花咲くいろは(その7):最終回のような13話とサーブス満点な修学旅行編の14話

今日は薄ら寒い曇り日でした。明日は雨らしいですが、気温は上がるようですね。関東平野部では雪はまだまだでしょうか。さて「花咲くいろは」も折り返しにやってまいりました。本日は1クール目の最終回とも言える13話と2クール目の初回とも言える14話です。2クールやるアニメは途中でOPやEDを変えることが多いですが、やはり大人の事情なんでしょうか。「ちはやふる」みたいに通しで同じOP・EDの方が私は好きなんですが。そうじゃないと曲を覚えられないし(笑)。

それでは1クール作品だったら最終回の第13話「四十万の女 〜傷心MIX〜」です。「四十万」は「しじま」と読みます。女将の名字であり、かつて皐月も「四十万皐月」だったのです。名字は違えど緒花も当然「四十万の女」だといえるでしょう。どういう風の吹き回しか、喜翆荘について来た皐月。迎える側は戦々恐々です。

女将は感情が高ぶって応接できかねないと言うし、縁はびびりまくっています。幼少期の皐月の傍若無人ぶりはトラウマになっている様子。

宿題やらされたりお年玉を巻き上げられたりとやりたい放題です。それでドMになって崇子みたいな女が好きになってしまったのでしょうか。しかしあの女将の下にいたら皐月がいなくても同じような末路だったような気もしますが。到着した皐月は早速マイペースに振る舞います。娘とはいえ客は客。どんな客でもおろそかにしないのが喜翆荘の経営方針です。早速菜子や次郎丸にあれこれアドバイスをして、板場にもやってきていろいろと言っています。言っていることは間違っていないので、菜子なんかは心酔してしまっています。目が綺麗だと褒められたせいかも知れませんが。

一緒に帰ってきた緒花はさっそく仲居に戻って掃き掃除などしています。緒花の日常はすでに東京ではなく喜翆荘にあるのだということを思い知った東京行きでした。喜翆荘がなじむ!実に!なじむぞッ!そこで皐月に誘われ、稲荷神社に一緒に行く緒花。緒花が東京の街が好きではなかったように、皐月は湯乃鷺温泉が好きではなかったようです。しかし、夕暮れ時の街が好きだった緒花のように、ぼんぼり祭りだけは好きだったそうです。

お祭りで孝一と仲直りできるようにお願いしてみればと言われて激しく動揺する緒花。緒花は口よりその表情がものを言うタイプなので、ママンからすればお見通しもいいところなのでしょう。「やっぱフラれたか」と言われて、さらに激しくわらべ歌…もとい動揺する緒花。これは緒花が一人相撲を取っているだけでフラれたわけではないと想うのですが…

しょげてないで喜翆荘の良さを見せろという皐月に振り切って帰る緒花。しかし動揺しまくりで、天敵の青鷺がいても気付かないほど。この青鷺、緒花がビビるからかさにかかって脅かしていたみたいですが、緒花が驚かないと張り合いがないみたいです。


宿一番のお楽しみである夕食です。運ばれてきた料理を誉める皐月。特別料理の竹輪の煮物は女将お手製。きっと昔皐月が食べていたものなのでしょう。

皆さん待っていたかどうかは知りませんが熟女のお色気タイムです。え?BBAは要らない?まあそう言わず。さすがアラフォー、ブラは黒ですか。大人の色香というやつでしょうかね。

温泉につかりながら少女時代を思い出します。お風呂に入ろうとしたら豆爺が掃除中、豆爺に出て行ってと言うと、女将が風呂はお客優先だから掃除は続けると言います。むかっとして豆爺のそばで真っ裸になって風呂に入る若き日の皐月。少女時代の皐月は伊藤かな恵が演じているので緒花っぽくなります。

ついでに言えば、お風呂に入っている態勢もさすが母娘、よく似ています。これも一応サービスショット…かな?

部屋に戻ると当然布団が敷いてありますが、菜子に変わって緒花が敷いただけに、丸めたシーツで抱き枕が作られています。これはないと眠れないのだとか。ライナスの毛布か。もしや男は抱き枕の代わりなのか。女将と緒花のタッグで皐月対策は万全だ。さて緒花はなお女将と作戦会議です。馴染み客にはかゆいところに手が届くようなサービスをする喜翆荘、一見客だとその好みを収集していくことになるのですが、皐月の母と娘が当人の好みを知らないはずもありません。緒花と女将がこれほど会話するのは放映始まって以来ですね。

すると皐月の呼び出しが。芸者を呼べと言っていますが、これはもとより緒花と女将に来いと言っているのですね。酒とビールとジュースも頼んでいます。そして始まる四十万三代女の宴会。

いきなり酔いつぶれている緒花。深夜アニメとはいえ、女子高生に酒を飲ませるのはさすがにヤバいよ…と想ったら、ジュースで酔っ払っている模様。ジュースの壜に入ったジュースを飲んでどうして酔えるのだ(笑)。そしてくだを巻きながら孝一への想いを愚痴ります。

緒花に言わせれば、緒花と孝一の日常は別のものになってしまっていてもはや相容れないらしいのですが…。いいか、本当に時間と距離に引き裂かれるというのはこういうことだと緒花に「秒速5センチメートル」を見せてやりたいですな。

そして女将も寄る年波に勝てずに撃沈。様子を見に来た縁が背負って帰ります。こんなに軽かったっけと驚く縁。その前に女将は「夢を見たよ…あんたがここを継いで…緒花もいて…」と呟くように言っていました。女将の望みはやはりそれだったか。しかし想うようにならないのが人生ってヤツですね。

翌朝、喜翆荘を去っていく皐月は緒花に感想文を提出します。そして嫌になったらいつでも東京に戻ってこいとも。こういうときだけ母親面してと緒花は不愉快なようですが、最後くらいかっこつけさせろと。

そして封筒の中の喜翆荘評はといえば…
「変わらないこと 変わっていけること」
「十年一日の如く」と言ってしまえば簡単だ
しかし「変化」を続けなければ場は沈んでしまう
「変わらないというイメージを人に与えるための変化」は非常に難しいのだ
喜翆荘は常に「進化」を続ける
「変わらぬサービス」を続けるため
「十年一日の如く」を守りぬくため
従業員達の「気概」を感じる
とても温かく「居心地の良い旅館」だった
全米が泣いた!といわんばかりの絶賛の嵐でした。

その後、緒花は一人で稲荷神社で決意表明です。
「ここに来てから『孝ちゃんに会いたいな』って思うことはあっても『東京に戻りたい』っていうのは一度も考えたことなかった。『孝ちゃんとのいつもに戻れない』から東京に戻らないんじゃない。この場所が『私のいつも』だから、この『いつも』を選んだのは……『誰でもない私』だから。私は喜翆荘が好き。喜翆荘で働く『みんな』が好き。おばあちゃん……女将さんのことも……ママのことも好き!孝ちゃんのことも……」

「孝ちゃん!孝ちゃん今までいろいろごめんね!いろいろありがとう!じゃあな!」

この緒花の表情をご覧下さい。ここで終わりでもおかしくないです。ジャンプの10週打ち切りマンガなら「俺たちの戦いはこれからだッ!」と言っているところですね。P.A.WORKSの次回作にご期待下さい?しかし幸いなことにまだもう半分あるのです。

続いて第14話「これが私の生きる道」。パフィーかいな。OPもEDも一新です。「ハナノイロ」いい曲だったのにな…。

2クール目開始ということでサービスに徹するつもりか、水着回となりました。そしてこれまで脇役だった結名が前に出てきましたよ。

緒花・菜子・民子、そして結名の通う香林高校は夏の修学旅行。行き先は宮崎です。焼きたくないからと泳ぎたがらない民子。しかしそのわりに可愛い水着を着ているということで、緒花と結名は水着姿に剥いた民子を海に放り込みます。一緒に緒花も海に突っ込んじゃったりして。

結名のサービスショット。さすがに可愛いですね。菜子なら対抗できそうですが、残念ながら別のクラスでした。クラス毎にやることが違うみたいです。

時間が少し巻き戻されて宮崎に向かうバスの中。結名がカラオケでアイドルソングを歌い。ファンがオタ芸を披露しています。そういえば結名の「中の人」戸松遥は声優のユニット「スフィア」の一員でした。それを言ったら菜子の「中の人」豊崎愛生もですが。さらに言えばtrue tearsの乃絵とTARI TARIの和奏を演じた高垣彩陽もそうだ。

一方緒花は宿泊先の宿に興味津々な様子です。もうすっかり仲居根性が身についてしまいました。しかしそこに結名からマイクを差し出され、演歌をうなり出します。渋いぞ緒花。

到着したのは大型旅館。修学旅行一行は大規模旅館じゃないと収容できませんから。喜翆荘ではせいぜい一クラス程度。結名の福屋ならいけるようです。しかし番頭がハートマン軍曹状態で仲居を叱り飛ばしています。高校生とはいえ客の前でそんなことするとは。この番頭さんは旅館・福洋の跡取りの日渡洋輔で、しかも結名の親戚で、なんと結名の許嫁なのだそうです。

それを聞いたクラスの野郎共の叫びはまさにMMR。

時間は再び海に戻って、それでも諦めない男達は結名に告ったり、民子にも告ったり。この二人は双璧らしいのですが、しかし海岸で戯れるモブ子さん達も可愛いじゃないですか。

こちらは旅館での食事シーンだけど、この子なんが性格も良さそう。私は民子より彼女をオススメしますが。

ついでに言うと別クラスの菜子のクラスメートだって可愛いです。すごいぞ香林高校、ここはパラダイスか!パラダイス学園なのか!

知りませんか、大昔のラブコメマンガ「パラダイス学園」。作者は川原正敏です。ええ、「修羅の門」とか「海皇紀」の。変われば変わるものですよね…。おっとそんなことはどうでもいいのです。

さて夕食。大量の配膳が見事に出来ています。仲居さんのクオリティ低そうなのに凄いなあと思ったら、実は機械力を駆使していたのでした。だから仲居はアルバイトみたいです。

食事後、部屋の前で乱雑に脱ぎ捨てられた大量のスリッパを見た緒花と菜子は、全部を綺麗に並べる。ここは喜翆荘じゃないっていうのに、もはや職業病。二人とも嬉しそうだからまあいいか。

部屋に戻ってもっと早くに旅館の仕事をしていたかったという緒花に結名は不思議そうな顔をします。仲居になりたいの?と。小なりとはいえ喜翆荘の女将の孫娘なのだから、将来は緒花は女将なのかしらん。緒花の造語「ぼんぼる」についても結名が質問。そうか、結名は視聴者の疑問を質す役なのか。緒花議員の答弁は、「目標にむかってがんばる」だそうです。もう「頑張る」と意味変わらんじゃんか。しかしそれを聞いた結名は緒花に抱き付いて、私は緒花ちゃんの友達になれるようにぼんぼる!とか言い出しています。友達じゃなかったのかと驚く緒花に「もっと友達、なるんぼるぅ」と言う結名。いいなあ百合シーン。同じ事を男がやるとおぞましいのはなぜでしょう?

その後お風呂に向かう緒花、民子、結名。途中で出会った洋輔が結名を夜の海辺のデートに誘います。ぐぬぬ…許嫁なら仕方がない。くやしいのうwwwくやしいのうwww。

民子と二人でお風呂に向かう途中、緒花は窓から見える海に、怪しい水しぶきを発見。民子を置き去りにして突撃します。これは海坊主なのか…!

正体は菜子でした。泳ぎが好きな菜子ですが、クラスは畜産見学と遺跡巡りだったらしいので、辛抱堪らず一人で海で泳いでいた模様。競泳用水着だし、ガチですなこの人は。しかしむしろエロい。

そして二人で逢い引き中の結名と洋輔の様子を窺います。この二人はかつて民子が告られている場面を物陰から窺っていたし、市川悦子的役回りなのでしょうか。「家政婦は見た!」ならぬ「仲居は見た!」。洋輔は結名に「卒業したらうちにこいよ。」と事実上のプロポーズ。結名は返事を保留してその場を去って行きます。うーんフリーダム。

さて緒花もようやくお風呂。サービスシーンですよ皆さん。しかしイマイチ萌えないのはなぜだろう(笑)。

そういえば先日、こういう薄い本を見かけてしまいました。思いっきり18禁なのでこれ以上紹介できませんが、緒花がそれはもう可哀想で可哀想で。しかし最後には緒花らしいポジティブさを見せていて笑いました。

そして翌朝、朝食に向かう一行は、フロントでもめている洋輔達を見かけます。態度の良くないバイト仲居達が、全員辞めると言い出して、もう荷物をまとめて出て行く寸前です。女将や社長が引き留めようとしますが、昨日の夜言おうとしたら、番頭が話を聞かなかったとか、番頭は女(結名)と遊びに行っちゃったとか、仲居の仕事は大変で割に合わないとか文句を言いまくっています。まあ全部事実ですが。

ここで結名が口を開きます。
「仕方ないよー。旅館で働くの大変だもん。興味ない人がやっても続かないよ。いくらお金を貰えても、やりたくない事じゃ続かない。やっぱり好きな事じゃないとぼんぼれないよね。私ね…やりたい事いっぱいあるの。その中で一番好きな事を仕事にするんだ。私のやりたい事の中にないんだぁ、旅館の仕事って。これが昨日の答え……で、いいかな?」

なんと結名、女将をやる気ゼロでした。修学旅行編は次回も続くようです。これから福洋はどうなるのでしょうか。緒花や菜子が一肌脱ぐのでしょうか?
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