好きなアニメキャラ(その148):パッコヤン(メイドインアビス 烈日の黄金郷)

雨模様の昨日から一転して今日は晴天となりましたが、やはり寒いです。最高気温は5度で、しかもそれは夜中のことだったという。天気が良い休日は布団を干したいのですが、この寒さではむしろ冷え冷えになりそう。

本日は「好きなアニメキャラ」です。今年度一二を争う傑作アニメ「メイドインアビス 烈日の黄金郷」からパッコヤンを紹介しましょう。「メイドインアビス 烈日の黄金郷」は神作品といって良い出来ですが、内容があまりにもエグくて人を選ぶ作品になってしまっているので、私の中では一番は「サマータイムレンダ」、二番は本作という感じです。

パッコヤンはアビスの深界6層「還らずの都」にある成れ果ての村「イルぶる」の住人です。全身を覆うピンクの体毛に尻尾、大きな単眼の瞳が特徴的です。主人公であるリコ達と直接深く関わることはありませんでしたが、彼女をきっかけに“単眼娘好き”という歪んだ性癖が覚醒した人が続出したとかしないとか。



リコ達と関わった成れ果てとしてはいつもリコと同行していたマアアさんとか、温厚で親切なマジカジャ(最後まで本当にいい人だった)、面倒見のいい姉御肌のムーギイなんかがいました。

パッコヤンは彼らに比べると目立たず、ほぼモブといってよい立ち位置でしたが、成れ果ての中ではかなり可愛い部類だと思います。

見た目は可愛いけどかなり勇敢で、「イルぶる」が定期的に行っているという「呼び込み」(アビスの原生生物を村に呼び込んで行う狩りで、村の価値を上げ、豊かにするために行われる)では、オオガスミという強敵を相手に勇ましく戦っていました。

リコが「イルぶる」でも成れ果て達が近寄らない「目の奥(ドグープ)」と呼ばれる洞窟からヴエコ(ヴエロエルコ)を救出して来た際には、ヴエコを気にする様子を見せていました。残念ながらヴエコの方は気付かなかったようですが。


最終盤、「イルぶる」が崩壊し、成れ果て達を守ってきた村の皮膜から漏れ出てきたアビスの力場(上昇負荷)に曝されたヴエコの身体が崩れ始めた時には、涙ながらにヴエコ抱えて下に投げ飛ばして延命させます。

代わりにパッコヤンが村の皮膜の外に出てしまい、涙と共に焼失して行きました。その時ヴエコが彼女がパッコヤンであることに気付いたかどうか。ともあれヴエコは死ぬ前にファプタと対面することが出来ました。

なぜにパッコヤンがヴエコのことをこれほど気に掛けていたのか。それは彼女が人間だった時代に「ガンジャ隊」の一員であり、ヴエコと親しい関係にあったからです。

実は2期では1話から登場していたパッコヤン。ヴエコの後で大荷物を背負っています。

隊員が熱を出したとヴエコを呼ぶパッコヤン。ヴエコはワズキャンから三賢の一人に任じられており隊のリーダー格でしたが、医療・看護を担当していた模様です。パッコヤンはその補佐役といった感じでしょうか。

アビスに到着し、ワズキャンが上陸志願者を募った際にはパッコヤンも手を挙げています。まあ周囲のみんなも手を挙げていますが。

アビスを見つめるガンジャ隊の面々。ヴエコのそばにはパッコヤン。

ちなみにガンジャ隊が辿り着いた当時のアビスはこんな感じでした。大穴の周囲はジャングルですね。

こちらはリコの時代のアビス。光の当たり方とか季節の違いとかもあるかもですが、少なくともジャングルはなくなっています。

アビスではヴエコはイルミューイと母子のような関係になっていましたが、相変わらずパッコヤンは側にいます。見た感じヴエコよりもちょっと年上のようにも見えます。

実は水もどきだった水場を発見した際。ためらわず飲もうとするパッコヤンを慌てて止めるヴエコ「待って!沸かしてから…」

思わず超人血盟軍が結成されちゃうぐらいナイスな判断。さすが医療・看護担当だヴエコ。地上の常識の通じないアビスなので、結果的に水もどきは煮沸では死ななかったのですが、一行は全員アビス初心者なのでこれを責めるのは酷というものでしょう。

原生生物の狩りにて。ヴエコの傍らで武器を身構えるパッコヤン。この頃から見かけに似合わず勇敢だったんですね。

水もどきによる発症を伝えに来たパッコヤン。ヴエコを呼びに来る役は常にパッコヤンです。

その後の展開は12月11日の「記憶に残る一言」の記事で既に紹介済みですが、変わり果てたイルミューイの中に入って新しい姿(つまり成れ果て)に変貌したベラフを見つめるパッコヤン達。「ベラフ…新しい姿に…」「なんて美しい…」。見た目ではわかりませんがもう全員おかしくなっているのかも知れません。アビスの深界6層なんて地獄で暮らしていればそうもなるでしょう。

イルミューイの中に入るということは、イルミューイに身も心も食わせ彼女の一部となることなんだそうです。こうしてパッコヤンは一つ目の成れ果てになりました。でも以前の面影はかなり残っていますよね。


他の隊員はこんな感じ。まさに大改造!!劇的ビフォーアフター。なんということでしょう。でもパッコヤンほど面影は残っていないような。

イルミューイの最後の娘・ファプタの誕生をみつめるパッコヤン。ヴエコは既にワズキャンの手によって「目の奥(ドグープ)」に幽閉されているので傍らにはいません。代わりにしれっとワズキャンがいたりして。

原作コミックの一コマ。ヴエコとパッコヤンがいたしている(性的な意味で)のを見かけるイルミューイの図。百合百合な関係だったのですね。それならいつもパッコヤンがヴエコのそばにいたのも当然。

あれだけエグいシーンを描いてきたアニメですが、なぜかこの場面はカット。しかし有志がカラー化してくれています。いかにもアニメの一場面という感じですが、本編にはありません。

イルミューイによると、ヴエコは母さんの匂いがするそうで、それは「たくさんのヒトと交尾したニオイ」なんだそうです。イルミューイは子供が産めない身体ということで村から捨てられましたが、ヴエコも子供が出来ない身体であるようです。クズ養父ジュロイモーに性的暴行をされていただけでなく、売春もさせられていたらしく、その影響でしょうか。

なのでヴエコが三賢の一角となったのは、医療・看護だけでなく、男女にかかわらずそちら方面のお世話もしていたからなのかも知れません。妊娠しないならそれはある意味好都合…。だからヴエコにとってはパッコヤンはお世話した隊員隊の一人に過ぎなかったのかも知れませんが、パッコヤンにとっては唯一契りを結んだ大事な人だったのかも。

いや、決死隊であるガンジャ隊に志願して所属していること自体、パッコヤンの過去にのっぴきならないことがあったせいでしょう。可愛い少女だったパッコヤンにどんな過去があったのか気になりますが…つくし卿に尋ねたら、それはそれはエグい過去を提示してきそうです怖いですね。それにしてもガンジャ隊、ワズキャンとかゴツイキャラもいるんですが、結構美男美女揃いですねえ。

こういった関わりからすると、いくら成れ果てになるという劇的ビフォーアフターがあったにせよ、姿の見えなくなったヴエコのことを心配して探し回ったとしても不思議はないのですが、どうなんでしょうか。ワズキャンが上手いこと言いくるめたんでしょうかね。まあ当初は必死に探し回ったとしても、あれから150年も経過しているので、とっくに諦めていたとしても不思議はないですが。

CVは美坂朱音(あかね)。1996年8月4日生まれで東京都出身。小学生の頃に声優に憧れ、高校卒業後に声優養成所に進学し、2018年にデビューしています。

まだモブ役が多いですが、「けものフレンズ」から派生した声優ユニット「どうぶつビスケッツ」では本宮佳奈が卒業した後のフェネック役を引き継いでいます。これからどんどんメインキャラを演じていって欲しいですね。
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