宇宙戦艦ヤマト:思い出のシーン①
夜想曲といいながら早々に昼間の更新で失礼します(笑)。
ご挨拶に続く第二回目は宇宙戦艦ヤマトについて語ろうかと思います。
日本人なら誰もが知っているアニメなので、ストーリーは省略して、少年時代に心に残った場名について。
少年ユースフが衝撃を受けたのは、ヤマト発進のシーンでも、波動砲発射のシーンでもなく、ヤマト完成以前の第一話冒頭で描かれた「冥王星沖海戦(会戦)」です。有名な「馬鹿めと言ってやれ。」のシーンもありますが、私はこのとき初めてアニメで艦隊決戦というものを見たのでした。
ご挨拶に続く第二回目は宇宙戦艦ヤマトについて語ろうかと思います。
日本人なら誰もが知っているアニメなので、ストーリーは省略して、少年時代に心に残った場名について。
少年ユースフが衝撃を受けたのは、ヤマト発進のシーンでも、波動砲発射のシーンでもなく、ヤマト完成以前の第一話冒頭で描かれた「冥王星沖海戦(会戦)」です。有名な「馬鹿めと言ってやれ。」のシーンもありますが、私はこのとき初めてアニメで艦隊決戦というものを見たのでした。
ガミラス艦発砲!至近距離を通過するビームをものともせずに照準をつける沖田艦。「撃て!」沖田の声とともに主砲発射!狙いたがわずガミラス艦に命中!…しかし装甲にはじかれ、ガミラス艦無傷。ついにガミラス艦の砲が沖田艦を捉える。紙のように易々と艦体を突き抜けていくビーム。傾く沖田艦。ダメじゃん地球防衛軍!
これが沖田艦です。いかにも松本零士デザインな艦体ですね。
こちらは憎っくきガミラス艦。昆虫を思わせるデザインが、いかにも「宇宙人」のメカという感じ。
そうこうしているうちに次々と地球側の艦は沈んでいきます。「駄目だ。この艦ではやつらに勝てん!」って沖田さん、今頃気付いたんかい。
そんな中、孤軍奮闘する小型艦の姿が。古代守座乗のミサイル駆逐艦「雪風」です。
そんな中、孤軍奮闘する小型艦の姿が。古代守座乗のミサイル駆逐艦「雪風」です。
うーん。かなり小型の艦ですね。中央部にあるもの、これは…節子これブリッジと違う、コクピットや!
しかし雪風のミサイルは優秀で、戦艦の主砲を跳ね返したガミラス艦をも破壊します。
しかし雪風のミサイルは優秀で、戦艦の主砲を跳ね返したガミラス艦をも破壊します。
その後、雪風が敵を引き付ける間に沖田艦は戦場を離脱。雪風は奮戦むなしく十字砲火を浴びて宇宙の藻屑に…となるわけです(後に大破した艦体は土星の衛星タイタンに落着していたことが判明します)。
今思えばこの戦闘は、戦艦大和を中心とする日本艦隊の沖縄特攻作戦(坊ノ岬沖海戦)のオマージュともいえそうですね。大和の代わりは沖田艦が勤めていますが(さすがにここでヤマトが出てはマズいですね)雪風もいるし。
当時私が思ったこと。「雪風いっぱい作ればいいのに!」
画面上、雪風だけがガミラス艦を沈めていたので。まあ駆逐艦なので防御力は期待できず、撃沈数は稼いだかもしれませんが沖田艦のような生還は期待できなかったでしょうね。沖田艦がミサイルを積めば良かったという気はしますが。あと、駆逐艦は実際ほかにも何隻もいたはずなので、雪風だけが活躍したのは、ひとえに古代守(古代進の兄)の戦闘・操艦指揮が卓越していたということでしょう。
当時私が思ったこと。「雪風いっぱい作ればいいのに!」
画面上、雪風だけがガミラス艦を沈めていたので。まあ駆逐艦なので防御力は期待できず、撃沈数は稼いだかもしれませんが沖田艦のような生還は期待できなかったでしょうね。沖田艦がミサイルを積めば良かったという気はしますが。あと、駆逐艦は実際ほかにも何隻もいたはずなので、雪風だけが活躍したのは、ひとえに古代守(古代進の兄)の戦闘・操艦指揮が卓越していたということでしょう。
この圧倒的劣勢の状況を描いたからこそ、後にヤマトの主砲がガミラス艦の装甲を紙のように撃ちぬくシーンに快哉を叫んだ訳ですが、その後は当然ながらヤマト一隻が八面六臂の大活躍でガミラスを相手にするという形になってしまい、スーパーロボット物アニメとあまり変わらない構造になってしまった気がします。それゆえに、七色星団決戦(後日語りたいと思っています)とともに冥王星沖海戦は、艦隊決戦を描いた珍しいシーンとして今なお記憶に残っています。
謎と勝手に考えた回答
① 艦載機の謎
① 艦載機の謎
美貌の使者・サーシャが命と引き換えにとどけたイスカンダル女王スターシアからのメッセージ・カプセルにあった波動エンジンの設計図によりヤマトの性能は飛躍的にアップしましたが、さすがにコスモ・ゼロやブラックタイガーといった艦載機にまでその影響が及んだとは思えません。しかし、この地球側艦載機が強い!デスラーに野蛮人とディスられるほどに科学技術の遅れた地球ですが、艦載機だけはガミラスに後れをとっていません。ヤマト搭乗のパイロット達がエリート揃いだった可能性はありますが、その後コスモタイガーⅡに乗り換えてもあらゆる勢力との戦いにおいて五分以上に渡り合っていたような。なぜ、この艦載機を生かす戦法を取らなかったのでしょう?沖田は戦艦ではなく、空母に乗って出撃するべきだったのではないでしょうか?
≪勝手に考えた回答≫
艦載機の有効性は当然判明していたと思われます。ヤマトで描かれたのはヤマト出撃前夜ともいうべき時期からでしたが、ガミラスとの戦いは当然それ以前から続いていました。そう、地球側宇宙空母や艦載機は勇戦しつつ漸減し、この時期にはすでに尽きていたのではないでしょう。後日になりますが、ガミラスは割と艦載機を使用した作戦を好む連中であることが判明します。ガミラス側にも空母はありましたが(2話に登場。ヤマトの主砲の直撃を受けて轟沈)実は冥王星前線基地所属の空母は二隻しか確認されていません(もう一隻は4話に登場。空母なのにミサイルでヤマトを攻撃したものの、ワープでかわされる)。これは、かつて地球側との間に航空撃滅戦(艦載機同士の決戦)が引き起こされた結果で、双方とも多数の空母を喪失していたためではないでしょうか。また冥王星沖海戦に際しては、ヤマトへの搭乗を前提とした訓練のため、わずかに再建された艦載機部隊とパイロット達は温存されていた可能性もあると思われます。
② 波動砲の謎
ヤマトの切り札・波動砲。波動エンジン直結の大量破壊兵器はその後地球側艦艇の標準装備となった観があり、アンドロメダなどは2門も搭載していました。ガミラスも波動エンジンを使用していたはずですが、波動砲を搭載しているのが確認されるのは最終話のデスラー艦(元総統府ビル)のデスラー砲のみです。冥王星前線基地司令シュルツの戦艦やドメル将軍の戦艦(ドメラーズ3世)など、ヤマトに匹敵するかそれ以上の大きさの艦はあるのにこれはどうしたことなのでしょうか?
≪勝手に考えた回答≫
実は波動砲は地球人独自の発想だったのではないでしょうか。沖田艦を見てください。当然波動エンジンは未搭載なので波動砲ではありませんが、艦首に何やら砲口らしきものが付いています。おそらくエンジン直結砲は地球防衛軍が以前から持っていたコンセプトであり、ヤマトもその伝統に則って設計時点で艦首にエンジン直結砲を装備していたところ、波動エンジンを得たことで波動砲に生まれ変わったのではないかと。沖田艦が艦首砲を使用しなかったのは、発射シークエンスは波動砲同様(発射前後に大きな隙ができる)なのに、威力が伴わない(おそらくガミラス艦相手では大した戦果が得られず、そもそも発射態勢になったこを感知されて射界から逃げられてしまうことが戦訓として判明していた)ためだったからではないでしょうか。
ヤマトの波動砲を見たガミラスは、「その発想はなかったわ~」ということで、おっとり刀で開発に着手、完成品をデスラー総統に献上したのですが、そのあたりでヤマトがガミラス本星に来てしまったとか。以後はガミラスも積極的に波動砲を取り入れていることから、以前から技術的には当然作り得ていたはずなので、地球人の大量破壊・大量殺戮への工夫には舌を巻いていたりして。
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