グローランサーⅣ(その1):登場キャラがとても多い進化したノンストップ・ドラマチックRPG

最近電車の中で地獄のミサワ描くところのリクナビの広告が目に付きます。地獄のミサワといえばうざいキャラですが、この広告のキャラも全員うざい(笑)。面白いですけど、何なんだ就活OBって。これから社会人一年生になろうってヤツだどうしてこんなドヤ顔なんでしょうか。実際にいたら殴りたくなるだろうな。

しかしES…エントリーシートですか。エヴァンゲリオンに乗るのに必要な……節子それエントリーシートとちがう、エントリープラグや!



私が就職しようとしていた頃にはなかったような。履歴書なら書いたけど。今時はこんなに就職活動が大変なんですね。景気が良くなると求人が増えだろうから、景気回復に期待しましょう。でも新入社員にこんなのが来たら張り倒したくなることでしょう。

さてギャルゲーの土曜日、本日は「グローランサーⅣ」です。え?先週はグローランサーでいきなりⅣかよ?そうなんです。当然ⅡとⅢもあるのです。ですがプレイしていないのです。ラングリッサーと違って、グローランサーⅣはグローランサーⅠ~Ⅲまでとはあまり関連性がないのです。

「グローランサーⅣ-Wayfarer of the time-」は2003年12月にPS2用ソフトとして発売されたシミュレーションRPGです。もう10年前ですね。その後2011年8月18日に、新要素を追加したPSP「グローランサーIV オーバーリローデッド」が発売されました。私はどちらもプレイしたので、これについては数回かけてレビューしていきましょう。

シリーズ共通のノンストップ・ドラマチックRPGで、キャラクターデザインもうるし原智志が手掛けています。キャッチコピーは「進化するドラマチック」で、ⅠからⅢまでのシリーズの集大成と言える作品です。選択次第で変わるストーリー展開、男女を問わず迎えられるエンディング(ウホッもありですが、普通は女の子選びますな)が面白いです。PSP版ではエンディングは40種類以上となり、仲間達と敵対した上に自分自身が支配者となるような展開も可能です。

ストーリーは

―人類の文明が謎の滅亡を迎えて2000年―当時、何が起こったのか今となっては誰も知らず、再び復興した世界では時におとぎ話のように「魔法」と「人を罰する天使」の存在が語られることがありました。現在の世界では2000年前のレベルの文明は全然に到達できていません。

ノイエヴァール大陸には4つの国がありました。北のイグレジアス、東のヴァルカニア、西のデュルクハイム、そして南の小国マーキュリア。それぞれの国の思惑が交差し、戦乱が巻き起こります。

傭兵団で育った青年クレヴァニールは、戦場となった島で、6枚の翼を広げた「天使」を目撃する。全てを無に返す強大な力を持った「天使」。彼はなぜ人間を攻撃するのか。傭兵団を解散した団長について遺跡を巡ろうとするクレヴァニールは、波乱に満ちた運命が待ち受けていることを知るよしもありませんでした。

ということで、当面は天使を倒すことを目的としていくことになりますが、傭兵→デュルクハイム兵士→脱走兵と前半は波乱に満ちた展開が待っています。そして中ボス格の天使を倒したとき、本当の敵が明らかになっていきます。

本日はとりあえず主人公と旧作登場のパーティーメンバーを紹介します。

クレヴァニール

本作品の主人公です。ドラクエのように一切しゃべらないので、使い魔が代弁します。幼い頃、アルテン・シュヴァルト傭兵団のディクセン団長に引き取られました。団長の娘のレジーナとは姉弟の様な間柄です。

実は2000年前の文明からコールドスリープ状態で現代に目覚めた「ルイン・チャイルド」で、遺跡の扉を開けるのはル院チャイルドだけなので重宝されますが、それだけでなく「世界を救う鍵」と言われています。それがなぜなのかを探るのが中盤までの行動目的ともなります。

物語冒頭にレジーナから「2つしか違わない」と言われるシーンがあり、レジーナは20歳なので18歳ということになります。ディクセン団長の意志を継ぎ、天使を倒すべく奔走するうちに、天使の秘密や魔法の真実を知ることになります。

選択次第ではかつて属したデュルクハイムに再び属し、軍の主力として嘗ての仲間達と戦う事も可能です。その後自らが天下を取る道を歩む事も可能となっています。
レムス(CV永田亮子)

賊に襲われて父親を亡くして孤児になった15歳の少年で、森の中で倒れていたところをクレヴァニールらに助けられ、傭兵団の一員になります。女性的な顔立ちをしており、利発で心優しい性格ですが、傭兵団員達や、ディクセン団長やレジーナが立て続けに命を落とし、母のように慕い始めたディクセンの妻までが、天使の攻撃で死亡したことにより、必ず天使を倒すと決意します。

実はマーキュレイ王国の王子ですが、王国に伝わる預言書「メルキュースの託宣」に「双子が生まれし時にマーキュレイに危機が訪れる」という記述があったために、双子の姉アリシアと別れ、父王であるレイニッシュに連れられてマーキュレイを離れたのでした。
なお「2ちゃんねる」では嫌われキャラとして非常に有名です。嫌われる理由は

・怪我した主人公を放置して、墓を作る。目覚めた主人公に「あの傷でよく助かり…あれ?傷が消えてる…そんな」
・自分が魔力が無い時に、主人公を「頭が変な人」と決め付ける。
・天使が見えないバウアーさんに対し、「あれが見えないんですか?(プ」と言う。昔は自分も見えなかったのに…
・フレーネの「天使は本当に人殺しを楽しんでやっているんでしょうか?」発言でブチ切れ、フレーネをなじる。
・ルーミスのお陰で収容所へ行ったのに、いかにも自分一人で計画を練ったようにふるまう。
・体力が無い他のルインチャイルドを無理矢理船に積み込みあぼーんさせる。
・マーキュレイ王家の産まれと知ってから「いままで通り普通に接して“も”いいですよ」と見下す。
・使い魔が死んだ後、落ち込んでいる主人公の元へ嬉しそうに2号を作って持ってきて「新しい○○ちゃんはどうですか?」
・使い魔2号に「1号は戦闘が終わったら『お疲れ様でした』って言ってくれてたんですよ」と言動をまねるよう強要。
・攻撃時にでいきなりヒステリックな声で「ひぃえぁ!」と心臓に悪い声で叫び、プレイヤーを驚かせる。
・近接攻撃キャラが敵に向かう前に遠距離攻撃で横から経験値をかっさらい、ボス戦では攻撃を外しまくる。
・リミット技LV3の入手条件が困難でありながら、入手時はラストダンジョン中盤を過ぎており使用機会がほとんど無い。

まあ因縁付けているようなのもありますが、確かにKYなところもありますね(笑)。
フレーネ(CV牧島有希)

本作のメインヒロイン的存在ですが、イマイチ影が薄いです。遺跡に眠っていたルイン・チャイルドの少女で16歳。ルイン・チャイルドは通常10歳前後が最年長なのですが、フレーネは歳の割に体が小さかったことからコールドスリープ装置に入ることが出来たと説明されています。しかし身長が155cmと標準的であるほか、プロポーションもご覧の通りなかなかによろしいので、ちょっと疑問があります。

遺跡の起動を察知した天使が攻撃をしかけてきたため、覚醒作業が不完全になってしまい、記憶のほとんどを失ってしまいました。ただし当時の知識は持ったままなので、古代語の解読などでは活躍します。見た目通り心優しい性格で、絵の才能があります。

着用している未来人の衣装のようなスーツは二千年前には一般的な服装です。防具などを変えても見た目は変わりません。この時代では目立って仕方ないと思いますが…。

イライザ・メイフィールド(CV浅野真澄)

イグレジアス王国の貴族で、ファンデルシア領主メイフィールド卿の娘で18歳。当初は貴族らしくおしとやかな口調でしたが、地は御転婆で頭に血が上りやすい性格です。

美しい黒髪ロングの持ち主でしたが、自ら戦いに身を投じると決意した際にその髪を切り、着ていたドレスも体を動かすのに支障が無いよう改造しました。個人的には前のほうが良かったんですが…

ファンデルシアがデュルクハイムに占領されてからは送金がストップし、生活に困窮することになりますが、当初は貴族としてのプライドから労働を拒否するも、執事が家庭教師をしているのを知って考えを改め、「何でも屋」として働くことようになります。

ヒエン(CV辻親八)

伝説の剣豪で日本の武士のような出で立ちをしています。貫禄のある老剣士の風貌ですが、これで実はまだ45歳なのです。ヴァルカニアのロイヤルガードであるシルヴァネール卿の叔父で、毒を受けて高熱に苦しんだ結果記憶を失いましたが、武士道の心は失いませんでした。武器は二刀流の刀で、手数で敵を圧倒するタイプです。
レオナ(CV釘宮理恵)

若き日のくぎゅが演じた異世界のペサック族の少女で、猫耳と尻尾がついている14歳です。足が速く、接近戦が得意で、絵を書くのが好きでクレヴァニール達の絵を書くが、その絵はいかにも彼女の性格や精神年齢を表したものでした。

彼女達ペサック族はこの世界の種族ではなく、異世界の種族ですが、突然出現したブラックホールに飲み込まれてこの世界へとやって来ました。舌足らずなところがあり、自分の名前であるレオナを「レオニャ」と言ってしまうため、クレヴァニール達から「レオニャ」と呼ばれてしまうことになってしまいます。

怪物から逃げていたところを救われたクレヴァニール達に恩返しのつもりで同行しますが、仲間達から可愛がられることがペット扱いのように思え、疎外感を覚えてしまいます。そのことをクレヴァニールが仲間達に気付かせたことで彼を「ご主人様」と慕うようになちます。
パーティメンバー中、最も前衛としての能力が高いですが、攻撃後の硬直時間が長いため、一撃必殺タイプです。
ヴァレリー(CV櫻井孝宏)

デュルクハイム軍時代にクレヴァニール、レムスと知り合うルイン・チャイルドの19歳です。見かけやヒーローみたいです。シナリオ途中でヴァルカニア軍に拉致され、指揮官のロイヤルガードのミュンツァー卿に魅せられ、そのままヴァルカニア軍に所属することになります。

ミュンツァー卿からは信頼されていますが、他のヴァルカニア軍人からはスパイと見なされ信用されず、強い風当たりを受けていました。任務でクレヴァニールとも戦いますが、ミュンツァーが倒れた後は軍を脱走し、クレヴァニールの元へ向かいます。このイベントは任意なので、発生させなかった場合は死亡してしまいます。仲間になった場合、主人公がどんな選択をしても必ず同行してくれます。

レジーナ(CV清水こずえ)

アルテン・シュヴァルト傭兵団長ディクセンの娘で20歳。クレヴァニールにとっては姉のような存在でした。シナリオ序盤にて死亡したと思われていましたが、なぜか復活して度々クレヴァニール達の前に登場します。

実は貫かれた心臓の変わりをする魔法生命体に寄生されており、意のままに操られています。使い魔の精神干渉術により呪縛から解放することが可能ですが、救出に失敗した場合は最終決戦時に敵として登場することになります。

PS2版では仲間にした後も心臓移植を行わなければエンディングで死亡してしまいます。仲間になった場合、主人公がどんな選択をしても必ず同行してくれます。

次回はPSP版で登場した新キャラと使い魔を取り上げたいと思います。
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