プラチナ(坂本真綾):男子禁制美少女ソング

決戦は木曜日、ということで個人的印象で「大きなヤマ」を越えてまいりました。今後もこの「ヤマ」は登る必要があるようですが、未体験と既体験はだいぶ違います。もう今日ほどのプレッシャーは感じないでしょう。何を言っているのかさっぱりでしょうから、この話はさておき。
「秒速」ウィークというか、旬間でしたが、これは昨日でひとまず終了です。今日からまた通常運転で。でも通常運転って何がやねんという感じですが。
本日取り上げるのはアニソンの「プラチナ」です。
「プラチナ」は「カードキャプターさくら」(以下「C.Cさくら」)の第3期OPです。歌っているのは人気声優坂本真綾。ただし、アニメ本編には登場していませんね。

「C.Cさくら」は小学4年生時代が第1期、5年生の1学期が第2期、2~3学期が第3期となって、OPがそれぞれ変わっています。どれも出来のいい曲ですが、特にプラチナはアニソン史上でも屈指の名曲ではないかと思います。
OPアニメと共に鑑賞してみて下さい。
http://www.youtube.com/watch?v=UQjCFvaNwJQ
主人公のさくらが、小学4年生と5年生で決定的に違うのは、子供から少女の入口にさしかかっているという点でしょうか。

例えば、第1期OPでは、さくらは杖に魔女が箒にまたがるように、無邪気に翼を生やした杖にまたがっています。つまりこの頃のさくらは女の子(女児)ではあってもまだ少女ではないと言えましょう。憧れはあってもまだ恋を知らない時代とでも申しましょうか。
ところが第3期OPでは、さくらは急に大人びて、憂いにもにた表情を浮かべています。

相変わらず空は飛びますが、もう無邪気に杖にまたがったりはせず、天使のように背中から翼を囃しています。少女の憂い、それは恋にしくはなし。恋を知り、男を意識して、さくらは思春期の入口にはいったと言えましょう。

「プラチナ」は歌詞と曲のマッチングが絶妙です。これだけ聞いたらアニソンとは思えません。歌詞の内容も、まさに子供から少女の階段に入った女の子に似つかわしいものとなっています。
“私の世界 夢と恋と不安で出来ている”
まさにこれから垣間見る世界への憧れと不安を言い表していますね。
“空に向かう木々のようにあなたを まっすぐ見つめてる”
一度くらいそういう目にあって見たいものですよ。
“信じるそれだけで 越えられないものはない”
“「思い」が全てを変えてゆくよ”
“限界のない可能性がここにある この手に”
まさに無限の可能性の秘めているこの時代の少女を謳いあげるのにふさわしい歌詞ですね。中学生まではいけるかな?高校生になったらもう本気で信じるのは無理じゃないでしょうか。
特に“限界のない可能性がここにある この手に It's gonna be your world”の部分の転調は劇的で素晴らしい。どうしてこんな美しいメロディーを作れるんでしょうか。作曲した菅野よう子は天使なのか。
実はアニメの方は、全部見た訳ではなく、数話見たのと総集編を見ただけなんですが、特徴的なのは、
① 登場人物に不細工がいない=特にさくらの友達は皆可愛いです
② 悪人が出てこない=対立や齟齬は生じることはありますが、基本善人同士
③ 大人はみんな「大人らしい」行動をする=つまり、子供からみて、大人ならこうして欲しいという行動を取る。アダルトチルドレン?何それおいしいの?
といったところでしょうか。女生徒と教師の恋愛感情とか、教育実習生と中学生の交際とかいう、物凄いシチュエーションも登場してくるんですが、この作品世界では、誰も問題視していないので、きっと純粋にプラトニックなんでしょう。

あとさくらのお母さん(撫子:声は私の大好きな皆口裕子だ!)は27歳で他界していますが、お嬢様育ちでお父さんと16歳で駆け落ちして結婚したようです。保護者の許しは得たのだろうか、それともさくらの兄を身ごもって「出来ちゃった結婚」を強行したのでしょうか。ともかく撫子を溺愛していた母方の曾祖父は溺愛していた孫娘を奪い取られた(NTRだNTR!)ことを根に持っていたようですが、ひ孫であるさくらと出会って評価を改めています。この人は大金持ちらしいので、さくらの将来も安泰ですね。でもさくらの祖父祖母などは登場してきません。もしや短命の家系なのか。
さくらみたいな女の子がいたら本当に溺愛してしまいそうですが、いずれよその男に持っていかれてしまうと思うと、そのまま成長しないで欲しいなんて思ってしまいそうです。小学生のままで凍結しておきたいですね。でも成長すればやはりそれなりに美少女になっていくんでしょう。
それでは、最後に。
坂本真綾が歌っている映像です。
http://www.dailymotion.com/video/x6813j_yyyy-yyyy_people
こちらは声のみですが、さくら役を演じや丹下桜ヴァージョンです。
http://www.youtube.com/watch?v=7IKiNANcqfo&feature=related
ああ、本日の記事のタイトルですが、この歌はとてもいい歌なんですが、野郎が歌うとぶち壊しになるので、ぜひ女性に歌ってほしいなということです。これを上手に歌うときっと男子受けすること請け合いですよ。

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