好きなアニメキャラ(その153):アレクシア・ミドガル(陰の実力者になりたくて!)

ロシアでは民間軍事会社ワグネルがプーチン大統領に反乱を起こしたと思いきや一転して収束したりと、慌ただしいという以下めまぐるしいというか。これがプーチン大統領のの威信低下につながったり、ウクライナ情勢の転機となったりするのか、要注目ですね。

そういう状況でも浮世離れしたネタを突き進んで行く当ブログですが、本日は「好きなアニメキャラ」です。昨日山田杏奈(僕の心のヤバイやつ)や久保渚咲(久保さんは僕を許さない)を取り上げることを予告しましたが、本日は彼女らではなく、2022年秋季から2023年冬季に連続2クールで放映した「陰の実力者になりたくて!」から、ミドガル王国第二王女アレクシア・ミドガルを紹介しましょう。

ミドガル王国は主人公シャドウことシド・カゲノーが異世界転生した先の王国で、カゲノー家はこの国の辺境の男爵家となっています。一見「なろう」系異世界にありがちなヨーロッパ中世風な国ですが、蒸気機関が使われるなど、実際には19世紀イギリス風といった感じなのかも知れません。ミドガル魔剣士学園なんかかなり現代風。某大学のキャンパスに似ているという噂も。

隣国のオリアナ王国が芸術が盛んで観光業で栄えているのに対し、ミドガル王国は尚武の気質が強いらしく、魔力を持つ貴族の子弟は15歳になればミドガル魔剣士学園に入学する義務があります。この世界の魔力はいわゆる魔法としてではなく、身体や武器の強化に用いられており、魔力を有する剣士=魔剣士が戦力の主軸になっています。魔力持ちに魔力無しが挑むのは自殺行為とされ、銃器も存在しますが、銃器を使う魔力なしの一般兵よりも魔剣士の方が攻防共に優れているほどです。

アレクシアはミドガル魔剣士学園では高嶺の花として、生徒たちから羨望の眼差しを集める美貌の王女で、表向きは理想の王女として振る舞っています。男子生徒達からは数え切れないほどの告白を受けてはことごとく退けてきましたが、罰ゲームでモブらしい玉砕を狙ったシドに対しては、なぜかOKを出して交際することに。

実際のアレクシアは腹黒かつ性悪な性格で、シドを「ポチ」と呼んで餌の代わりに金貨を投げてペットのように扱ったりしています。そしてモブらしい行動として犬のごとく振る舞うシド。実際“陰の実力者”らしい振る舞いをするには金がいくらあっても足りないらしいので、本当に金貨が欲しいということもあるようですが。

アレクシアがいかにもモブキャラのシドと偽りの交際をする目的は、有力な婚約者候補とされるゼノンに対する「当て馬」とするためでした。アレクシアはゼノンが欠点がなさすぎるとして嫌っていましたが、彼女の予感は後に的中することに。
アレクシアは他人の事は長所よりも短所、美点より欠点を見て評価するという、変則的かつひねくれた価値観を持っています。これは「短所や欠点にこそ本性が表れる・長所は偽ることが出来る」というアレクシア独自の哲学によるものでしたが、実際この哲学に基づくゼノンへの嫌悪が正鵠を射ていました。

しかし、シドが“陰の実力者”にならんとして、「短所と欠点で正体を偽る」というムーブをしていることはアレクシアの想像の埒外であったようで、シドの事は「欠点だらけで分かり易いクズだが、その代わり信用できる」と評価していました。その分何度シドの正体であるシャドウを見てもシドとは思いも付かず。

姉のアイリスは王国最強の魔剣士と称えられているのに対し、アレクシアの剣の腕は平凡で、周囲からは「凡人の剣」と貶められています。常に優秀な姉と比較され続けたことで劣等感を抱いており、それがアレクシアの性格形成にも大きな影響を与えたと思われます。アイリスからはアレクシアの剣が好きだと言われていましたが、それを素直に受け取ることもできず、シドとの交際を始めたのもシドが凡人で剣技も自分と同じ「凡人の剣」だからでした。

この世界においては、魔力は王族貴族に多く顕現するらしく、アレクシアもその血を狙われて拉致されてしまいます。この世界の背後で暗躍するディアボロス教団所属のマッドサイエンティストに血を抜かれることに。

その血は教団の実験体であるミリアに使われていきます。実験体なのにマッドサイエンティストに虐待されるミリアを見かねて、アレクシアは助け船を出したりしていましたが、それが彼女の命を救うことに。

拉致されても取り乱したりしなかったアレクシアでしたが、血を抜かれまくるうちにどんどん弱っていきます。強気の王女のこのレイプ目がたまりませんね。

ミリアが暴走して醜い巨人と化して暴れ出した時、マッドサイエンティストは日頃の恨みから瞬殺しましたが、アレクシアには手を出さず、拘束だけ解いて脱出を手助けしてくれました。しかし、逃げる先に立ち塞がったのは婚約者候補のゼノン。

侯爵でありミドガル魔剣士学園の剣術指南を務め、イケメンで性格も良いという非の打ち所のなさがアレクシアに嫌われていましたが、やはり正体はディアボロス教団の一員で、幹部(ラウンズ)の地位を狙う男でした。アレクシアの拉致もこの男の仕業。

剣で立ち向かうアレクシアでしたが剣の腕前の差は歴然。追い詰められるアレクシアの前に姿を現したのはシャドウ。シャドウの剣技はゼノンを圧倒しますが、アレクシアは、シャドウの振るう剣が「凡人の剣」の延長上にあることに気づきます。そして目前で「凡人の剣は天才の剣に勝ることが出来る」と示されたことで、自分の剣とアイリスにに感じていた劣等感を払拭することが出来、救われることになります。

後日になりますが、自他共に認める王国最強の魔剣士であるアイリスは、暴走するミリアと戦って苦戦していたところをアルファがあっさり倒したことや、武神祭で対決した際にシャドウに惨敗したことを契機に自暴自棄的になっていくことになり、それまではアイリスがアレクシアを案じていたのに、逆にアレクシアがアイリスを案じるようになっていきます。

事件後、シドと改めて恋人関係になろうとするアレクシアでしたが、シドからは爽やかに断られたので、爽やかに笑ってシドを滅多斬りにすることに。あまりの血の量に「死体なき殺人」と大騒ぎになりましたが、シドには「モブ式奥義四十八手」という、モブらしいやられ方の数々を編み出しているので、瀕死の重傷に見えても全然平気だったりします。

その後、オリアナ王国で開催される武神祭に貴賓として招かれたアレクシア。温泉に入っているとなぜか乱入してきたシドと混浴することに。

焦りまくるアレクシアでしたが、シドは陰の実力者になるという以外に欲望らしきものがなく、色恋にも性欲にも関心がありません。シャドウガーデンの美女達に崇拝され、学園でもローズやシェリーに好意を持たれるシド(シャドウ)ですが、本人的には全く眼中にないという。逆に邪な気持ちゼロで接するから女の子達に好かれるのかも知れませんね。

やたらガタイのいいシドを怪しみもせず、シドのナニをミミズ呼ばわりするアレクシアでしたが、ドヤ顔で“エクスカリバー”を見せつけられることに。

再びびびりまくるアレクシアを尻目に股間にタオルをスパーンと当てて華麗に去って行くシド。

その姿を呆然と見送った後、なぜかまねをするアレクシア。画面には姿はありませんでしたが、音だけが響いていました。女の子が、ましてや王女様がやるこっちゃない(笑)。

武神祭ではオリアナ王国の王女であるローズ、流行作家ナツメ・カフカと共に来賓席に座るアレクシア。ナツメ・カフカはシャドウガーデンのベータの表向きの姿です。

このナツメ先生ことベータ、シャドウへの心酔度はシャドウガーデンでもトップクラスであり、仮初めとはいえシドと交際していたアレクシアには嫌悪感を持っています。逆にアレクシアもナツメの腹黒なところには気づいていて同類嫌悪的に嫌っています。やたら巨乳を見せつけるあたりも嫌っているのかも。アレクシアも決して小さくはありませんが。

余談ですが何かと巨乳を見せつけるベータについては、同じシャドウガーデンのイプシロンからも敵視されており、内外に敵を持つ状態に。イプシロンは貧乳であることが敵意の原因になっていますが、スライムスーツで“盛る”術を開発したことで、見かけ上は対等のプロポーションになっています。またこの課程で卓越した魔力制御力を身につけることに。

こっそりナツメの足を踏むという陰険な攻撃をするアレクシア。いやあ公開の場で良かった。本性を見せたベータには瞬殺されること請け合いだぞアレクシア。

なおこの場の三人、ローズ・アレクシア・ナツメは同盟を作ることになりますが、直後にローズが離脱。その背景には深刻な理由があったのですが、それを知らないアレクシアは力尽くで止めようとして対決します。

ローズはアイリス卒業後に生徒会長を務めるなど、剣技ではアレクシアを圧倒していましたが、コンプレックス解消後も努力を続けていたアレクシアの剣技も進境著しいものがあり、勝ったとは言えローズも驚いていました。

CVは花澤香菜。ざーさんくらいのベテランになると、ピュアな久保さんから裏表のギャップが激しいアレクシアまで思いのままみたいですね。

個人的には毒舌で気の強いアレクシアが拉致られて拘束されて血を抜かれてレイプ目になったていたあたりにかなりゾクゾクさせて貰いました。いいですね、ひどい目に遭う時のざーさんの声。実生活では明るく楽しい毎日であって欲しいですが。まだ新婚さんだから余計な心配か。

本作は一流女性声優をずらりと揃えた豪華キャストで、作品としても成功したと思われ、今秋にも二期が制作されるようです。なにげに小山力也、大塚芳忠、麦人、緑川光、速水奨といった重鎮男性声優も出演しており、これがいい重し役になっていると思います。緑川光のジミナ・セーネンという役名も大概ですが、はやみんのドエム・ケツハットにはたまげたなあ。さらにこのコメントよ。フシアナスとかキンメッキとか、ちょいちょい役名で笑いを取りに来る本作ですが、ドエムは特にひどい(笑)。

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