2023年冬季アニメ序盤の感想(その1):転生少女と天才令嬢の魔法革命/スパイ教室/お兄ちゃんはおしまい!/異世界のんびり農家

昨年不倫報道により長年続けていたラジオ番組が終わってしまった大人気声優櫻○孝○さん。年が明けて復帰していくのかと思いきや新たな不倫報道が。番組タイトルの“元気です”って、下半身のことだったのか(笑)。そんなアピールされても「そ、そうですか…」としか返しようがないですが。一昨年には鈴○達○さんも不倫報道で活動休止に追い込まれていましたが、もはや声優さんも俳優と同レベルの報道対象になったということですね。杉田智和が以前「キャラはキャラ、声優は声優」と言っていて、キャライコール声優じゃないということを強調していました。確かにそのとおりで、特に櫻○さんはこれまで築いてきた実績がハンパじゃないので、演技は引き続き頑張って欲しいなと思いますが、自身がパーソナリティとなるラジオ番組とかは厳しいでしょうね。「元気になりました」とか「復活です」とか言えば「下半身が?」とかツッコまれそうで。信用回復は自らの行動で示していくほかないでしょう。

さて早々に切った作品もありますが、それでも数えたら13本も見ている冬季アニメ。まだ多いのであと1~2本は切るかもですが、とりあえず3話視聴したものから感想をば綴って行きたいと思います。現在一時的なんでしょうがブログネタが貯まっているんですが、週末ブロガー生活になじんでしまうと平日更新はちょっと無理ですね。自分の事ながらほぼ毎日更新していた昔が信じられません。

まずは「転生王女と天才令嬢の魔法革命」。3話まで視聴しました。舞台は王侯貴族だけが魔力を持ち魔法が使えるパレッティア王国。


第一王女というれっきとした王族なのに、魔力を持たず、魔法が使えない王女アニスフィアは転生者であることを思い出し、魔法科学という新たな技術体系を編み出します。その奇行ぶりに周囲からはキテレツ王女と呼ばれます。

一方、宰相を務めるマゼンタ公爵令嬢ユフィリアは、アニスフィアの弟で王太子のアルガルドの婚約者でしたが、夜会において一方的に婚約破棄されることに。飛行魔道具「魔女箒」のテスト中に夜会会場に不時着したユフィリアは現場に遭遇し、ユフィリアを連れ帰り助手とすることに。かねてアニスフィアは魔法のみならず、勉学、政治、武芸に至るまで完璧な天才美少女であるユフィリアに目を付けていた模様。

ということで女の子二人の百合百合した魔法科学研究生活が綴られていけばいいのですが、アルガルド王太子が婚約破棄したのは、魔法科学の普及に危機感を持つ保守派の教唆によるもののようです。見たくはないんですが、今後も出てくるんでしょうねえ。

国王や宰相はアニスフィアのキテレツぶりにあきれながらも魔法科学については評価しており、国内に普及すれば国民の生活が一変すると考えており、改革派と言えます。根底に改革派と保守派の権力闘争があるというのはありだと思いますが、婚約とか古い!自分の伴侶は自分で決めると主張する王太子が保守派に担がれ、王族としての使命云々と考えている国王や宰相が改革派というのはなんとも不思議。普通逆でしょう。

アルガルドには魔法科学で目覚ましい成果を挙げる姉アニスに劣等感を持っているらしく、アニスが研究に専念する代わりに王位継承権を放棄したことも気に入らない様子。しかしこの人、ルックス以外に誇れるものがなさそうな(笑)。ユフィリアの夫にふさわしいのかというとそれもないです。ユフィリアが優秀すぎるので結婚したらさらに劣等感に苛まれそう。だから婚約破棄は結果的に正しい選択かも。


ともあれ、ユフィリアのCVが「ウマ娘」でライスシャワーを演じる石見舞菜香だったり、アニスフィア専属侍女イリアのCVが大人ボイスを出す加隈亜衣だったり、アニスフィアの共同研究者である侯爵令嬢ティルティのCVが「ウマ娘」でカレンチャンを演じる篠原侑だったりというキャスティングは非常に良いです。正直野郎共は出さなくて良く、国王と宰相の会話の中で(粛清したとか始末したとか)済ませて欲しい。

「ええい、権力闘争はいい!百合を映せ、アニスとユフィリアの百合ップルぶりを。そうそうそうだ」とテムパパンになってしまいます。まあそればっかりでは済まないのでしょうが、割合はしっかり考えて百合重視でやって下さい。「蜘蛛ですが、なにか」みたいに妙にバランス取ろうとすると却って作品をダメにすると思います。こっちは気持ちいい百合を見たいんじゃ。

次は「スパイ教室」。3話まで視聴しました。ライトノベルの原作は大人気で、それを反映して今季の覇権ではないかとの声もありました。世界大戦の終結後、損害のあまりの多さに各国は「戦争はコスパが悪い」と認識、従来の軍事力による戦争に変わって、スパイたちによる情報戦「影の戦争」が繰り広げられるようになった時代。ディン共和国ではスパイ養成機関を落ちこぼれた少女達が集められ、成功率1割未満、死亡率9割とされる“不可能任務”に挑むことに。

かつて共和国最強と謳われたスパイチーム「焔」の生き残りであるクラウスが教官となり、落ちこぼれの少女たちのスパイチーム「灯」を結成。ガルガド帝国に奪われた凶悪な生物兵器サンプルの奪還に挑むことに。


この当初の任務は3話にして終了。「焔」壊滅はクラウスの師匠であった最強スパイギードの裏切りによるもので、今回の任務でも強敵としてはだかりますが、最初からそれを読んでいたクラウスの作戦で任務を完遂することが出来ました。「灯」の拠点である陽炎パレス(かつては「焔」の拠点)が盗聴されていることを逆手に取り、8人組を7人組と誤認させるトリックを使って出し抜きました。


しかし…そのトリック、いわゆる叙述トリックで、8人目の少女は視聴者にも見せないようにしていましたが、トリックがありますよということも示さなかったので、突如出てきても視聴者もポカーンです。小説とかの叙述トリックは、実際に画面を見せるテレビでは表現が難しいのはわかりますが、表現そのものを放棄するというのは新しいのか(笑)。


声優陣はとっても豪華で、そのまま実写版が作れそうなキャスティングになっていますが、出来の方は…うーん。作画は悪くないのですが。取りあえず教官役のクラウスと「灯」リーダーのリリィ以外はキャラが良く判りません。各キャラをもう少し掘り下げてから不可能任務に挑むのかと思ったら、原作通りなのかも知れませんが3話で決行・終了してしまいました。1~3話のサブタイトルはリリィのコードネーム《花園》で、4話のサブタイトルはグレーテのコードネーム《愛娘》となっているので、ミッション毎に当番を変えてキャラを掘り下げるのかも知れません。


今後の展開に期待したいところですが、どうなるでしょうか。あとタイトルと言い、教官が教え子に「僕を倒せ」と実戦形式の訓練を施すあたり、「暗殺教室」を連想してしまうんですよね。パクリではないのでしょうが、影響を全く受けていないとも言いがたい感じです。

続いて「お兄ちゃんはおしまい!」。3話まで視聴しました。引きニートのまひろは、飛び級で大学に進んだ天才少女の妹みはりに飲まされた薬のせいで中学生くらいの女の子に変身してしまいます。不本意ながら女の子としての生活を始めるまひろが遭遇する、今まで知らなかった数々の“未知”に当惑島倉千代子な日々が描かれます。

某コナンみたいに子供になっちゃう薬があるなら性転換する薬があってもおかしくあるまい…とはいえ、なぜ年齢まで変わるのか。さらに薬の影響はメンタルにまで及んだようで、今まで忌避していたBL(まあだいたいのオノコは忌避しますが)が「お気に」になってしまた模様。

「君の名は。」も一時的とはいえ心が入れ替わって性転換する状況が描かれましたが、本作はさらにもう一歩踏み込んでいて、2話でまひろは「生理」を体験。女性の大変さを痛感することに。直接的な描写はしていませんでしたが、踏み込んだなあとは思いました。「君の名は。」だって瀧が三葉の“その日”に遭遇する可能性はあったはずですが、その辺は一切描かれませんでした。


ということは、まひろは妊娠・出産する可能性も。薬の効果で女体化しているだけなのか、性転換したらそのままなのかはまだ判然としませんが、1か月以上変化していないので、まさに「お兄ちゃんはおしまい」なのかも知れません。みはりの妹にクラスチェンジして過ごすのか。

まひろにすると、みはりは妹気質なのでお姉ちゃん感がなく、3話に登場したみはりの友人で妹がいるかえでにお姉ちゃん感を感じているようです。かえでいいですね。見た目はギャルだけど、料理が得意で面倒見もいいし。「その着せ替え人形は恋をする」の海夢(まりん)もそうでしたが、“性格の良いギャル”というのが流行っているのでしょうか。かえではCV金元寿子だし、これは素晴らしいお姉ちゃん。

公式HP見てると、どうも今後はまひろはリアルJCとなってかえでの妹と同級生になる展開のような。野暮なようですが戸籍とか大丈夫なのだろうか。

まひろのCVは「ウマ娘」のサイレンススズカを演じる美人声優高野麻里佳。昨年後半に適応障害になって治療優先のため活動を制限すると発表されていましたが、大丈夫でしょうか。昨今の声優は歌手としてソロデビューしたり、キャラに扮して歌い踊ったりしなければならないから大変ですよね。当面は演技だけに専念して貰えればと思います。男言葉を使う元男の役柄というのは意外な感じですが、既に5年前のドラマCDで同じ役を演じているんですね。声優変更が当たり前のように起こる中、本作のメインキャラはドラマCDと同じキャストなんですね。

最後は「異世界のんびり農家」。3話まで視聴しました。タイトルは短めですが「異世界」の単語でおわかりのように「なろう」系です。ブラック企業勤めにより若くして死亡した主人公。死後に出会ったイケボの神(CV速水奨)によれば、ミスにより過酷な人生になってしまっていたのだとか。

償いとして若返った姿で異世界に転移し、あらゆる農具に変形するチートアイテムを貰って、農業がしたいという希望を叶えてもらいましたが、転移場所はまたもミスにより、強力な魔物が跋扈する「死の森」でした。

チート農具を使用している間は疲労もしないということで、“一人「ダッシュ村」”的生活を始める主人公。ダッシュ村…懐かしいなあ。面白かったですよね。東日本大震災さえなければ(涙)。チート農具は植えたい野菜を念じて耕すだけで種がなくても発芽・育成させるという優れものですが、一人じゃいろいろ大変。

そんな中、弱った犬(実はインフェルノウルフという狼の魔獣)を保護したことで孤独から抜け出し、さらにインフェルノウルフが大きい蜘蛛(イリーガルデーモンスパイダー)を紹介してくれ、服飾類を製造して貰えることに。名前はザブトン。

2話でインフェルノウルフ達にボコられていた吸血鬼のルーを助けて嫁さんに。主人公は神から貰った能力により、いくら血を吸われても平気なようです。3話ではやはりインフェルノウルフ達にボコられていた天使族のティアを助けてやはり嫁に。ルーが頼み込むようにしていましたが、どうも主人公の“夜の生活”は非常にハードらしく、一人では身体が持たないとか。その辺りはアニメでは全く描かれていませんが、主人公は櫻○孝○さんに演じて貰ったら良かったような。

さらにティアが死の森で放浪生活をしていたハイエルフ一行を連れてきたので一気に賑やかになりました。人間形キャラは全員女性というハーレム展開はなんとも「なろう」だなあと思いますが。この人達も定住したら“繁殖”とか言っていたので主人公の側室みたいになるんでしょうか。7人もいるのでハーレム化してきたような。

なお移住者達は全員インフェルノウルフとイリーガルデーモンスパイダーを見て怯えまくるのがお約束。どっちも見た目そんなに怖くないのですが、実は「死の森」にあっても四強に数えられる強力な魔物のようです。吸血鬼や天使をボコっていたインフェルノウルフはともかく、ザブトンは凶暴さのかけらもないのですが。

今のところ主人公以外に人間が登場せず、吸血鬼と天使とエルフ以外は魔獣だけ。チート農具が武器としても非常に強力なため、自分が恐ろしい場所に暮らしているということさえ気付かない主人公。このままのんびり暮らすのもいいですが、“やればできる”は世の習いなので、今後は子供とかも生まれていくのでは。吸血鬼と人間のハーフはダンピールですが、天使と人間のハーフは?旧約聖書ではネフィリムという巨人でしたが…

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