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好きな声優さん第7期(その9):久野美咲~その演技力にはたまげたなあ

台風11号

 台風11号がヤバい挙動をしています。てっきり西に進んでいくのかと思いきや、いきなり北上を開始して、いつもの秋台風コースに乗っていく構え。なんだこのブーメランみたいな動きは…たまげたなあ。

久野美咲1

 たまげたといえば、今期のアニメ「サマータイムレンダ」と「メイドインアビス」でロリキャラを演じる久野美咲。今まではロリキャラ声優としか認識していなかったのですが、両作での彼女の演技のあまりの凄まじさに驚きました。作品はまだ完結していませんが、もう十分認識を改めさせられた(いわゆる“わからされる”)ので、先走って紹介してしまいます。

久野美咲2

 久野美咲は1993年1月19日生まれで東京都出身。1999年から子役として舞台で活躍しており、声優デビューは吹き替えで2003年。なんと10才の声優だったという。当初は外国映画の吹き替えで活躍していましたが、2010年以降はアニメやゲーム作品への出演が増えています。ハイトーンで鼻にかかった甘い声質は「幼い子のリアルな声」「独特の存在感のある声」と評され、舌足らずな演技をさせれば、トップクラスにハマるロリータボイスの持ち主です。

久野美咲3

 非常に人見知りが激しく、ラジオなどに出演する際もおどおどした幼い印象を与えるため、共演者が保護者化するという特殊なポジションを確立するそうで、地でもロリキャラをやっているようです。子供の頃から芸能活動をしていると、周囲が子役のイメージのまま接するのでそういうふうになってしまうのかも知れませんが、彼女の場合は声質が声質だけになおさら。

久野美咲4

 しかし、実際にはもうアラサーですし、枝豆とビールが好きな様子。また私は最近まで知らなかったのですが、低い声も出すことができ、その際には独特のドスの利いたセリフもこなすなど、かねてから演技力では高い評価を得ていたようです。

久野美咲5 

 現在はアニメ・ゲーム系の仕事がメインですが、現在でも海外作品の吹替で活躍しているほか、子供向けアニメにも数多く出演しており、最近ではバラエティ番組やドキュメンタリー番組のナレーションを務めたり、一般企業のCMの声当てにも抜擢されているということで、活躍の場が非常に広い声優さんのようです。

ブリジット・エヴァンス

 では私の知っている久野美咲の演じたキャラです。例によっておおよそ古い順。まずは「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」のブリジット・エヴァンス。今考えるそう錚々たる声優達が参加している作品ですが、ブリジットはアニメ2期に登場した10才のイギリス人少女にしてコスプレイヤーです。

加奈子とブリジット

 流暢な日本語を話し、作中作「星くず☆うぃっちメルル」登場キャラコスプレで、第1回コスプレ大会で優勝した経歴を持っています。第2回コスプレ大会では桐乃の同級生の来栖加奈子に敗れて2位となり、加奈子と新垣あやせと同じ事務所に入ることに。

星宮瀬奈

 「ビッグオーダー」の星宮瀬奈。主人公星宮エイジの義理の妹で白血病にかかっており、余命半年と宣告されています。エイジは10年前に世界を破滅寸前に追い込んだ能力(オーダー)の持ち主ということになっていますが、実は瀬奈が張本人で、エイジの能力で記憶と能力を奪われて10年を過ごしていました。

星宮瀬奈2

 パパンのオーダーに支配された際の瀬奈。右目の瞳が星のように変わってます。原作とアニメでは行動が変わっていて、原作では再び世界を破滅させようとしますが、アニメではそのような行動はなく、エイジが全てのオーダーを消滅させたことで、普通の女の子として過ごしています。白血病はどうなったという気はしますが…

熊枕久瑠美1

 「無彩限のファントムワールド」の熊枕久瑠美。アニメオリジナルのキャラで気弱で内気な性格の女子小学生です。その名のせいかクマが大好きで、左耳が水玉模様のクマのぬいぐるみ「アルブレヒト」を持ち歩いています。

久瑠美とアルブレヒト

 主人公達同様、彼女も能力者で、「アルブレヒト」を強大化させてファントムと戦わせることができます。「アルブレヒト」は小型のままで自力で活動することも可能。

神戸しお

 「ハッピーシュガーライフ」の神戸しお。愛という感情を理解できず、男遊びを繰り返す虚しい生活を送っていた主人公松坂さとうが出会って本当の愛を知ることになる幼い少女です。

さとうとしお

 しおは実母に置き去りにされた直後にさとうと出会い、以後は過去の記憶を失っていましたが、徐々に思い出すしていくことに。それでも実母よりさとうと一緒にいることを望むしおでしたが、必死にしおを探していた実兄のあさひが現れて…。狂気じみたキャラばかり登場する中、しおだけは純粋無垢かと思いましたが、さとうの狂気を継承してしまうようです。

魔神リム

 「迷宮ブラックカンパニー」のリム。魔鉱遺跡に住んでいた魔神で本来は巨大な怪物の姿ですが、通常は少女の姿になっています。

とにかく喰うリム

 当初は主人公キンジを喰おうとしましたが、地上の美味い飯を提供するという取り引きに乗ってキンジの下に身を寄せることに。尋常でない食事量は、キンジの財政を圧迫する要因となっていますが、食料が出せなくなったらキンジを喰うというのが取り引き時の条件なので(笑)。

花緒

 「明日ちゃんのセーラー服」の明日花緒(あけびかお)。主人公明日小路の妹で小学3年生。性格は明るく、しっかり者で、思ったことをはっきり言うタイプです。

ママンと花緒

 姉妹仲も当然ながら親子仲もとても良好です。ママン役は松坂さとうを演じていた花澤香菜なので当然と言えば当然かも。さとうとしおは転生して最高の関係になれたのだ…

ハイネ全身図

 放映中の「リコリス・リコイル」「プリマドール」にも出演していますが、それはさておき「サマータイムレンダ」のハイネ。いわゆるラスボスにしてすべての元凶。影の親玉で、影の持つコピー、スキャン、プリント、消去といった能力は全てハイネに由来している模様。主人公慎平の持つタイムループ能力も本来はハイネの持つ能力なので、干渉が可能。

ハイネ

 かつてハイネと親交があった南方ひづるによると、ハイネは元々宇宙からやってきたのではないかと推測されており、海中で様々な生物をスキャン・コピーした後に江戸時代に漁師の娘波稲(はいね)と遭遇し、人間を知ることに。

叫ぶハイネ

 望みは宇宙に戻ることらしく、そのために島中の人々の命を生贄に能力を回復させようとしている模様。宇宙から来た未知の生命体という意味ではクトゥルー色も感じますが、ハイネは人間をコピーしたため、他のクトゥルー系生命体に比べるとコミュ能力が高いです。ですが、記憶や能力は継承できても人間の心までは真に理解できてはいない様子。

怖いハイネ

 ひづるはハイネの従者として傍らにいるシデ(こいつが一番気持ち悪い)には別の望みがあると指摘しており、ちょっとだけ二人の関係に亀裂が入った感じもあります。まだまだどうなるかは不明ですが、ハイネの激情ぶりは通常のロリボイスと違って迫力があって実におっかないです。

しおり

 小早川しおり(CV釘宮理恵)も通常の影とは異なっていておっかないキャラでしたが、さすがベテランくぎゅとか思っていました。でもその正体はハイネだったという。

イルミューイ

 そしてさらにヤバい「メイドインアビス」のイルミューイ/ファプタ。イルミューイは過去編に登場。アビスの黄金郷を目指した探索隊「ガンジャ」(なんらかの理由で故郷を捨てたあるいは失った者たちの寄せ集め)がアビスに辿り着いた際に道案内として雇った原住民の少女です。

水もどきにやられたイルミューイ

 末っ子で唯一の女の子ということで家族に愛されて育ちましたが、子供を産めないことが判明してからは見捨てられていました。ガンジャ隊ではヴエロエルコ(通称ヴエコ)に特に懐いていましたが、ガンジャ隊を全滅の危機に陥れた「水もどき」禍の中で彼女も倒れることに。

欲望の揺籃
欲望の揺籃を抱くイルミューイ

 ガンジャ隊リーダーのワズキャン(これがまた凄いキャラなんだ)がアビスの遺物「欲望の揺籃」(願いを叶えるが、特に純粋無垢な子供に適する)をイルミューイに託したところ、心の奥底にあった“子供を産みたい”という欲望により、寿命の短い生物を無尽蔵に産み続ける肉体を得ますが、人の形を失ってしまいます。

子供を産むイルミューイ
変わり果てたイルミューイ

 イルミューイの産んだ子供を料理して食べたところ、ガンジャ隊は生きながらえることができました。最初は死んだ子供を使っていましたが、足らなくなって生まれるやいなやワズキャンが取り上げることに。子供を生む際の悲鳴、子供が死ぬ際の悲鳴、子供をワズキャンに持って行かれる際の悲鳴がとにかく凄くて。

イルミューイ最終形態

 さらにワズキャンはもう一つの「欲望の揺籃」をイルミューイに使用し、イルミューイは成れ果て村に変貌を遂げ、その中に入ったガンジャ隊は全員成れ果てに変わってしまいます。イルミューイは自分に使われた二つの「欲望の揺籃」、さらにワズキャンが自身に使っていた(結果は失敗)もう一つの「欲望の揺籃」を併せて三つの「欲望の揺籃」を使い、最後の子供として産み落としたのがファプタです。

ファプタ

 ファプタは現代編に登場。成れ果て村の住人達からは「成れ果ての姫」などと呼ばれ、信仰対象として崇められる存在ですが、当人は村人達によって食べられて死んでいった大勢の兄姉達の復讐と、村へと姿を変えたイルミューイを解放すべく、成れ果て村の村人を根絶やしにすることを目論んでいます。

ファプタ全身

 ファプタの成れ果ての一種なのでしょうが、その姿は整っていて端正といってもよい姿です。さすが姫。

ファプタとレグ

 村人達は成れ果て村を出られませんが、ファプタは逆に村に入れないようで、過去にレグと何らかの約束を交わしていたようです。レグはすっかり記憶を失っていましたが、ファプタはレグという名前を知っていました。レグという名前はリコが以前飼っていた犬から名付けられたんじゃ…。それ以前からレグという名前だったんか。

ロボットらしからぬレグ

 レグはリコのママンであるライザと一緒に居た期間があるらしく、ファプタとの出会いがその前後どちらなのかは不明です。アビスでは干渉器と自称するロボットが何体も活動しており、ファプタが一体を率いており、ガンジャ隊も過去に数体の干渉器と出会っていました。レグもそうした干渉器の一体らしいのですが、他に比べると非常に人間的でロボットっぽさが少ない形状をしています。

火葬砲発射

 結局レグが成れ果て村で火葬砲を使用したことでファプタは念願の村内侵入を果たすことになりますが、それだけなら以前のレグでも実行出来たと思うので、なぜレグがアビスを上昇していたのかなどはまだ謎です。ともあれ、念願を果たしたファプタの怖いこと怖いこと。

復讐に燃えるファプタ

 「お前たちを許さぬ。兄弟を…ファプタを…旨そうに睨め回したお前たちの目を許さぬ。お前たちの口を、母と同じ言葉を使い祈りを吐く、その口を許さぬ。お前たちの姿を許さぬ。我が身かわいさに母を冒涜し続けた、お前たちのその存え続けた命を許さぬ。お前たちの意思を許さぬ。喜びも悲しみも営みも断じて継がせはしない。塵芥の一つに至るまでお前たちの存在を決して許さぬ。すべて忘れぬために生まれた。この日を、この時を、どれほど待ちわびたか。覚悟する間も許さぬ。根絶やしにしてくれる」

復讐の時間だ

 呪詛のように低い声で告げるファプタの声のなんと恐ろしいこと。成れ果て絶対殺すウーマンになったファプタ。久野美咲のドスの効きまくった低音威圧ボイスは効いたことがありませんでしたが、ぞくっとしました。

なぜか喜ぶ成れ果て達
成れ果て達

 それよりも不気味なのは、それだけ言われてなぜか逃げるでもなく喜んでいる成れ果て達。言葉が理解できない?イルミューイの子供(つまりファプタの兄姉達)の味は、食べるのを止められないほど美味だったそうなので、もしやファプタモ食べたいと思っているのか?こうした事態もワズキャンの想定内のようですが…

ころーす

 まあ今期のハイネとイルミューイ/ファプタの演技ですっかり久野美咲に魅了されました。ロリキャラは声質だけでなんとかなりそうでも、威圧の演技は凄い。ロリキャラは引き続き演じて欲しいですが、時にこういう“怖いロリキャラ”になるかも知れないと思うとまたゾクゾクしますね。
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