グローランサー:ラングリッサーシリーズの後継作品はドラマチックRPG

いやーこれこそ11月だっていう一日でしたね。晴天で陽射しさんさん。でも高度の低い太陽の陽射しはゆるやかで、空は深い青。少し冷たい風が菊の花を揺らし、早や日は西に傾きぬ。インディアンサマー、小春日和とはこのことか。

さてギャルゲーの土曜日。このところギャルゲーといいつつエロゲーが続いてしまったので、エロス抜きの王道に戻ってRPGのグローランサーです。

グローランサー(GROW LANSER)は、アトラスが1999年11月25日発売したプレイステーション用ゲームソフトです。ベスト版は続2001年7月26日に発売され、2009年5月14日にリメイク版がPSP用ソフトとして発売されています。私がプレイしたのはベスト版でした。

ジャンルはノンストップ・ドラマチックRPGとされています。これは何かというと、イベントや戦闘が途切れることなく物語が進行していくRPGで、広大なフィールドやその中の村や町を冒険し、そのまま画面を変えずにイベントや戦闘が発生していきます。また、登場キャラクターの作中での実力が、そのままレベルに反映されており、キャラ全てがレベルを持っています。例えば村人ならレベル1〜10、兵士ならば10〜30などとなっており、そのレベルを反映しつつ、「住人をモンスターからガードする」「兵士と共に敵を殲滅する」などのイベントが発生します。また戦闘もリアルタイムで展開し、その趨勢によってイベントが進行したり、変化したりします。

このシステムは、グローランサーの前作(直接的関連はありませんが)であるラングリッサーⅢで導入された、ターンがなく全キャラが同時に行動するシステムを発展させたものだと思います。ラングリッサーシリーズで採用されていた傭兵システムを排除したのでマシンへの負荷を減らすことに成功したようです。

仲間キャラ全員に好感度が設定されており、ストーリー中の選択に加え、何度も発生する休暇イベントで上昇させることができます。休暇とは、シナリオが一段落するたびに取得するもの(有給休暇みたいですね)で、仲間達と会話したりイベントを起こすことで親睦を深めるものです。ストーリーが進むと領地が貰え、ここで休暇を過ごせば好きな仲間と行動して、イベントの進行に関係無く好感度を上げることも出来ます。好感度によって仲間のステータス画面での表情が変わったり、領地での休暇中に向こうの方から誘ってきたりすることがあります。好感度が高く、条件を満たしたキャラとはエンディングを迎えることが可能です。男女全てのキャラでエンディングがありますが、ウホッな方でない限りは女性キャラを攻略するのが吉でしょう。

本作はオープニングアニメーションが二種類用意されており、男性キャラバージョンと女性キャラバージョンがあります。ボーカルも男性版と女性版が存在し、それに伴って曲調も異なっています。
男性キャラオープニングです。ボーカルも男声。

http://www.youtube.com/watch?v=qUtDXG68HTM
女性キャラオープニングです。ボーカルも女声。

http://www.youtube.com/watch?v=g0d8UG1d5UA
宮廷魔術師サンドラが拾った子供・カーマインは奇妙な子供でした。「世界を滅ぼす闇にも、世界を救う光にもなる」との占いが出たのです。物語は、カーマインが成長し、外の世界に飛び出すところから始まります。多くの仲間との出会いを経て、彼は闇となるのかそれとも光となるのか…。

主人公とその一党を紹介します。可能な限り女性キャラメインですが。キャラデザインはラングリッサーシリーズに引き続きうるし原智志が担当しています。本作では露出は控えめな感じです。
カーマイン・フォルスマイヤー

本作品の主人公で17歳。身長172㎝。捨て子となっていたところをサンドラに拾われ育てられました。幼少の頃「世界を滅ぼす闇にも世界を救う光にもなる」と相反する予言を受けており、サンドラにより王都ローザリアの中のみで育てられ、これからは外の世界を経験するように言われて、ローザリアの外へと旅立つところから物語は始まります。目はオッドアイで右目が金色、左目が銀色となっています。性格は設定されておらず、行動や言動は全てプレイヤーに委ねられています。
ティピ(CV豊口めぐみ)

カーマインのお目付け役のホムンクルス(魔導生命体)です。生みの母はサンドラで、ゲーム開始時には生後2週間です。見た目は人間そっくりですが、体長は20cm程度しかなく、妖精のような羽も生えています。カーマインに蹴りを入れたり指四の字固めをしたりと、とても明るく元気なキャラクターです。

ホムンクルスの寿命は体の大きさに比例するため、彼女の寿命は1〜2年程度しかありませんが、ティピはこれを隠しています。

必殺技は「ティピちゃんキック」。カーマインが変な行動を取ると容赦なくかましてきます。身長16.4㎝。スリーサイズは、上から8.2・5.0・8.1㎝ですが、それぞれの数値を10倍すると人間サイズに相当します。

ヒロインをティピにするのはかなり難しく、隠しエンディングに相当するものだと思います。故にファーストプレイでは狙わない方がいいでしょう。苦労した甲斐のあるエンディングだとの定評はありますが。
ルイセ・フォルスマイヤー(CV小松里歌)

サンドラの娘でカーマインにとっては血の繋がらない妹で、14歳です。皆既日食の日に産まれた最も強大な力を持つグローシアン(一般人よりも強大な魔法が使えるで人々で、日食や月食の日に生まれたごくわずかな人間しかグローシアンになれません。月食<日食<皆既月食<皆既日食の順番で力が強くなります)で、強力な魔法を操ります。

本人は泣き虫で甘えたがりで、魔法学院に通っています。学友のミーシャは親友で、義兄であるカーマインへの想いを胸に秘めています。

グローシアンだけあって、全キャラ中唯一全ての魔法を自力で習得できますが、非常に打たれ弱い典型的な魔法使いキャラで、後衛専属です。身長154㎝で、スリーサイズは、上から81・53・80㎝。親友のミーシャがナイスバディのため、体型にコンプレックスがある描写がありますが、年齢的には特段貧乳というわでもないでしょう。

ウォレス(CV玄田哲章)

元傭兵団副団長で36歳。玄田さんが演じるだけあって、典型的な渋い兄貴キャラです。2年前に謎の仮面の男に襲われ両目の視力と右腕を失い、サンドラに義手と義眼を作ってもらったことから、恩返しとしてカーマインの旅に付き合うます。実戦経験豊富で冷静沈着な性格なことから、頼れる兄貴分となってくれます。視力と右腕を失う前は、インペリアルナイツと互角に戦えるほどの強さを誇っていました。現在は全盛期に比べて実力は低下したものの、豊富な経験と失われた視力を補うべく鋭敏化した嗅覚と聴覚を持ち、義眼(魔法の目)によって人影がわずかに見える程度の視力は取り戻しています。魔法は使えませんが、ブーメランソードによる間接攻撃や、打たれ強さで頼りになる前衛キャラです。
ミーシャ(CV豊嶋真千子)

ルイセと同じ魔法学院に通う15歳の女の子です。かなりのドジっ子で失敗ばかりしていますが、めげない明るい性格をしています。

カーマインをお兄様と呼んで慕っています。実は出自に大きな秘密を持っています。魔法使い系のキャラの中では最もHPや防御力が高い反面、魔法で与えるダメージが低い(つまり頭があまり良くない)という特徴があるため、直接攻撃魔法よりは補助魔法に向いています。

身長157㎝でスリーサイズは、上から89・55・82㎝。15歳とはとても思えないナイスバディで、ルイセに無用のコンプレックスを与えています(笑)。
アリオスト(CV三木眞一郎)

魔法学院に研究室を持つ、若き天才魔導研究家で25歳です。外見は人間そのものですが、フェザリアン(天使のような姿の有翼種族)の母と人間の父を持つ混血児で、優れた頭脳とそれに裏打ちされた魔法の知識を持ちながらMPは少ないという欠点を持っています。自分と比べて、とても明るく前向きな性格のミーシャに思いを寄せています。前衛でも後衛でも戦力になる攻撃力を持ちますが、打たれ弱いので後衛向きといえるでしょう。MPの最大値は魔法使いキャラの中で最も低い反面、INTの数値が最も高くなっており、強力な魔法攻撃力を持ちながらすぐスタミナ切れを起こすキャラといえます。
ジュリアン・ダグラス(CV手塚ちはる)

17歳で身長は173㎝。代々インペリアル・ナイト(バーンシュタイン王国近衛第一騎士団所属騎士。一人で兵士100人を相手にできる力を持ち、大陸最強と言われていますが、戦闘力だけでなく一流の品格や知性なども必要とされます)を輩出してきたバーンシュタイン王国の名門ダグラス家に生まれたました。

一見男性のようですが、実は男装の麗人で本名は「ジュリア・ダグラス」です。インペリアル・ナイトになるために男性名としてジュリアンを名乗り、厳しい教育を受けてきました。

しかしダグラス家に男子である弟が生まれたことで父親の期待が弟に移り、失意の中剣を捨てようとしますが、カーマインたちと出会うことで剣を振るう意味を知り立ち直ります。

晴れてインペリアル・ナイトとなったジュリアは、王国の使命のためカーマイン達と剣を幾度も交えることとなります。万能型の前衛キャラで、女性であることが判明するイベントはサブイベントであるため、起こさなかった場合は最後まで男性として振舞います。

好感度を上げてイベントを発生させ続ければ、主人公と二人きりのときだけ「マイ・ロード」と呼んでくれるようになります。スリーサイズは、上から91・58・86㎝。長身ですがスタイルは極めて女性的ですな。
ゼノス・ラングレー(CV遠近孝一)

大剣を振るうさすらいの傭兵で25歳です。両親がいなくなってからは義妹のカレンを護ることを第一に考えてきた、家族思いで親切な人物ですが、闘技大会でカーマインに負けてから人生には闇が付き纏うようになります。出生には重大な秘密が……
カレン・ラングレー(CV浅野るり)

ゼノスの義妹で20歳です。とても優しい性格で保養所で患者のために献身的に働いていますが、内気な性格で兄以外にあまり心を開かない傾向にあります。独学で薬学を学んでおり、のちに実家を改修して自分の病院を開きます。

囚われていたり襲われたりと、実にヒロインらしいイベントの多い人で、主人公の行動で生死が分かれます。容姿が私のタイプなので、絶対助けましょう。

回復魔法の習得が早く、INTもルイセに匹敵します。回避率を無視する武器を持つため、回避率が高い敵に対しても有効です。

身長165㎝でスリーサイズは、上から91・55・85㎝です。バストサイズはジュリアンと同じですが、身長が低い分だけ、カレンの方がナイスバディと言えるでしょう。

カーマインより3歳も年上でありながら、妹属性を持つというキャラで、ルイセがいる関係で兄属性のカーマンとは年齢差を超えて兄妹という相性の良さを見せるような気がします。
エリオット(CV鶴野恭子)

品のある風格を漂わせる少年で14歳です。バーンシュタイン王国の王子であるリシャールと顔が瓜二つで、若干控えめな性格でしたが、カーマインたちと旅を続けるうちに堂々とした風格を身につけていきます。育ての両親より剣術と魔法の教えを受けた魔法剣士です。やや打たれ弱いものの足が速い万能型の前衛キャラです。
サンドラ・フォルスマイヤー(CV二木静美)

カーマインの義母で、ルイセの母です。ローランディア王国の宮廷魔術師でヴェンツェルの弟子でした。パーティーメンバーではありませんが、ティピを始め、魔導研究による産物でカーマインを助けてくれます。

なお、私はプレイしていませんが、PSP版には以下の新キャラが登場しています。
アメリア(CV田村ゆかり)

道に迷っているところで主人公達と出会う少女で19歳です。10代の若さで魔法学院の研究室を与えられるほど魔法に精通した知識の持ち主で、一見しっかり者でとっつきにくそうですが、極度の方向音痴だったり意外とノリがよかったりなど親しみやすい人物です。

うるし原智志が眼鏡っ子を人気キャラに出来ないものかと生み出した新キャラです。その努力は結実したという定評がちらほらと。この人は見ただけでそそりますね。ぜひ攻略したいものです。
メルフィ(CV富田麻帆)

主人公たちの旅先で出会うフェザリアンの少女で、グローシアンに両親を殺されているため、人間(特にグローシアン)に対して強い嫌悪感を抱いています。

メインヒロインは、ラングリッサーシリーズからの伝統でもある妹系ヒロインのルイセです。レイチェルの系譜でしょうかね。

しかし人気キャラはダントツでジュリア・ダグラスです。6作あるグローランサーシリーズを通じてこの人を超える人気のヒロインはいないとも言われています。

私が好きなのはカレン。その容姿、性格、どストライクです。兄であるゼノスから身も心も奪い取ってNTR地獄に落としてやりましょう(笑)。

さて次回はグローランサーⅣです。え、いきなりかよ?そう、ラングリッサーシリーズと違ってⅡとⅢはやっていません。ついでに言えばⅤとⅥも。そもそもレビューを見て高得点だったグローランサーⅣを最初にプレイし、その後評判が良かったグローランサーをプレイしたのでした。他の作品は評価が微妙だったりするんですよね…。

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