日本サンライズに見るロボットアニメのタイトルの付け方

謎かけ:魔法少女まどか☆マギカとかけて宇宙空母ブルーノアと解く。

そのこころは?:どちらも終盤まで看板に偽りありでしょう。
まどかはずっとただの少女のままだし、ブルーノアもただの空母でした。
ロボットアニメの主役メカ。いわゆるリアル・ロボットでさえも、最初はとても強いです。敵を蹴散らします。しかし、敵もいつまでも黙ってやられてはいません。対抗手段を整えてきます。ついには主役メカも負けそうなほど強い敵さえ登場してきます。
そうなった時どうするか?手法はいくつかあるみたいです。日本サンライズのアニメの場合を見てみましょう。
その1.主役メカごり押し
「機動戦士ガンダム」のガンダムは新兵器の試作機として登場。そのまま最終回まで戦い続けます。敵であるジオンは続々と新しいモビルスーツ・モビルアーマーを登場させますが、ガンダムは試作機故のコスト度外視の性能と、パイロットであるアムロのニュータイプとしての劇的な能力向上により、最後まであらゆる敵と互角に戦い続けました。一応終盤にマグネットコーティングという地味な改修(ブライト曰く「油を注すようなもの」)は受けてますが、外見は何ら変更ありませんでした。
その2.後継機登場
「戦闘メカ・ザブングル」

この人たちではありません。悔しいです!その名前の元ネタとなったアニメですが、こちらをご覧ください。

右が主役機のザブングルです。では左はというと、後半の主役機ウォーカー・ギャリアです。名前もデザインも全く違いますが、主人公はあっさり高性能機に乗り換えています。
「聖戦士ダンバイン」

右は主役機ダンバインです。左は後半の主役機ビルバインです。あんまりにも名前が違うのはいかがなものか、と反省したためか、名前は似ていますが全く別の機体です。こちらもビルバインの方が高性能なので、主人公はあっさり乗り換えます。そしてお古はガールフレンドに(笑)。
「重戦機エルガイム」

右はエルガイム。左はエルガイムmkⅡです。やっぱデザインが違うといかんねえと考えたのか、カラーリングは割と似ています。コロナとコロナmkⅡ(古っ!今時の人は知らないよなあ)みたいな関係のようにも見えるネーミングですが、実はやはり全然関係ない他人メカ。やはり主人公はあっさり乗り換えてセコハンは仲間に払い下げています。ただし最終回でmkⅡを壊してしまった主人公が再び乗ってみたり。都合のいい女かエルガイム。
3.先発機登場
どうも中盤以降タイトルと違うロボットが活躍するのはいかん傾向であると思ったのでしょうか、「機動戦士Zガンダム」では逆の手法が取られました。

右がガンダムmkⅡ、左がZガンダムです。序盤の主役機はガンダムmkⅡで、敵が強くなってくる中盤以降、新兵器としてZガンダムが登場します。やはり主人公はあっさり乗り換え、中古機は仲間のお姉さんに。中盤以降はタイトルとドンピシャとなりますが、やはり序盤は「いつZは出てくるんだ」という不満を持つことに。mkⅡが敵のを分捕ったものというのもマイナスイメージですね。色は塗り替えたけど。
4.劇的大改造
「機甲界ガリアン」
あまり有名ではないアニメですが、結構面白いです。OPの歌が凄くカッコいいです。まあそれはさておき。主役機ガリアンは当初鞭のように変化する剣で戦っていましたが、中盤火力不足が顕著となります。そこで劇的大改造ビフォー・アフターが行われます。

右:ガリアン。左:ガリアン重装改(アサルトガリアン)。まあ、何ということでしょう。匠(ヒムルカ)の手によって、火力も防御力も格段に向上しました。
余談ですが主人公のお母さん(王妃)は「銀河鉄道999」の星野鉄郎の母のように敵に捕まって城にレリーフとして飾られていますが、最大の違いは鉄郎の母が剥製なのに対し、王妃はコールドスリープであること。なので生きて再会できます。
5.タイトルにロボット名を使わない
これはある意味究極の解決法です。
「装甲騎兵ボトムズ」

これは装甲騎兵の一種であるスコープドックです。私の趣味でレッドショルダースペシャルにしてありますが、このアニメに装甲騎兵(アーマード・トルーパー略してAT)は色々でてきますが、「ボトムズ」という機体は存在しません。「ボトムズ」とは、「最低野郎」といった意味のATのパイロットの蔑称ないし自称なのです。これなら主人公がボトムズである以上、どんな機体に乗っても大丈夫(笑)。
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