ダブルキャスト~バッドエンドのインパクトは「やるドラ」シリーズ1

今日も寒いですね。真冬より立春後の早春の方が寒い気がします。立秋後の初秋がくそ暑いのと同じでしょうか。日が長くなってきたのは感じますけどね。
さてギャルゲーの土曜日。本日は「やるドラシリーズ」第一弾の「ダブルキャスト」です。

「もしドラ」はご存知の方も多いでしょうか、「やるドラ」はどうでしょうか。「やるドラ」は、「見るドラマからやるドラマへ」をキャッチフレーズに、映画やOAVのように、ストーリーがすべて映像と音声だけで進行するアニメーション・アドベンチャーゲームです。時折現れる選択肢をプレイヤーが選ぶことで話の筋が変わっていき、エンディングも大きく変化します。

「ダブルキャスト」は「やるドラ」シリーズの1作目で、1998年6月にプレイステーション用として発売されました。記憶喪失の美少女と出会った主人公の周囲で起こる奇妙な事件や現象をめぐる、サスペンス仕立てのドラマです。

ちなみに「やるドラ」シリーズは、四季に合わせて4作が連続リリースされました。その中で「ダブルキャスト」は夏に該当し、各種ホラー映画の要素を含んだストーリー、凄惨なバッドエンドなどが特徴となっています。また、シリーズの中では選択肢が狭い方で、初めて遊ぶ人でも比較的迷うことなく簡単にゲームを進めることができるとされています。

ストーリーは、
大学の映画研究部に所属したばかりの主人公は、夏休みも近いある日、飲み会で酔いつぶれてしまいます。主人公を介抱してくれたのは、赤坂美月と名のる女の子でしたが、彼女は何故か自分の名前以外の記憶を全て無くしていました。そして記憶が甦るまで主人公と同居することになります。

やがて映研では自主制作の映画のヒロインとして美月を抜擢することになります。しかし、その映画のシナリオ『かこひめの寝屋』は、かつて映研が撮影中に死者が出たことで何年もの間封印されていたという、曰く付きのものでした。

シナリオにまつわる不気味な伝説。そして赤坂美月と主人公たちの周りに起こる奇妙な出来事の数々。果たして主人公のあなたはどういう選択をし、どういう結末を迎えることになるのでしょうか……
といったところでしょうか。

キャラデザインは後藤圭二。

「機動戦艦ナデシコ」

「ゲートキーパーズ」
などのキャラデザインで有名ですね。目がまん丸に近いのが特徴的。どちらかというと可愛らしいデザインなのですが……

バッドエンドで一瞬だけ見える顔。こんなに怖いなんて!
それでは登場人物です。
主人公
名前設定の出来ない「僕」です。映研の新人部員で、愛称は「新人くん」。容姿や性格は至って平凡で、キスシーンの撮影に昂奮し、鼻血を噴水のように噴き上げながら倒れてしまうほど女性には奥手です。映研の飲み会で酔い潰れてゴミ捨て場で寝ていたところを美月に介抱され、お礼代わりにコーヒーを奢って雑談しているうちに美月の境遇を知り、彼女を居候させることになりますが、主人公自身が旅行中で不在の叔父の家に下宿の身です。居候が居候させるというのもスゴい話です。
赤坂美月

9月30日生まれ。身長160cm、体重44kg(体重だ公表されているのは珍しいです。自信ありということですか)、スリーサイズはB87/W58/H82。血液型はO型。

本作のヒロインで、一人称は「ボク」。行き倒れの主人公を介抱したことが縁で知り合い、彼の家へ転がり込むことになります。その後、『かこひめの寝屋』の主演女優に抜擢されます。 食欲旺盛で、主人公との同居中の家事全般もそつ無くこなせる才色兼備の女の子。

本人が自覚する以上に色気があり、主人公を度々嬉しがらせつつも困らせることになります。パンチラなどのセクシーシーンも多く登場して目の保養(笑)。「赤坂美月」という名前以外の記憶が一切失っており、素性なども謎に包まれていますが、普段は明るく振る舞っています。
篠原遙

8月4日生まれ。身長162cm、体重46kg、スリーサイズはB86/W60/H81(ダブルキャストの女性キャラはBに対してHが小さめな傾向ですね)。血液型はA型。

映研部部長で、口元の小さなホクロがチャームポイントの美人です。良家の一人娘だが、お高く止まらない江戸っ子で気立ても良い先輩です。元々映画に興味があったわけでもなく入部したところ、物語開始の前年に当時の部長がとある理由から失踪したため、人望の高さから部長の座を引き継ぐことになりました。目下、主人公のことが少々気になってきている様子です。怪談が苦手。
楠木翔子

3月29日生まれ。身長155cm、体重45kg、スリーサイズはB84/W58/H80(やっぱり柳腰ばかりですね)。血液型はB型。

主人公と同期の新人部員でメイク担当です。四角く赤いフレームの眼鏡を掛けています。素顔でも美月や遥に引けを取らない美人ですが自覚はなく、自分自身より他人を美しくすることを第一に考えるタイプです。

本当は海外での本格的なメイクの勉強を希望していましたが、親に反対されて普通の大学へ通いながら日々勉強に励んでいます。番外編では、主人公と交際する展開になる場合もあります。奥手そうな外見とは裏腹に、恋愛経験については美月や遥より豊富という噂もあります。ジェノサイド編では滅多刺しにされた挙句、死体を目の当たりにした遥がその場で嘔吐してしまうほどの惨死を迎えます。腕の位置とかおかしくね?みたいなことを考えると怖い考えになってしまいますよ。
野郎共は簡潔に。
二村秀樹

主人公と同期の新人部員で丸く黒いフレームの眼鏡が特徴のカメラ担当。本当は演出を志望しています。主人公とは仲の良い友人で、 実は遙のことが好きで狙っています。バッドエンドではかつて映研で起きた事件の真相を知っており、狂気的な一面を覗かせてくれます。

ほら、怖い。
佐久間良樹

映研部員ではありませんが、容姿を買われて主演男優に抜擢されています。プレイボーイと噂されているが、実際は女性には常に真剣で、相手が変な期待をして近付いてくる方が多いそうです。ある理由から調査の末に真相を知ることになります。
剛田豪

主人公の先輩の映研部員で、元はプロレス同好会に所属。バッドエンドになった場合、元ライバルで現相方の花園と共に登場し、一言アドバイスを送ってくれます。
花園雅美

主人公の先輩の映研部員で剛田と同じく元はプロレス同好会所属。バッドエンドの際に行われる寸劇では、剛田に「うむ、その通り!」と合いの手を入れています。

2005年にPSP版が発売されており、2009年にはダウンロード販売されているので、まだまだ現役ソフトですね。なのでネタバレは極力避けましたが、私が外国暮らしをする際に、大量に買っていった(ゲームソフトの大人買いというのはあの頃くらいですが)プレステソフトの中の一本でした。
とにかくバッドエンドの「ジェノサイド編」のインパクトが強いです。(1)から(6)くらいまである一連の「狂気」というバッドエンドのことですが、包丁を持たせたら世界一ィィィ!!な強さを見せるあのキャラが怖すぎます。
外国で金曜日の夜に同僚夫妻が自宅を訪れた際(確か一緒に外食した後、家で休んでいってと誘ったと思います。色々な意味でそういうことができる余裕があったんですね、その頃は)、興味を引いたようなのでお貸ししたところ、そのご夫妻は帰宅後土曜日の朝まで徹夜でプレイしたそうです。これが若さか……

私は試験勉強でもゲームでも麻雀でも徹夜はしたことありませんでした。どうしても3~4時になると「寝なければ!」という脅迫観念に囚われますし、実際眠くて仕方がなくなります。布団に入って目をつぶっても眠れなかったということはありますが、あれって本当に一睡もしていないのかどうかはよく分かりませんね。自覚ないままにちょっとは眠っているかも知れないし。
スポンサーサイト