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中国美女列伝(その1):楊貴妃~世界三大美女の一角

楊貴妃
 
 はいGWにこんにちは。本日はこれからユールの日でもないのに“魔宴”なので、こんな時間に更新です。

 これまで毎週金曜日は新海誠系コミックの紹介をしてきましたが、とうとうネタがつきてしまいました。そこで本日より新たな企画を始めようと思います。

 現在日中関係が非常に悪くなっていますね。連中の言い分を聞いていると「ふざけんなコノヤロ」的な主張が目について、そりゃ大半の日本人もむっとするよなとは思いますが、かつての中国は日本にとって文明・文化の師匠・先輩であったわけで、三国志や水滸伝など、登場キャラクターは全員日本人で置換してしまうほどポピュラーになっています。

 そういうわけで、今の中国は好きになれなくても、かつて我々の先祖が大きな影響を受けてきた自分の彼らの文化については、ちょっと尊崇の念を以て回顧してもいいのではないかと思います。

 そこで今日からしばらくやってみようと思うのが「中国美女列伝」。

 どこが文化だ~!!とのツッコミが日本各地から押し寄せてきますが、まあ話を聞いて下さい。

俺の話を聞け

 かつてCF界では「ABC」なんて言葉がありました。人の目を惹きつける対象として、動物(Animal)、美人(Beauty)、子供(Child)は効果的であることに由来するのですが、ララァ・スンも「美しいものが嫌いな人がいるのかしら?」と言っているとおり、例えどこの国の人間であろうが、美人が嫌いな男はいません。

 世界三大美人なんてのがありますね。クレオパトラと楊貴妃は鉄板で、残り一人に日本では小野小町を入れている訳ですが、世界的にみて小野小町は全く知られていないので、これはあくまで日本のローカル認定でしょう。世界的には、トロイア戦争の原因となったほどの美しさを持っていたヘレネを入れて世界三大美女となるようです。

 じゃあ世界三大美女をやろうかと思って画像を見たりしたんですが…ここで衝撃の事態が。クレオパトラが全然美人に見えない!

クレオパトラ

 いやまあブスって訳ではないんでしょうが、エキゾチックすぎるというかアイシャドウ入れすぎというか。別に変な画像を選んでるわけではないのですよ。実写だと結局女優さんの顔になるから回避しましたが。

ヘレネ

 じゃあヘレネはとえいば…うーん、こっちもいかにも外人ですねえ(当たり前だ)。女優さんが演じているのは綺麗なのも多いのですが、それはあくまでその女優さんの美貌ではないか。では最後の砦、楊貴妃はどうかといえば…

楊貴妃その2

 うーん、前二人に較べれば断然親しみやすいですね。話せばわかるような感じが。それに、中国の現在の絵師も過去の中国の栄光を取り戻すべく頑張っているようで、史実に忠実かどうかはさておき、中国美人の絵は結構あるみたいなんですよ。

四大美女

 ということで、現代的な絵が多々あって、親しみやすい中国美人を取り上げていきたいと思います。中国には「中国四大美人」というのがあって、この楊貴妃の他、西施、王昭君、貂蝉が挙げられています。上の画像でいえば、左から西施、王昭君、貂蝉、楊貴妃です。

 ただ、貂蝉は「三国志演義」に登場するので日本でも有名ではあるのですが、実際架空の女性なので、実在の美女で統一するために貂蝉に代えて趙飛燕を入れる場合もあるそうです。さら殷を滅ぼす元凶となった妲己(妲己よぉ~ん、のあの人)、に周を滅ぼす元凶となった褒姒など、四大美女以外のカテゴリーにも美女はたくさんいます。

 これらの美女を中国絵師(日本の絵師さんが入っても当然OK)が描いた画像と共に紹介していきたいと思います。カテゴリは徒然「海外」で。そう、全く伸びない「海外」カテのてこ入れ策でもあるのです。目指せ二桁。

楊貴妃その3

 さて今日は第一回目なのでとりあえず一番メジャーで一番私の好みではない楊貴妃から行ってみましょうか。今回は能書きが長かったのでさくっと終わらせますよ。

 楊貴妃は四大美人の中では「羞花美人」と称えられています。この異名は彼女が後宮を散歩すると庭の花が妃の美貌と体から発する芳香に気圧されてしぼんでしまったことに由来していると思われます。美貌はともかく、芳香というのは凄いですね。

楊貴妃その4

 楊貴妃、姓は楊、名は玉環。貴妃は皇妃としての順位を表す称号で、皇后の直下の四夫人の一人なので、ずいぶんと高い地位です。日本でいえば中宮か女御かといったところでしょうか。

 出自とか生涯を長々と語っても退屈でしょうから、興味のある方はWikipediaでも見ていただくとして、玄宗皇帝が寵愛しすぎたために安史の乱を引き起こしたと伝えられたため、傾国の美女と呼ばれていますね。

楊貴妃その5

 ちなみに世界三大美女というのは、このいわゆる「傾国の美女」であって、クレオパトラはカエサルやアントニウスを籠絡し、後にローマを二分した戦争を勃発させており、ヘレネはトロイア戦争の原因となってギリシア世界の全ての諸国家を巻き込んだ戦争を引き起こしており、まさに傾国の美女というに相応しいですね。小野小町は、美貌の真偽はさておき、この「傾国」の部分が完全に欠けているので、それだけでも世界三大美女に入れるには相応しくないといえるでしょう。城を傾け、国を傾ける。これが本当の美人だ!
 
 俗説では、庶民の出ながら、生まれたときに室内に芳香が充満しあまりに美しかったので楊氏に売られたという後世の俗説もあります。楊玉環は容貌が美しく、当時(唐代)理想とされた豊満な姿態を持ち、音楽・楽曲、歌舞に優れて利発だったそうです。

楊貴妃その6

 面白い伝承としては、二日酔いに苦しんだ後、庭の花の露を飲んで肺を潤したという話、玄宗とともに牡丹の花の香りを嗅いで酔いを覚ましたという話、豊満な肉体であったため、夏の暑い時に口に玉でできた魚を入れて暑さを癒したという話、夏の暑い日に流した汗が紅色をしてよい香りがしたという話などがあります。楊貴妃にはこの芳香というエピソードがついて回るのですが、使っていた顔料や香料が汗で流れるせいなのか、元々そういう芳香を放つ体質なのか。源氏物語でも薫大将は生まれつき身体にえもいわれぬ芳香を帯びていたそうですが、これらは「わきが」の一種なのかも知れません。

 腋臭は一種のフェロモンとして機能する体臭形質で、異性を引き付けるためのものであったり、縄張りを主張するためのものとして機能していたと考えられており、歴史的には、腋臭が異性にとって魅力的と感じられる体臭要素の一つとして扱われる事があったのでしょう。普通の「わきが」だととてもそうは思えないのですが、芳香となるタイプもあるのかも知れません。「わきが」がすべからく芳香ならが、苦しむ人もいなくなるし、むしろそういう体質になりたいと願う人も出るんでしょうが…。

楊貴妃その7

 楊貴妃は、細身で有名だった趙飛燕と比べて豊満な体型をしていたということで、と、豊満体型とほっそり体型の美人を比べて表現する「楊肥趙痩」という言葉が残っています。

 安史の乱が発生すると、玄宗は首都・長安を抜け出し、蜀地方へ出奔することに決め、楊貴妃も楊一族と共に同行しましたが、途中で乱の原因であるとして楊一族は誅殺され、楊貴妃についても「賊の本」として殺害することが求められました。玄宗は「楊貴妃は深宮にいて関係がない」と庇いましたが、やむなく自殺を命ずることを決意したそうです。

楊貴妃その8

 傾国の美女とはいいながら、楊貴妃自身は政治にあまり介入しておらず、土木工事など大規模な贅沢、他の后妃への迫害などもほとんどなく、問題の大半は色香に狂って政治を顧みなくなった玄宗や楊貴妃の寵愛をいいことに専横を振るった楊国忠ら楊一族にあるといえるので、現代では連帯責任以上のものは余り問えないのではないかと評されていることが多いようです。
リアル楊貴妃その1
リアル楊貴妃その2
 
 絵だけにしておこうかと思ったのですが、さすがに天下の美女、演じている女優さんも綺麗なので少しだけ紹介しておきます。
リアル楊貴妃その3
リアル楊貴妃その4


 美女はいいねぇ。美女は心を潤してくれる。リリンが生んだ美の極みだよ。そう感じないか?碇シンジ君。

美女はいいねえ。

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