好きなアニメキャラ(その8):涼水玉青(Strawberry Panic)

いよいよ半年続いたデイサイドが終わります。秋分を過ぎればナイトサイド。だからって夜ばかりなわけではないですが、夕暮れ時の情緒がいやます季節の到来です。

いつが夏の終わりか、知るよしもなく、
気づけば、蹌踉と日暮れの秋風の道を…。

そんなことがあってから、私は用心深くなって、日毎、人がコーヒーに入れる砂糖の数まで数えるようにしてきたが、その為にかえって、恋人の心変わりを、早めたかもしれない。

ロダン美術館の秋の庭に、木の葉を踏みながら、彫刻相手の独り言して、つまるところ恋は戻らない、灰色の空模様だというのだ。

城達也のジェットストリームの「独り言」のナレーションが聞こえてきそうな、秋の日が好きです。

それでは日曜恒例、好きなアニメキャラ。第8弾は「Strawberry Panic」の涼水玉青です。


涼水玉青(すずみ たまお)は聖ミアトル女学園 4年月組に在籍する女生徒です。ミアトルは中高一貫なので、4年生は高校一年生に該当します。月組ってのが宝塚歌劇団みたいですね。

身長162cmで星座はしし座。血液型はAB型。

青い髪をシニヨンにしており、白い大きなリボンを頭の後ろに結んでいます。名前に似つかわしい清らかで涼しげなたたずまいですね。

ミアトルは生粋のお嬢様学校ですが、とりわけ玉青は「○○ですわ」というお嬢様口調が特徴的です。学生寮であるいちご舎に入った時から1人部屋で、ルームメイトが出来るのを心待ちにしていました。そこへカモがネギしょったようにやってきたのが、両親の海外転勤で、伯母の母校である聖ミアトル女学園4年に編入することになった蒼井渚砂(CV中原麻衣)でした。

編入してきた渚砂に一目惚れし、あれこれと世話を焼きます。制服のサイズ測定までやっていました。普段は冷静かつ温厚な性格ですが、渚砂のことになると我を忘れる傾向があり、ストーカー的な側面も見せます。

何かにつけ「渚砂ラブ」な面が強調されており、“ガチ百合”と見なされています。「Strawberry Panic」という作品自体が百合を楽しむものなので、玉青と渚砂という美少女どうしのキャッキャウフフは実に心地よい(渚砂はやや引き気味ですが)のですが、玉青にとって大変不幸だったことは、花園静馬(CV生天目仁美)という「犬神家の一族」に出てきそうな名前の、女の中の男のようなキスマニアが渚砂に接近してきたことでした。


文芸部に所属しており、第15話で学園祭の三校(聖ミアトル女学園、聖スピカ女学院、聖ル・リム女学校)高等部合同演劇「カルメン」の脚本を執筆しました。その出来映えはミアトル生徒会長の六条深雪に絶賛され、以降、深雪からは特に信頼され、裁定によりミアトル代表として渚砂とのカップリングでエトワール選に出馬することになります。


スピカの鳳天音・此花光莉コンビとは甲乙付け難い名勝負を演じますが、静馬が結果発表直前に投票会場へ乱入したことで渚砂の本命がやはり自分ではないことを悟り、渚砂を送り出します。NTRだNTRだ。

この報われなさ、努力に努力を重ねてあと一歩というところで鳶に油揚げをさらわれる哀れさがタマリマセンワー。

23話の予告では以下のような会話がなされています。

玉青「外が雨や嵐の日に部屋の中にいると、世界中がこの部屋だけになった気がしませんか?」
渚砂「うん、その気持ちわかる。」

玉青「もしかしたらそういう時、外は本当は海で、この部屋は海に漂っている小さな船なのかもしれません。」
渚砂「さすが玉青ちゃん、ロマンチックだね。」

玉青「二人の船は船長も二人、乗客も二人です。」
渚砂・玉青「次回、『ストロベリー・パニック』、『迷路』。」

玉青「どんな嵐の海でも、二人でさえいられれば…。」

ああ、その願いも虚しく……。その悲劇性がまたいいのですが。

ニコニコ動画などでは、百合な場面で必ず「キマシタワー」というコメントがなされますが、その発言の元祖とされます。しかし、星一徹のちゃぶ台返しと同じで、確か一回しか発言していないはずなのですが、インパクトがあったせいで常に言っていたように見なされてしまうのでした。

文庫版では、過去に静馬と付き合っていたらしいです。高校一年生で“過去”ってのもなあ……。静馬はとっかえひっかえで女の子をつまみ食いしていたらしいので、餌食になってしまったのでしょう。

お嬢様の雰囲気は伊達では亡く、実家は涼水リゾートグループという大企業を経営しているそうです。しかし、理由は不明ながら、実家との間に何らかの問題があるらしく、「あんな家」と嫌っています。

CVは清水愛。「Strawberry Panic」では聖ル・リム女学校の日向絆奈(ひゅうが きずな)も演じていました。美人声優さんだと思いますが、例によって出演作品と私の相性が良くないらしく、あまり見ていません。


「舞-HiME」では美袋命(みなぎ みこと)という役を演じていて、やはり中原麻衣が演じるヒロインの鴇羽舞衣(ときは まい)と絡んでいましたが、「Strawberry Panic」とは全く違う絡みだったのでびっくりしました。やはり声優は凄いですね。

中原麻衣とは共演することが多く公私共に親しい関係にあるようです。「Strawberry Panic」1話から13話まで使用されたED「秘密ドールズ」と14話から25話まで使用されたED「苺摘み物語」では「中原麻衣&清水愛」というユニットを組んで歌っていました。特に「秘密ドールズ」のPVでは本人達が百合シーンを演じていました。

ニコニコビューワーですがよろしければ。

http://nviewer.mobi/player?video_id=sm14482670

寸止めだと思いましたか?いいえ、

玉青は実にいい娘なので、これを期に百合とは縁を切って幸せな結婚でもして欲しいです。この性格ならいいお嫁さんになれること間違いなしです。この人が奥さんだと、自覚のないまま操縦されそうですが、そうなっても一向に構わないですね。

次回は涼水玉青とともに、私にとっての「Strawberry Panic」二大ヒロインである源千華留です。玉青が「青の令嬢」のイメージならば、千華留は「紅の姫君」といったところでしょうか。このあたりについては昨年12月4日の記事とか同月5日の記事

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でも触れていますが…。でもいい。やりたいからやるのです。
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