好きなアニメキャラ(その152):ティア(異世界のんびり農家)

昨日は台風2号接近による大雨の影響で各地で冠水があったり、東海道新幹線が止まったり大変でしたね。仙台は幸い雨がちょっと降った程度でしたが、6月早々に台風の影響なんて困ったものです。そろそろ梅雨入りの時期ですが、東海地方までは5月中に既に梅雨入りしているようで、東北も来週中には梅雨入りするのかも。

本日は好きなアニメキャラで、2023年冬季アニメ「異世界のんびり農家」から天使族のティアを紹介したいと思います。この作品、ばりばりの「なろう」系で人により毀誉褒貶の落差が激しいのですが、私は大好きでした。だいたいスローライフを謳った作品はその実全然スローライフしていない場合が多く、タイトル詐欺だったりするのですが、本作はちゃんとスローライフしていました。主人公はスローライフに専念しているのに外部からいろんなのがやってくるのでそれなりにイベントが発生するという形も、タイトル詐欺にならないで話を盛り上げる作用があったので良かったのではないかと。

ま、原作では主人公は昼間のみならず夜の農業(意味深)もお盛んなようですが、アニメでは多少匂わせつつも明確な形では出してこなかったので、日中は農作業、夜は爆睡という健康優良児のような主人公になっていましたが、終盤正妻であるルールーシー=ルーが妊娠・出産していたので、やることはやっていたのねという。しかし画面で全く描かなかったせいか、主人公すらルーの妊娠・出産をまるで他人事のように感じているような気配がありましたが。

それはさておき、ティアです。登場は3話で、主人公街尾火楽の開拓地(まだ村の態をなしていない)にやってきたルーに続く二人目の人型生物です。というのはまず初めてのインフェルノウルフのクロとユキが住みついて番犬の役割をなし、イリーガルデーモンスパイダーのザブトンはクロとユキの子供達が連れてきていたので。火楽はインフェルノウルフを犬だと思い、ザブトンは蜘蛛の親分程度に思っていましたが、実は両者とも魔獣で、インフェルノウルフは単体で街を滅ぼせ、4〜5頭程度揃うと大陸災害と扱われるヤバさで、イリーガルデーモンスパイダーは「死の番人」と呼ばれるデーモンスパイダーの上位種でドラゴンや魔王ともサシでやり合える戦闘力をもっています。

そもそも火楽が転移した場所が、強力な魔物が跋扈し過酷な環境のため人が寄り付かない「死の森」だったという。「死の森」のまっただ中に一人で住んで農業生活を送っていること自体、外部から見ればただ者ではないと思われるのも無理からぬ事。しかも強力な魔獣達を使役しているし(火楽自身はペットとか友達と思っていますが)。

ティアはルー同様、縄張りへの侵入者としてインフェルノウルフ達とザブトンによって捕獲されました。危険な「死の森」を訪れたのは、宿敵のルーを追ってのことでしたが、ルーの属する吸血鬼族とティアの天使族はどちらも強力な種族ということで潜在的にライバル関係にあるようです。

多分ティアもルーも一対一ならインフェルノウルフとも互角以上に戦えるのでしょうが、火楽サイドは数がそろっているし、なによりザブトンが強すぎるので敵対は不可。

天使族と聞いての火楽のイメージはこれ。いやラッパはちょっと。黙示録が始まってしまうぞ(笑)。

しかしこの世界の天使族は脳筋戦士(ルー談)。中でもティアは「殲滅天使」の称号を持つ天使族でも最強の戦士だったのでした。

白いドレスに白い羽根で、一見すると天使というより女神のようないでたちのティア。よく見れば天使につきものの「天使の輪」(エンジェルハイロゥ)がありませんね。ティアによれば信仰対象になっていたこともあるそうですが、過去形なので今は違うと。まあ外見は見目麗しいけど脳筋ではねえ。馬脚を現してしまったのでしょう。


なお白い羽根は収納可能なのでとっても便利。もしかすると「闘将ダイモス」に登場したバーム星人なのではなかろうか。エリカ…(古いなあ)。

農業に興味を持ったティアを強力に勧誘するルー。恩讐を超えて協力しあいましょうと。

その本音は「体が保たないのよ」。これは一見農作業がきついから人手がいるということとも解されますが、言外に火楽との夜の生活が自分一人では保たないと言っている模様。まあアニメでは描かれませんが、ルーは火楽の性欲を自重させるため少女の姿を取っていたりするので、ちらちらと匂わせていますね。

ということでルーに続く第二夫人となったティア。画面上は基本農婦状態ですが。白いドレスは農作業に向かなそうですが、ドレスも体も魔法でいくらでも綺麗に出来るので問題なし。

そしてもっと農作業を手広くやるには人手が必要と言うことでリクルートに出向くティア。心当たりがある模様。

ティアが連れてきたハイエルフ達。戦争で住んでいた村を失い、死の森で放浪生活を余儀なくされていたそうです。難民には見えないほど身なりが整っているのは、やはり魔法で綺麗にできるので。この異世界では基本同一種族では♂より♀の方が強いらしいです。アニメでは描かれていませんが、彼女らを連れてきたのは、火楽との「夜の生活」の激しさに耐えかねたからだそうです。火楽おまえ…

余談ですが、アニメではルーとの子供しか登場していないところ、原作では村に住み着いた亜人族のほぼ全種族の女性との間に子供をもうけている模様。火楽は昼も夜も“種撒く人”(意味深)だったのね。

人数が増えて村といって良い規模になっても、ティアはルーと共に火楽の最側近。ワイバーン襲撃時もこの態勢。ま、火楽が神から与えられた万能農具は実は「神槍」で、武器として使用すれば竜族の頂点に君臨する神代竜族(エンシェントドラゴン)さえ倒せるので、ワイバーンごときはワンパンでしたが。

ルーの妹フローラが鬼人族メイドと牛を伴って移住してきたことを契機に、数的劣勢に気づいたティア。蜘蛛も犬もたくさんで、エルフもたくさん。これで吸血鬼族一派も多数となったので天使族が一人はいかんと。

そして連れてきた天使族一派。三人の天使族は天使というよりワルキューレみたいですが、3人纏めて「皆殺し天使」と呼ばれているそうです。ジェットストリームアタックとか仕掛けてきそう。普段は村の上空からの周辺の警戒飛行を行っています。一見しっかりしてそうですが、私生活はかなりだらしない模様。その後ろのリザードマン達は天使族の従者。おまけに鶏も持ってきました、火楽的にはこれを一番喜んだようです。


各種族代表を集めた火楽。吸血鬼だけルーとフローラが二人とも出席していますが、多分ルーは正妻なので特別。亜人族はともかく、蜘蛛や犬も話が理解できるというのが凄い。

村の名前を「大樹の村」とし、火楽が村長になったことを祝して大宴会。酒は収穫した葡萄で作ったワイン。ほぼエルフが占めているように見えますね。

ワイン奉行になっているティア。

みんな酒は大好きなようで、犬たちも酔ってひっくり返っています。ルーも伸びていますが、ティアはまだまだ元気。

火楽に隣に座れとベシベシ椅子を叩くティア。ルーが眠る横でNTRか?


なんか良い感じの二人。原作では「夜の生活」の激しさに耐えかねてたらしいけど、アニメではおくびにも出さず。

NTRの危機に気づいた(?)ルーが復活して膨れるティア。チッとか舌打ちしてそう。

一応平和に乾杯する二人の傍らでしみじみする火楽。アニメでは徹底してエロ要素を排除している火楽村長なのでした。

ティアは魔法でゴーレム作り出して使役することが可能。直接対象に魔法を掛けて動かすルーより効率はいいのかも。

アニメではルーと違い、火楽と関係(性的な意味で)を持ったかどうか曖昧なままのティアでしたが、原作ではルーと同時期に娘を出産しており、その後もう一人ずつ産んでいるようです。ルーが一男一女、ティアは二女。ティアの娘二人は天使族で間違いないと思いますが、ルーの子供は吸血鬼族といっていいのかどうか。

というのは、ファンタジー世界ではヒトと吸血鬼の混血はダンピールと言い、吸血鬼を探知し殺す力を持つとされているので。「吸血鬼ハンターD」の主人公なんかがそれです。が、本作は「のんびり」なのでそれはないかな。実際本作の吸血鬼族は血から魔力を取り込めるけど吸血した相手が下級吸血鬼やアンデッドになることはないようなので。

吸血鬼は男女がいるものの本来であれば子は作れず、「血の契約」なる行為で数を増やしているそうですが、天使族はウマ娘のように全員女性で、子孫を残すには他種族の男性を必要としているようです。

なおここに登場する女性キャラ、原作では全員火楽との間に子をもうけている模様。「のんびり」の皮を被ったドハーレム物語か。でも二期が制作されてもおそらく子を産むのはティアまでかなあと思います。

ティアのCVは洲崎綾。1986年12月25日生まれで金沢市出身。2010年頃から声優活動を始めており、様々な役を演じている、今やベテラン声優ですが、私が見た作品では「六畳間の侵略者!?」のころな荘の大家さん・笠置静香、「暗殺教室」の意表を突いたラスボス・茅野カエデ、「亜人」の主人公の妹・永井慧理子、「魔法少女特殊戦あすか」の主人公大鳥居あすかなどを演じていました。

尊敬する声優は林原めぐみですが、声優になる前の高校生時代にNHKラジオ「こども夢質問箱」コーナーを林原めぐみが担当した回にかけた電話が繋がり、憧れていた林原めぐみと直接話をする機会があったそうです。その後声優になった後に自身のラジオでこのエピソードを語ったところ、リスナーが林原めぐみのラジオ番組に投稿して林原めぐみの知るところとなり、後日洲崎綾自身があらためて声優になった報告とお礼を投稿したそうです。

それが縁で林原めぐみのラジオにゲスト出演することに。洲崎綾は「本当に幸せだったなあ。人生で一番会いたかった人にやっと会えた」と語ったそうですが、相方(西明日香)によれば出演時は「完全に借りてきた猫状態だった」そうです。憧れの人を前にしたらそりゃあそうなりますよね。
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