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足摺岬と四万十川:結構遠いぞ四国最南端

GW終わる

 GWもあっという間に過ぎ去り、来週からは日常が戻ってきますね。しがないリーマンとしてはボーナスとか夏休みに希望を乗せて耐えていかなければなりませんが、休むとなぜか金も飛ぶように消えていくので、働いている方がお金の節約になっているような気がしないでもありません。

高知県地図

 有意義なGWとはどんなものか?それはもう人それぞれなんですが、個人的には旅に出るとなんとなく有意義で、ずっと家に閉じこもっていると無駄づかいしたという気がしてしまいます。だからと言ってGW中ずっと旅を続けることも出来ませんが。旅はいつ出かけてもいいものなんですが、昨年はなぜか九州方面を攻めた感じがあったので、四国在住の身としてはもっと四国を旅しなければならないように思って、今回は高知の足摺岬に行ってきました。

特急南風

 高知は、高知市のみ宿泊経験がありますが、足摺岬は高知市から遙か西の土佐清水市の東南端にあります。香川県が小さい(フフフ…奴は47都道府県の中でも最少…)せいもありますが、高知県は東西に大きいですね。まず高松駅からは「特急しまんと」に乗って高知駅へ宇多津で岡山から来る「特急南風」と連結します。「しまんと」という名前なのだから一気に四万十市のある中村駅まで行って欲しいところですが、コロナ禍のせいか高知駅止まり。

特急あしずり

 高知駅で第三セクターの土佐くろしお鉄道の「特急あしずり」に乗り換えます。これもそういう名前なら一気に足摺岬まで行って欲しいのですが、残念ながら岬に鉄路はありません。四万十市中心部の中村駅までです。

高知西南交通のバス

 「しまんと」が2時間強。「あしずり」が2時間弱で併せておよそ4時間。ここから高知西南交通のバスに乗って足摺岬に向かいますが、距離はさほどでもないのに乗車時間はおよそ2時間(1900円)。なんでそんなに掛かるのかと思いましたが、行ってみて判りました。岬西部のとにかく細くてぐねぐね曲がりくねった道を通るのです。対向車も来るし。もうちょっと良い道はないのか思いましたし、地図で見ると岬中央を走る道路もあるようなのですが…Wikipediaによると、東海岸回り・西海岸回り・スカイライン(中央)の3ルート中、西海岸回りが一番早く快適に足摺岬までいけるようになったとの記載があります。あれでか(苦笑)。他のルートが思いやられますな。

シャトルバス

 通常は足摺岬展望台付近まで走るそうなのですが、混雑防止のためにゴールデンウィーク、盆休み、年末年始には通行規制が実施されています。展望台の1kmほど手前にある市営駐車場止まりとなり、そこから徒歩もしくはシャトルバスを利用することになります。シャトルバスは有料ですが、バスで来た人は整理券を見せれば無料となります。歩いても15分くらいなので歩くのもありだと思いますが、タダならやはり乗っちゃいますね。

足摺岬の看板

 足摺岬の看板。灯台の形をしています。高知県を代表する観光地の一つで、「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」でも二つ星で評価されている有名観光地だけあって、周辺にはホテルや飲食店も結構あります。それにしても高松から6時間か…。6時間あれば新幹線などを使えば筑波嶺まで帰れそうです。

岬から見た海

 四国最南端の地・足摺岬。正確にはもうちょっと西側にさらに南にあたる場所があるそうですが、歩いて行けそうにない場所なのでもうここで認定していいと思います。黒潮本流が直接ぶつかるのは日本唯一ここだけだとか。

足摺岬灯台

 遊歩道を通って足摺岬灯台へ。高さ18m、光達距離38kmという、日本最大級の灯台のひとつです。大正3(1914)年建造以来、沖を行く船の安全を見守り続ける岬のシンボルです。

足摺岬展望台

 灯台付近から見た足摺岬展望台。灯台よりはやや北側にありますが、展望台の方が高いです。270度以上の視界が広がり、地球の丸さが実感できます。

展望台から見た灯台

 展望台から見た足摺岬灯台です。

天狗の鼻

 展望台からさらに北側にある天狗の鼻。隠れた名所だと言われているようですが、遊歩道を歩き続ければ誰でも行けます。天狗の鼻というよりは滑り台のような形をしていますが、ここを滑り落ちたら…

天狗の鼻から見た展望台

 天狗の鼻から見た展望台。やはりこちらの方が低いようです。

展望台と灯台

 更に先に進むと展望台の向こうの灯台も見えました。

ビロー自生地

 さらに北に向かうと「ビロー自生地」が。東アジアの亜熱帯の海岸付近に自生するヤシ科の常緑高木です。宮崎の青島でも見ましたが、四国にも自生していたんですね。

金剛福寺山門

 足摺岬には弘法大師が建立した四国八十八ヶ所第三十八番札所「金剛福寺」があります。つまり八十八カ所巡りをするならここまで来ないといけないわけですね。私は不信心者ですが、四国を観光しているとこの八十八カ所の寺のいくつかにはぶつかってしまいますね。まあ88もあればそりゃあそうか。全部回るのは大変ですが、一つも回らないのもまた困難。

足摺岬遊歩道

 弘法大師が822(弘仁13)年に開創したそうです。空海は唐に留学していた頃に有縁の地を求めて五鈷杵(金剛杵の両端が五つに分かれているもの)を東に向かって投げたそうですが、それが飛来したのが足摺岬だったとか。

金剛福寺境内

 こちら境内。池には鯉がいます。十三重の石塔は寺でよく見かけますが、これが木造でしかも大型化したのが談山神社の十三重塔ですね。

本堂

 本堂。本尊は千手観音で、正月三が日にご開帳だそうです。

百八仏

 五智如来・十三仏・千手観音などの鋳造仏が108体境内に配置されています。画像は本堂左側にある諸尊像です。

大師堂

 弘法大師像が拝観できる大師堂。正面の額が「弘法」。

地獄の穴

 なお、足摺岬の遊歩道を歩いていると、弘法大師に関わる数々の「不思議」を見ることができ、「足摺七不思議」と呼ばれています。その数は9とも10ともいわれ、「七不思議」じゃないじゃないかとツッコミたくなりますが、不思議が七つあるという意味ではなく、多くの不思議があるという意味なんだとか。そういえば本所七不思議なんかも9つありましたね。全部を紹介してもなんなので、二つほど。まずはその名称が中二病心をくすぐる「地獄の穴」。この穴に銭を落とすと、チリンチリンと音がして落ちて行き、その穴は金剛福寺の本堂まで通じているとか。地獄とは一体…(笑)。

亀石

 もう一つは「亀石」。弘法大師はなぜか足摺岬では亀と縁があり、やはり七不思議の「亀呼場」から亀の背中に乗って足摺岬の海中にある不動岩に渡って祈祷していたとか。「亀石」は「亀呼場」の方向を向いており、亀の頭の形に見える自然石です。

新ロイヤルホテル四万十

 再び2時間バスに揺られて中村駅に戻り、今宵の宿は新ロイヤルホテル四万十。大浴場がありますが、時間で区切った男女入れ替え制となっていました。悪い宿ではありませんが…ドーミーインの領域に至るにはもう一歩というところでしょうか。

四万十市郷土資料館

 翌日はまず向かったのが四万十市郷土資料館。元は戦国大名一条氏の家老だった為松氏が築城した中村城の跡地にあります。江戸時代の一国一城令に伴い廃城となったそうですが、模擬天守が郷土資料館となっています。小さい資料館ですが、四階からは四方が見渡せてなかなかの景色です。

四万十川

 郷土資料館から四万十川が見えました。四国最長の川にして、本流に大規模なダムが建設されていないことから「日本最後の清流」と呼ばれる名高い川です。ここまで来て見ていかないわけにはいかないだろうと向かったのは四万十川橋。通称赤鉄橋と呼ばれています。

赤鉄橋

 四万十川と言えば沈下橋だろうとツッコまれそうですが、一番近い佐田沈下橋でも5,6キロ上流側ということで、徒歩の身にはちとキツかった。

赤鉄橋を渡る
 
 全長は500メートル強。車道の両側に歩道があるので、気楽に四万十川を眺められます。

四万十川の上流
 
 橋を東から西に渡りつつ上流側を見ています。

四万十川の下流
 
 河川敷をちょっとぶらぶらした後、再び赤鉄橋を今度は西から東へ。下流側はこんなかんじ。手前の橋は四万十くろしおライン宿毛線の鉄橋。わかりにくいですが奥にも橋があり、これは渡川大橋です。

一條神社

 続いて「看板猫」がいるという一條神社へ。長宗我部氏に滅ぼされた一条氏を祀る神社ですが、人懐こいチビという猫でも有名でした。私もぜひ会いたかったのですが、なんと今年2月に天国に旅立ってしまったと。残念でした。

岬から見た海その2

 今年の旅のテーマは「四国に住んでいる今でないともう一生行かないかも知れない場所に行こう」。第一回は足摺岬で、第二回は室戸岬に行こうと思っています。やはり高知県。私は高知県が好きなのかも知れません。三回目以降はあるかどうか不明!(笑)
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