2022年夏季アニメ序盤の感想(その1):オーバーロードⅣ/メイドインアビス 烈日の黄金郷/異世界おじさん

春季~梅雨イベントでドロップすると言われつつも、難関海域だったので涙を呑んで見送った「第三○号海防艦」。自称は「みと」。「みとちゃん」だと某アナウンサーを連想しちゃいますが、通常海域でも期間限定でドロップすると聞き、南西海域ペナン島沖(7-3-2)で100回以上“掘り”を行った挙げ句、本日遂に邂逅を果たしました。

丁型海防艦の十五番艦。姉にあたる二番艦の第四号海防艦に続く2隻目の丁型です。これで“出ない三銃士”からは一人消え、持っていない艦娘は夕雲型駆逐艦の10番艦涼波と18番艦秋霜の2隻だけとなりました。この二人も通常海域でドロップということにして貰えないでしょうかね、運営さん?

なお、運営に愛されているらしいみとちゃんは期間限定グラフィックが豊富で、今回も水着で登場したのですが、“掘り”に疲れ果ててキャプチャー取るのを忘れていました。現在こんな格好で鎮守府にいます。CVは八木侑紀という人で、「艦これ」では米軽巡Honolulu、軽空母八幡丸(雲鷹)、敵である軽巡新棲姫も演じてます。みとちゃんのロリボイスは小倉唯かと思いました。新規艦娘が可愛いのは結構なんですが、みとちゃんといい倉橋といい、見た目幼女の海防艦が可愛いとヤバい性癖が覚醒しやしないか。

さて本日は夏季アニメ序盤の感想です。例によって視聴打ち切り作品から。まずは「KJ ファイル」。1話切りです。紙芝居のような作画に「ざんねんないきもの事典」テイストを加えて「ざんねんなかいじゅう事典」的な作品となっていました。特に視聴する必要がないというかなんというか。むしろなぜやろうと思ったし。

続いて「BASTARD!! -暗黒の破壊神-」。1話をちょっと見てそっ閉じ。ダメではないと思うんですよ。でも、私は原作23巻ぐらいまで持っていて筋は知っているし、なんと言っても34年前に連載開始された作品でとにかく今となっては作風が古いです。しかも終わりが全然見えないし。当時はドラクエとかFFでファンタジーRPGが世の中に認知されはじめてきた頃で、バリバリに“剣と魔法のファンタジー”である本作が黄金期の週刊ジャンプで連載されたことは、新時代の幕開けだなあと思ったものですが、今となっては有象無象の「なろう」系の一つのように見えてしまうと言う。序盤の「闇の反逆軍団編」はいいと思います。続く「地獄の鎮魂歌編」もまあいいでしょう。ただし「罪と罰編」テメーはダメだ。「背徳の掟編」はもっとダメだ。

さらに「金装のヴェルメイユ〜崖っぷち魔術師は最強の厄災と魔法世界を突き進む〜」。3話まで視聴しましたが、もういいかな。いわゆるエロ漫画のジャンルに「おねショタ」というのがあります。お姉さんとショタということですが、本作はさしずめ「おばショタ」。つまりおばさんとショタなんですね。それはそれでいいという向きもあろうかと思いますが、個人的には女悪魔のヴェルメイおばさんを内田真礼が演じているのがちょっとミスマッチかなという印象。17才さんあたりが演じたら良かったかな…

春から継続の「サマータイムレンダ」に視聴予定の10本、超豪華なリザーバー4本、合わせて全15本中、3本を切って残り13本の視聴を続けていくつもりです。「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅣ 新章 迷宮篇」は始まったばかりですが、長く続いている作品なのでまず大丈夫でしょう。それでは序盤の感想ですが、まずは「なろう」系の雄・「オーバーロードⅣ」。3話まで視聴しました。今季一番楽しみにしている作品です。

3期で公然化した「アインズ・ウール・ゴウン魔導国」は、終盤リ・エスティーゼ王国軍を虐殺といっていい形で壊滅させてエ・ランテルを割譲させ、領土を得ることとなりました。バハルス帝国は表向き同盟者となっていますが、圧倒的戦力を持つ魔導国に脅威を感じており、なんとか近隣最強国であるスレイン法国と結んで対魔導国戦線を作ろうと画策しています。

スレイン法国は、アインズ・ウール・ゴウン魔導国同様、ゲーム世界から転移してきたプレイヤー集団「六大神」が建国した国で、人間至上主義を奉じて亜人やアンデッドなどとは敵対し、プレイヤーの遺産を多数所有しています。この世界では実は人間の勢力はあまり強くなく、王国や帝国がこれまで安穏と存在できたのは、法国が盾となっているからのようです。

今回はヒロインならぬ「ヒドイン」と呼ばれるアルベドが単身で王国に乗り込んだり、帝国皇帝ジルクニフがなんとか法国と提携しようとしたりといったところが描かれましたが、法国首脳の会議で彼らの認識が判明したりと興味深かったですね。

帝国皇帝ジルクニフ(CV櫻井孝宏)は本来すごく優秀な人なんですが、アインズの行動が常に彼の意表を突くため、深読みをしすぎて苦悩島倉千代子なのがとても面白く、また演技のうまさを感じずにはいられません。もう魔導国傘下に入っちゃえば楽なのに。


あ、王国はもうダメですね。アルベドやデミウルゴスに匹敵する知性を持つラナー王女がとっくに魔導国の協力者となっているので。兄のザナック王子は見かけによらず切れ者なんですが、妹のラナーが裏切っているのではもはや…


主人であるアインズに「バブー」とか言ってるアルベドが、他の人間達からすれば恐怖以外の何者でもないという辺り、人間からすれば可愛いペットの猫が、小動物達からすれば恐怖の捕食者であるというのと似ていて面白いです。そして圧倒的支配者として君臨しているはずのアインズが、実は小卒のブラック企業勤務で、あまり頭は良くないというアイロニーも。

今回、いつになく一般メイドが前面に出てきていて、毎回一人は必ず「アインズ様当番」としてアインズに付き従っているのがいいですね。代わりに戦闘メイドプレアデスが出てこないのは寂しいですが…。一般メイドは見かけは全員美少女ですが、人間ではなくホムンクルスなので、人間は蔑視しまくっています。

続いて「メイドインアビス 烈日の黄金郷」。3話まで視聴。アニメ2期ですが、物語は劇場版アニメ「深き魂の黎明」の続きとなっているので、アニメ1期からダイレクトだとちょっと話についていけなくなるかもですね。

遂に深層六層「還らずの都」に到着したリコ一行。ここからさらに下層に向かうことは、致死的な上昇負荷により帰還が実質不可能になるため、「絶界行(ラストダイブ)」と呼ばれます。でもここまでは到達した探窟家がいるんですね。

冒頭、いきなり全然知らない子が主人公となって、全然知らないチームの冒険譚が展開されます。しかし相変わらず展開される物語がエグい。劇場版はR15+指定となっていましたが、いいのかこれは?絵柄だけ見て子供向きと思ってはいけない。

ここで一行は「成れ果て」という異形の集団に遭遇。「成れ果て」は元人間で、六層からの上昇負荷によって異形と化した者を指します。ナナチはボンドルドの実験によってぬいぐるみのような姿になった「成れ果て」です。相方だったミーティーは「成れ果て」となった際に人格も知性も無くしていましたが、ここの「成れ果て」は異形ばかりですが村落を形成して共同生活できるだけの知性やコミュニケーション能力がある模様。

おそらく新キャラのヴエコが所属していたガンジャ隊のメンバーがこれら「成れ果て」になったのだと思います。ということはリーダー格だったワズキャンとかベラフも変わり果てた姿で登場するのでしょう。どうして「成れ果て」になったのかとか、村を作る過程などについては、またエグい話が展開されそうですね。本作、基本的にエグい話ばかりだし。だが、それがいい。

あと、折々展開されるアビスの生物を使った料理の数々。「ダンジョン飯」かとツッコミたくなりますが、どこまで続くか判らないアビスなので、冒険中の食料を全て持参できるわけもなく、現地調達は仕方のないところでしょう。なぜにロボットのレグも食べるのか(笑)。卵をゆでて、さらに中身を唐揚げ(?)にしても動くとはさすが6層。

今回最後は「異世界おじさん」。3話まで視聴。原作は漫画なせいか、「なろう」系を徹底的におちょくってるような展開が抱腹絶倒なギャグ作品。今のところ今期で一番面白い作品だと思います。このところラスボスばっかり演じていたような子安武人がさえない見かけの主人公「おじさん」を好演しています。


2017年秋、17年前に交通事故に遭って以降昏睡状態だったおじさんが目を覚まします。彼が言うにはこの間意識が剣と魔法の異世界に転送され、そこで冒険していたとのこと。親戚中の厄介者と化していたおじさんに渋々会い行った甥のたかふみは、おじさんが魔法を使えることを知って同居を決意し、おじさんをYouTuberとしてプロデュースすることに。

異世界での冒険というとそれこそ「なろう」系のようなオレTSUEEE!!とかハーレム展開があるものと思ったら、おじさんの語る(実際映像でも見せてくれる)異世界譚はなんともトホホなもので…。おじさんは17才の時に事故に遭って異世界に飛ばされた訳ですが、それまでもゲームオタクでリア充とはほど遠い生活であり、しかも異世界は妙に美男美女ばかりのところ、さえないルックスのおじさんはしばしばオークと間違われていました。すなわちボッチロードまっしぐら。

新しい村に着くたびにオークの亜種と間違われて戦闘が発生するという(笑)。これではコミュ障まっしぐら。



異世界の女の子達をオークの魔の手から救っても、その女の子からはやはり新手のオークとしか見なされず、幼い弟達の命を守るために絶望顔でその身を捧げようとされる始末。なおこの後弟達に崖から突き落とされて死にかけたらしい。


異世界ではツンデレなエルフさんや氷の一族末裔のメイベルなどの美少女達と知り合っていますが、おじさんがゲーマーだった頃にはまだツンデレという言葉がなかったということでエルフさんの気持ちを理解できず(言葉はなくても、そういうタイプのキャラはいただろうに)、またメイベルとのフラグはバキバキにへし折った挙げ句に引きこもり生活を推奨してしまう始末。

2話からはたかふみの幼なじみの藤宮さんが登場。彼女がたかふみに好意を持っていることは、おじさんでも気付くほどでしたが、肝心のたかふみは全く気付いておらず。この辺りのギャルゲーの主人公ばりの鈍さは血筋なのかも知れません。“傍目八目”ということわざも浮かんできますね。

この藤宮さん、こんなに可愛いのになぜたかふみはそこまで塩対応をするのかと思ったら、小学生時代の記憶が酷い。藤宮さん視点ではこんな感じでラブコメの回想シーンみたいですが…

たかふみ視点ではこう。ナンダコレは。まさにオークの亜種やんけ(笑)。

視点の違いって怖いですね。真実を突きつけられた藤宮さんのこの顔よ。さすがのおじさんも「藤宮さんダメだ。こりゃダメだ」と匙を投げました。

なおこの時、おじさんは魔法でツンデレエルフの姿に変身し、おばさんを名乗っていました。CVもエルフさんの戸松遥に変更。YouTubeの再生回数の低迷に悩んでいたたかふみ、この姿にピーンと来て、ゲーム実況動画を作成。

好きなゲームの実況動画ということでノリノリで撮影したおじさんでしたが、実はゲーム画面など映されておらず、映っていたのはゲームをするエルフさん。こんなんダメだろと言うおじさんですが、滅茶苦茶バズって再生回数20万を突破。

「今はやっぱりクソむっさいおっさんよりバーチャルユーチューバー!美少女アバターの時代だよ!」と勝ち誇るたかふみ。お前らも見た目か…と絶望するおじさん。そして魔法が解けてエルフさんがおじさんに変わったのを見て悲鳴を上げる藤宮さん。新手の地獄なんですかここは。

なお美少女エルフに変身できるくらいなら、異世界でも変身すればもっとうまくやっていけたんでは?というたかふみのもっともな問いに、「体が変われば心もだんだん変わっていく…自分の同一性が保てなくなる危険がある…!よっぽどのことがない限り使ってはならない魔法なんだ!」と説教したおじさん。しかしおじさんが今回変身したのって、藤宮さんから恋バナを聞きたいがためだったんですよね。この人の価値観は、異世界ではもとより、現世でもずれまくっていたのでした。でもいい、クソ面白かったから。

今回はおまけで藤宮さん顔芸集というかリアクション集。久々だなぁこういうのやるの。まずは初登場シーン。一人でブツブツ言っている不審者なおじさん(実は精霊と話をしている)を見て、(もうこの道通るのやめよう…)と思う藤宮さん。この虫けらでも見るような冷たい目つきよ。

直後、たかふみと出会った時の藤宮さん。好意がダダ漏れですな。

たかふみの家を訪れ、長い髪を発見する藤宮さん。それ、おじさんのなんですが、女の気配を感じた模様。

おじさんが語る悲恋に涙する藤宮さん。実に女の子らしいですね。

たかふみに「今のは単なるテレビゲームの話だよ」とネタバレを喰らう藤宮さん。目から涙ならぬビームが。

おじさんに心を読まれ、わざわざシャワーを浴びて気合い入れて着替えて来たことをおじさんにバラされる藤宮さん。おじさんの魔法は本物ですが、全く信じない藤宮さんは(読心術!?詐欺師!?)とパニック状態。

せっかくルームシェアという話が出たのに、たかふみに「でもおじさんがいるからなぁ」と一蹴されてしまった藤宮さん。殺意の波動に染まっています。

おじさんの上から目線のどや顔発言をウザがる藤宮さん。「チッ、うっせーよ」と嘘字幕をつけたくなりますが、それだと某スノーボーダーになってしまう。

突然登場したエルフ顔のおばさんに面食らう藤宮さん。そりゃ驚くでしょうが…可愛いですね。どっちを選ぶ?と聞かれたら悩みそう。

幼少期の自分の姿を客観的に見せられた藤宮さん。凄まじく動揺しています。自分の記憶は幻想…?

あんなに姿が違うのに、再会したときよく藤宮さんってわかったなとおじさんに聞かれ、「いや そりゃわかるよ。藤宮だもんな」と即答するたかふみに、思わずニッコリの藤宮さん。可愛い。


おじさんの魔法が解け、美少女エルフがみるみるきもいおっさんに変わるのを目の当たりにした藤宮さん。頭を抱えて「キモイキモイキモイ!」と絶叫。やはりおじさんとたかふみの二人だけより、ツッコミ兼リアクション役の藤宮さんが入って一層面白くなりましたね。今後、絶対「好きなアニメキャラ」で取り上げると思います。

想い出は美し過ぎて…現実は実に残酷だ。でも綺麗になって良かったね藤宮さん。もしあのままの姿で成長してたら…
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