀・鐚」以降は持ち主に働きかける作用を持つものが増え、一層刀らしからぬ刀になっているような。もしや四季崎記紀が製作した順に収集しているのでしょうか。それも運命とか。

これが誠刀・銓だ

 そして輪廻が継げる衝撃(?)の事実。七花の虚刀流自体が「四季崎の血刀」である「完了形変体刀」なのだと。「完了形変体刀」とは、988本の変体刀を習作として製作した12本の「完成形変体刀」をも"習作"として、最後の最後に作られた刀。つまり虚刀流こそが究極の刀ということですね。血刀は血統ということでしょう。

オマエこそ完了形変体刀

 驚愕のとがめですが、輪廻は「まさかそれを知らずに虚刀流を連れて完成形変体刀を集めていたとは思わなかった」と逆に驚いていました。四季崎記紀はどうして輪廻に「誠刀・銓」を渡したのでしょうか。私なら「千刀・鍛」を渡すな。輪廻こそは千本が一本の「千刀・鍛」を使いこなしうる人物ではないでしょうか。なぜ?だって仙人ですから。一人でも仙人……千本で一本の変体刀の所有者に相応しいとしか。

ライトセーバー

 ちなみに「誠刀・銓」、刃なく刀とされていますが、これは誤りで、本当はライトセーバーなのではないかと。ライトセーバーはフォース加護なくして使いこなす事は極めて困難なので、ジェダイの騎士でない彼らには使えないのです。

ビームサーベル
 
 あるいはモビルスーツのビームサーベル。ライトサーベルがプラズマ・エネルギーの刃であるのに対し、MSのビームサーベルはミノフスキー粒子をビーム状にした物らしいです。私はメガ粒子を収束したものだと思っていましたよ。万能だな、ミノフスキー粒子。

ダグラス・カイエンと懐園剣

 はたまた役立たずの剣聖ダグラス・カイエンが持っていた「黒い光剣」こと懐園剣(雌)なのかも。この世界ではきっと「抜けない」のですが、真の力を解放すればあらゆるものを叩き斬ることになるのです。それにつけても……ええい!13巻はまだか!!

全てを見ている者

 それはそうと、こういう重大な話を全て聞いていた影が。それこそ左右田右衛門左衛門。彼が聞いていたということはとがめの天敵・否定姫が全てを知ったと言うことでしょうね。

倒れている真庭人鳥

 陸奥を出て出羽に入った頃、二人は瀕死の真庭人鳥(ぺんぎん)を発見します。刀でばっさり切られた彼は、「鳳凰様を助けて」うわごとのように言っています。一体何が起きたのでしょうか。……ということころで疲れたので今宵のお楽しみはここまでにいたしとうございます(強制終了)。急にちびりちびりと出し惜しみし始めたところがセコイですね。

変体刀

 ちなみにとがめと七花が収集した「完成形変体刀」のはこれで10本ですが、「毒刀・鍍」は真庭鳳凰が、「炎刀・銃」は否定姫と右衛門左衛門が持っているので12本全てが登場したことになりますね。

ソードマスターヤマト

 次回「悲劇」が訪れるような気がしていましたが、私にとっては七実お姉ちゃんの死以上の悲劇はないので、別にそんなことはなかったぜ!

お姉ちゃん(涙)
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