好きなアニメキャラ(その14):火野レイ(セーラームーンシリーズ)

朝の地震には驚きました。寝ていた場合、大抵の地震だとベッドから起き上がることもしないのですが、今日のはさすがに立ち上がりました。最大震度5弱ということでしたが、体感では震度4くらいだったと思います。4になると怖いですね。

さて好きなアニメキャラ、ここんところ延々セーラームーンシリーズですが、どんだけ好きなんでしょうか、私。もうそろそろ止めようかなと思っていたのですが、日頃「黒髪ロング」が好きだと公言しておいてこの人を外すわけにはいかないじゃないかと心の声が言うので、本日もセーラームーンキャラ。黒髪ロングで巫女さんという純和風キャラ(ただしそうは見えません)の火野レイです。

火野レイは父が政治家、母は既に亡く、祖父が宮司をしている火川神社に住んでいます。家にいる時は巫女装束を纏っています。お金持ちの生徒達が通うカトリック系の私立の女子校で、短大までエスカレート式の学校の私立T.A女学院に通っています。モデルは東洋英和女学院だと見られます。

東洋英和女学院は幼稚園から大学院まであるという、来年創立130年を迎える麻布の名門校です。まさにザ・お嬢様学校ですね。入学するには両親の学歴・職業・経済力などもチェックされるとか。セーラー服もクラシックな感じですね。しかし、神社の娘がカトリックでいいのでしょうか?「マリア様がみてる」の私の嫁・志摩子も実家がお寺なのにカトリックのリリアン女学園に通っていましたが、宗教的ブレイクスルーは少女を惹きつけるものがあるんでしょうかねえ。

神社の宮司の孫のせいか、はたまた母からの遺伝のせいか、生まれながらに強い霊感を持っており、迫りくる危機を察知したり、炎の力を借りた占いやおまじないを得意としています。巫女というは、原作者の竹内直子が大学時代に巫女のアルバイトを経験したことがあるためだとか。若い巫女さんはだいたいアルバイトでしょうかね。メイドといい巫女といい、すっかり人気コスプレとして周知されてしまいました。

火川神社は、九字を切ったり護摩を焚いたりしており、神仏習合が続いているようです。神仏分離を免れたのでしょうか?レイはフォボスとディモスという名前の2羽のカラスを飼っています。

フォボスは「敗走」、ディモスは「恐怖」を意味する不吉な名前ですが、なぜそんな名を付けたかといえば、火星の衛星だからでしょう。火星はローマ神話の軍神マーズ(マルス)であり、ギリシャ神話のアレスに相当します。アレスとアフロディーテ(ローマ神話ではビーナス)の子供がフォボスとディモスなのです。

原作とアニメでは性格が異なり、原作では気丈でクールな美少女で馴れ合いを嫌い、「〜ですわ」などのお嬢様言葉を使っているそうです、武内直子のお気に入りキャラだったようでせす。

アニメではうさぎとは漫才の相方状態で、しょっちゅううさぎをからかったり、同レベルで口論したりしており、ギャグ要素が非常に多くなっています。うさぎと一番親しかったのはレイではないかと思われます。


いじりまくる反面、うさぎの身を一番に案じているのもレイでした。アニメ第一期最終局面の45話では、内惑星戦士は次々と倒れていきますが、レイはうさぎを守って最後まで生き残り、DDガールズの一人をファイヤー・ソウルで倒します。最後に残ったDDガールズのリーダー(CVはセーラープルートと同じ川島千代子)によって瀕死の重症を負いますが、最後の力を振り絞って放ったファイヤー・ソウルで倒して息を引き取ります。彼女の戦いぶりはこちらでどうぞ。

http://www.youtube.com/watch?v=VZBz00ksNcg


戦闘中、レイが倒されてしまったと思ったセーラームーンはショックでレイプ目になり、空中から攻撃を仕掛けようとするDDガールズに対して完全に棒立ちとなって反撃も防御もしようとしませんでした。ここからもうさぎとレイの親しさの深さが窺われます。

アニメ版では恋愛事に積極的で、自らアプローチを仕掛けています。自己紹介の際に「レイちゃんって呼んでください」と言ったり、自分の一人称が「レイちゃん」だったりしていました。当初はタキシード仮面(地場衛)にうさぎと同様に好意の態度を示していましたが、うさぎがプリンセスとして目覚めてからはなりを潜めました。

アニメオリジナルキャラの熊田雄一郎に一目ぼれをされ、火川神社に押しかけて住み込んでいました。レイ自身も死の間際に「雄一郎とキスしとけばよかった」と発言するなど、満更でもなかったようですが、復活後に恋人同士になったというような描写はありませんでした。まあそれは正解だと思いますが。

誕生日は4月17日(牡羊座)。好きな色は赤と黒(スタンダールの小説か)。好きな食べ物はフグで嫌いなのは缶詰のアスパラガス。得意な教科は古文で、苦手な教科は現代社会。将来の夢は国際派のキャリアウーマンだそうです。

なお、新世紀エヴァンゲリオンの綾波レイの名前のモデルは火野レイからです。庵野秀明がオフィシャルブログの2000年11月2日の雑記で“レイというのは零という単純な掛詞もありますが、セラムンの火野レイちゃんから借りています”と記載していますので間違いないでしょう。

レイが変身するセーラーマーズは火星を守護星に持つ炎と情熱の戦士です。変身後も戦闘にお札を用い、相手の動きを止めます。決め台詞は「火星に代わって折檻よ!」「赤いハイヒールが炎となってお怒りよ!」「浄化の炎で祓いたまえ、清めたまえ!」などです。

亜美=マーキュリーが参謀担当という位置づけだったせいか、マーズは登場当初から戦闘担当的な描き方をされていました。マーズは軍神ですしね。故にアニメ第一期では雷を操るジュピターと並んでマーズの高い攻撃力を強調する戦闘シーンが多く描かれました。

しかし、第二期(「セーラームーンR」)以降は戦闘シーンにおいてもギャグ的色合いが多くなり、戦闘力の高さを生かした描き方がされなくなりました。より強力な外惑星戦士が登場したことの理由の一つでしょう。しかし、内惑星戦士の中では戦闘隊長のような役割を担い続けました。

マーズの必殺技は多くあります。

悪霊退散:第一期から使用。お札(退散札)に九字(臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前)で念を込め、相手に貼り付ける事で相手の動きを封じます。セーラー戦士ではなく巫女としてのレイ自身が持つ能力であるため、変身前でも使用可能です。

ファイヤー・ソウル:第一期から使用。両手で印を結んで集中力を高め、両人差し指の先から超高熱の火の玉を創造し、相手に放射します。放った火の玉は大きな火炎状となって相手を攻撃します。初期のセーラーチームの攻撃技の中では要となる技で、他の戦士との合体技でも用いられました。

ファイヤー・ソウル・バード:第二期から使用。念入れした退散札をファイヤー・ソウルで焼き、炎の鳳凰ような式神を創り出す技です。破壊力そのものは元技と変わりませんが、相手の攻撃を避けるように飛んで相手に向かっていくのが特徴。

バーニング・マンダラー:第二期から使用。指先から火で円環状を描いた曼荼羅絵を構えた両手に集中させ、焼きたての曼荼羅を八つの凄まじい炎のエネルギーリングに変えて攻撃します。

蛇火炎(マーズ・スネイク・ファイヤー):第三期のOPにのみ登場した幻の技です。左手から灼熱の炎の蛇ような式神を巨大化して攻撃します。

マーズ・フレイム・スナイパー:第四期から使用。手のひらに集めた火のエネルギーを炎の弓に変え、高熱の烈炎で作った光の矢(マーズ・アロー)の状態に凝縮して射撃します。

CVは富沢美智恵。サクラ大戦でも神崎すみれを演じるなど、気の強い女性キャラを演じることが多い人です。若い頃は声優と同時にアクションスターを目指していたそうで、ジャパンアクションクラブ(現:ジャパンアクションエンタープライズ、略称JAC)の養成所1期生でもありました。1980年代後半から1990年代にかけて、ヒット作品に多く出演して人気声優となりました。明るくて交友関係が広く、各界に多くの友人、知人がいるそうです。

実写版では今をときめく人気女優・北川景子が演じていました。実写版では火野レイのキャラクター設定は、原作のような「神秘的なクールビューティー」となっており、アニメのようにうさぎとケンカしたりする様子は見られませんでした。

代わりに単独行動をしていた愛野美奈子(セーラービーナス)との関わりあいが深く描かれました。美奈子は自分が死んだ時のために、次のセーラー戦士のリーダーをレイと定め厳しく接していました。マーズとビーナスのベースとなったギリシャ神話のアーレスとアフロディーテは不倫関係(アフロディーテには夫がいるため。ギリシャ神話はそんな話ばかりなので特別目立ちませんが)にあったということもなり、この二人が絡むのは自然ですね。

アニメとは異なり、原作同様男嫌いを自称していました。神社に来た理由は、母親(火野リサ)が亡くなって神社へ預けられたためで、男嫌いの原因は、母の死に目に会わなかった父親(火野隆司)への反抗心から出たものとなっています。ちなみに母親の墓石から火野家がカトリックであることが伺えます。

そんな話を書いてしまうと、愛野美奈子もやらないわけには行かなくなったような気がしてきました。という訳で、来週はセーラービーナスです。

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