fc2ブログ

コネクト(ClariS):OP詐欺?でも実は超名曲

コネクト
 
 今日も快適な一日。快適すぎて降りる駅を間違えて家に帰るのが遅くなってしまいました。
 節子それ気候のせいとちがう、ただのボケや!でもくじけずがんばります。

 今夜ご紹介するのは「魔法少女まどか☆マギカ」のOP,「コネクト」です。歌っているのは女子中学生ユニットClariSです。

 「魔法少女まどか☆マギカ」は昨年の第15回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞を受賞しているほか、数々の賞を受賞しています。特にニュータイプアニメアワードでは、作品賞(テレビ放送作品)、キャラクター賞(女性:暁美ほむら)(マスコット:キュゥべえ)、主演女優賞(悠木碧:鹿目まどか役)、助演女優賞(斎藤千和:暁美ほむら役)、主題歌賞(コネクト)、劇伴賞、監督賞、シナリオ賞、キャラクターデザイン賞、撮影賞、美術賞、色彩設定賞、エフェクト賞と、ほとんど全ての賞を独占しています。

 原作のないオリジナル作品であること、あっと驚く展開、可愛いキャラの凄惨な運命、提示した謎を全て説明して、広げた大風呂敷を見事に畳んでみせる終盤、そして悲哀と静寂に満ちたようなラスト-間違いなく昨年のNo.1アニメであり、ここ数年でも出色の出来といえるでしょう。私個人的にはエヴァンゲリオン以来の衝撃でした。

 で、素晴らしい作品を支えた主題歌が「コネクト」な訳ですが、OPアニメが実はとっても詐欺的でした。あれだけ見ていると、「ドジっ娘魔法少女まどかの失敗譚+仲間に支えれての成長物語」としか見れません。
コネクトOP1
猛犬に襲われるまどか
コネクトOP2
変身!セクシーまどか
コネクトOP3
やばいモノを召喚してしまったまどか。クトゥルー系?
コネクトOP4
キュゥべえもあきれ気味。マミとさやかはどういう顔をしているんでしょうか。ですがこれはPSPの「まどか☆マギカポータブル」で「パニエロケット」という技になっています。何気に高威力!
コネクトOP5
失敗ばかりでめげた表情のまどか。「CCさくら」の木之元さくらと比べて濃厚なダメダメ感が(笑)
 
 (以下、ネタばれを含むので、見たい方だけドラッグしてみていただければと思います。)
 
 しかし、実は歌詞には深い意味が隠されていたことが、10話になってようやく判ります。10話では「コネクト」はEDで流れるのですが、そこで初めて、我々はこの歌が暁美ほむらの心情を歌っているのだということに気付かされるのです。

 交わした約束忘れないよ 目を閉じ確かめる
 押し寄せた闇 振り払って進むよ

 「魔法少女まどか☆マギカ」の10話というのは、そもそも12話しかないので「捨て回」など一切ないこの作品においても極めて重要な回で、これを見てから「コネクト」を聞くと、もうこの出だしから泣けてしまう訳です。

 空はきれいな青さでいつも待っててくれる だから怖くない
 もう何があっても挫けない

 もうね、暁美ほむらの気持ちが切ないです。しかもそれを当の鹿目まどかに一切理解してもらうことができないという辛さ。それだけに、最終回でアルティメットまどかに全てを理解してもらったほむらは本当に救済されたんだろうなと思います。

 その後の戦いにほむらは一切迷いがないですね。まるで世界が滅んでしまったかのような荒廃した大地で、ただ一人魔獣の群れに立ち向かうほむら。その背中からは天使のような白い翼が生えていたはずが、いつしか悪魔のような禍々しい黒い翼に変貌している。一体どれだけの業を背負ってしまったのか。それでも聞こえるまどかの「頑張って」の声に微笑んで凛々しく闘うほむらはまさに戦乙女です。

 (以上、ネタばれ終了)

 この歌を歌ったClariSは、クララとアリスの2人組で、当時は女子中学生だったそうですが、今年の3月に卒業したそうで、おそらく女子高生ユニットになっていることでしょう。中学生離れした歌唱力です。本名・出身地・生年月日などは非公開で、メディアでの実写での公開もなされていません。ジャケットや公式ウェブサイトなどには、イラストのみが使用されています。ちなみにクララがピンク、アリスがブルーだそうです。

ClariS.jpg

  この歌の前には「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」のOP「irony」を、今年に入ってからは「偽物語」のOP「ナイショの話」を歌っていて、どちらもヒットしています。元々は2009年頃からニコニコ動画で同人音楽ユニットとして活動していたそうで、「化物語」EDの「君の知らない物語」の「supercell」といい、ニコニコ動画は優れた才能を持つ素人を発掘する場としても機能していますね。

 Youtubeで聞けます。

 http://www.youtube.com/watch?v=vn4xZaGFdjs

 http://www.youtube.com/watch?v=IJ-CXEZd55s&feature=related
 
 
コネクトOP6
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

No title

まどか☆マギカは、色々みんなを騙してましたね(笑)
かのキューベーの声の人、加藤英美里さんも騙されたそうで、最初はひたすら可愛い声で演技する様に言われてたらしいんですが、3話ぐらいになって、ちょっとおかしいぞと本人が気づいて、スタッフを問い詰めて、正体を知ったそうです(笑)

ClariS、中学生だったんですね。それを知った時は非常にびっくりしました。これから楽しみですね。

Re: No title

いらっしゃい、こんばんわ。

キュゥべえ役の加藤英美里さんのエピソード、ニコニコ動画で観ました(インターネット・ラジオ番組だけど動画も配信されています)。笑えるコメントですよね。4話以降は「真のキュゥべえの気持ちで演じた」とか。確かに3話までのキュゥべえさんは、まどか達に愛されようと努力してますね。4話以降は徐々に黒いものがにじみ出てきているような。

ClariS、いいですよね。恐るべき素人達(もうプロですけど)。「君の知らない物語」もそのうち取り上げたいです。

全面的に同感です!

> 原作のないオリジナル作品であること、あっと驚く展開、可愛いキャラの凄惨な運命、提示した謎を全て説明して、広げた大風呂敷を見事に畳んでみせる終盤、そして悲哀と静寂に満ちたようなラスト-間違いなく昨年のNo.1アニメであり、ここ数年でも出色の出来といえるでしょう。私個人的にはエヴァンゲリオン以来の衝撃でした。


絵の人が「ひだまりスケッチ」の人なのでそのギャップが凄まじいというか・・・自分は見た順番が逆だったんですが、ひだまりを先に見てた人には衝撃的だったと思います。
いや、そんなことよりも(笑)自分が思ったことと同じことをユースフさんも感じていたことにビックリです。
自分は’アフターけいおん組’と言いながら、この作品は残念ながらリアルタイムに見てませんでした。2012年以降のモノはほとんど見ていますが・・・
2014年現在でも、この作品を越えるモノはなかったといえるでしょう、一般的には。個人的には毛色の違ったモノで1つだけありましたが・・・(笑)
エヴァは2クールやっても謎は持ち越したまま現在に至るんですが、1クールでこの世界観を表現しきったまどマギは後世に語り継がれるでしょうね、きっと。
ただし、キャラ絵で損をしてるというか、一般の人が敬遠しちゃってるかも知れませんが・・・

ちなみに4コマ系というかきらら系原作モノでは「ひだまり」シリーズが一番好きです。「けいおん!」はアニメ自体はそんなに面白いとは思いませんでしたが、音楽的見地で高評価してます。

Re: 全面的に同感です!

junkyさんこんにちは、いらっしゃい。いつもありがとうございます。

> 絵の人が「ひだまりスケッチ」の人なのでそのギャップが凄まじいというか・・・自分は見た順番が逆だったんですが、ひだまりを先に見てた人には衝撃的だったと思います。

 「血だまりスケッチ」なんて言われ方もしていましたね(笑)。キャラ絵といい、制作者サイドの初期のメッセージといい、騙す気まんまんだったのだろうと思いますが、見事な騙し方に実に感心させられました。

> 2014年現在でも、この作品を越えるモノはなかったといえるでしょう、一般的には。個人的には毛色の違ったモノで1つだけありましたが・・・(笑)

 私もそう思います。劇場版で続編も作られましたし、今後続編が出るかも知れませんが、この一作だけでも完結しているところが素晴らしいです。10話をラストまで見た時は本当に驚きました。私はアニメとは全く関係ない仕事をしていますが、こういう作品に関われたらどんなに幸せだろうかと。

> エヴァは2クールやっても謎は持ち越したまま現在に至るんですが、1クールでこの世界観を表現しきったまどマギは後世に語り継がれるでしょうね、きっと。

 エヴァはガイナックスの飯の種になっていますね。まあそれで皆が見るからいいのでしょうが。まどマギもそうなっちゃうのかな…

> ただし、キャラ絵で損をしてるというか、一般の人が敬遠しちゃってるかも知れませんが・・・

 日曜朝に再放送とかしたら、プリキュアファンの幼女が間違って見てしまってトラウマになっちゃったりするかも知れませんね(笑)。3話途中まではいいですけど。

> ちなみに4コマ系というかきらら系原作モノでは「ひだまり」シリーズが一番好きです。「けいおん!」はアニメ自体はそんなに面白いとは思いませんでしたが、音楽的見地で高評価してます。

 マンガは音楽を表現する手法に限界がありますね。アニメは実際に流せるからその点はいいのでしょうが。現在「四月は君の嘘」を楽しき見ていますが、原作では演奏シーンをどのように表現しているのか気になります。
プロフィール

ユースフ

Author:ユースフ
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
カテゴリ
リンク
ブロとも一覧

秒速5センチメートル・・・桜花抄の軌跡を追ってみた

心理兵器:秒速5センチメートル
カレンダー
11 | 2023/12 | 01
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -
FC2カウンター
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
日記
46位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
会社員・OL
15位
アクセスランキングを見る>>
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

最新トラックバック
検索フォーム
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ