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好きなアニメキャラ(その147):ラナー王女(オーバーロード)

12月はイルミネーション

 今日は良い天気で布団干しがはかどります。冬の布団干しは貴重なんですが、平日はどんなに天気が良くても干せないのが残念です。日中どんなに天気が良かったとしても、回収する時には冬闇の中で冷えきってしまっていますから。節電の要請もある折から、なるべく電力を使わず暖かくしたいものです。

オーバーロード

 本日は「好きなアニメキャラ」です。本日は夏季に4期が放映されていた「オーバーロード」シリーズからラナー王女を紹介しましょう。作品はまだ終わっていませんが、4期で大願成就した彼女はおそらくもう活躍しないんじゃないかと思いますので。

ラナー王女全身図

 ラナー王女は正式名称はラナー・ティエール・シャルドロン・ライル・ヴァイセルフ。リ・エスティーゼ王国の第三王女ということになっていますが、上に兄(異母兄)が二人いるので第三子ではあると思いますが、長女なので第一王女と呼ぶ方が適当では無いかと思うんですが。それとも作中登場しないだけで早逝したか他国に嫁いだ姉が二人いるのでしょうか。

ラナー初登場

 既に故人らしいママンの美貌を受け継ぎ、長く艶やかな黄金の髪と、微笑を浮かべた桜の花の如き唇を持っています。深みのある青の瞳はブルーサファイアを思わせ、その美貌は吟遊詩人達がこぞって歌を送って来る程です。年齢は16歳でまさにsweet sixteen。二つ名は「黄金の姫」。

可憐なラナー

 性格は無垢で明るく天真爛漫で、誰にでも分け隔てなく接する心の優しさを持っています。温厚で慈悲深く、常に国や民の事を慮っており、国民の利益に則した政策や法律を立案しています。王国では大貴族の勢力が強く、王家といえども貴族の反対を受けるとなかなか改革を実行できませんが、奴隷制の廃止、冒険者への報奨金、街道警備の強化など、ラナー王女が提案して実現した改革案は国民や識者からの評判も高いものがあります。

子供に人気のラナー

 しかし、自案を制定するために必要となる根回しは苦手で、天才的な発想力とは不釣り合いなほど政治力はありません。なお原作者による作中キャラの“王様優秀度ランキング”は12人中ぶっちぎりのトップとなっています。それなのになぜ?と訝しがる識者もいるのですが、実は…

ジルクニフ

 この“王様優秀度”は、同じ国を運営した場合、20年後に国を裕福にしている順位だそうです。2位はバハルス帝国の“鮮血帝”ジルクニフで、彼でも「化け物」と呼ばれるほどの優秀ぶりなんですが、ラナーは「理解外」だそうです。ちなみにすぐ上の兄である第二王子ザナックは4位で「普通に優秀」。現王のランポッサは7位で「失敗はないが、大きな成功もない」。第一王子バルブロは10位で「王としての知識を持っているだけ」。なおアインズ様(鈴木悟)は最下位で「凡人」。ナザリック魔導国の躍進は、優秀な部下と隔絶した戦力によるものなんでしょう。

謎解きラナー

 もっぱら美貌と性格で人気のラナー王女ですが、彼女の本領はその賢さにあります。洞察力・観察力・発想力・理解力等「思考する」という行為に関連する全能力が比類なきまでに発達しており、断片的な情報から、凄まじい洞察力と観察力によって事実に到達出来ます。

アルベド
デミウルゴス

 作中でも王国のの裏社会を支配する犯罪組織「八本指」の拠点から入手した暗号文をあっさり解読する描写がありました。また、周囲の人物の会話等から、王国内の派閥状況なども把握しています。ラナーに対抗できる知力を持つのは、作中ではナザリック最高の知恵者とされるアルベドやデミウルゴスあたりで、彼らをもってしてほぼ五分の勝負なんだとか。

クライム

 ラナー王女の政治力のなさは、根回しといった概念を理解できないことに起因しています。あまりに賢すぎて、自分に理解出来る事が他人に理解出来ない理由が分からないのだそうです。このためかつては自分を理解する者がいない世界に失望し、生きる気力を失って拒食症に陥っていましたが、それを救ったのがクライムでした。

クライムはいつもラナーのそばに

 クライムは身寄りもなく素性も不明な少年で、ラナー王女はたまたま拾ったようなものでしたが、クライムが自分を見つめる子犬のような目に「自分と同じ人間」を見出したため、以後はクライムのためだけに生き続ける事にしたそうです。

陰のあるラナー

 そのため通常は“クライムが憧れる姫君”を演じており、その一方でクライムと関わった女性は片っ端から処分するなどしており、クライムには並々ならぬ執着を見せています。ラナー王女の夢はクライムと二人で睦み合うことで、そのためなら他は全て犠牲にできるようです。

本性を現すラナー

 ラナー王女はアルベドやデミウルゴスらから「精神の異形種」と呼ばれており、姿は人間ながら、その精神構造は異形種で構成されるナザリック勢に近かったようです。ラナー王女の本性は過去に極少数しか見ていませんが、それを見たザナック王子やレイブン候は「化け物」呼ばわりしていました。また直接会ったことはないにも関わらず、バハルス帝国皇帝ジルクニフの“脳内嫌いな女ランキング”で数年に渡り1位となっていました。この辺りジルクニフの優秀さが垣間見えるのですが、流石にここまでとは思っていなかったことでしょう。

狂気のラナー

 第二王子ザナックからは、自身が王になった暁には王国の辺鄙な地を領土として与えると言って自分側に付くよう誘われました。もしナザリック魔導国が存在しなければこの案に乗って辺境でクライムと暮らしたかも知れませんが、その前にラナー王女はナザリックと接触してしまっていたので、遅すぎた、そして魅力の薄い提案になってしまいました。

ラナーと接触したい

 ナザリック最高峰の頭脳の持ち主であるデミウルゴスは、各種報告からラナー王女の知性に気付いて接触を図りました。2期後半で描かれた王国の王都を舞台とした大作戦「ゲヘナ」では、「八本指」のナザリック傘下への組み入れや王国民1万人の拉致等を成功させ、勲功一番とされたデミウルゴスですが、実はこの作戦も9割方ラナー王女の発案でした。

この人物は殺すな

 それと引き換えに、ラナー王女はクライムに絶対手を出さないよう頼んでおり、実際「ゲヘナ」作戦中及びそれ以後、ナザリック勢はクライムに危害を加えないよう徹底されていた模様です。もっともラナー王女的にはクライムが半身不随になったとしても自分が世話をするからそれはそれでいいとか言っていましたが。

黄昏ラナー

 4期では王国内で内戦を引き起こし、これを奇貨としてアインズ・ウール・ゴウン魔導国(ナザリック)が王国に介入し、併合してしまうという作戦を立案しましたが、実行段階で、ラナー王女には想像もつかないほど頭の悪い貴族の突飛な行動により、作戦は思わぬ方向に。結果、王国は消滅することになりましたが、結局はラナー王女が望んだものを得ることができました。ラナー王女曰く、「なんて私は幸運なのでしょう。王国ひとつを売り渡す程度の代価で夢が叶うなんて」

ラナーとクライム

 ラナー王女の夢。それはクライムと二人で永遠に睦み合うこと。これに比べると辺境で二人で暮らすというのは時間が有限な分、確かに魅力が薄いですね。普通なら実現不可な夢ですが、ナザリックには取り込んだものの種族を悪魔に変更するアイテム「堕落の種子」がありました。それは封印された小箱に入っていましたが、開封するには生贄が必要です。

孤児を見舞うラナー

 どうやらラナーは孤児院の子供達に贈った差し入れの中に毒を入れており、子供達を生贄にしたことで小箱を開封したようです。まさに外道ですが、「精神の異形種」なら仕方がない。

父王を殺したラナー

 こうしてインプ(小悪魔)になったラナー王女ですが、クライムに王国を売って二人で悪魔になりましょうと言ったとて、了承を得られるはずがないことは判っていました。そのために一芝居打ちます。

お父様を…

 クライムに用事を頼み、それを果たして王城に戻ったクライムが見たものは、父王を殺した直後のラナー王女の姿。

玉座を占めるナザリック勢

 そして玉座にはアインズ様以下、アルベド、デミウルゴス、コキュートスらナザリック勢がずらっと居並びます。精神操作でラナー王女を操って父である王を殺させたのかと理解したクライムは怒りに燃えて剣をアインズに向けます。

アインズに剣を向けるクライム

 「すべてはお前が!」怒りに燃えるクライム。そして一騎打ちに応じるアインズ。ヒーロー譚なら怒りの一撃が悪を討つのですが、本作は違います。アインズの手加減によりある程度善戦したクライムでしたが、魔法で即死することに。

悪魔ラナー

 第9位階の即死系魔法「心臓掌握(グラスプ・ハート)」により、即死したクライムは蘇生魔法で復活しますが、彼が見たものは悪魔になったラナー王女。自分を復活させる代償としてラナーは悪魔に変えられてしまったのだと解釈するクライム。本当は違うのですが、ラナー王女が巧みに誘導していることもあって、これはもうシチュエーション的にはそう考えるのは仕方がありませんな。

ずっと二人で
一緒に悪魔になって

 「私は悪魔に変えられ、永劫の時を生きることになります。ひとりは辛いです。クライム、あなたも悪魔になってくれますか?」と頼むラナー王女。憧れの女主人が身を犠牲にして自分を救ってくれた。その人の頼みを断るなんて不可能でしょう。ま、大嘘なんですが。

上司はアルベド

 ナザリック入りしたラナー王女の上司はアルベド。アルベドはデミウルゴスと共にラナー王女を高く評価しています。王国滅亡計画の9割はラナー王女の発案によるものらしいので、当然と言えば当然。

クライム用の堕落の種子
小箱

 そして「今後数千年にわたるあなたの労力に釣り合うだけの褒美」としてもう一つの堕落の種子を渡されます。これももちろんクライム用でしょう。しかし、箱を開けるには生贄が必要なので、クライムは何らかの形で大量虐殺をする必要が。ま、ラナー王女がお膳立てしてくれるでしょうけど。「魔導王陛下は本当に服従を誓ったのか『踏み絵』をあなたに強制してくるでしょう。それはきっとあなたを苦しめる。それが私には辛いです」と先手を打ってクライムを納得させてますし。

美しくも非情なアルベド

 それにしても上司はアルベドかぁ…。ラナー王女的にはデミウルゴスの方が良かったのかも。実はラナー王女の父王殺し→クライム殺害の流れは、当初部下の誰かが行う予定でした。玉座の間にいたアルベド、デミウルゴス、コキュートスの誰でもそれは容易に実行できるものでしたが、ラナー王女にとって想定外だったのは、アインズが自ら務めたことでした。

アインズに一撃

 アインズとしては総責任者として“悪の首魁”役を貫徹せねばという気持ちでしたが、対決時、クライムはノーダメージとはいえアインズの顔面に一撃を加えていました。アインズ様ラブなアルベドとしては、アインズを茶番に付き合わせたこと自体をよく思っていないのに、こんなことをしたらクライムが怒りを買ってしまうと本気で心配したようです。

悪魔になったラナー

 アインズからすると戯れのような行動でしたが、ラナー王女は自分の計算を上回る恐ろしいほど頭が回る人物であるとアインズを誤解します。「さすおに」ならぬ「さすアイ(さすがはアインズ様)」は作品のお約束ですが、崇拝者ばかりのナザリック勢はともかく、他者もそう思ってしまうとは。ジルクニフもそうでしたが、賢い者ほどそう誤認してしまう様子。

歓喜のラナー
歌い踊るラナー

 ともあれクライムと二人、永遠に睦み合うという悲願が叶ったラナー王女は、歓喜のあまり一人ミュージカルを披露するのでした。ちなみにこの回(4期13話)のタイトルは「滅国の魔女」。ラナー王女を表現するにこれ以上ふさわしい言葉はありません。原作では「歌いたい。踊りたい。」と言っていただけでしたが、アニメではわざわざ「オーバーロード」初のキャラソン「Fallen」を作って実演させていました。「汚いラブライブ」「邪悪なディズニープリンセス」と呼ぶ向きも(笑)。

喜びのラナー

 ラナー王女はジーニアスという稀少な職業クラスをレベル5で所有していますが、これはあらゆる基本職・一般職にレベル変換出来るもので、これを普段はプリンセスに変換していました。またアクトレスのクラスもレベル4で所有しており、これらを利用して“絵に描いたようなお姫様”を演じていたようです。初めて握った「剃刀の刃(レイザーエッジ)」をあっさり扱っていたのも、一時的に職業クラスを剣士にでも変換したからなのでしょう。

安野希世乃1

 CVは安野希世乃。2017年に歌手としてもソロデビューしているので、歌唱はお手の物だったことでしょう。当ブログでは2021年11月14日付の記事で紹介しているので詳細はそちらで。(https://nocturnetsukubane.blog.fc2.com/blog-entry-1925.html)

安野希世乃2

 2020年春季アニメ「かくしごと」の墨田羅砂以降、出演作との視聴作の相性が良くなかったのであまりお見かけしていませんでしたが、ラナーの怪演は流石でした。

水着奈木野さくらブルマ奈木野さくら

 余談ですが10年続く老舗ゲーム「ガールフレンド(仮)」で、2020年に4人が新規実装された中に、安野さん演じる「奈木野さくら」がいます。毎年開催されるマドンナ総選挙において、19位→14位→10位と躍進中で、新規キャラとしては異例の人気を誇っています。とうとうはやみん演じる風町陽歌を抜きやがった…。

裏表のある奈木野さくら

 主人公の従姉妹という設定(でも普段は隠している)や、かなり積極的かつ独占欲が強い正統破後輩ヒロインというキャラがうけているのでしょう。実はそれらは全て演技で内心はラナー王女みたいだったら…と思うとちょっとゾクっとしちゃいますね。

ウエディングドレス奈木野さくら

 そういう目で改めて見ると、妙にあざとい格好ばかりしてやがる(笑)。そういえば「従兄さん、知ってた?いとこって、結婚できるんだよ?…ふふ、なーんてね。今は妹みたいなものかもしれないけど、いつかは…覚悟しててね、従兄さん。」なんてあざというセリフも発していました。頼むから「学園ひとつを売り渡す程度の代価で夢が叶うなんて」なんてことにはしないでくれよ。

コスプレ奈木野さくら
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