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あすか120%BURNING Fest.:シリーズが複雑怪奇な美少女対戦格闘ゲームの嚆矢

あすか120%リミテッド
 
 陽射しは強いものの、風が爽やかでこれぞザ・皐月という感じでした。夏もこういう感じならいうことないのですが、またこんな爽やかな気候に出会えるのは半年くらい後なんでしょうねえ。春と秋しかない国ってどこかにないもんでしょうか。

FM-TOWN版エクセレント

 さてぼやきはほどほどにギャルゲーの土曜日行ってみましょう。今日は美少女対戦格闘ゲーム「あすか120%BURNING Fest.」です。「あすか120%シリーズ」は様々なバリエーションがあって複雑怪奇です。

あすか120%エクセレント

 本作は元々1994年にパソコン用に発売されたもので、キャラ6人の初期型がFM TOWNS版とX68000版(どっちも懐かしいですね)が発売された後、キャラを大型化した「エクセレント」がFM TOWNSから発売されていました。続いて1995年PC-エンジン版としてキャラが10人になった「マキシマ」が発売され、1996年にはプレイステーション版のゲームバランスの調整を行った「スペシャル」が発売され、1997年にはアドベンチャーゲームの要素を追加した「エクセレント」が発売されました。

無印時代。キャラ6人

 同時期に、セガサターン版としてグラフィックを大幅に刷新してキャラクターを大型化するなどした「リミテッド」も発売されましたが、既にハードとしての人気が低落していたため大きな人気を得るには至りませんでした。

あすか120マキシマ ちらし

 以後、1999年にはさらに「リミッテッド」をプレステに移植した「ファイナル」、それをWindowsに移植した「リターン」が発売されており、無印の他、「エクセレント」「マキシマ」「スペシャル」「リミテッド」「ファイナル」「リターン」とあって、発売当時は一体どれをやったらいいのかさっぱりわからなかったものでした。多分私がプレイしたのはセガサターン版のリミテッドだったのではないかと思いますが…。

あすか120%ファイナル

 また、キャラの雰囲気シリーズによって大きく異なるのが特徴的なのですが、それもそのはず、キャラクターデザインはオリジナルは七瀬葵でしたが、「エクセレント」以降は石田敦子、「ファイナル」では細雪純が担当したのだそうです。

リミテッドのちらし(表)

 舞台は、名門お嬢様高「私立繚乱女学院」(通称「乱女」)の高等部で毎年行われるクラブ対抗の予算争奪格闘大会「部対抗予算争奪メガファイト」です。各部の代表となった選手は、それぞれのクラブの特長を活かした技を駆使して戦うことになります。

リミテッドのちらし(裏)

 登場キャラのほとんどが女子高生のため、誰が何と言ってもギャルゲーなのですが、格闘ゲームとしても異色の存在で、当時は目新しかった2段ジャンプや、簡単な入力での必殺技コマンド、「ガードからのカウンター」「ダッシュ技への連携」「技の相殺システム」「叩きつけ攻撃」「受身」など、斬新な要素が多数取り入れていました。シリーズ初期から、基本操作はボタン2つでほぼ全てのシステムが使用可能となっていたということで、難しいコマンド入力のできな私にとっては非常にありがたいゲームでした。「スペシャル」以降は、バーニングゲージを一定以上溜めると表示が100%を超えて120%となり、一定時間超必殺技が出し放題となるシステムが備わっていました。まさにタイトルの「120%」に相応しいですね。

FINALでの対戦画面。顔がだいぶ違いますね

 文化部体育部入り乱れての戦いとはいえ、従来は体育部が圧倒的に良好な成績を上げてきており、文化部は低予算にあえぎ続ける日々を送ってきたそうですが、今季は化学部に期待の星が現れた…という感じでゲームがスタートします。

あすか対かりな-化学兵器対生物兵器

 それではキャラ紹介です。まずは最初から登場している6人。

本田飛鳥

 本田飛鳥

本田飛鳥

 ヒロインで化学部代表の1年生。今大会のダークホース的存在で化学部部長の扇ヶ谷鉄子から猛特訓を受けてきました。化学部らしく薬品を使った攻撃を駆使する。当時、ホンダ・アコードがいすゞにOEM供給されて、いすゞ・アスカとして販売されていましたが、名前はその二つを併せたものでしょうか。

悲願の優勝

 身長151センチ、体重44キロ、スリーサイズは78/52/81と小柄でスリムです。薬品で燃焼反応させた試験管を投げつける遠心破砕拳や化学薬品の入った三角フラスコを投げつけて爆発反応を起こすフェノメノンクラッシュといった反則じゃないかと思うようなやばい攻撃が得意です。化学部だからいいようです。

 大久保久美

大久保久美

 新体操部代表の1年生。おとなしく内気な彼女は、新体操と巡り合って初めて自己表現の場を得たそうです。身長158センチ、体重42キロ、スリーサイズは80/50/81。ウエスト50センチはかなり凄いですね。

あすか対くみ

 新体操の棍棒を投げつけるスティックショットや、新体操のリボンを鞭のように操るリボンカッターが得意です。

 新堂環

新堂環

 お蝶夫人竜崎麗香を彷彿とさせる縦ロールのテニス部代表の3年生。生徒会長でもあるそうです。学院長の孫娘(なぜか途中で娘に変更)で、絵に描いたような才色兼備のお姉様。昨年の優勝者で、今年も大本命です。

前回大会の決勝戦 環対虎美

 身長167センチ、体重47キロ、スリーサイズは82/54/83。背の高さのわりにこの人もスリムです。強烈なサーブから分身魔球を打ち出す百烈サーブ、ラケットで相手を浮かせ、遠くに吹っ飛ばすロブ落としなどを駆使します。

 山崎竜子

山崎竜子

 バレーボール代表の2年生。ボーイッシュな魅力大爆発な典型的体育会の元気娘で一人称はなんと「オレ」。
奈々対竜子

 身長168センチ、体重48キロ、スリーサイズは79/55/83。電気を帯びたサーブで相手を感電させる稲妻サーブ、全身に竜巻を纏って相手めがけてレシーブ(どうみてもパンチ)する竜巻レシーブなどを使います。

 鈴木めぐみ

鈴木めぐみ

 応援部代表の2年生。他校からも依頼されて応援に向かう人気者のチアリーダーです。小柄で童顔にも関わらずナイスバディなので、校外の男子にモテモテだとか。

ボンボンあたっく

 身長149センチ、体重43キロ、スリーサイズは79/51/80。ボンボン(通常はポンポンと言いますが)を投げて攻撃するボンボンあたっく、ソバット2発にパンチ1発のラッシュ技の「めぐみ・けりけりぱんち」など、名称がブリッ娘風の技を出します。

 北条虎美

北条虎美
 
 空手部代表の3年生。前年度準優勝者。下級生の人気は新堂環と二分する実力者で、今大会でも環の対抗馬的存在です。

虎美対可莉奈

 身長172センチ、体重58キロ、スリーサイズは86/60/83。電撃を纏った気弾を放つ覇王拳(波動拳のパクリ?)、素早く間合いを詰めてアッパーを二連発する双龍拳(昇龍拳のパクリか)などを駆使します。ちょっと空手とは思えない(笑)。

 次に「マキシマ」以降に参戦したキャラクターです。

 豊田可莉奈

豊田可莉奈

 生物部代表の1年生。飛鳥の幼馴染みにしてライバルです。名前はトヨタのカリーナからきていると思われます。

髪がやたらに長い豊田可莉奈

 身長151センチ、体重45キロ、スリーサイズは79/53/81。飛鳥と比較すると体重が1キロ重く、バストとウエストが1センチ上となっています。ペットのトノサマガエル「ケロぴょん」が炎を纏って相手に突進する「ケロケロアタック」、「ケロぴょん」が全身に炎を纏って相手にボディプレスをかます「ケロケロヒートプレス」などが必殺技。基本的にカエルが戦っている様な気がしないでもありませんが。

 キャシィ・ワイルド

キャシィ・ワイルド

 米フロリダの姉妹校からの留学生で、プロレス同好会代表の3年生。

キャシィ対虎美

 身長176センチ、体重56キロ、スリーサイズは89/60/87と一番のグラマラスです。プロレス技を多用します。ラリアット、パワーボム、フランケンシュタイナーその他。

 御手洗清子

御手洗清子

 ソフトボール部代表の2年生。「おてあらい」と読めてしまう名前にコンプレックスがある模様。自称「乱女のキョンキョン」。

清子対飛鳥

 身長157センチ、体重47キロ、スリーサイズは80/52/82。守備位置はセカンドなのに下手投げでソフトボールを投げつける「大リーグソフトボール8号」、金属バットをアッパースイングでスイングして相手を殴りつける「通天閣打法」など、どこかで見たような名称の必殺技を使います。

 小和田奈々

小和田奈々

 日舞研究会代表の2年生。花柳界の家元・小和田宗家の長女で、厳格な祖母から幼い頃から大和撫子としての英才教育を受けている箱入り娘です

環対奈々
 
 身長152センチ、体重42キロ、スリーサイズは78/51/80。センスをフリスビーのように投げつける「風月扇」(花蝶扇のパクリ)、日舞なのになぜか薙刀を振るう舞刀蒼炎陣などを使います。

 川崎忍

川崎忍

 他校の女番長で、ケンカで環に負けた雪辱のために乱女に乱入してきます。波動拳のような「番長バズーカ」、昇龍拳のような「番長ダイナマイト」などで戦います。

忍対奈々
 
 他に後発の作品では本田飛鳥の師匠である扇ヶ谷鉄子、学院長の新堂源一郎、実況担当の古館伊知子も参戦します

扇ヶ谷鉄子

古館伊知子
 
 本作はギャルゲー格闘の嚆矢でした。女の子ばかりの格闘ゲームとしては、同時期にファミレスのウェイトレス達が戦う「ヴァリアブル・ジオ(略称V.G.)」というシリーズもありましたが、V.G.が18禁格闘だったのに対し、あすか120%は最初から全年齢対応でした。

師弟対決あすかVS鉄子

 

 
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