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2022年夏季アニメの感想(その1):異世界迷宮でハーレムを/プリマドール/よふかしのうた

秋猫さん

 今日から10月に入って、今年も既に3/4が終了しているという事実に改めて愕然とします。季節的には10月11月頃が一番好きで、物思う秋というやつを堪能したいところなんですが…今年はまだ暑くて秋らしさが足らないような。さすがに冷房は入れませんが、扇風機は生涯現役の勢いで使い倒してます。朝夕がひんやりしてきたのが救いですね。

六代目円楽猪木

 そういえば昨日は六代目三遊亭円楽、今日はアントニオ猪木とビッグネームの訃報が相次いでいます。昔から慣れ親しんでいた人達の逝去は心に来るものがありますね。円楽亡き後の笑点は見る気にならないし、猪木の「プロレスこそ全ての格闘技の頂点」という主張には一時期影響を受けました。今となってはシャアばりに「認めたくないものだな……自分自身の、若さ故の過ちというものを」と自嘲したくなりますが、まあ黒歴史とまでは思いません。「キン肉マン」並にツッコミどころ満載だけど愛される、遠くで見ている分には面白いけど一緒に仕事とかはしたくないキャラでした。御両所のご冥福をお祈りいたします。

異世界迷宮でハーレムを感想

 さて本題ですが、9月が過ぎて夏季アニメの大半が終了しましたのでしばらくは感想シリーズとなります。本日は第一弾。視聴を打ち切った作品と、改めて放映し直す「異世界おじさん」を除いてとなりますが、まずは「異世界迷宮でハーレムを」。「なろう」系で原題は「異世界迷宮で奴隷ハーレムを」でしたが、“奴隷”という単語の刺激を懸念してか書籍化の際に改題されています。ですが主人公は奴隷を買ってハーレムを作ろうとしているので内容に変更なし。

夕べはお楽しみでしたね
やっと出た二人目

 ただ、タイトル詐欺だなあと思ったのは、全12話の大半で主人公のお相手をしているのはロクサーヌだけで、二人目のセリーを手に入れたのは11話。残りの3人は最終話終盤で“同じようにダンジョンで稼いだ金で次々とゲットしました”的に雪崩のように描いてしました。いやこれからだろうハーレムは、とツッコみたくなりますがここで終了。キャスティングされた声優さん的にはぜひ2期をやってもらわねばと思っているでしょうけど、どうなるんでしょうか。

ロクサーヌの濡れ場 

 まあ正直なところ“濡れ場”以外は特に見るべき所はないというか。「TV放送ver.」で視聴した場合、一番良いところで絵は見られない声も聞けないというヘレン・ケラー状態になるので、視聴するなら規制のない「超ハーレムver.」しかないと思います。宿屋で毎晩「夕べは大楽しみでしたね」状態だったのを、一軒家を買って引っ越したのはナイスアイディアでしたが、余計心置きなくお楽しみに専念してしまうという。

色魔の主人公

 主人公は恒例の異世界転移をしていてチート武器も持っていますが、世界最強というほどのアドバンテージはなく、また異世界での使命とかもないので、欲望のまま楽しく生きる手段として迷宮を攻略して女奴隷を買って仲間にしているという感じでした。

こんな画像でいいのか

 異世界なんだから奴隷制度があろうがそこで奴隷を買おうが別にいいのですが、主人公は現世での価値観とか倫理観を引きずっているみたいなので、そうであれば奴隷を買った後で解放して愛と信頼で仲間関係を築けばいいのにとか思ってしまいますが。

全員揃うのは最終回

 購入した奴隷は全て人間に近いけど人間ではない、狼人とかドワーフとかいった亜人種というべき種族となっていますが、奴隷の中には絶対人間もいるはずなのに、人間の女奴隷は仲間にしないというあたりに作者の危機回避的な意思を感じてしまいますね。なんとなれば「全員人間じゃないですから」と言い逃れようという(笑)。取りあえず“濡れ場”の大半を引き受けたロクサーヌのCV三上枝織には「とりあえず、お疲れ」と言いたいです。「ガールフレンド(仮)」の清純巫女・森崎芽以のCVでもあるかと思うとちょっと泣けてきますが(笑)、声優がいろんな役を演じるのは当たり前!

プリマドール感想

 続いて「プリマドール」。「泣きゲー」で一世を風靡したKeyが作った「泣かせアニメ」と言いましょうか。ゲームは来年発売のようですが…売れるのだろうか。

オートマタ達

 まるで人間そっくりに作られた自律人形(オートマタ)。他のロボット達を指揮命令できる能力を買われ、戦争に投入されて激戦をくぐり抜けるという悲しい過去がありました。戦後、ロボット達は兵器として恐れられて排除される機運が高まる中、人間そっくりなオートマタ達は喫茶・黒猫亭で働いていますが、戦争の傷跡はなお深く、また再度戦争を考えている勢力も健在で…といった世界観です。

歌って踊るオートマタ

 オートマタはロボットなのに揃いも揃って美少女型で、普通に飲食して眠ったりもします。強いて例えるなら「ファイブスター物語」のファティマに近いのですが、なんだそのスーパーテクノロジーは。天才が作り出したということにしても、基礎となる科学技術レベルがそれなりにないと無理があるんですが、世界は第二次大戦以前といった雰囲気の文明レベルなので、オートマタのハイテクぶりが突出しすぎています。

黒猫亭
泣くに泣けない

 皆が傑作と褒め称える「ヴァイオレット・エバーガーデン」でも、私はヴァイオレットの義手のハイテクぶりが気になって物語に没入出来なかったのですが、本作のオートマタは凄すぎるので違和感バリバリで。しかも「さあ泣け今泣けすぐ泣け」とばかりの展開なのですが、尺が足りな過ぎるのでこれでは皆泣くに泣けないでしょう。泣かせるならキャラにそれなりの思い入れとかを持つ時間が必要なんですが…「泣きゲー」を作っていたKeyにそれが判らなくなっているのかと思うと悲しいですね。

風呂にも入るオートマタ

 懐かしの名作「サクラ大戦」をロボット少女達にやらせてみましたといった印象も受けました。やたらオートマタに歌わせるし。絵も綺麗だしキャラも可愛いんですが、制作側のやりたいことと、実際に表現されたものへの違和感のギャップに戸惑うばかりという感じで。いっそ脚本に「魔法少女まどか☆マギカ」の虚淵玄とか「メイドインアビス」のつくしあきひとあたりを加えたらそれはそれは鬱な泣きアニメが出来たんじゃないかと思います。

戦争中のオートマタ
箒星号泣

 私のお気に入りのオートマタは箒星。戦争の後遺症で声が出せませんでしたが、主人公灰桜の活躍により声が出るようになりました。これは作中で灰桜最大の成果ではないかと。料理が上手なので、家に一台というなら箒星が一番。

よふかしのうた 感想

 本日最後は「よふかしのうた」。原作は「だがしかし」のコトヤマで、現在も少年サンデーで連載中。「だがしかし」は面白かったので期待しましたが、あれに比べるとかなり堕ちますかね。「だがしかし」の主人公は高校生で、本作の主人公は中学生。たった数歳の差ですが、この時期の少年にとってはかなり大きい差だと思います。高校生にしてたらだいぶ印象が変わったかも。

結構うざいコウ

 人の心がわからない中二の主人公(まさしく中二病じゃないのか)が、何もかもが嫌になって不登校になった挙げ句、不眠症に悩まされて深夜の街を徘徊していたところで吸血鬼に出会って…という展開です。母子家庭で母親は水商売のため夜は留守にしているらしく、主人公の状態を把握しているかどうかも不明。存在感はテーブルに置いてあるお金だけ。

空を自由に飛びたいな

 他の吸血鬼に遭ったり、不登校になったのを心配している友達に会ったりと夜に様々な経験を積み重ねていく主人公ですが、はっきり言って言動が中坊じゃないんですよね。一体何がしたいのか自分でもよく判らないわりに、他人には結構口出ししたりして。見ていてかなりうざいキャラになってしまった印象です。

吸血鬼の皆さん

 原作が連載中ということもあり、特にオチもないままに一期終了となりましたが、終盤登場した探偵にして吸血鬼ハンター(?)の鶯餡子(あなたはもしや「プリコネR」のラビリスタなのでは)が面白いキャラだったので、これとの絡みをしっかり終えるぐらいまで描ければまた違った印象になったかと思います。

鶯餡子

 夜の描写が美しく、こんなに夜が綺麗ならそりゃあ夜更かしもしたくなるよな、とは思いますが、現実の夜はただ暗いだけだからなあ。とりあえず義務教育の中坊は学校に行けやとツッコみたくなります。不登校になった理由はわかったけど、夜更かしの中でそんなもんどうでも良くなるくらいの経験して成長できたんでは?

コスプレした雨宮天

 女性ばかりの吸血鬼(「男の娘」もいるけど)のCVは結構豪華キャストなのに、原作のタッチのせいか、どいつもこいつもあまり魅力的じゃないんですよね。雨宮天とか戸松遥なんかはかなりもったいない使い方になっていて、もっと艶っぽい声を聞きたかったですね。“中の人”のほうが綺麗って。せめて「だがしかし」のほたるぐらいの魅力があったなら。あと、とりあえず“俺の嫁”声優伊藤静のキャラはもっと登場させて欲しかった。静御前の色っぽい声が聞きたかったんじゃあ。

吸血シーン

 ということで、本日の三作は二期制作となっても見かどうかは微妙ですね。「異世界迷宮」はエロ目当てで…という可能性はありますが、どうせやるなら「異世界レビュアーズ」ぐらい突き抜けて欲しいものです。

美しい夜
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