好きなアニメキャラ(その142):リスタルテ(慎重勇者〜この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる〜)

果てしなく続く猛暑の日々にげんなりです。今日は東海・関東方面を台風が直撃する見込みとのことで、お盆休み中の多くの人々の予定を狂わせているようですが、西日本はひさすら暑いだけという。台風とか災害クラスの大雨に比べれば確かにましなんですが、毎日毎日アツゥイ!というのもなかなか厳しいものです。秋という季節が実在するのかなんて一瞬疑ったりして。

本日は「好きなアニメキャラ」です。2019年秋季アニメ「慎重勇者〜この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる〜」から女神リスタルテを紹介しましょう。

原作はKASDOKAWAの小説投稿サイト「カクヨム」で連載した土日月の「この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる」です。「カクヨム」原作小説としては初のアニメ作品となりますが、広義の「なろう」系と言って良いかと思います。

神々が集う統一神界。数多ある平行世界(異世界)を管理していますが、各世界は邪神やら魔王やらの侵攻に遭っています。当然救済する必要がありますが、人間世界を救うのは人間達自身でなければならないというルールがあって、神々は直接救済する事が出来ないため、日本の若者を勇者として召喚するのが定石となっています。なんで日本なんだって話ですが、日本では異世界転生の書物が人気で、すぐにこちらの意図を理解してくれるからだそうです(笑)。

今回、救済難度Sクラスのゲアブランデの救済担当に選ばれたのは、治癒の女神リスタルテ。通称「リスタ」。他の神々の激励を受けて、「ありがとう。少しでも多くの経験を積んで早く上位女神になれるよう頑張るわ」と一見余裕綽々な様子ですが…

実はリスタ、生まれてまだ100年目の新米女神で、救った世界はまだ5つだけ。救済難度が高いほど邪神の加護が強く、魔王やモンスターの能力値などが高いそうで、難度Sだと世界の7割が侵略された状態になるそうです。そんな困難な仕事を新米に充てるなと言いたいですが、難度Sはベテランの神でも尻込みするらしいので、おそらく抽選で押しつけられたのでしょう。

そこで召喚すべき勇者を選ぶリスタルテ。どれもこれも似たり寄ったりで飽きてきたところに見つけたのが竜宮院聖哉。もう名前からして勇者風ですが、ステータスもやたら高く、一目でリスタは「キミにきめた!」。ポケモンかよ。


チョークで魔方陣を描いて召喚!現れたのはいかにもイケメン勇者な竜宮院聖哉。しかもCVはイケメン声優梅原裕一郎。それを見たリスタは…


予想以上のイケメンに目がハート。いけない妄想まで始める始末。神と人間の恋愛とか、神話ではよくありますが、この世界でもありなんでしょうか。しかしこの聖哉、やたらと慎重で疑い深い性格でした。

後からよくステータスを見てみたら、「性格:ありえないくらい慎重」とちゃんと記載されていました。加えて態度も横柄で傲慢。しかも毒舌で他人に対しても傍若無人に振る舞います。

以後リスタは聖哉の過剰なまでの慎重さに振り回されていくことになりますが、聖哉は慎重さゆえに事態を解決していくので、リスタも軽蔑していいのか尊敬していいのか迷ったりして。以後のリスタは聖哉の一挙手一投足の度に「治癒の女神」から「顔芸の女神」「リアクションの女神」「ツッコミの女神」にクラスチェンジしていくのでした。今回はそんなリスタの顔芸の数々を紹介していくことにしましょう。

まずは異世界に行く前に筋トレさせろと言われて一週間放置されたリスタ。女神の干物が出来上がってしまいました。


聖哉のステータスをのぞき見するリスタ。なぜか筋トレだけでレベルを上げまくった他、特殊スキルや特技まで習得している聖哉に仰天します。

異世界転移してすぐに魔王四天王に遭遇。強敵出現に慌ててどうする聖哉?と振り向いたら、とっくに猛ダッシュで逃げ出している聖哉。「女神を置いて逃げるな~!」

後の四天王よりもリスタの方がよっぽど怖いんですがこれは。

相棒のリスタにもステータスを隠す聖哉。山のようなプロテクトに業を煮やして「唸れ!目がミックパワー!」と目玉を飛び出させて無理矢理見るリスタ。

四天王を撃破後、聖哉に抱きついてクンカクンカするリスタ。もはや女神の顔じゃない…

飛行魔法で飛ぶ聖哉に追いつけなかったリスタ。引っ張られたらあまりの速度に「あばばばばばばば!」。生乳がはみ出してしまっています。

聖哉のメテオ・ストライクに驚愕するリスタ。「なんじゃこりゃー!!」って、それは「太陽にほえろ」でジーパンが死ぬ時のセリフ…

凶暴な統一神界最強の破壊女神ヴァルキュレに「おい露出狂。俺と稽古しろ」と言う聖哉を見て「ピギャー」なリスタ。

ヴァルキュレに代わって聖哉の指南役となった軍神アデネラの変わりっぷりに驚くリスタと仲間達。そりゃあ…



聖哉と遭う前後のアデネラ様。キャラが違いすぐる。リスタも「恋!これは完全な恋!」とまぶしがる変貌ぶり。ちなみにアデネラは聖哉に無残なほど振られて直後に闇墜ちします。

再び聖哉のステータスを覗こうとするリスタ。猛り狂え私のメガミック・パワー!


しかし聖哉の攻性防壁にやられてムスカばりに「目が!目が~!」になるリスタ。目の腫れ方がヤバすぎる。

聖哉の弟子になったマッシュがやたら慎重な性格になってきたのに焦るリスタ。お前は月影先生か。「恐ろしい子…!」

リスタの顔芸は探せばいくらでもあるのでこの辺で。ここからは従来のギャグ展開が一気に変わった11話。リスタの過去が判明します。100年前、救世難度Bの世界・イクスフォリアでリスタは聖哉とパーティーを組んでいたことがあるのです。その時の担当女神はなんとアリアドア。

当時のリスタはティアナという名で、イクスフォリアにあるターマイン王国の王女でした。聖哉のパーティーには途中から加入し、回復担当に。当時からツッコミは得意で、王国民からは“カミソリ・ツッコミ王女”と呼ばれていたとか。


当時の聖哉は非常に向こう見ずで、準備とか修行とかを嫌ってとにかく前に進みたがるタイプでした。そのためパーティーは常に全滅の危機に晒されるものの、天賦の戦闘センスで敵を倒し続けていました。そして結果を出し続けてきたので、なんだかんだと皆も信頼していたと。

そんな中で聖哉とティアナは恋仲になり…

魔王戦。賢者の村に行って魔王の情報を手に入れた方がいいというアリアドアの忠告を無視し、例によって先走る聖哉。なんとか倒したかに見えましたが…

魔王には命が二つあり、直ちに復活。捕らえたアリアドアを文字通り喰らってしまいます。あ、召喚勇者や女神は異世界で死んだとしても、統一神界の「時の停止した部屋」に本来の魂が保管されているため、復活は可能です。


そしてティアナも捕らえる魔王。「ん?何だ?この女の腹の中かすかな生命反応があるな。そうかこれはお前らの子か。では腹から引きずり出して喰ろうてやろうかの。母子共にこれより始まる我が新世界の贄となるがいい!」流石魔王、半端ない外道ぶりです。ティアナの絶望顔が。

「やめろ!!頼む!!お願いだ!!お願いだから…やめてくれぇー!!」土下座して涙する聖哉の絶叫も魔王には届くことなく、聖哉は己の短慮を最後の最後に後悔することになったのでした。

前世の記憶が甦ったリスタ。竜宮院聖哉が助けられなかったティアナ姫、それが女神に転生する前の彼女でした。そしてそれまでの善行と、アリアドアの強い願いにより、死後に女神転生したのがリスタルテであると。

封印の女神アリアドアは1話から登場しており、数千年も前に生まれた大女神で、これまでに300もの世界を救ってきたベテランですが、新米女神のリスタには常に親切でまるで姉のように接していました。その理由もここで判明することに。この人(女神だけど)も良いキャラなんで次に紹介したいと思います。



リスタ同様、竜宮院聖哉も過去を覚えていたわけではありませんが、あの時の後悔は魂の奥底に刻み込まれていました。彼は召喚された時、ステータスではなくプロパティを見ましたが、そこにはこう記されていたのです。

この後最終回の12話となるわけですが、結末はぜひご自身でご覧頂きたいと思います。終始ギャグ路線で進行しながら終盤に一転してシリアス展開となった本作はかなり評価が高いです。原作者によれば、アニメ慎重勇者は二重構造になっていて、終始一貫して「リスタ視点で見ればやりすぎで慎重すぎる勇者のギャグ」「聖哉視点で見れば難度S世界を全力で攻略する勇者のシリアスストーリー」になっているのだそうです。

リスタのCVは豊崎愛生。「けいおん!」の平沢唯でブレイクしたのは13年前。もはやベテランの域にさしかかった声優さんですが、リスタくらいはっちゃけるキャラを演じたのを見たのは初めてです。既に「好きな声優さん」で紹介済(https://nocturnetsukubane.blog.fc2.com/blog-entry-1746.html)です。

本作の前期に放映された「女子高生の無駄づかい」では“感情が死んでいる”と評され、ロボという仇名を付けられた鷺宮しおりを演じていましたが、本作放映中はその時のフラストレーションを全部こちらにぶつけたのかと思っていました。

当初は可愛らしい女神様と思っていたそうですが、原作を読んですぐ“駄女神”ということに気付いたそうで、初っ端から表情が吹っ飛んでいたので当初から思い切り演じることができたそうです。そういう意味では手探りをする必要のないキャラでしたね。

ツッコミ役だけあってセリフ量が半端ではなく、テンポも速くテンションも高いという大変な訳だったと思いますが、楽しく演じられたそうで、セリフの掛け合いが餅つきのような感覚だったとか。


今期も「異世界薬局」で主人公でショタのファルマを演じているほか、私のイチオシの「異世界おじさん」にもアリシア役(まだOPでしかお目に掛かっていませんが)で登場するようです。


「クズの本懐」のヤバい先生(褒め言葉)皆川茜とか、「このすば!」のゆんゆんなどは「好きなアニメキャラ」で紹介しており、この人の演じるキャラは私結構好きなんだなあと改めて思いました。「花咲くいろは」の押水菜子もなかなか良かったですね。

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