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追悼・松本零士:戦場まんがシリーズを語ってみる。

松本零士

 漫画家の松本零士が亡くなりました。かつて松本アニメのブームというのがあって、宇宙戦艦ヤマト、宇宙海賊キャプテンハーロック、銀河鉄道999など数々の作品がアニメ化されました。私も999の機関車内部に代表される各種メーターぎっしりの、いわゆる“松本メーター”にはとにかく影響を受けましたね。

松本メーター

 例えばこういうの。それぞれのメーターが何を示しているのかは良く判りませんが、とにかくすごそうという。ちょっと前のジェット機のコクピットなんかこういう雰囲気ありましたが、グラスコックピット化したらずいぶんとシンプルになりました。ということは、ハイテクの権化のように思っていた松本メーターはアナクロだったんでしょうかね。

1000年女王

 1950年代後半にデビューし、数多の作品を描いてきた松本零士。その作品群はあまりに多く、私もいろいろ読んだのですが、なにしろ貧乏だったので本屋での立ち読みが主軸(本屋さん、正直すまんかった)だったこともあり、いろんな作品が記憶の中でごっちゃになっている可能性があります。一応語れるものといえば…

宇宙海賊キャプテンハーロック

① 宇宙海賊キャプテンハーロック。アニメ化もされ、アニメの方は一応ちゃんと終わっていましたが、原作の方は完全に中途半端なままで未完状態。ハーロックの舞台は西暦2977年の地球とされていますが、「銀河鉄道999」にも登場しており、キャラはほぼ本人なんですが、世界観がとてお同じとは思えません。平行世界とかスターシステムとか解釈すればいいのですが、ハーロック世界では機械化人とか全然居ないし、銀河鉄道も走っていませんから。

銀河鉄道999限定愛蔵版

② 銀河鉄道999。「週刊少年キング」に掲載された第一話を読みました。一冊2500円もする愛蔵版の第一巻を買いましたが、買い続ける資金力もあるはずがなく、一巻のみ。懸賞で当たったメーテルポスターは自室に長いことは貼っていましたっけ。テレビアニメも劇場版アニメ2作も見ましたが、テレビ版は途中からなぜか見なくなっていたような。なおテレビアニメ版では時代設定が西暦2221年となっていました。あと200年足らずで機械化人が蔓延ったり、銀河鉄道ネットワークが宇宙に展開しているとか、とても想像できませんね。

セクサロイド
ガンフロンティア

 あとはバリバリ大人向け作品の「セクサロイド」とか「ガンフロンティア」とかね。「ガンフロンティア」はハーロック&トチローという黄金コンビによる西部劇でしたが、ヒロインのシヌノラがあまりにアレで(笑)。どうアレなのかはご自身の目で見ていただけたら。

シヌノラさん

 基本松本作品のヒロイン(美女)は皆メーテル風なので、シヌノラはさしずめビッチなメーテルという感じです。

戦場まんがシリーズ

 じゃあ何を語るべきかと考えたら、単行本を持っていた「戦場まんがシリーズ」しかなかろうと。少年サンデーコミックス版は9巻まで全部持っていました。しかし今はありません。鬼の哭く街・A立区から筑波嶺に引っ越す際に処分してしまいました。

交響組曲宇宙海賊キャプテンハーロック
交響詩銀河鉄道999

 同時に「交響組曲キャプテンハーロック」や「交響詩銀河鉄道999」などのレコードも全て。今考えるともったいないのですが、当時はあれです、スタンレー山脈を越えるために全てを捨てた一式陸攻のような気持ちだったんです。…と、戦場まんがシリーズの「スタンレーの魔女」を知らないと全然判らないネタをかませたりして。

ザ・コクピット

 「戦場まんがシリーズ」は「ビッグコミックオリジナル」で不定期連載された「ザ・コクピット」シリーズの他、他誌で掲載された戦争漫画を含んでいます。「ザ・コクピット」の名のとおり、戦闘機など航空機が登場する作品が多いですが、全然軍用機が登場しない作品もあります。

成層圏で鳴くセミ

 本シリーズの特徴としては、いわゆる左側といいますか、反戦平和を強調する側からの評価も高いところでしょうか。「はだしのゲン」のようにバリバリにイデオロギーを主張するような内容ではないのですが、戦争の虚しさ、悲惨さを静かに語るかのような。

スタンレーの魔女

 9巻までに全50話が収録されているのですが、各巻毎に私が好きな作品について語りましょう。まずは第1巻「スタンレーの魔女」第1話の表題作「スタンレーの魔女」。まだ戦争も中盤頃で、日本側の基地があるラバウルから一式陸攻がニューギニアの連合国側の基地があるポートモレスビーに爆撃に向かいます。

仲間達

 その間には、東部ニューギニアのオーエンスタンレー山脈が立ちはだかっています。最高峰4,000メートルなので、通常ならなんと言うこともなく飛び越えていけるのですが…

一式陸上攻撃機

 主人公がパイロットを務める一式陸攻は壊れた各種一式陸攻を寄せ集めた「迷機」で、往路のうちから編隊から遅れてしまいます。護衛の零戦は2機付いてくれましたが、ポートモレスビーに付いた頃には先行した編隊が爆撃した後なので対空砲もバリバリにお出迎え。

零戦が被さる

 なんとか爆撃を終え帰ろうとしたら、スピットファイア編隊が襲来します。一式陸攻を狙った銃撃は零戦が被さったことで事なきを得ましたが、片側のエンジンが停止。もう一機の零戦は弾切れで、体当たりでスピットファイア一機を道連れにしたものの、スピットファイアはもう一機残っていました。

前を指さす

 しかしそのスピットファイアは前方を指さすと、攻撃せずに去って行きます。前方にあるのはオーエンスタンレー山脈。片肺の一式陸攻で越えられるものなら越えて見ろということです。

投擲しまくる

 機銃など備品を片っ端から投棄する一式陸攻。山脈の頂上部に胴体をこすりながらなんとか越えていく機体。

魔女め
越えたぞ

 スタンレーの魔女に勝ったぞと振り向いた主人公が見たのものは、誰もいないがらんどうな空間でした。そう、山を越えるために全員飛び降りていたのでした。

ハーロックⅡ

 なお、オーエンスタンレー山脈を「スタンレーの魔女」と命名したのは、この山脈を越えることの出来なかった航空探検家ファントム・F・ハーロックで、その息子のファントム・F・ハーロックⅡ世は第4巻「わが青春のアルカディア」の表題作に登場。見かけは完全にキャプテン・ハーロックで、トチローそっくりな大山敏郎も登場します。

裕次郎モノローグ

 余談ですがファントム・F・ハーロックのオーエンスタンレー山脈挑戦のくだりは劇場用アニメ「わが青春のアルカディア」冒頭に挿入されていますが、CVはなんと石原裕次郎。出演料が2分もないモノローグで1000万円ともそれ以上とも言われて話題になりました。当時の声優のギャラは、30分アニメで5千~3万円だったとか。

鉄の墓標

 第2巻「鉄の墓標」より第3話「グリーン・スナイパー」。ジャングルに潜む狙撃兵の話です。日本陸軍歩兵のサンパチ式こと38年式歩兵銃はボルトアクション式で、一発撃ったらボルトを引いて排莢しなければなりませんが、米軍は自動小銃を装備しています。

グリーン・スナイパー

 そんな状況でも密林に潜んで米兵を狙撃していた主人公の下に新兵器が届きます。自動小銃にして新型のスコープ付き。しかし同時にもたらされた命令は、最後まで踏みとどまって戦い、転進する友軍を支援せよというもの。つまりは最後まで戦って死ねと言うことです。

戦って死ね

 銃と命令を持って来た兵士達も、自分達も同じだと言います。戻っていいと言っても、ここに来るまでの道が地獄のようでとても戻れないと。死体がゴロゴロで、まだ息のある者はすがりついてくるそうです。

決着遅い知らせ

 しかし米軍にも狙撃兵がいて、お互いに戦友を失って復讐に燃えます。互いのスコープに移った相手の姿。孤独な猟師の友人は、その獲物…

オーロラの牙

 第3巻「オーロラの牙」より第3話「ベルリンの黒騎士」。機体を黒く塗ったりFW190を駆るドイツのエースパイロットは騎士道を知る男と言われ、落ちると判った機体は決して撃たないことで有名でした。

ベルリンの黒騎士

 いつものとおり損傷したB-17を見逃した黒騎士。しかし機銃手はそんな黒騎士を銃撃してしまいます。それにP-51がとどめをさして黒騎士撃墜。

あれは

 墜落した黒騎士は通りかかった牧場の娘が助け出しましたが、爆発した機体から黒騎士を庇って死亡。黒騎士も片目を失っていました。

ジェット機で来た

 後日、黒騎士を撃墜して撃墜マークを誇らしく付けたB-17とP-51が再び爆撃にやってきます。それを迎撃に来たのはジェット戦闘機Me-262。隊長機は黒く塗られています。「ベルリンの黒騎士は死んだ。お前達に教えられたのだ。生まれ変わった黒騎士は血も涙もない復讐の死神だ」

空に飛び去る

 両機を血祭りに上げた後、部下に故郷に帰るように命じた黒騎士は、「空の死神の還る場所は空だけだ」と急上昇して消えていきました…

わが青春のアルカディア

 第4巻「わが青春のアルカディア」より第3話「大艇再び還らず」。日本軍には珍しい四発機の二式大艇の物語です。

大艇再び還らず

 味方艦爆隊を待ちつつ潜水艦狩りを行っている二式大艇(二式飛行艇)。一隻沈めた後、一機だけ戻って来た艦爆を迎えますが、同機は爆弾が投下できないらしく、もう一隻いた敵潜水艦に特攻してしまいます。

B-17.png

 帰還途中、PBYカタリナ飛行艇を発見した二式大艇。雲に隠れて接近し、いきなり機銃を撃って撃墜。実際、大型高速で充分な防御火器を装備した二式大艇は連合国側から「フォーミダブル(恐るべき)」と呼ばれたそうです。

押しつぶす

 更にB-17と遭遇してしまう二式大艇。並んで機銃を撃ち合った挙げ句、その大きな機体を乗せ上げてB-17を海にたたき落としてしまいます。二式大艇は飛行艇なので沈みませんでしたが、さすがに被害は甚大。機長は乗り組み員を下ろすと、自分の家だという二式大艇と共に一人舞い上がり、墜落していくのでした。二式大艇はB-25やB-17などのアメリカ軍の大型陸上機を積極的に追撃して撃墜した記録があり、日本機としては異例な存在でしたが、末期になると重防御でも耐えきれずに消耗していったそうです。

衝撃降下90度

 第5巻「衝撃降下90度」より第4話「潜水航法1万メートル」。局地戦闘機雷電でB-29を迎撃する主人公。彼は潜水士からパイロットになった変わり種で、空気の薄い高高度でも酸素ボンベなしで戦えました。

酸欠で落ちる

 雷電の相手はB-29なので、敵戦闘機が来ると空中退避するのが常でしたが、練習機が餌食になっているのを見て救援に駆けつけますが、間に合いませんでした。

起きろ

 主人公の僚機は酸欠で気絶して不時着しますが、その時に媾う男女を見てしまいます。後刻死亡した練習機パイロットの葬儀に出た主人公と同僚は、死亡したパイロットの姉がその時の女性だったことを知ります。

間一髪

 翌日、入水自殺してしまうメーテル似の女性。なにも死ぬことはないのに…俺だってやりたいことなのに…と目撃してしまったことを悔やむ同僚。

 さらに戦争を続き、B-29迎撃に向かう二人。酸素ボンベが一機分しかないということで同僚に譲る主人公。同僚機は再び被弾し、酸素ボンベを破壊されてしまいます。急降下しつつ励ます主人公ですが、もうあんなものは見たくないと地上に激突してしまう同僚。

 後年、潜水士に戻って海難事故で死んだ年老いた主人公。もっと近代的な仕事をすればいいのにという心ない声に、主人公のモノローグ。「やったよ昔ね。近代的な仕事をね…」

悪魔伝の七騎士

 第6巻「悪魔伝の七騎士」から第2話「死神の羽音」。死神の顔を見た者はいない。死神の顔を見た者は、それを告げる間もなく死の国に旅立ってしまう…。敵も味方も、自分と関わったものは全て死んでしまうという主人公のパイロット。俺には死神が憑いているのではないかと考えています。

死神の羽音

 ある日、自分の戦闘機に忍び込んでいた女性(やはりメーテル似)。父が死んだ南方に行って死ぬという彼女を基地の隅っこに匿い、食事を運んでやります。そこで見ていれば死ぬのがどういうことかわかると。その代わり俺に憑いている死神が見えたら教えて欲しいと。

死神はあなた

 夜、多くの軍用機が飛び立って行くのを見た彼女。翌朝、どこに行ったのかと主人公に聞きますが、主人公の答えは「どこにも行かない。沖の敵機動部隊を攻撃して戻るはずだった。はずだったけど誰も戻ってこなかった」

影が死神

 この飛行基地も空襲を受け、迎撃に上がる主人公。地上を見ると彼女を匿った場所が爆撃を受けていました。慌てて戻ると虫の息となった彼女の最後のセリフは「死神は…あなた」。俺自身が死神か!と立ち尽くす主人公の影はまさに鎌を持った死神そのものでした。

復讐を埋めた山

 第7巻「復讐を埋めた山」から第5話「アクリルの棺」。農民出身で、ド下手なせいで機体半分を赤く塗った四式戦疾風に乗る主人公。ある日期待半分を白く塗ったF6Fと遭遇しますが、敵味方ド下手同士で引き分けます。敵にも俺のようなのがいるのかと妙な感心する主人公。

アクリルの棺

 ある日疾風隊は爆装して敵艦隊を攻撃することに。主人公はド下手なので基地上空での支援任務が命じられます。無線で激しい戦いの模様が窺われますが、敵の妨害電波で音信不通に。

白いF6F

 基地上空に飛び立った主人公は、ド下手なF6Fがやってくるのを発見。迎撃しようとすると勝手に墜落してしまいます。どうやら逃げるように命じられて慌てて敵の基地に方に来てしまった模様。残された写真から、彼はテキサスの農民のようでした。

透明な棺桶
アクリルのペンダント

 疾風隊はほぼ全滅。そして敵艦隊もド下手なF6Fを暗号も使わずに呼び続けていました。皆が心配しているから早く帰ってこいと。割れた風防のアクリルガラスの破片を拾う主人公。カンオケだ、値段の高い透明なカンオケだ…

勇者の雷鳴

 第8巻「勇者の雷鳴」より第2話「砂とスコッチ」前後編。戦場まんがシリーズは原則日独枢軸側から描かれているのですが、本作だけ英軍兵士コンビが主人公となっています。

砂とスコッチ 

 補給品を満載した輸送機が主人公達の側に墜落します。搭載していたのはなんとスコッチウイスキー。その匂いに誘われてやってきた英伊戦車部隊が壮絶に戦いますが共倒れに。ビンの形からしてジョニ黒っぽいですね。ジョニ赤かも知れないけど。

英対伊の大戦車戦

 砂嵐の中、スコッチの匂いにつられて降りてきたメッサーシュミットBf109。独パイロットと主人公達はにらみ合いになりますが、スコッチは充分に残っていたので、分け合うことで休戦に。

スコッチは世界イチ

 Bf109は損傷はありませんでしたが燃料がありませんでした。スコッチで酔っ払う3人ですが、主人公達はスコッチで飛ばないだろうかと相談。燃料タンクにスコッチを入れてみます。なんとエンジンが回り、主人公達は独パイロットを置いて飛びますが、直後にあっさり墜落。しかし死に間際の二人は満足そうでした。「飛んだ、飛んだぞ!」「スコッチは世界一だ!」私もスコッチは好き。でもジャパニーズウイスキーも好き。

曳光弾回廊

 第9巻「曳光弾回廊」から第5話「吸血鬼の花束」。この戦争で一番わりの悪い仕事をしているのではないかとぼやく主人公達。彼らの仕事は、墜落した味方戦闘機からエンジンを持って帰ること。そうとは知らない敵軍は、何やら重要ミッションをしていると誤解して妨害してきます。

吸血鬼の花束

 戦闘の末エンジンを持って帰った主人公達。それで一機増えた訳ですが、それでも貧相な編隊です。また墜落した味方機。戦闘で主人公達も数が減り、引きずって戻ってくるように。またまた落ちる味方機。こんどは近くでしたが、敵も近かった。激しい戦闘でとうとう主人公と隊長だけになってしまい、エンジンを持ち帰れなくなります。

星形エンジン

 そして恐ろしい事実に気付きます。オレ達はいつも同じエンジンを持って帰っていたんじゃないか?空冷式の星形エンジンが吸血鬼の花束のように見え、持って帰ることを放棄した方が人が死なないという主人公。

OVA.jpg

 他にもいろいろあるんですが、1993年のOVA「ザ・コクピット」では第6巻「悪魔伝の七騎士」第4話「成層圏気流」、第3巻「オーロラの牙」第5話「音速雷撃隊」、第2巻「鉄の墓標」第4話「鉄の竜騎兵」がアニメ化されています。

音速雷撃隊

 「音速雷撃隊」はシリーズ唯一の特攻隊を取り上げた作品で、昔松本零士が「描いたことを後悔している」旨言っていた記憶があるのですが、アニメ化したということは松本零士が認めたということですよね。

みんなきちがいだ

 航空特攻兵器・桜花は音速は出ないとかツッコミどころ満載ですが、特攻兵器を繰り出す日本側をキチガイ共めと罵る米空母の艦長が、原爆投下の知らせを聞いて「敵も味方もみんなキチガイだ…」と呟くあたりにやるせなさを感じます。

二度と帰れないロケット

 松本零士のパパンは陸軍パイロットで、戦後多くの元軍人パイロットが自衛隊入りしたのに対し、「敵の戦闘機には乗れない」と断固拒否して赤貧生活を送った人だったそうです。彼の描く戦場まんがの根底にはこういうエピソードが土壌になっているのかも知れません。

四式中戦車

 史実では未完成だったけど完成した試作機が登場する四式中戦車とか、登場すれば圧倒的な強さを見せるメッサーシュミットMe-262とかティーガーⅡとか、登場する兵器が史実以上に強く描かれている側面がありますが、当時は今と違って史料も少なく、またエンターテイメント性も必要なので致し方ないかと。そういえば独潜水艦対英戦艦なんて話もあったなあ。

ラインの虎

 随所にメカフェチぶりが発揮されているものの、読んで戦争大好きとかには決してならない傑作群、「戦場まんがシリーズ」。機会があったらぜひご一読を。

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自由な日本兵たち

松本零士!人生で初めて憶えた漫画家の名前は、藤子不二雄か松本零士か、というくらい幼少期のTVは(松本作品原作ではなくても)松本キャラが出張っていたものです。

TV版999には影響受けたよなあ。鉄ちゃんにはならなかったのが不思議。ガンマニアにはなったけど。
「戦士の銃」がいつもまにか「コスモドラグーン」なんて名前に変わっていたりで、設定もころころ変わるのが松本作品の難点か。

「ザ・コックピット」系の作品は「ケースハード」とかその後も続きましたね。一話完結だったので999やハーロックのようなダラダラと未完に終わることがなかったのが却って良かったのかも知れません。
しかし、日本兵は長髪だし、厳しい軍紀も感じられずで、主人公達の境遇は悲惨な状況下ではあるんですが、なんか明るいですよね。
祖父(海軍兵曹長)から訊いていた軍隊生活とはだいぶ違うので、一種のミリタリーファンタジーなんだったのでしょうねえ。

Re: 自由な日本兵たち

 望郷士さんこんにちは、いらっしゃい。いつもありがとうございます。

 私はなんちゃって乗り鉄になりましたが、銀鉄の影響ではないですね。「戦場まんがシリーズ」の影響か、子供の頃は飛行機に乗りたかったのですが、個人的には充分乗ったので、今では出来れば避けたい乗り物になってしまいました。

 戦士の銃が効かなかった装甲惑星の生物。しかしメーテルの持っていた次元反動銃は効きました。いつもそれを使えよと思いましたが、登場はこの時だけだったような(笑)。
 
 松本零士のパパンは陸軍航空隊のパイロットだったそうなので、そちらから色々聞いていたのかも知れません。作中登場する海軍も大半は航空隊なので、船乗りとはまた違う文化があったのかも知れませんね。確かに描かれている軍規はゆるゆるですが、後方と違って前線ではそんなこと言ってられなかったのかも。あんまりうるさくしていると後から弾が飛んできたりして。

 ファンタジーがあるのは間違いないですが、陰湿なリンチとか描いていると松本零士が描きたかったメカやバトルが描けなくなるから…
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