好きなアニメキャラ(その145):ミオ(サマータイムレンダ)


先日コメダ珈琲を初体験しました。かねて一度行ってみたいと思っていたのですが、ようやくです。いただいたのはカツパン+アイス豆乳オーレたっぷりサイズ。写真と実物が違う場合を“写真詐欺”なんて言いますが、コメダ珈琲では“逆写真詐欺”と呼ばれ、メニューよりも実物が大きいので有名ですが、確かにカツパンはボリューム満点。

ただ、上記オーダーで1720円でした。この価格で物足りなければ問題な気も。サイゼリヤだったら豪遊できますよね。コスパで言えば昼コメプレートの方が断然いいです。多分二人前オーダーしてもまだ安い。

本当はこのヒレカツの「まんぷくプレート」が食べたかったのですが、私の行った店にはありませんでした。故に野菜が足らんなあと思いながら第二希望のカツパンに。弱冠のキャベツは挟まってましたけどね。

さて本日は好きなアニメキャラです。春季から夏季にかけて2クール放映され、私の中で今年のアニメナンバー1候補の「サマータイムレンダ」から、一番お気に入りのミオを紹介しましょう。本作には影と呼ばれるドッペルゲンガーのような怪物が登場し、人の姿や記憶をコピーして本人に成り代わろうとしますが、ミオは小舟澪の影になります。澪(影)と表記しようかとも思いましたが、Wikipediaでカタカナ表記されていたのでこれに倣います。

本作は主人公網代慎平が幼なじみで兄弟姉妹のように育った小舟潮の突然の訃報を聞いて生まれ故郷の日都ヶ島に戻った7月22日から、夏祭りが開催される24日夜までの間の物語ですが、繰り返しタイムリープを繰り返すほか、14年前のプロローグ的なエピソードが語られたり、そもそもの起源にあたる江戸時代のエピソードにまで遡ったりするので、まさにコメダ珈琲のメニューのごとくボリュームたっぷりで、2クールかけた描いたのは英断だったと思います。

日都ヶ島には、昔から「影の病」という言い伝えがあり、自分そっくりの姿をした「影」を見た者は死ぬとされています。潮も亡くなる数日前に自分の「影」を見ており、事故死とされたその死にも不可解な点があり、他殺の可能性が浮上してきます。そこから慎平と不可解極まる「影」達の濃密な戦いが始まっていきます。

ミオは潮の妹の澪の影で、慎平が島に戻る前日、潮の通夜が行われた際に、影の始祖で「オカアサン」と呼ばれるハイネ(小早川しおりを殺して成りすましていた)が澪をスキャンしてそのデータを元に産みだしました。

「影」は数々の特殊能力を持っています。主なものとしては、コピー機のような光を放って対象のデータを読み取る「スキャン」。そしてスキャンで読み取ったデータをもとに、複製物(影)を作り出す「プリント」。コピー元のオリジナルを消す「消去」などがあります。なおコピーやプリントは生物無生物を問わず可能ですが、オリジナルを消去しないままだと「影」は一週間程度で泥になってしまいます。また無生物の場合はオリジナルを消去しないと本来の性能を発揮できず、生物の場合は殺害しないと消去できません。

ミオの初登場は1話で、潮の葬儀が行われた22日夜に澪がいる小舟家2階を見上げているところを駐在の凸村に目撃されました。制服姿で、暗いので良く判らないかも知れませんが、右手に包丁を持っています。この後凸村を殺害して影を産みだして凸村に成り代わらせます。

ミオは、影凸村から拳銃を借り、翌日午後に日都神社の森で澪と慎平を捕捉。まず澪を捕らえて射殺し、続いて慎平を射殺します。ちなみにその直前には主要キャラの南方ひづるも射殺しています。この時点では慎平は何も判っていないので、突然の事態に驚愕する中で、あれよあれよという間に死んでしまいました。

自分でも知らなかったタイムリープ能力が発揮され、22日に戻った慎平は、当惑しつつ2週目の世界をやり直します。ここでは慎平は小舟家の外でミオを発見し、凸村を殺害して影を産み出す場面を目撃することになりますが、不幸にもスマホに着信があったことでバレてしまいます。

今度は包丁で刺殺される慎平。パンチラを拝ませてくれたのはミオのせめてもの情けなのか(笑)。なお澪は22日に慎平と再会した際は縞パンでしたが、ミオのは白。これは21日の通夜に参列した澪をコピーしたためでしょう。

3周目では凸村を来させない工夫をしたため、22日夜に同様の惨劇は起きませんでしたが、24日の村祭りの夜、日都神社で襲撃を受けます。この際は「影」の特性を知る南方ひづるに助けられてミオを倒すことに成功しますが、村祭りは大虐殺のバッドエンドの場であり、ここに至ってはいけないことが判明したところで、慎平はひづるに射殺を依頼してタイムリープします。

4週目。ひづる達と仲間になって様々な情報を得た慎平ですが、序盤に立て続けにミオに殺されたことは、慎平にかなりのトラウマを与えました。小舟家で包丁を持ったミオを見て驚愕島倉千代子な慎平。

実は本物の澪が料理していただけでしたが、視聴者もビビりました。それほどにここまでのミオの冷徹さと残忍さは際立っていました。序盤最強の敵といった感じですね。

4週目の世界ではミオは初めて小舟家に侵入してきます。これまでは外に立っていただけなのに。本作のヒロインである影潮(ウシオと呼びましょう)が本格的に登場してくるなど、状況が大幅に変化しているからでしょうか。得意の包丁でウシオをブスっとしちゃいますが、ウシオもミオも影なので本体である影を攻撃しないとダメージが与えられません。

ここから史上最凶の姉妹喧嘩が勃発。この時のウシオには影である自覚がなかったため、ミオに一方的にやられていましたが、ひづるの協力者である根津の狙撃で隙が出来たところで慎平が影を刺して倒します。

しかしミオのこの姿。澪じゃないとわかっていても非常に後味悪いですね。なおこの時の代理姉妹戦争の過程で、二人とも慎平が好きなことが判明。罪な男だぜ、慎平。もっとも慎平は最初から潮が好きで、慎平と潮は元々相思相愛状態だったのですが、当人達は相手の気持ちに気付かないままいだったのでした。

5周目と6週目ではミオは登場せず。7週目は学校の体育館で慎平陣営と影陣営の総力戦となり、その中にはミオの姿も。


啖呵を切る慎平にホの字のミオ。「さすが慎ちゃん。格好よすぎ」。しかし頬を赤らめながら突進して刺突して来るのはやめい(笑)。

ウシオが慎平を連れ去るのを見て激昂するミオ。血管浮きまくりで美少女がだいなし。普段クールなだけに余計怖いですね。

その後ハイネからの命令で根津を攻撃することになったミオ。ちょっと人間離れした姿になっています。しかし慎平の他の仲間達も加わってミオに総攻撃します。

この大決戦では、残念ながら首魁のハイネとシデはすんでの所で取り逃がしてしまいました。しかし大成果もありました。仲間の連携攻撃によりミオの捕獲に成功したのです。しかしこの姿、暴漢に囚われたJKそのものですな。これから一体どんな酷い目に遭うのかな…グヘヘヘ…

「オカアサン」であるハイネから産まれた影はハイネの命令には絶対服従。しかし、ウシオにはハイネと影の間にあるリンクを断ち切る力がありました。ウシオ曰く「ちょっと頭をいじって」。まあ洗脳ということにしておきましょうか。洗脳後のミオは別人のようにおとなしくなり、知っている限りの影の秘密を告白します。

仲間になっても、2回殺されたトラウマでミオに腰が引けてる慎平。「私まだ誰も殺してへんよ」というミオ。確かに7週目の世界ではそのとおり。

端的に慎平に東京で彼女が出来たかと聞くミオに焦る澪。「な、何聞くん!?アンタ!」「慎ちゃん時々標準語になるんが怪しい。怪しくない?」なんだこのやりとりは…たまげたなあ。姿だけでなく記憶も共有しているから、本人が二人いるのと同じなので、澪からすると双子より質が悪いですね。

「澪のことは守るよ。でもなホンマに澪のこと守れんのは慎ちゃんだけなんやで?」とミオ。こうして二人でいると、1話を思い出しますが、あのときはミオが澪に拳銃を突きつけていましたっけ。こっちの方が平和でいいですね。


ところでお姉ちゃんのウシオですが、体育館決戦の結果、髪が短くなって下ろす形にしています。ロングヘアの時はおでこを出していますが、髪を切ったウシオ(といってもまだ肩まであるのでセミロングといったところ)の方が可愛いと思うのは私だけでしょうか。

なおこの日の夜には澪とミオのキャットファイトというイベント(?)も。ミオに言わせると澪は自分のことだ大嫌いで、その理由は外見も成績も性格も姉の潮と正反対だからだと。何しろミオは澪の全てを知っているから隠しようがないですね。

ミオ曰く「アンタこそお姉ちゃんの影やん」。ミオが当初澪殺害を企てていたのは、ハイネの指示ではなくミオ独自の行動だったそうです。確かにオリジナルの澪が生きているとコピーであるミオの命は一週間しかありませんが、想定されるエンディングである村祭りまではせいぜい3日程度しかないので、澪を殺す必然性はありません。もしやこの澪の“自分が大嫌い”という部分を反映しての行動だったのか。そういえば洗脳前のミオはウシオに折々敵意のようなものを見せていましたが、これも姉に嫉妬する澪の深層心理を反映したものだったのか。

潮と澪は実の姉妹なのに確かに全然似ていません。二人の父はフランス人、母は日本人ですが、なぜかこの二つの要素は混ざることなく、潮に金髪に白い肌というフランス人要素が、澪に黒髪に日焼けした肌という日本人要素が100%出ている感じです。どっちが好きかといいえばこれはもう好き好きとしか言いようがないですが、個人的には澪の方が謎のしっとり感があって好みでしょうか。

7週目の世界ではこの後23日に慎平が殺されますが、その前にウシオが殺されてしまいます。ウシオが生きている状態で慎平が死ぬと、ウシオと一緒にタイムリープできましたが、ウシオを失った状態で死ぬと、ウシオは復活しませんでした。慎平絶体絶命。

8週目の世界。慎平をコピーしていたハイネの謀略にしてやられ、澪達はミオを影縫いして出かけてしまいます。またも暴漢に襲われる直前風になっているミオ。ぐへへへ…

慎平が釘を引っこ抜いて解放しますが、喘ぐミオのこの表情よ。ちょっと別な何かを連想してしまいそうです。すっかりサービス要員化してしまったミオ。

救出に駆けつける慎平とミオですが、一足遅く仲間は全滅。リセットしてやり直すすために自ら死を選ぶ慎平。

「黙ってついてこい。澪も南雲先生も両方を助けてみせる」と言い残す慎平を見つめるミオ。頬を染めて、まさに正ヒロインですやん。

9週目。ミオに負ぶさって現場に急ぐ慎平。ウシオ&慎平もいいけどミオ&慎平もなかなかいいですな。

ひづるが殺されたことで血迷った慎平。すぐに自殺してリセットしようとしますが、すんでの所で止めたのはミオ。「慎ちゃんが一番よう分かってるはずやろ。ループ能力は限界ギリギリ。両方はもう助けられやんって」。タイムリープは間を置かず行うとあまり戻れないのです。 なんという冷静で的確な判断力なんだ!!超人血盟軍が結成できそう。


ウシオ復活作戦を敢行する直前、慎平に告って玉砕した澪。朱鷺子の胸で号泣してますが、朱鷺子をコピーしたこともあるミオは、朱鷺子が実は澪ラブで今まさにウホッ状態であることを知っている。知らぬは澪ばかりなり。敢えて言わないところがミオの優しさか。

慎平の戦略で完全復活したウシオ。恨み骨髄のシデに突撃しようとしますが、それを止めたのはミオ。慎平にはさらなる戦略があったからです。


ウシオ生存状態で最後のタイムリープに臨む慎平。海中から顔だけ出して「お姉ちゃんのこと頼むで慎ちゃん」とミオ。ベストカップルを見上げる心境やいかに。

10週目。ハイネの本拠を攻める慎平達。防御が固くて攻めあぐねているところにやって来たミオ。打ち上げ花火の火薬で一気に爆破。

生身のシデにもドスッと一発入れるミオ。本当に役に立つ子。強敵が味方になると弱体化するというのはよくあるパターンですが、ミオは敵でも味方でも強かった。一時の感情でミオを消していたら詰んたところですね。これでハイネを倒せば終わりですが、ミオもウシオも消えることに。

慎平には聞こえてませんが「バイバイ慎ちゃん」と呟くミオ。とにかく包丁は手放さない(笑)。しかしまだ終わっていませんでした。この後慎平とウシオはハイネの故郷“常夜”で最終決戦となりますが、ミオは吸い込まれそうな窓を救って留まります。


これがミオの最後の姿。窓は澪が好きで、これまで何度も告ってはごめんなさいされてきたそうなので、影の方とはいえミオに助けてもらったのは嬉しかったんじゃないでしょうか。なおしつこいシデとの長い長いラストバトル後は、そもそも影の存在しない世界になるので、ミオもウシオも存在せず、澪と潮がいるばかりとなりますが、潮にはウシオの記憶があって大団円ということに。


澪もとうとう窓の熱意にほだされたようですし、ひづるも竜之介も健在、もっと言えば影に殺された慎平の両親も健在です。そしてハイネとしおりが仲良さそうにしていると。そういうハッピーエンドを1話使ってしっかり描いたのは実に良かったですね。

ちなみに作品紹介時などによく使われたこの画像ですが、今見ると、潮じゃなくてウシオなのはともかくとして、澪じゃなくてミオなんですね。洗脳後なんでしょうけど、相変わらず右手にしっかり包丁持っているし。ミオの主力武器がなぜ包丁なのかは最後まで謎でした。澪は料理苦手だし、特段包丁にこだわりがあるといったエピソードはなかったのですが、ミオ自身の個性なんでしょうか。

ミオ並びに澪を演じたのは白砂沙帆。和歌山県出身ということで本作にぴったりですが、2017年にデビューしたまだまだ駆け出しの声優さんのようです。

まだまだモブ役が多いですが、「ウマ娘プリティダービー」ではオリジナルウマ娘のリトルココンを演じています。クールで毒舌、ストイックなところはミオに似てなくもないですが、情に厚い一面もあります。ルックスは金髪に白い肌なので、澪的にはこういう姿になりたかったのかも。

白砂沙帆もウマ娘化していました。なおその後、本物の競走馬に「リトルココン」という馬名が登録されるという事態に。オリジナルウマ娘にはリトルココンのチームメイトのビターグラッセや、別シナリオに登場するハッピーミークというウマ娘がいますが、これらも本物の競走馬に馬名登録されています。どうやら馬主がウマ娘の熱心なトレーナーらしいですが、まさに逆輸入。

これらオリジナルウマ娘や既に引退したウマ娘であるライトハローも魅力的なので、ぜひプレイアブル化して欲しいです。もっと言えばたくさんいるモブウマ娘も育成したい。埋もれていくはずだったモブ子を、トレーナーの腕で一流ウマ娘に仕上げるなんて、トレーナー冥利に尽きるってもんです。あとガチャ引かなくてよさそう(笑)。
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