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弘前紀行(その1):三八下北を訪れたら津軽もね

晩秋猫

 既に旧聞に属しますが、秋田県知事が四国の酒や料理を「うまくない」「貧乏くさい」と表現して物議を醸すという事案がありました。知事はすぐに謝罪し、後日四国4県と秋田県の合同特産品販売会が東京で開催されるという運びになり、あまりにプロレスのアングルみたいで、これのためにわざと言ったのかと穿った見方をしてしまいそうになりますが、まあ不毛な口論を続けるよりずっと建設的でいいですね。

謝る秋田県知事

 確かに秋田は酒も料理も良いでしょう。しかし、高松に2年暮らした経験から言わせて貰えば、四国の酒も料理も決して悪いものではありませんでした。骨付き鶏は好物でしたし、鯛なんかは絶対西国の方がおいしいと思いますし。秋田に稲庭うどんがあれば四国には讃岐うどんがあり、多分知名度では圧倒していると思います。秋田県知事は一体何を見て何を食べてきたんだとツッコミたくなりますな。が、個人的には全国でメジャーな讃岐うどんよりも稲庭うどんの方が好きだったりします。讃岐うどんももちろんおいしいんですが、とにかく上品なんですよねえ、稲庭うどんは。

青森二つの地域

 閑話休題、本日は秋田でも四国でもなく、先日訪問した弘前の話題です。前に八戸を訪問したのですが、青森は旧津軽藩(県西部)と旧南部藩(県東部)がとにかく仲が悪く、甲子園への代表校がどちらの地方かにより、もう片っぽは全く応援しないという噂は聞いていました。私はどちらを贔屓するとかはないのですが、県東部を代表する八戸を訪ねたのなら、バランス上県西部を代表する弘前も訪ねねばという、部外者が意識する必要がない義務感に囚われてしまいました。

弘前駅

 人口的には弘前は約16万人。県庁所在地の青森市は約26万人、八戸市は約22万人なので県内3万目の都市となります。しかし津軽氏の弘前藩城下町で、幕末に立ち回りが上手かったこともあってか、県庁所在地ではないにも関わらず、陸軍第八師団が駐屯し、弘前大学の前身である旧制弘前高校が所在する軍都にして学都という性格を持つようになります。津軽氏の立ち回りの上手さは秀吉や家康にも発揮されているので、お家芸なのかも知れませんね。それが南部藩との確執を生んでいる要因でもあるようですが…まあここでは詳しくは触れません。興味のある方はウィキペディアでも覗いてみて下さい。

らぁめん蘭華亭

 仙台駅から新青森駅までは新幹線であっという間。奥羽本線に乗り換えて、在来線で30分くらいで弘前駅に到着します。なんちゃって乗り鉄としては特急つがるに乗りたいところですが、特急に乗るには近すぎるし、夏に鷹ノ巣駅~新青森駅間で乗車しているので今回は普通列車で。

津軽チャーシュー麺

 昼食は駅近くの「らぁめん蘭華亭」で津軽チャーシュー麺とハイボール。青森は煮干しラーメンが主流らしく、この店もそう。細い縮れ麺で味は悪くありませんでしたが、1000円はちょっと高く感じましたね。味玉を入れなければ950円なんですが、写真が味玉入りだったので、入れないという選択はなかった。それを高いというならハイボールなんか飲むんじゃねえとツッコまれそうですが、私には東北の経済を回すという崇高なる使命が(笑)。レインメーカーと呼んで下さい。

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 最大の見所であろう弘前城趾である弘前公園に向かいますが、周辺にも観光スポットがいろいろと。まず見つけたのが青森銀行記念館。正式名称は旧第五十九銀行本店本館。木造2階建てのルネサンス風建築で、青森産けやきやひばを使用しているそうです。取り壊される予定であったそうですが地元住民の強い要望により保存され、今では重要文化財になっています。

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 旧東奥義塾外人教師館。藩校を母体に明治に創立された東奥義塾が、招聘した外人教師専用住居として建てたものです。

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 ひときわ目立つ旧弘前市図書館。木造洋風3階建で、八角形の双塔をもつルネッサンス様式のおしゃれな建物です。中はけっこう狭くて、図書館としてはいかがなものかと。お金持ちのお屋敷とかならいいんですが。館長室の狭さには笑いました。来客の応対もままならなさそう。潜水艦の艦長室じゃないんだから。

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 その裏手にあったミニチュア建造物。明治から大正期に弘前市内に実存した建造物が、10分の1の模型で展示されています。かなり古びていて、壊れたのか撤去されたものもあるようですが、無料なので文句も言えません。背景の本物の建物とのスケール差がシュールです。

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 トイレを借りた弘前市立観光館の館内で展示されていた弘前ねぷた灯篭。青森は「ねぶた」で弘前は「ねぷた」だそうです。「藩祖出陣」とのことで、弘前藩初代藩主津軽為信のようです。

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 その横の「平惟茂(これもち)」。平安中期の武将で、長野の戸隠山で鬼女紅葉を討ち取ったという伝説があります。鬼がいなくなった後、村名が「鬼無里」となったとか。まさに紅葉と戦っている場面ですね。

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 弘前城の外濠を渡って追手門前に。中学生が作った動物人形と菊がコラボしていました。よく見ると動物達は楽器を持っているので、セッションでもしているようです。

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 弘前城の正門である追手門。2層の櫓門で、戦国時代の古い形式を残しているそうです。重要文化財。

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 城内というか公園内には植物園が。有料ですが、天守などにも入れるお得な共通券もあるので入ってみます。「菊と紅葉まつり」を開催中でした。まずは白神山地コーナーへ。ブナ林で白神山地を再現しています。雰囲気ありますねえ。

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 ロックガーデン。東北各地に熊が出没して死傷者が多数となっていますが、ここも熊でも出そうな雰囲気。でも街中なので大丈夫。

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 なかなか綺麗に紅葉しています。植物園だけだと320円、共通券だと520円になりますが、お金を払う価値はあると思います。

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 植物園から見られる中堀と二の丸辰巳櫓。殿様がお祭り見物の場所に使ったとか。周囲の枯れ枝は桜の木なので、桜の時期はさぞや。

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 特設ステージではコンサート中。背景の朱雀が花で飾られて凄いです。

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 菊で飾られた人形と五重塔。横溝正史ミステリーだと菊人形が被害者の遺体だったりするんですよね。

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 植物園を出て天守に向かいます。赤い橋は中堀にかかった「杉の大橋」。その名のとおり杉材を使っているそうですが、赤くて綺麗です。

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 南内門をくづった先の二の丸の紅葉。なんとも美しいです。

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 裏側からですが、現存十二天守(なんか黄金聖闘士みたいですね)の一つ、弘前城天守。東北地方では唯一の現存天守で、各種工事であちこち移動しています。弘前城はことのほか桜で有名なのですが、秋もなかなか。他の地方の天守と比べて窓が小さいのは、やはり寒さ対策でしょうか。中も入りましたが、特に撮影するほどのものはありませんでした。とりあえず現存天守は階段が急で膝が辛いです。

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 昼前は雨で、到着してからは曇天だったら弘前。だんだん天気が良くなってきて津軽富士こと岩木山が姿を見せてくれました。

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 本丸の北側にある武徳殿。明治に演武場として建設されたもので、現在は休憩所になっています。中には喫茶店があるようですね。

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 掘と紅葉。今年の夏は猛暑すぎて通常より紅葉が枯れてしまったり、色が良くなかったりしているそうです。

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 掘と紅葉その2。こちらはさらに赤味が深いです。

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 弘前公園北側にある青森縣護國神社。箱舘戦争の戦没者慰霊のため1870(明治3)年に創建された神社だそうです。明治維新後の数々の戦争で亡くなった、青森県出身の御霊(英霊)を神として祀っています。

ブロッサムホテル弘前

 秋の日は釣瓶落としといいますが、特に東国のこの時期は3時を過ぎるともう夕方の気配がしてきますね。駅から弘前城までは結構歩くのですが、運動不足解消にはいいかも。駅のコインロッカーに預けた荷物を取り、イトーヨーカドーで酒と惣菜を買って今宵の宿へ。ブロッサムホテル弘前。ドーミーインはどうしたと言われそうですが、確かに弘前にもあります。ありますが、高かったんです。もっと早くに予約すれば良かったのか…。ブロッサムホテルはほぼ半値でした。大浴場がないのは寂しいですが、部屋はドーミーインに劣るものではありませんでした。

タコハイ氷結国産りんご

 もう飽きたと言いながら延々続ける「カイジ豪遊ごっこ」。お気に入りのタコハイはありましたが、最近好きなクラフトスパイスソーダがなかったのは残念。仕方ないので青森といえばリンゴということで氷結国産リンゴを飲みました。2日目は次回。
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