黒歴史?アイドルのキャッチフレーズ
黒歴史という言葉があります。元々は「∀ガンダム」に登場した用語で、過去に起きた宇宙戦争の歴史のことを指すものですが、ここから転じて、無かったことにしたい、あるいは無かったことにされている過去の事象を指すスラングとしても用いられています。
例えばあの大女優が昔は脱いでいたとか、あの大物歌手が昔はリンゴ箱の上で観衆5人に向かって歌っていたとか、そういうのも黒歴史といえるでしょうが、若い頃、無名の頃は誰もが苦労するものなので、むしろ功成り名を上げた後には美談になるかもしれません。徳光さん泣くだろうし。
ウィキペディアによると、芸能人・俳優女優・文化人など著名人の黒歴史としては、現在の本人のイメージに合わない経歴や過去の仕事であるとして、具体的には
◇過去のスキャンダル・不祥事・犯罪行為
◇文化人タレントの路線を取る様になったお笑いタレントが封印した、かつて使っていた下ネタ
◇各種子供向け番組やアダルトコンテンツ(ピンク映画・アダルトアニメ・アダルトビデオなど)への出演・関与
◇テレビ番組・テレビアニメ・玩具などとのタイアップ企画的アイドルユニットへの所属
◇失敗した企画、売れなかった楽曲など
が挙げられています。なるほど。
まあそんなに重いテーマを取り上げる場でもないので、ここでクイズです。黒歴史かどうかは本人の気持ち次第ですが、70~90年代アイドル達に関する、「このキャッチフレーズは誰の?」です。
1.国民的美少女
2.南の国からきたシンシア
3.一億人の妹
4.あなたの心の隣にいるソニーの白雪姫
5.20世紀最後のアイドル
6.初恋の味
7.好きといいなさい!
8.フェニックスから来た少女
9.まごころ弾き語り
10.微笑少女
11.おキャンなレディ
12.さわやか天使
13.抱きしめたいミスソニー
14.ちょっとエッチな美新人娘
15.永遠のアイドル
答え合わせ
1.これは簡単でしょう。

そう、ゴクミこと後藤久美子です。今や38歳。F1レーサーのジャン・アレジと結婚してスイスに住んでいるとか。
2.シンシアのニックネームは有名。元祖17歳。

南沙織です。57歳。シンシアはクリスチャンネームのようですね。旦那さんは写真家の篠山紀信です。
3.これも有名なキャッチフレーズです。

大場久美子です。現在52歳。この人の歌はなんというか…その…
「私のこの歌、こいつをどう思う?」
「すごく…音痴です…」
本人にも自覚があったようで、「私は女優の世界にお嫁に行きます」なんて言っています。自宅全焼とか事業破産とか離婚再婚とか波乱万丈な人生を送っているようですね。
4.「白雪姫」といえばこの人。

天地真理60歳!還暦!「隣の真理ちゃん」とも呼ばれ、70年代前半を代表するアイドルでした。引退後、復帰する度に変わり果てた姿になっていて、全米が泣いたようです。
5.一転して90年代アイドルです。

高橋由美子38歳。90年代早々にこのキャッチフレーズだったので、実際にはもっと後発のアイドルもいたと思いますが、この時代は「アイドル冬の時代」と呼ばれ、知名度の高い人が他に見当たりませんね。
6.これはちょっとわからないのではないでしょうか。

カルピスかと思ったら、なんとピンクレディー!ミーとケイですよ。70年代後半を代表するアイドルですが、この人たちの歌と振付のどこに初恋の味を感じるのかと小一時間問い詰めたいところです。完全に戦略ミスの気がしますが、売れたので結果オーライでしょうか。
7.これはシングル曲のタイトルでもあります。

本田美奈子です。2005年逝去。享年38歳と早すぎる死が惜しまれます。「好きと言いなさい」はデビューシングルのはずでしたが、本人がアイドル色が強い「好きと言いなさい」よりも大人の色気が強い「殺意のバカンス」をファースト・シングルにしたいという希望を持っていたため、セカンド・シングルになってしまったそうです。
8.聖闘士星矢みたいな感じですが…

浅香唯です。三代目スケ番刑事。現在42歳。80年第後期に南野陽子、工藤静香、中山美穂とともに「アイドル四天王」の一角に昇りつめましたが、デビュー当初は全く売れなかったようです。「C-Girl」や「セシル」は名曲だと思います。しかし宮崎県出身で宮崎といえばフェニックスという連想はわかるのですが、「フェニックスから来た」はさすがに意味不明じゃないでしょうかね。
9.確かに最初の頃は弾き語っていましたね。

太田裕美です。57歳。「木綿のハンカチーフ」はもはや日本のオールディズ。かつてスクールメイツに所属しており、キャンディーズの3人とも共演していたようです。カルテットのキャンディーズもありえたのか?私は昔この人のファンでLPも何枚も買ったんですが、今や一枚も残っていません。
10.誰でもあてはまりそうなキャッチフレーズですが。

小泉今日子、キョンキョンです。八丈島出身ではありません。46歳。この人は売れましたが、なによりも話題作りがうまかった。髪型やファッションなど、アイドルの既成観念を常に突き崩していたような。小顔で、「キョンキョンの顔は握り拳大」という都市伝説もありました。いくらなんでも…(笑)。
11.それどころではない黒歴史をお持ちですが。

酒井法子、のりピーです。41歳。昔はね、とっても可愛かったんですよ。のりピー語も流行ったし、90年代以降はアジアで人気者となり、「碧いうさぎ」はミリオンセラー達成ですよ。ああそれなのに…。「おキャン」じゃすまない位に弾けてしまった最近の方が黒歴史……
12.スポーツが得意でした。現薬丸裕英夫人。

石川秀美です。45歳。この人のキャッチフレーズはまさにドンピシャですね。健康的なお色気と脚線美が売りでした。90年早々に「出来ちゃった婚」のスキャンダルで引退しましたが、下手を打ったというよりは、事務所の反対を押し切るために確信犯的に行ったそうです。子供はなんと5人。数の問題ではないとはいえ…愛し合ってるのね(笑)。
13.ジ・アイドルのあのお方です。

松田聖子50歳。80年代を代表するアイドルであり、現在もなおアイドルでしょうか。2回結婚して2回離婚していますね。私はかつてこの人の「青い珊瑚礁」でアイドル歌謡に目覚めました。私の80年代は松田聖子と共にあり。しかし80年代末以降の楽曲からはどうも肌合いがあわなくなって、90年代以降はさほど関心がなくなってしまいました。「Pineapple」「Candy」「ユートピア」の82~83年の連続3アルバムは名盤です。
14.変過ぎるキャッチフレーズで逆に有名になってしまったかも。

中森明菜46歳。歌姫と呼ばれた彼女は今どこに。どっちかというと友近の物まねのほうが印象強い昨今です。パチンコなんかになっているようですが、本人はとんとお見かけしなくなりましたね。なお「美新人娘」は「ミルキーっこ」と読むそうです。美=み、新人=ルーキーということか(笑)。「ちょっとエッチな」はヘルシーという意味だとか聞いたことがありますが、中森明菜には最初からあんまり健康的なイメージはなかったような。
15.……これはキャッチフレーズではなく、私が勝手にそう呼びたいのです……

岡田有希子、享年18歳。人気絶頂の頃に自ら命を絶ってしまった彼女はこう呼ぶしかないかと。後追い自殺も相次いで報じられ、当時は社会問題にもなりました。彼女と入れ替わるような形で酒井法子が登場してきたのが印象的でした。初期三部作の「ファースト・デイト」「リトル・プリンセス」「-Dreaming Girl-恋、はじめまして」は竹内まりあ作詞、次の「二人だけのセレモニー」「Summer Beach」は尾崎亜美作曲、その後の「哀しい予感」は再び竹内まりあと、ニューミュージック・アーティストが登用されていました。生前最後のシングルにして最初で最後のオリコン1位作品「くちびるNetwork」は松田聖子作詞、坂本龍一作曲という超豪華版でした。
今日は短く企画ものでと思ったのですが、いつもより時間がかかってしまいました。
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