倉敷再訪:遂に47都道府県を制覇

三連休を利用して倉敷に宿泊してきました。岡山県は全国都道府県の中で唯一泊まったことのない県でした。このまま死ぬまで泊まらなかった県として残しておくのも一興と思っていましたが、つい泊まってしまいました。

倉敷泊を選んだ理由は、①昨年夏に訪問したけど、最大の目玉である大原美術館に入館できなかったのでリベンジしたい ②正月の飲み残しの酒を一掃したい ③ご贔屓ホテルのドーミーインがあるから、です。しかし岡山は高松から近い。マリンライナーで到着した岡山駅で新幹線に乗り換えるというのが最近の旅の流れなんですが、倉敷だと岡山から在来線で20分弱で着いてしまいます。なのでウォーキングに行ったり買い物したりで3時過ぎに出発。

倉敷駅前のスーパー「フレッシュマルシェ」で惣菜類を買ってホテルへ。いつもは酒も買うのですが、今回はペットボトルに詰め替えたボンベイサファイアがあるので割り材だけ買いました。

「阿智の湯 ドーミーイン倉敷」は美観地区のすぐそば。「阿智」は倉敷の古名だそうです。ドーミーインは岡山県では倉敷にしかありません。広島や島根には2つずつあるのに。そういえば我が高松にもドーミーインが2軒あって、しかも結構近いのですが、大都市ならともかく、高松のような小さい市に2軒も必要なんでしょうか。

出発が遅かったのでホテルに着いたらもう夕方。大浴場でひとっ風呂浴びたらもう夕食時です。それにしてもドーミーインの大浴場はいいですね。昔は大浴場があっても部屋の小さい風呂で済ませていたものですが、心は変わるものですね。

ボンベイサファイアをトニックウォーターとジンジャーエールで割って「カイジ豪遊ごっこ」。今時ウイスキーも40度くらいになっているところ、ボンベイサファイアは47度。なので注ぐ量は控えめにしたつもりでしたが、この酒はかなり効きます。ジンには独特な香りがあって、これが好き嫌いを分けるのですが、ボンベイサファイアは特に癖が強いように思えます。私はこの癖が好きだったんですが、普段飲まないようになってから弱くなったのか、すごく効いてしまいました。

合間合間に爽健美茶を飲んだおかげか二日酔いは防いだものの、すっかり酔っ払ってしまってドーミーイン名物夜鳴きラーメンをパスしてしまい、翌朝目覚めたのは8時過ぎ。もはやボンベイサファイアは私の手に余るようなので、来年の正月はサントリーの翠にしようと心に誓ったのでした。

朝風呂に入って朝食を目一杯食べ、荷物をフロントに預けて大原美術館へ。ホントすぐそばで助かります。1930年開館で、日本最初の私立西洋美術館です。倉敷の実業家大原孫三郎が収集した西洋美術、エジプト・中近東美術、中国美術などの作品が展示されています。

目玉はエル・グレコの「受胎告知」。日本にあるグレコの作品は本作と国立西洋美術館の「十字架のキリスト」の二点のみだそうです。16~7世紀の画家ですが、長く忘れられ、再評価されたのは20世紀になってからのようです。

そういえば昨年訪ねた大塚国際美術館にはナポレオン戦争で散逸してしまったエル・グレコの大祭壇衝立画の復元陶板画がありました。これの中央下も「受胎告知」です。いろんな画家がいろんな「受胎告知」を描いていますが、同じ作家でも全く違う構図・表現をしているんですね。ちなみに左が天使、右がマリアという位置は固定されていたところ、この型を破ったのがエル・グレコの絵のようです。

他にもモネの「睡蓮」のはじめ一連の印象派画家達の作品やピカソ・藤田嗣治・マティス・モディリアーニなどの有名作家の作品が展示されています。

あとはせっかくなので美観地区をぶらぶらと散策。倉敷の氏神である阿智神社などがある鶴形山はパス。4月だと桜祭りや藤祭りが行われて華やぐそうですが、2ヶ月早かった。まあ昨夏登りましたから。これで全国制覇してしまったので、今後はどうしようかしらん。全国ドーミーイン巡りとか(笑)。「どっきん四国」というカテゴリーなのに四国以外がやたら多いので、今後はもうちょっと四国も巡りたいと思いますが。
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