冬季アニメ総括:2本しかありませんけど

こんばんは。これが花冷えってやつでしょうかね。今日は寒かったなあ。引っ越しって面倒くさいですね。転居前も転居後も。初めてではないのだけど、毎回うんざりしながら準備しています。引っ越しが趣味という人もいるそうですが、とてもまねはできませんね。
さて本日は冬季アニメの総括をしたいとい思います。といっても「咲-Saki-全国編」はまだ続くみたいなので「バディ・コンプレックス」と「中二病でも恋がしたい!戀」の二本だけですが。

まず「バディ・コンプレックス」。やたらと801的というか「ウホッ」「アッー!」的な雰囲気が感じられて大丈夫かなと思ったアニメなのですが。結果的には…すごく…健全でした。

最終話で第一話へのループかと思いきや、主人公青葉がループを断ち切りましたね。
① 記憶を失った幼女として“戦災孤児”としてリャザン少佐に引き取られる。
② ゾギリア軍の士官となってヴァリアンサー(要するに空を飛ぶMS)パイロットになる。
③ タイムスリップしてきた青葉と敵として遭遇。やけになれなれしい青葉に戸惑う。
④ リャザン少佐、死の直前にヒナが実の娘ではないことを告げる。
⑤ 戦いの中、突如出現した特異点にビゾンが飲み込まれる。ビゾンが過去に戻って青葉を殺そうとすることを知ったヒナ、自ら特異点に入ってタイムスリップ
⑥ 70年前の世界で影ながら青葉を守るヒナ(弓原雛)。
⑦ ビゾン出現。青葉を殺そうとするもヒナに妨害される。
⑧ 特異点が出現し、青葉とヒナは飲み込まれる。なぜかヒナは消え去る。
⑨ 青葉は70年後の世界へ、そして③へ。ヒナは10年くらい過去に飛んで①へ。

簡単に書くとこんな感じでループするのですが、今回は青葉がヒナが特異点に飛び込むことを防ぎ、ビゾン機は特異点に飲まれる寸前で大破させました。過去に戻ったとしても機能しないでしょう。ということでループは消えて新たな世界が展開されるのでしょうが、時間軸の矛盾(ヒナはドコで生まれた何者なのかとか、ビゾンとヒナが過去に行かなければ青葉が未来に来ることもないとか)は第二期で説明されるのでしょうか。
ヒナが急にデレになることも、カップリングシステムで説明する(しかもディオと青葉で先例を作っていて納得感がある)など、短い割りにきちんとしたアニメという印象でした。最後にヒナと青葉がカップリングをする訳ですが、やはりナイスカップリングは男×男より男×女の方がいいですな。

しかしビゾンは思いっきりNTRを喰らって可哀想。ヒナに入れ込めば入れ込むほど相手にされなくなっていったような。しかしゾギリアの指導者(創始者?)として思いも描けぬ姿でラストに登場してきたので、きっと第二期でも活躍することでしょう。

あれだけ「うおおおおヒナああああ!コネクティブヒナアアアアア!!」と叫んでいたのにヒナにガン無視されたビゾンと、薬物で正常な状態じゃなかったヒナを一声であっさり正気に戻す青葉。この差は一体何なんでしょう。ビゾンがヒナへの想いと青葉への復讐だけでゾギリアを建国したとしたら凄すぎる。

NTR男・ビゾンが青葉への復讐のため、青葉に片思いしている奈須まゆかを拉致して…なんて薄い本が出てきそうな気がします。ヒナが味方になって青葉とよろしくやると、まゆかも暗黒面に墜ちるような気がしますが、そういうドロドロもまたよきかな。しかしディオが空気になってしまう(笑)。

続いて「中二病でも恋がしたい!戀」。一年経っても全く進展しない勇太と六花。結局二期でもキスには至らず。まあそういう初々しいカップルも嫌いではないのですが、六花の中二病言動が容認できるか否かで彼女への好感度は大きく変わるでしょう。

はっきり行って私はもう六花は駄目でした。自分のだらしなさとかの言い訳に中二病言動しているだけのような気がして。一期では六花の姉、母、祖父が六花の中二病に手を焼いていましたが、普通の人だとああいう反応になると思います。

中二病というのはだいたい高校二年生あたりで収まり、代わって高二病になるといわれています。高二病とは、中二病及びその要素を必要以上に嫌悪することですが、自己顕示欲の発露という根本的部分は中二病と同じであるため、類似・同一の症例も多いとか。以下のようなのが高二病の症状だそうです。

・物語やその設定のいわゆる中二的要素を必要以上に嫌悪する。
・特に天才や美形といった派手な要素や特殊な漢字表記・ヴ行単語などに大きく反応を示す。
・玄人・通を気取り、人気がある・有名な・流行している物や作品を嫌う。
・理想や前向きな理屈を綺麗事・ご都合主義と嫌い、逆に悲観的な正論と妥協を好む。
・評論家のようになり、最初から期待することをせず、前情報から粗探しに終始する。
・努力や根性、縁の下の力持ちなどといった泥臭い・渋い要素を好む。
・ファンタジーやSFなどの話に対して現実・現代的価値観の面から突っ込みを入れ始める。
・日常物などのいわゆる平和で明るい話よりも、病んだ状況・言動や暴力・修羅場などが多い暗く陰惨な話を好む。
・ストイックを気取り、大衆など広い対象に向けた物事を「ゆとり向け」と嫌う。
・オタク的要素を嫌う。
・大きな流行を避ける行為を見下す一方で、そのアンチ流行的態度をさらに回避しようとする。
・自分は中二病なんかとは違うまともな存在だと思い込む。

まあこれはこれで鬱陶しいですなあ。もし三期があるなら、高二病対中二病なんてのもいいかも知れません。しかし、きちんと時間が経過する作品なのにいつまで経っても中二病というのも考えものですね。

一方、新キャラの七宮智音は良かった。勇太への恋心と決別しようとしてしきれないことに苦悩するあたりは見応えがありました。個人的には勇太には六花より智音を推奨したいですが。

そして何より面白いのが丹生谷森夏。この人がいるから見ていたようなものですよ。二期では封印していたはずのモリサマーにしばしば戻ったりしてパワーアップしていました。

生徒会長に立候補したり、偽モリサマーと対決したりと、丹生谷回の面白さは格別です。もうこの人を主人公にしてしまえとさえ思います。そして髪を解いた凸守と百合ップルを結成するがいい。

一話で黒髪になってイメージチェンジをしたのに、二話以降はもとに戻っていた丹生谷ですが、なぜか二学期が始まった最終話ではまたもやイメチェンをしていました。学期毎にイメチェンするのがマイブームなのでしょうか。そしてすぐに元に戻るのも。

あと個人的には勇太の妹・樟葉がお気に入りです。現役中二病患者の六花や智音の痛い言動や容姿にも引くことなく、普通に接しているあたり、大物の風格があります。兄・勇太の中二病で慣れっこになったものか。本人が中二なのに中二病の片鱗もうかがえないあたりは実に素晴らしい。中二病を引き摺りまくっている高校生どもよりよほどしっかりしているので、樟葉は一家に一人欲しいですね。あ、六花はウザいからいりません。

スポンサーサイト