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2022年秋季アニメ序盤の感想(その1):ゴールデンカムイ第四期/ヤマノススメ Next Summit/陰の実力者になりたくて!/転生したら剣でした

花野

 今日は実に秋らしい陽気でした。先週だとまだ暑かったのですが、やはり季節は移ろっているのですね。

悪役令嬢ラスボス

 本日は秋季アニメ序盤の感想です。今季は視聴予定10本+リザーバー5本の構成ですが、「艦これ」、「トニカクカワイイ」はまだ放映開始されておらず、夏季から秋季に移動した「異世界おじさん」はいまだ前季の再放送状態。残りは12本ですが、まずは視聴打ち切り作品についてから。まず「悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました」は3話で打ち切りました。「はめふら」こと「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」は面白かったので期待していましたが、「ジャンルに貴賤なし、されどジャンル内に貴賤あり」という村松友視の名言の正しさが証明されてしまったような。「はめふら」がいかに“悪役令嬢もの”というジャンル内で出来のいい作品だったかを改めて痛感させられました。

農民関連

 それから「農民関連のスキルばっか上げてたら何故か強くなった。」も3話で打ち切り。1話がテンプレ的に主人公「俺ツエー」にして「俺、なにかやっちゃいました?」だった反面、2話にして主人公が全く敵わないと感じる敵が登場してきて「お?」と思わせたのですが…3話でのその強敵(邪龍ウロボロス)の描きぶりが何ともグダグダにしてガバガバだったので完全に見る意欲を削がれてしまいました。これは原作のせいなのか演出のせいなのか脚本のせいなのか。YouTuberのレビュアーなら最後まで見て批評しまくるのでしょうが、私は苦痛を耐えてまで見たくないのでここで終了。ウソだと思ったら3話だけでも「見てみな、飛ぶぞ」。

ゴールデンカムイ第四期

 では感想に移りますが、まずは「ゴールデンカムイ 第四期」。3話(通算39話)まで視聴しました。アイヌの黄金をめぐる杉元一味、鶴見一派(陸軍第七師団)、土方一味の三つ巴の争いを描いていますが、相変わらず面白いですね。

杉元とアシリパ

 黄金を手に入れる動機としては、日露戦争で冷遇されたことから、戦友や戦死者遺族の窮状を救うため、自らが指導者となり北海道に軍事政権を実現させようとする鶴見中尉や、ロシアの南下に伴う日本侵略を防ぐため、北海道を「緩衝国」として独立させ、移民を募って多民族国家を築き北方の護りを委ねようと考える土方がかなり高尚なのに対し、杉元は幼なじみの治療費を手に入れるためというかなり下世話なものでしたが、杉元のパートナーにして黄金の在処の鍵を握る唯一の存在とされるアシリパは、父が黄金を自分に託した理由を知りたい強く願っているので、現在はアシリパのためというのがメインとなっています。

第七師団の精鋭?

 原作は完結しているので、原作を読んでる人はオチも知っていると思いますが、本作については結末よりも過程が面白いので、どういう結末になろうとそれはそれで「ヨシ!」(現場猫)だと思います。それよりも次から次に登場する北の奇人変人がともかく面白いですね。北海道や樺太はそんな人ばかりなのかと誤解されそう。特にアイヌの黄金の隠し場所に関する暗号が記された刺青を彫られた囚人達は凄い。今期も猛毒でロシアンルーレットをする関谷というのが凄かった。

土方

 物語のあらすじだけ見るとシリアスな展開なんですが、折々挟まる奇人変人達の奇怪な挙動やそれに振り回される杉元一味(誘い受けしている感じがないでもないですが)が展開するギャグが面白いので、あっという間に時間が経過してしまいます。

ヤマノススメ

 続いて「ヤマノススメ Next Summit」。3話まで視聴しました。今期が4期となります。1期が5分枠、2期と3期が15分枠で、今期ようやく30分枠となりました。

ヤマノススメ仮装

 しかし実はあまり語ることがないという。なぜかと言えば、4話までは過去シリーズの総集編だからです。新規追加のショートストーリーも入っていますが、見たことある展開ばかり。だからこれまで「ヤマノススメ」を見ていなかった人は、4期だけ見ればあらすじは全部見たも同然。

ゆるふわアウトドアアニメ

 ただ、総集編だとメインキャラ4人組のうち、青羽ここなの家の貧乏っぷりだとか、残る3人の家のブルジョワっぷりがあんまり出てこないのが残念っちゃあ残念です。本筋とはあまり関係はないのですが、ここなの貧乏暮らしについては過去にツッコんだ記事を書いてる(https://nocturnetsukubane.blog.fc2.com/blog-entry-1698.html)ので、よかったらそっちも見てみて下さい。

陰の実力者になりたくて

 お次は「陰の実力者になりたくて!」。3話まで視聴。バリバリの「なろう」系作品です。物心ついたころから陰の実力者に憧れていた少年が事故死して恒例の異世界転生。転生先は念願叶ってずっと追い求めていた魔力のある世界ですが、陰の実力者指向は変わらず、実力を隠してモブ人生を送ろうとします。

ヤバい肉塊
美少女に変化

 討伐した盗賊団が持っていた怪物のような肉塊に魔力で様々な生体実験を行ったところ、エルフの美少女に変化。しかもどこからともなく仲間(しかもお約束の美少女ばかり)を連れてきて7人にまで膨れ上がります。主人公は彼女らと「魔人ディアボロスの復活を狙うディアボロス教団を討滅する組織」シャドーガーデンを設立しますが、それは彼の勝手な脳内妄想でした。しかし、実はディアボロス教団は実在しており、主人公だけが事態を把握しないまま教団とシャドーガーデンは闘争を展開していくことに。

使い捨て堀江由衣キャラ

 1話が前世編で、ヒロインかと思われたCV堀江由衣の美少女を使い捨てる豪胆な展開を見せました。メインキャラかとおもいきや…という展開は「無能なナナ」とか「処刑少女の生きる道」とか、最近結構ありますね。

七陰

 2話でシャドーガーデン結成。このまま行くかと思いきや、7人(七陰)は主人公の元を去り、主人公は王国魔剣士学園へ入学。貴族の子弟はみんなここに入るらしいです。陰の実力者指向のまま、モブとして地味に過ごそうとする主人公ですが、王女の彼氏になったり、王女が失踪したりと事件に巻き込まれまくっています。陰の実力者のままでいるというのも中々に大変な様子。

シド

 なんとなく展開に「オーバーロード」を彷彿とさせる部分もあります。主人公が適当なことを言っていると事実になり、七陰が「さすがは…」と感心あたり、モモンガと守護者達みたい。まだ3話までなので今後はわかりませんが、本人が陰の実力者になりたいと思い続けているのとは裏腹に、仲間や敵対者から見るととっくに陰の実力者になっているというギャップを楽しむ作品なのかも。

転生したら剣でした

 最後に「転生したら剣でした」。タイトルは短いですが、こちらも「なろう」系。4話まで視聴しました。「なろう」系恒例の交通事故死→異世界転生を遂げた主人公ですが、なんと剣になっていました。スライムや蜘蛛になったケースは知っていますが、とうとう無生物になるとは。

剣に転生

 ただし剣とは言っても知性を持ち、持ち主なしでも念動で動いて敵を倒すことも可能。最初は周囲の魔物を倒してスキルや特性を喰らっていましたが、魔力を吸収する特殊地帯に不用意に降りたために自力での脱出が不可能となってしまいました。

師匠との出会い

 そこに奴隷として酷使されていた黒猫族の少女フランが、魔物に襲撃されて逃げてきます。フランが抜いたことで本来の力を取り戻した剣は、フランのためにこの世界に来たと確信。フランを一流冒険者とすることを誓い、フランは剣を師匠と呼ぶように。

師匠の妄想

 剣(師匠)はCV三木眞一郎、フランはCV加隈亜衣ということで、見ていて非常に安定感のあるキャスティングです。「なろう」系恒例のレベルアップやスキル獲得をアナウンスする脳内ボイス(師匠は「アナウンスさん」と呼ぶ)もありますが、こちらはCV藤井ゆきよ。皆口裕子から思って喜んでたら違っていましたが、美人声優藤井ゆきよが皆口ボイスに近い声を出しているならそれも「ヨシ!」(現場猫)。

防具を装備したフラン

 「神眼」というエクストラスキルを持っている親切の鍛冶屋は、師匠が「知性ある武器(インテリジェンスウェポン)」と看破していました。ということは、この世界には師匠の他にもインテリジェンスウエポンが存在するのでしょう。

やる気満々のフラン

 フランは小さい頃から奴隷にされていたせいか、十分な教育を受けておらず口数も少ないですが、師匠には全幅の信頼を置き、強くなることを心から願っている健気な子なので、見ていてとても可愛いですね。師匠とスキルを共有することで、二つのスキルを同時に発動したり、剣技と魔法を同時に使用できるので、幼いながら他者から見るととんでもない強者になっています。

師匠とフラン

 師匠も戦闘、戦闘補助の他、日常生活スキルも持っていて、剣のくせに魔法の手を使って料理が出来たりするという万能っぷり。こういう剣なら一本欲しいところですが、師匠は剣に転生した当初から美少女剣士に使ってもらうことを夢見ていたので、男は使用不可でしょう(。まあ私も剣になったらそうなりそうですが(笑)。

TOD.jpg

 昔プレイした「テイルズ オブ デスティニー」にも意思を持つ剣「ソーディアン」が登場していました。主人公(♂)が持っていたソーディアンはディムロスという♂剣。う、ウホッ…。そしてヒロインのルーティーが持つソーディアンのアトワイトは♀剣。じゃあ持ち主と剣の性は一致がこの世界の常識なのかと思いきや、フィリアという女性キャラ(CV17歳)の持つソーディアンはクレメンテという老人の♂剣で、フィリアをマスターに選んだのも「ぴちぴちの若い娘」なのが理由というとんでもないスケベジジイでした。でもまあ、気持ちは判る。むしろ他の剣の気持ちがわからん(笑)。

フィリアとクレメンテ
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