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学ばない探偵たちの学園:東川篤哉のブレイク前の学園ミステリー

12月25日
 
 今日こそ本当のメリークリスマスなのですが…世間的にはすでに「事後」って感じですよね。日本のクリスマスはイブがメインイベントなのでしょうか。多分リア充カップル達がイブに豪華ディナーに高級ワイン→シティーホテルで一泊という流れで一晩明けたら25日だからだと思います。後朝の別れがアンニュイな気分をもたらすのか。まあクリぼっちには関係ないぜ!俺たちの戦いはこれからだ!!

サンタガールまどか

 そうそう、そんなクリぼっちな私にまどかさんがサンタガールコス姿の画像を送ってくれました。君は天使か!クリスマスプレゼントありがとうございます。

学ばない探偵たちの学園 文庫版

 ということで、本日は東川篤哉の「学ばない探偵たちの学園」です。東川篤哉の本は初めて読みました。何か聞いたことのある作者だなと思っていたら…「謎解きはディナーのあとで」でベストセラー作家になっていましたね。気付かずに読んでしまいました。

東川篤哉

 東川篤哉は1968年生で広島県尾道市出身。岡山大学法学部を卒業後、ガラス壜メーカーに就職しましたが数年で退社し、以後8年間は月収12~13万円のアルバイトで生活し、「一寸先はホームレスかという生活」だったそうです。

密室の鍵貸します

 1996年に東篤哉名義で投稿した「中途半端な密室」が鮎川哲也が編集を務める短編アンソロジーに採用され、2002年に「密室の鍵貸します」で本格的に作家デビューしました。

 作風はトリック重視の本格派ですが、作中にユーモアのある掛け合いやギャグが多分に織り込まれており、ユーモア・ミステリー作家とでもいうべき存在でしょう。

謎解きはディナーのあとで

 2010年発表の「謎解きはディナーのあとで」は、口コミなどでじわじわと部数を伸ばし、第8回本屋大賞を受賞し、シリーズ累計320万部を突破しています。

 「謎解きはディナーのあとでシリーズ」のほか、「烏賊川市シリーズ」「鯉ヶ窪学園探偵部シリーズ」などのシリーズものを執筆していますが、本書「学ばない探偵たちの学園」は「鯉ヶ窪学園探偵部シリーズ」の一作目です。

 本シリーズは東京都国分寺市の西のはずれの恋ヶ窪の、さらにはずれにある架空の高校「鯉ヶ窪学園」の探偵部の面々が中心となって活躍するユーモア本格ミステリーです。これまでに本編が「学ばない探偵たちの学園」「殺意は必ず三度ある」、番外編(短編集)が「放課後はミステリーとともに」「探偵部への挑戦状 放課後はミステリーとともに2」と計4冊が出版されています。
 
 「学ばない探偵たちの学園」は2004年1月に単行本が刊行され、2009年5月に光文社文庫から文庫版が刊行されています。番外兵の「放課後はミステリーとともに」はタイトルが「謎解きはディナーのあとで」に似ているなと思ったら、しっかり作者が自白していました(笑)。

本人も認めている(笑)

 例によって文庫本裏表紙の内容紹介です。

 私立鯉ケ窪学園に転校した赤坂通は、文芸部に入るつもりが、何故か探偵部に入部してしまう。部長の多摩川と部員・八橋とともに部活動に励むなか、学園で密室殺人事件が発生!被害者は、アイドルを盗撮しようとしたカメラマン。妙な名前の刑事コンビや、個性派揃いの教師たちが事件をかき回すなか、芸能クラスのアイドルも失踪!学園が誇る探偵部の推理は。

主要登場人物

 主人公にして語り手の赤坂通はミステリーにはずぶの素人で、部長の多摩川から事件の記録係を言い渡されたことから本書が生まれたという設定になっています。探偵としての素養なまったくありませんが、重要なつぶやきを聞いていたりとそれなりに事件解決に貢献しています。

 3年生で部長の多摩川流司は本格ミステリー原理主義者で、「ロジカル」「スマート」「クール」を追求しているものの、本人は常にその対極にいるような存在です。推理能力はけっして低くないものの、うかつな性格が災いして最終的には失敗することが多い残念な人です。

 同じく3年生の八橋京介は謎の関西人で、通常は関西弁で喋っていますが事件の謎を解明する際はなぜか標準語になります。周りからは多摩川のお目付け役や世話係、監視役、つっこみ役として認識されています。推理力を含めたステータスは多摩川とほぼ同じですが、密室殺人事件のトリックを暴いています。
 
 この3人が本書における探偵部で、この他表向き放送部員ですが実は探偵部所属で諜報活動を行っている山下佳代子という3年生の女子部員がいますが、完全に別行動をしており推理には参加していません。

 学校から非公認で部室もなく他のクラブの部室に勝手に入り込んでいる流浪の探偵部ですが、顧問になるという奇特な教師がいます。生物教師の石崎浩見がその人で、飄々とした性格で、学園内随一の変わり者として知られています。実はもっとも探偵らしい人物で、事件を解決しているのはほぼこの人です。

 鯉ヶ窪学園には芸能クラスがあり、人気アイドルも通っています。学園の生徒はアイドル扱いしていませんが、盗撮目当てにやってくる天ぷら学生(制服だけ真似た部外者)が後を絶たずに侵入してきます。

 そんな中、鍵の掛かった保健室に天ぷら学生の刺殺体が発見されます。窓が思いっきり開いていたのですが、雨が降ってぬかるんでいた窓の外には足跡一つありません。誰がどうやって殺害したのか?そして人気アイドル藤川美佐が事件後に謎の失踪。二つの事件は関連があるのか?

 さらに警察が容疑者として疑っていた音楽教師が自宅で死んでいました。密室であったため覚悟の自殺とみなされましたが、探偵部は納得しません。探偵部は二つの密室殺人のトリックを暴き、真犯人を見つけ出せるのか?

 本書ではトリック暴きに主眼が置かれており、なぜ犯人が犯行に至ったのかと行った情実は深く描かれていません。それは警察での取り調べで明らかにされればいいということなのでしょう。それと第二の殺人事件については八橋がトリックを解明するのですが、むしろ犯人がよくそんな手を考えついたものだと思います。第一の殺人については、犯人の意図によらずそうなったものなのでいいのですが。

 なお、本書の単行本は絶版になっていましたが、「謎解きはディナーのあとで」でブレイクしたせいか再刊されたようです。

学ばない探偵たちの学園 単行本

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