好きなアニメキャラ(その137):ヒュドラ(怪人開発部の黒井津さん)

東方Projectのキャラ(通称ゆっくり)を使用して繰り広げられる寸劇・喜劇「ゆっくり茶番劇」。YouTubeでは解説番組などで大量に製作されていますが、これを某YouTuberが勝手に商標出願して特許庁に認められ、利用料年10万円を主張したことでネット界隈では大騒ぎになっています。ウクライナに軍事侵攻したロシア並み、いやそれ以上に味方のいない、全世界を敵に回したような状況になっていて、今後どうなるのか野次馬根性的に興味があります。世間的には山口県阿武町から誤って振り込まれた4630万円の給付金をネットカジノで使い切ったとして返還しない24才の若者(逮捕済)のニュースの方が話題かもしれませんが…某YouTuberもやはり若者なのでしょうか。むしろ馬鹿者と言いたいですが。

話はガラッと変わって本日の本題。前回に引き続き「好きなアニメキャラ」です。今回は「怪人開発部の黒井津さん」から再生怪人ヒュドラです。

主人公黒井津燈香が所属する、世界征服を企む秘密結社アガスティアが開発した少女型の怪人です。いたいけな女の子に戦いを強いるとはさすが悪の秘密結社、やることが汚ねぇやと言いたくなりますが、アガスティアは首領のアカシックが幼女よりの少女で、かわいいもの好きのせいで、少女型怪人が多くなっている模様。

アガスティアは悪の組織にも関わらず、一般人へのテロ行為を固く禁じているので、人間を改造しているのではなく、一から怪人を作り出しており、怪人の意識には電子頭脳によるVR訓練を行わせているそうです。


黒井津さんの助手格のウルフ・ベートなんて、筋肉ムキムキな狼男型怪人になるはずが、アカシックの命令によって男子中学生のメンタルのまま身体だけ少女型にされており、LGBT型怪人とでも言うべき存在になっています。人間ではないので電子頭脳を再調整すればいいだけな気もしますが、多分予算がないのでしょう。


作中開発された少女型怪人には、他にバレンタインデーに向け開発された期間限定チョコレート型怪人メルティ(バレンタインデーには強大な力を発揮するが、それ以降が過ぎると弱体化してしまう)や、アガスティアの宿敵である剣神ブレイダー対策に特化したマミー(後にアイドル怪人に転向)などがいます。



首領が少女型のせいか、アガスティアには万能細胞型大幹部カミュラ、次元超越型大幹部アラクネ、黒獣変化型大幹部スキュラなどの少女型大幹部が存在しています。大幹部の誰か一人でも出撃すれば剣神ブレイダーぐらい瞬殺できそうなんですが、なぜか全員引きこもっています。まあ彼らには彼らの任務があるのかも知れませんが。

話をヒュドラに戻します。元ネタはギリシャ神話に登場する怪物ヒュドラです。ギリシャ神話最強の怪物テュポーンと、上半身は美女で下半身は蛇という不死の怪物エキドナの子供で、兄弟にはオルトロス、ケルベロス、キマイラなどがいます。ヒュドラは巨大な胴体に9つの首を持つ大蛇の姿をしており、猛毒と不死身の生命力の持ち主で、首を切り落としてもすぐに傷口から新しい首が生えてきます。

ヒュドラ退治はヘラクレスの12功業の一つで、ヘラクレスは首を切った後、傷口を松明の炎で焼いて再生を防いで倒しました。

この神話に基づき、怪人ヒュドラも水蛇の首(サブ首)を八本装備し、本体もサブ首も体内のエネルギーが尽きるまで何度でも再生可能というのが本来の計画でした。パーフェクト・ヒュドラとでも呼びましょうか。

しかし、そこに立ちはだかったのがヘラクレスならぬ予算の問題。これは組織にとって常に最大かつ最強の敵ですが、そのため誕生したヒュドラは水蛇の首を一本しか付けられませんでした。もちろんこれで勝てるほど甘くない剣神ブレイダー。

その後水蛇の首を倍増させたヒュドラ・改が登場。

さらに水蛇の首を倍増して四本にした真・ヒュドラが登場。このペースなら本来の計画まであと一歩という感じですが、残念ながらここで打ち止め。予算問題は超えられない壁でした。

また、本来なら水蛇の首は毒を放って遠距離攻撃できる仕様のはずでしたが、これも予算不足で実現しませんでした。代わりに各首は本体と独立した意思を持っており、別の意味で毒を吐いたりします。

各首は角の数で一姉、二姉、三姉、四姉と呼ばれ、本体は彼女らから末妹という意味で「末」と呼ばれています。一姉は陽気でバカ、二姉はセレブ気取り、三姉はアクション映画マニア、四姉は陰気で内気な性格をしていますが、共通して末妹思いです。

本体は見た目に違わず気弱で怖がりな性格をしていますが、それだけに姉達からは可愛がられており、彼女をいじめると姉達にフルボッコにされることに。

ヒーローの一種である魔法少女達に襲撃された際、怪人仲間のカノン・サンダーバードに助けられたことがあり、以来彼に好意を抱いているようです。姉達もカノンをヒュドラの彼氏と認め、折々冷やかしています。


このカノン・サンダーバードもまた大笑いで、計画当初は肩にキャノンが付いた格好いい鳥型ロボット怪人でしたが、各部署との共同作業の過程で設計の修正が相次いだを結果、大幅なコストダウンにより当初案とは似ても似つかないゆるキャラのような巨大なひよこ型の姿となってしまいました。カノンの開発過程自体がネタになっていたので、ある意味ウルフ・ベート同様に組織の犠牲者の一人ですが、それでも魔法少女達を撃退できるだけの戦闘力を持っています。この姿に油断してしまうのか。

9話はいわゆる水着回で、ヒュドラも水着になっていました。しかし本体は泳ぎが苦手だとか。元ネタのヒュドラの名前は水素(ハイドロゲン)の語源になったという説があるほど水に関わりがある怪物なんですがそれは…

ただし水蛇の姉達はいざとなれば何とかすると言っており、実際カノンが水没した時は救出に向かっています。愛の力なのか?そうなのか?

ヒュドラのCVですが、末妹こと本体のCVは藍川ふみ。6月25日生まれで神奈川県出身。フリーランスで活動しているようです。アニメ出演がこれが最初なのか?Wikipediaの記事が貧弱で詳細不明です。

なお2021年1月までは「鍛代ふみか」という名前だったようですが、改名したそうです。「鍛代ふみか」時代にもゲーム作品や舞台作品でも活躍していたようで、“胸部装甲”はJカップとの話も。特技は三つ編み、趣味は麻雀、ゲーム、ダーツだそうです。

水蛇の首の姉達のCVは双子の松田姉妹。左が利冴(りさえ)、右が颯水(さつみ)らしいですが、正直入れ替わっても判らない(笑)。声優界でも双子は珍しいらしく、もう終わってしまいましたが、杉田智和の「アニゲラ」の大喜利ネタでは何かと言うと松田姉妹が登場し、挙げ句の果てには例題として最初に松田姉妹ネタを使って投稿を阻止するみたいな流れさえありましたっけ。

姉妹仲は至極良さそうですが、なぜか所属事務所は異なる不思議。作品内でも兄弟・姉妹役(特に双子役)ないしは何かしら対になる関係として共演することが多いようです。ヒュドラでは一姉と三姉を利冴、二姉と四姉を颯水が担当しています。

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