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記憶に残る一言(その147):青嶋達也アナウンサーの実況(2008年天皇賞(秋))

226事件

 本日2月26日。毎月26日はお風呂の日だそうですが、2月だけはそれ以前に「二・二六事件」の日と言いたくなりますね。1936(昭和11)年なので、受験の時は「ひどくさむいぞ二・二六」と語呂合わせで覚えたものでした。実際事件当日の東京は雪だったそうですが、86年後の高松にはいかにも春が来たなという感じの日差しが溢れています。昭和は遠くなりにけり。

キタサンブラック

 先日「ウマ娘 プリティーダービー」が一周年を迎え、無料10連ガチャやらがいろいろ催されています。珍しく大量配布された石と手持ちの石で70連くらいガチャを回せたので、新規実装されたキタサンブラックをゲットすることができました。涙を呑んでメジロアルダンやアドマイヤベガを見送った甲斐があった…

マチタン

 ついでにと言っては失礼ながら、久々の星2ウマ娘の実装となったマチタンことマチカネタンホイザもゲット。個人的には星1や星2のウマ娘を育てて強くするのが好きなんですが、今後も“雑草魂”のチームカノープスは全員星1とか星2で実装しませんか?

キービジュアル変更

 一周年を期にキービジュアルも変化。これはもうアニメ3期はキタサンブラックとサトノダイヤモンドが主役ということか。他の新規実装キャラも入って来ていますね。アニメ2期主役のトウカイテイオーとメジロマックイーンは二列目に、アニメ1期とゲーム版のこれまでの主役格だったスペシャルウィークとサイレンススズカはなんと三列目。しかし画面から消えてしまったシンボリルドルフやゴールドシップらよりはまだましか…(下画像は旧キービジュアル)

旧キービジュアル

 ということで、本日は競馬に関する「記憶に残る一言」です。時は2008(平成20)年11月2日、東京競馬場では重賞競走(GI)天皇賞(秋)が開催されていました。中距離の最強馬決定戦とも評され、ジャパンカップ・有馬記念とともに「秋の古馬三冠競走」とされています。

天皇賞(秋)

 レースはウマ娘として実装されているダイワスカーレットとウオッカのほか、ディープスカイ、キングストレイル、アサクサキングスが入り乱れ、5頭が重なった状態でのゴールとなりました。

青嶋達也

 この日実況を担当していたのがフジテレビの青嶋達也アナウンサー。大混戦となったレースの中、なんとか各馬の状況を把握しようとしながら実況をしていますが、その際の実況の書き起こしがこれです。

実ウマの大接戦

 “ダイワスカーレット、初めての府中です、久々です。
  こっからです。残りさあ500と少々。
  ダイワスカーレット、まだ先頭。最内、最内キングストレイル。
  真ん中割ってアサクサキングスがやってこようとしている。
  ディープスカイ、ディープスカイ、勝手知ったる府中。その外に先輩ダービー馬ウオッカ!
  残りあと300、坂を上る!新旧ダービー馬の決着になるのか?
  最内ダイワスカーレットは少し苦しくなった。
  ウオッカ!ウオッカ!ウオッカ!ディープスカイ!ディープスカイ! ウオッカ!
  内からもう一度ダイワスカーレットも差し返す!ダイワスカーレットも差し返す!”



 そして馬群がゴールになだれ込んだ瞬間の絶叫がこんかいの記憶に残る一言です。YouTubeの実況状況を併せてご覧下さい。1分37秒頃から上記の実況が始まります。

ダイワスカーレット対ウオッカ

  “これは大接戦!大接戦ドゴーン!

大接戦 

 青嶋アナの特徴は「(異常に)早口で滑らかな実況」にあるとされています。その華麗なる早口は、1000mや1200mといった短距離レースの実況で最大限に威力が発揮され、アナウンサー仲間からも「1200mのレースで出走馬全頭の名前を2回も言えるのは青嶋アナウンサーだけ」と評されているそうです。そのため、一部では(主にネットで)短距離の名馬サクラバクシンオーになぞらえて「アオシマバクシンオー」と呼ばれることもあるとか。

天皇賞(秋)の盾 

 反面、中距離レースではペースが遅い上に距離も長いので、手持ち無沙汰になってしまうせいか、実況というよりただ単に馬名を読み上げるだけの素人同然の実況をしてしまうことがあり、また興奮しすぎると重大なミスを犯したり、何を言って良いかわからなくなって黙ってしまうこともあるとか。そして天皇賞(秋)は残念ながら距離2000mの中距離レースだったのです…

ドゴーン

 おそらく最後のセリフは「大接戦のゴール!」と言ったのではないかと思われますが、聞いた範囲では絶対「大接戦ドゴーン!」と言ってるようにしか。

ウオッカ対ダスカ

 なおレース結果ですが、2000年代を代表する名牝馬ウオッカとダイワスカーレットがハナ差2cmを争う結果となり、審議の末、ウオッカに軍配が上がりました。3着以下も、掲示板に「ハナ クビ ハナ クビ」と表示されるという未曾有の大接戦で、最下位までほぼ団子状態という凄まじいレースでした。

大接戦ドゴーンの記事

 以後、天皇賞(秋)が巡るたび、僅差の接戦が出るたびなどに、引き合いに出され続ける「大接戦ドゴーン!」。おそらく競馬とインターネットが続く限りはネタにされていくのではないかと思われます。



 「ウマ娘 プリティーダービー」はレース実況が見所の一人ですが、実況が史実に忠実に再現されており、なんと「大接戦ドゴーン!」までも実装されています。動画にはダイワスカーレット、ウオッカのほか、ゴールドシップ、メジロライアンとウマ娘オリジナルのハッピーミークの5人がゴールになだれ込んでおり、実況の声は明らかに「大接戦ドゴーン!」と叫んでいます。ただし字幕は「大接戦のゴール!」と表示されており、逆にこれで「大接戦ドゴーン」の意味が初めて分かったという人も(笑)。このレースではダイワスカーレットが勝利して雪辱していますね。



 こちらは女性実況版。タイキシャトル、オグリキャップ、ウオッカ、グラスワンダー、ナリタブライアン、マルゼンスキー、エルコンドルパサーといったいずれ劣らぬ名馬達が一団となって駆け抜けています。そして男性実況版より明らかにはっきりと「大接戦ドゴーン!」と叫んでいる女性実況(CV明坂聡美)。

ウマ娘の実況と明坂聡美

 アニメ版「ウマ娘」の実況キャラ「赤坂美聡」とその“中の人”明坂聡美。ゲーム版でも声のみ登場しています。アニメキャラより“中の人”の方が圧倒的に美人という。



 競馬の迷実況については面白いものがこちらでまとめられています。冒頭いきなり「大接戦ドゴーン!」なので、やはりこれは伝説の実況のようです。青嶋アナのもう一つの有名な迷実況2013年5月13日の日本ダービーにおける「真ん中に…犬が!」も収録されています。「真ん中に…いるが!」と言いたかった模様です。YouTubeには名実況もまとめられていますので、興味のある方はぜひ。
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No title

2008年天皇賞秋の中継は当時見ていたのですが、「大接戦ドゴーン!」は忘れていました。確かにそう言っているようにしか聞こえませんね(笑)。

結構な衝撃なのになぜ忘れたのか・・・最近は多少ましになってきた気がしますが、日本の競馬中継は最後の直線でズームアップやカメラの切り替えが多かったため、自分の注目しているところが画面から外れて分からなくるという事がよくありました。その残念さの方が大きかったからかもしれません。
海外の競馬中継はなるべく全体を映し続けようとするため、どの馬がどういう経路を辿ったのか等が分かりやすくていいのですが。

このご時世で迷実況というと2014年ドバイデューティフリー、実況中野雷太アナウンサーの「300を切って戦争!」を思い出します(下の動画の2分18秒頃から)。
奇しくもクリミア危機が始まった年のレースです。

https://youtu.be/504VCzhGmzY

今年のこのレース(2015年にドバイターフに名称変更)は2008年天皇賞秋に勝るとも劣らない?大接戦になりました。逃げているのが日本馬のパンサラッサです。既にご存知かもしれませんが。

動画タイトルに勝ち馬の名前なし
https://youtu.be/dYzsYD5pk-M

動画タイトルに勝ち馬の名前あり
https://youtu.be/K9ACz6o9FJM

ZZは冒頭の数話以外は視聴されなかったのですね。逆襲のシャアはZの続編のようにも見えるそうですので、ZZを視聴継続するのが嫌になったら見てしまおうかなと思います。

Re: No title

 オリガミさんこんにちは、いらっしゃい。いつもありがとうございます。

 競馬で馬券を買ったことはないのですが、なぜか日曜競馬の終盤(つまりメインレース)は結構見ていた記憶があります。なのでウマ娘アニメ二期ラストで描かれた有馬記念でのトウカイテイオーの奇跡の復活勝利は、テレビでですが目の当たりにしました。その前に職場の競馬通の先輩が何を買おうか迷っていたので、名前だけは知っていたトウカイテイオーはどうですかと言ったら、来るわけないじゃん今更とか言われたんですよね(笑)。が、21世紀に入ってからは見なくなってしまいました。

 でもYouTubeでまとめてくれる人がいるので、名実況も迷実況もまとめて見ることができるので、良い時代になったものです。実は80~90年代の名馬は結構知っているのですが、以後の馬はあまりよく知りません。ウマ娘で初めて知ったりして。70年代でもハイセイコーなんか騎手が歌を歌って大ヒットしたりしていたので覚えています。当時は娯楽が少なかったということなんでしょうかね(遠い目)。

 ZZの他、VだのXだのWだのといったいろんなガンダム(笑)も、見てはいないのですが筋だけは知っているのです。確かプレステで「SDガンダム GCENTURY」をプレイしたら、各ガンダムのメインストーリーが再現されていたので。ZZにはシャアもアムロも登場していないので、「逆シャア」はZZを見ている必要は全くないと思います。電波キャラが多いあたりはZ直系という感じです。ベルトーチカと付き合っていたはずのアムロがいつの間にかチェーンに乗り換えている辺りに時の流れというか制作サイドの事情が垣間見れるような気も。
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