魔法少女まどか☆マギカ考察:魔法少女そとの周辺

こんばんは。今夜は「私の奴隷になりなさい」紹介の流れで「敵は海賊・海賊版」を紹介しようと思ったのですが、ちょっと読み返しているつもりがぐんぐん引き込まれてしまったので、読了まで少々お待ちください。誰も待ってないか(笑)。
そういう訳で今夜は、「魔法少女まどか☆マギカ」考察です。まどか達見滝原の魔法少女達についても個別に考察したいのですが、今回は魔法少女全般とその周辺の謎についてです。
(1) グリーフシードの処分方法は?
ソウルジェムの穢れを除去するのに必須のグリーフシードですが、キュゥべえは穢れを溜め込むと魔女が孵化すると言って、回収しています。通常の魔法少女はキュゥべえに任せるとして、ほむらのようにキュゥべえと敵対する魔法少女はグリーフシードをどのように処分しているのでしょうか。
① 物理的に破壊
グリーフシードの原型であるソウルジェムは、マミのマスケット銃、まどかの弓矢、ほむらの拳銃で破壊できることが劇中明らかになっています。グリーフシードも同様に破壊可能なら、キュゥべえに渡すまでもありません。
② 盾の中に仕舞う
ほむら限定ですが、その他の武器類同様、盾の中にグリーフシードを仕舞っておけるかも知れません。もしかすると盾内では時間も停止しているかも。「穢れたグリーフシードは仕舞っちゃおうねえ」…“しまっちゃうおじさん”か、ほむらは(笑)

③ やはりキュゥべえに…
村八分同様、普段は没交渉であっても、ことグリーフシードの処分となると双方の利害が一致するのでキュゥべえの回収に任せている。ほむらはキュゥべえを殺してますが(少なくとも2回以上)、それでもキュゥべえは懲りずにほむらの周辺に出没しているので、「せっかく来たんだから持って行ってよ」なんてちゃっかり頼んでたりして。
(2) 変身しないで使える魔法
作中、変身しなくても魔法を使っているシーンがあります。
① 落下制御:マミさんが電灯から降りるのに使用(3話)
② 拘束魔法:マミさんがほむらを縛るのに使用(3話)
③ 物質の強化:杏子が双眼鏡を強化するのに使用(5話)
④ 武器の召還 :杏子が槍を出してキュゥべえに突きつける(8話)
⑤ 治癒:ほむらが視力改善(10話)。
⑥ テレパシー(各話)
⑦ 魔力探知(各話)
これだけ使えると、むしろ変身しないと使えない魔法は一体なんなんだと言いたくなりますね。もしかすると変身の効果は防御力の強化程度しかないのかも。ほむらは変身しないと盾を装備しないので、彼女は盾から武器を出せないのかも知れませんね。
(3) 魔女になる原因
ソウルジェムが真っ黒に穢れるとグリーフシードに変わり、そこから魔女が孵化します。ではなぜソウルジェムが穢れるのかといえば、魔力を使うからだと説明されていますが、さやかが魔女化する8話において、キュゥべえが興味深いことを言っています。
「美樹さやかの消耗が予想以上に早い。魔力を使うだけでなく、彼女自身が呪いを生み始めた」
つまり、魔力を使用すればソウルジェムが穢れるのはもとより、「呪いを生む」という行為でもソウルジェムが穢れるということになっているようです。では「呪いを生む」とは?これを説明しているらしのは、9話のキュゥべえの「まどか言葉責め」シーンです。
「君たちの魂は、エントロピーを覆す、エネルギー源たりうるんだよ。とりわけ最も効率がいいのは、第二次性徴期の少女の、希望と絶望の相転移だ。ソウルジェムになった君たちの魂は、燃え尽きてグリーフシードへと変わるその瞬間に、膨大なエネルギーを発生させる」
また、2話では
「願いから産まれるのが魔法少女だとすれば、魔女は呪いから産まれた存在なんだ。魔法少女が希望を振りまくように、魔女は絶望を蒔き散らす」
と言っています。つまり、希望を抱いて魔法少女になったのに、絶望を感じるようになるということ自体が、魔女への道になるものだと思われます。「呪いを生む」とは、魔法少女になったことを後悔し、希望を失っていくという負の感情を表しているのでしょう。そして絶望に満たされた瞬間に魔女になると。
(4) 魔女になるまでの時間
さやかは魔女になる前に、杏子とかなりの会話を行っています(8話)。まどかについては、ワルプルギスの夜を倒すや否や魔女になったかのような描写があるほか、ほむらと会話をして、魔女になる前にソウルジェムを砕くよう頼んでいる描写もあります(共に10話)。この差はどこに由来するのでしょうか。
10話で、魔女化したまどかを見ながら、キュゥべえはほむらにこう言っています。
「彼女は最強の魔法少女として、最大の敵を倒してしまったんだ。もちろん後は、最悪の魔女になるしかない。」
この時のまどかは、ほむらがワルプルギスの夜に負けそうなのを見て契約し、ワルプルギスの夜を一撃で倒したようですが、問答無用で魔女になってしまったようです。この発言では、どうしてまどかが即効魔女化するのかの説明になっていません。あまりにも強力な魔法攻撃は、ソウルジェムのキャパシティーを超えてしまい、一気に真っ黒に穢れてしまうのでしょうか。
その前の時間線では、ほむらとまどかでワルプルギスの夜を倒したものの、二人とも倒れ伏し、魔女になるのを待つばかりとなっていますが、結構会話をする時間が残っていました。どのような戦いぶりだったのかは全く描かれていませんが、例えば二人で協力しながらちまちまとダメージを与えた上で倒したような場合は、魔女化に時間がかかるのでしょうか。そういえばさやかも特別な必殺技というのは使っていませんでした。
また、まどかは魔女化の兆しを見せると苦しみ出しますが、これはさやかには見られなかった現象です。なぜまどかは魔女化の際に苦しんだのか、これは全くの謎ですが、別の時間線では魔女化システムそのものを破壊する女神になりうる存在なのに、この世界では逆に魔女になってしまう、ということへの「抵抗」とか「拒否反応」のようなものが働くのでしょうか。
(5) まどかが救済した魔法少女達
12話に登場した、まどかが救って回った魔法少女達を考察してみます。
① チベット風魔法少女

少女の周囲にはカラフルな5色の旗があり、チベット仏教寺院でよく見られる「タルチョ」と思われます。また、少女の服装はチベットの民族衣装と思われます。右手に数珠を持っており、チベット仏教徒と見られます。
② サバンナ風魔法少女

アフリカ系でしょうか。黒褐色、赤毛の少女で金飾の首輪をしています。ソウルジェムは二の腕の金腕輪に配されているようです。
③ バイキング風魔法少女

波打ち際に倒れています。折れた斧と双角の兜からバイキングが連想されます。 ソウルジェムは額についています。
④ 熊耳風魔法少女

クマ耳を頭部につけ、熊のぬいぐるみを抱えています。周囲が明らかに未来都市の描写となっているため、未来の魔法少女であると思われます。
⑤ お姫様風魔法少女

火山で倒れています。服装がお姫様風で、胸にソウルジェムがあります。時代とかはちょっと不明ですね。
⑥ 中東風魔法少女

荒廃した市街地の戦場にいます。背景に見えるのは大砲の砲身でしょうか。紺色のヒジャーブに白の胴着、カーキ色のズボンを着ており、イスラム圏、おそらく中東地域で実際に生じている戦争・内戦がモチーフになっていると思われます。時代は現代ということになるでしょうか。
⑦ 邪馬台国風魔法少女

炎の中にいます。白いハチマキに巫女風の衣装を着ています。11話でキュゥべえがまどかを再度言葉責めしていますが、「中には、歴史に転機をもたらし、社会を新しいステージへと導いた娘もいた」と説明する際に、イメージとしてクレオパトラ、卑弥呼、ジャンヌ・ダルクといった歴史上の人物の姿が登場しているので、卑弥呼ではないかと思われます。ただし、卑弥呼は70歳位まで生きていた可能性があるので、それでは魔法BBAになってしまう(笑)。その後継者である台与なのかも知れません。
⑧ エジプト風魔法少女

金の冠に金の首胸飾、セパレートの白布衣装。これは明らかにクレオパトラでしょう。クレオパトラも40歳位まで生存しているのでかなりのBBAになってますが、美しさは健在だったのでしょう。ある意味美魔女という魔女になったとも…
⑨ 火刑魔法少女

まさに火刑にされる直前。ベリーショート(切られた?)で木に縛り付けられて、足元には薪がいっぱい。明らかにジャンヌ・ダルクでしょう。
⑩ 貨物車の魔法少女

画面奥に軍人とおぼしき人物が2人。おそらくは隠れ家を発見されて収容所に移送されるアンネ・フランクの姿ではないかと思われます。
(6) 魔法少女のシルエット

中央の5人は見滝原の5人娘ですが、その周囲にもずらりの魔法少女が。これまで倒してきた魔女達の、魔法少女時代の姿なのでしょうか。マミの左隣には「侵略!イカ娘」がいるとの指摘も(笑)。
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