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2022年夏季アニメの感想(その2):シャドーハウス 2nd Season/リコリス・リコイル/黒の召喚士

夕暮れ猫

 10月に入っても相変わらず日中はアツゥイ!ですね。昨日は北海道で観測史上初の真夏日を観測したとか。これも地球温暖化の影響なのか。しかし、過去の地球の歴史においてはもっと暑い時代も当然あったでしょうから、温暖化が問題なのはあくまで人間の都合ですよね。地球を救え的な言い回しは手前勝手過ぎるように思います。そもそも地球にとって地表の生物なんか人間にとっての顔ダニみたいなものだったりして。

シャドーハウス2ndSeason感想

 それでは終了した夏季アニメの感想の続きです。まずは「シャドーハウス 2nd Season」。巨大な洋館「シャドーハウス」で繰り広げられる、顔のない一族「シャドー」と、それに仕える「生き人形」たちの不思議な暮らしを描く作品の第二期です。

一体化失敗

 「生き人形」は記憶を消された近在の村の子供達で、シャドーはモーフという妖精の一種が人格を得た存在だということが判明していましたが、今期でシャドーの最終段階は「生き人形」と一体化すること、つまり人間の身体を乗っ取ることであることが判明。そうなると「生き人形」は自我を失い、事実上死んでしまうことになりますが、それを何とも思わず平然としているシャドーもいれば(大人のシャドーは全員そうだということになりますが)、パートナーの死を受け入れられず自ら死を選んだシャドーもいたようです。

ローブ様

 大半のシャドーはモーフであったころの記憶はない(「生き人形」が村で暮らしてころの記憶を失っているのと好対照ですね)ようですが、主人公のケイトと今回シャドーハウスを騒がせた亡霊騒ぎの張本人であったマリーローズは例外的にモーフの頃の記憶を保持していました。

マリーローズとローズマリー
恋人同士のよう

 マリーローズは自身の「生き人形」であるローズマリーとの一体化(=大人のシャドーになること)を拒否して脱出を模索していましたが、今回高所から渓谷に身を投げることに。二人の生死は不明ですが、後に再び登場するような予感がします。マリーローズもローズマリーも「中の人」は中原麻衣ですが、宝塚の男役のようなマリーローズといかにも女性らしいローズマリーはまるで恋人同士のようで、愛に殉じて心中したような雰囲気でした。ローズマリーは好きなキャラだったので、生きていたとしても当面登場しないかと思うと残念です。

クリストファーとアンソニー

 で、かつて最優と評されたシャドーのクリストファーが一体化の真実を知ってこれを拒否して自害し、それがマリーローズやバーバラ達後輩のシャドーに大きな影響を与えましたが、クリストファーの「生き人形」だったアンソニーはどうやってかシャドーハウスの中で暮らしている模様。そもそもクリストファーが自害したという話はアンソニーの供述なので、真実かどうかも疑わしい気がします。「生き人形」は主を失ったり、怪我などで有用でなくなったと認定されると完全に記憶を消されてシャドーハウスの下働きの「顔のない人形」として再利用されるようですが、アンソニーはどうやってそれを逃れたのか。それとも普段は「顔のない人形」を装っているのか。彼にも反乱の意思があるようですが、ケイトは信じ切れず共闘には踏み切れない様子です。

ケイトとエミリコ
スーパー生き人形エミリコ

 エミリコは珈琲を断ったことで過去の記憶が少しずつ戻っているようで、何者だったのかもそのうち判明するのかも。誰にでも友好的で天真爛漫な性格というだけでなく、やたら身のこなしが軽いので、ただの農民の娘という感じではないような。

シャドーと生き人形コンビ

 今期は登場しませんでしたが、シャドーハウスの頂点に立つ「偉大なるおじい様」のCVは土師孝也。かつて「北斗の拳」でトキを演じていましたが、それよりもトキのパチもんのアミバの演技が強く印象に残っています。なので物語の終盤には「ん?間違ったかな…」とか「ん~?何の事かな。フフフ…」などと言って欲しい。「ケイト、一体化はいいぞ!」とかね。もちろん死ぬ時の断末魔の悲鳴は「うわらば」。

リコリコ感想

 続いて「リコリス・リコイル」。やたら評判の良い作品で方々で賞賛されていますが、私はそこまでは…。異端かもしれませんが、なぜ賞賛できないかについて述べたいと思います。

汚物は消毒だ

 情報統制が徹底されたディストピアのような日本。世界一の治安の良さを誇っていますが、その実態は、治安維持組織「DA(Direct Attack)」が、犯罪を未然に防ぐべく、犯行容疑者(予定者)を犯行前に極秘裏に抹殺することで保っているものでした。DAが擁する、孤児を養成して殺人技術を身に着けさせた少女暗殺者は「リコリス(ヒガンバナ)」と呼ばれ、普段は女子高生に偽装した姿で市中に潜伏しています。

喫茶リコリコ

 都内の街角にある「喫茶リコリコ」はDAの支部でもあり、歴代最強と称されたリコリス・錦木千束(ちさと)が所属しています。そこにDA本部から命令違反者として左遷された井ノ上たきなが異動してきます。当初はDA本部復帰を熱望していたたきなですが、千束との交流の中で次第に変わっていくことに。

千束とたきな

 千束は心臓に先天的な疾患を抱えていて余命は長くありませんでしたが、「優れた才能は世界に届けられなければならない」という持論の謎の組織「アラン機関」の吉松から「殺しの天才」と認定されたことで人工心臓の提供を受けて生きながらえることが出来ましたが、才能を発揮する(つまり人を殺しまくる)ことを期待した吉松の意図に反し、千束は命の恩人に報いるために不殺を徹底するようになってしまいました。なんとして千束に才能を発揮させたい吉松は、テロリストやハッカーを駆使してまで千束を殺人に駆り立てようとしますが…

無能司令部

 原作のないオリジナルアニメということで興味深く視聴していましたが、世界観の設定がかなり杜撰で、ちょっと没入できないものになっていました。まず情報操作をあっさり信じている日本人がチョロすぎ。世界ではいろいろ事件が起きており、鎖国をしている訳でもないのになぜ某半島国のように「公式声明」を信じ込んでいるのか。

リリベル
リリベル隊

 それからDAのリコリス。孤児を育成して、というのはまあいいです。女性部隊のリコリスの他に男性部隊のリリベル(スズラン)が存在しているのも当然といえば当然。しかし、治安維持の一助として使用するのはいいのですが、何から何までリコリスにやらせすぎでは。DAの上には当然政府機関が存在しているはずで、そうなら他にも治安維持組織はあるはずでしょう。犯罪を予防的に阻止する攻性組織がDA(この辺、議論がある人もいると思いますが、そういう世界設定なら個人的には別にいいです)だとしても、テロリストの犯罪活動に関する情報の把握とか鎮圧は、また別の組織が担当するはずだと思うんですよね。なぜいつも拳銃一丁持っただけのリコリスが対処しなければならないのか。

攻殻機動隊

 「攻殻機動隊(士郎正宗の漫画)」の世界だと、少佐こと草薙素子の所属する公安9課が、犯罪の芽を事前に探し出し、これを除去するという攻性な任務を果たしていましたが、警察に属するらしい公安1課、外務省に所属する公安6課なども登場していました。おそらく公安1~8課までは存在していて、更に新規に立ち上がったのが公安9課なのでしょう。そんなにたくさん必要なのかは設定された世界観によりますが、リコリスとリリベルしかないディストピア世界というのはちょっと設定が甘過ぎやしませんか。

たきな機関銃装備

 拳銃といえば、町中で暗殺作戦を実行中のリコリスならば、目立たないように拳銃+サイレンサー程度の武装になるのは致し方ないと思いますが、テロリスト殲滅戦のような大きな戦いの時まで拳銃だけというのはなぜなのか。一話でたきなが機関銃(あれは鹵獲品か?)を使用していたので他の武器がないわけではないと思われますが、以後拳銃しか使われていません。ヤクザのヒットマンじゃあるまいし、テロ鎮圧ならサブマシンガンとか最低マシンピストルぐらいは携行しないと。

ガンスリンガー・ガール

 子供を使ってテロ鎮圧というと、どうしても「ガンスリンガー・ガール」を思い出すのですが、ガンスリは余命幾ばくも無い少女を利用しているのに対して、リコリスは孤児というだけで、別に寿命が短い訳ではない。作成中に殉職する数は相当数に上るのでしょうが、それでも少女時代を過ぎるリコリスは結構いるんじゃないかなあ。リコリコで働く飲んだくれのミズキもそうらしいし、DAの司令官達首脳部もリコリスOGなのかも知れないけど、その他は?別組織でよろしく働いているということもあり得るかもですが、元DAで某ガーシーみたいになる者も出てきたりして。

ブロッコリー真島

 ブロッコリー頭のテロリスト真島も結構おかしくて、海外で活動していたから日本が変であることを認識しているのはいいとして、単独犯ではなくかなりの人員・物資を擁する組織を仕切っているのですが、あいつらは一体何者なのだろうか。あの頭数を飼っておくだけでも結構金がかかる上、それなりにテロリストとしての訓練もしなければならないところ、それがDAに把握されていないのも奇妙です。全員海外で訓練して極秘かつ五月雨的に入国してきたのだろうか?だとするとかなりの巨大組織がバックにいると思われますが…もしやこの世界の日本に敵対する国家あたり?「カイジ」の黒服並にみんな制服着ているし、もしや帝愛グループの皆さんなのか。

テロリストのみなさん

 この真島、超有能ハッカーのロボ太を仲間にするのはいいとして、その居場所の把握とかどうやって?アラン機関が教えている可能性もありますが、それなら吉松の車の居場所の把握はどうやってなんだろう。あと、それだけ有能ならば、作中登場直後に行おうとしていた地下鉄無差別テロの情報がDAにバレていたのはなぜなのか。この時DAは真島というテトリストは把握していなかったようなのに。

百合コンビ

 最終回で弱い方の味方みたいなことをほざいていましたが、無差別テロをやろうというヤツの言うセリフか。本気で言っているのなら、「お前は“灰色の魔女”か」とツッコんでおきましょう。「ロードス島戦記」、懐かしいなあ。

ウホッコンビ
愛の決着

 ツッコミどころはたくさんあって、上記は一部なんですが、際限なくなりそうなのでこの辺で。あとツッコミじゃないけどリコリコ店長のミカって、吉松と過去に「ウホッ」「アッー!」な関係だったんですね。最終回でミカが吉松を殺したような描写があったけど、吉松の秘書も殺していないみたいだし、実は殺してないんじゃないかなと邪推しています。

対テロ戦闘も拳銃一丁

 そういう訳で、ああいうディストピア世界を設定するのは別にいいんですが、せっかくならおじさんも納得するぐらいの緻密さが欲しかったなと。リコリスもいつまでも全員同じ制服だと、女子高生の殺し屋がいるという都市伝説ぐらい生まれるぞ。

ラストシーン

 千束とたきなの百合を楽しめばいいという意見もあるでしょうし、それは否定しませんが、それならあそこまで変な設定を作らなくてもできそうな気がするんですよね。シティーハンター女性版的な感じでやれば良かったような。

黒の召喚士感想

 最後に「黒の召喚士」。タイトルは短いですがバリバリの「なろう」系。恒例異世界転生ものですが、レアスキル獲得と引き換えで前世の記憶を失っているので、転生前に何を考えていたのかを本人も知らないというのがちょっと新しいです。

女神降臨

 異世界の女神・メルフィーナまで配下にしているのは、「このすば」のカズマみたいですが、どうしてそうなったのかも不明。なぜかメルフィーナも教えてくれないし。ただ、アクアと違ってそのままでは下界に降臨できなかったらしく、相当デチューンして中盤から登場しました。

恒例異世界転生

 主人公にはバトルジャンキーという設定があり、生来強敵が現れるとゾクゾクするタイプのようです。なので異世界バトル願ったり叶ったりなのはいいのですが、記憶を失っているわりに「日本人なら風呂」とか「白米食べたい」とか言っているのはなぜなんだろう(笑)。

エフィル
セラ

 女神メルフィーナの他、ハーフエルフのエフィル(声がライスシャワーだ)、魔王の娘のセラ(声がアグネスデジタルだ)、勇者召喚で呼び出したリオンがパーティーに居るのでハーレムみたいですが、一応スライムとか亡霊騎士もいるのでセーフ(なにが)。あと美人母娘を屋敷のメイドとして雇っています。パーティーの経験値共有化により屋敷の警備ができるくらいにはレベルアップさせている模様。戦闘メイドだと「オーバーロード」になってしまう。

ケルヴィン一行

 制作サイドには悪いですが、本気で見るほどの作品ではありません。しかし気楽にながら見するには適当だったなと思います。この世界には強い連中が揃う国があり、その尖兵の転生者と戦ったところで一期終了となりましたが、二期が制作されても敵には困らないという感じでしょうか。しかし冒険者って国と戦うものなの?「オーバーロード」だと国家間の紛争には介入しないとかいうことになってましたが。

メイド母娘

 個人的には上田麗奈が綺麗な声で女神様を演じて「あなた様♡」と言ってくれるだけで耳が幸せです。芸達者なのでクレイジーサイコパス役とかもできますが、お清楚美人役が好きですね。

一期ラスボス
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No title

おはようございます。

私はリコリコの序盤と中盤を見逃しましたが、結局設定が甘かったそうですね。
私の場合、仮に最初から見ていたとしても、ユースフさんほどの知識も考察力もないので、設定の甘さに気付けなかったでしょうね。

私が視聴出来た終盤で、リコリスが使用していた武器は拳銃だけだった気がしていましたが、全編通してほぼ拳銃しか使用していなかったんですね。不自然ですがその方がガンアクションを見せやすいとかあるんでしょうか。

真島の「自分は弱い方の味方」みたいなセリフには「あれ、こいつテロリストじゃなかったっけ?」と混乱させられました。『ロードス島戦記』は読んだことがないのですが、“灰色の魔女”という不利な方に加担する存在がいるそうですね。じゃあ真島は灰色のブロッコリーじゃなくて灰色のテロリストか。

ユースフさんの設定に対するツッコミは色々知ることが出来て実に興味深いです。

Re: No title

オリガミさんこんにちは、いらっしゃい。いつもありがとうございます。返事が遅くなってすいません。

「リコリコ」については、千束とたきなの百合でも中心に描くならもっと違う設定もあったと思うのですが、妙に凝った世界設定を作ってしまったせいで、「そういうことをやるのならもっと考えろよ」と言いたくなる作品でした。あんなガバガバ設定であんなディストピアが維持できるものかと。

“灰色の魔女”カーラは、光と闇のバランスを取ることに執心するに至った経緯がちゃんと設定されているので、共感するかどうかは別にして彼女の行動原理自体は理解できるのですが、真島は全然ダメです、口先で嘯いているだけだろうという感じです。そもそも体制と反体制の間をうろうろするテロリストって(笑)。

ただ、アニメの見方・楽しみ方は人それぞれなので、文句なく楽しめたという人が居ても全然問題はないと思います。「みんな違ってみんないい」というヤツですかね。
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