好きなアニメキャラ(その132):タルト(世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する)

地震でもないのにも突然出された津波警報には驚きましたね。南太平洋のトンガ諸島での大規模噴火が原因のようですが、当初は「被害の心配はない」とされていたのに。気象庁によると今回の潮位上昇は津波と言っていいのかまだわからないということですが、津波でないものに津波警報を出すということもそれはそれで議論を呼びそうな。それにしても衛星画像にはっきり映る噴火は恐ろしいですね。

本日は「好きなアニメキャラ」なんですが、「世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する」からタルトです。本来姓もあるはずなんですが、作中一切触れられていません。タルト自身も後述の経緯から姓は捨てているのかも知れません。

タルトは1話から登場していますが、時系列的な初登場は4話。トウアハーデ領とは別の苛烈な領主の治める寒村の出身で、10才の時に口減らしのために追い出され、裕福と聞いていたトウアハーデ領を目指しますが、途中で狼の群れに襲われてあわやという時に偶然狩りに来ていた主人公ルーグと出会い、救われます。ルーグとは同い年です。

ルーグは自身の手駒として“魔力持ち”を探していましたが、領内には適当な人材を得られずにました。“魔力持ち”はその名のとおり魔力を持っている他、常人より攻撃力や防御力といった身体能力が高く、戦力として重宝されますが、貴族に多くて平民にはあまりいないようです。また、“魔力持ち”なら誰でも魔法が使えるというものではなく、ルーグも強い魔力を持ちながら、ディアから手ほどきを受ける7才までは魔法が使えませんでした。

なお、ルーグはトウアハーデ家秘伝の魔眼を授けられており、魔眼によって“魔力持ち”を判別するような描写がありましたが、魔眼がなくても、“魔力持ち”は“魔力持ち”が判るようなので、所有する魔力の量とか詳細が魔眼で把握できるという感じなのでしょう。“魔力持ち”は魔法が使えなくても身体能力が強化されているので、平民では兵士とか用心棒をやっているケースが見受けられますが、女性の“魔力持ち”はタルト、ディア、マーハとルーグの手の者しか登場しておらず、残りは野郎ばかりです。“魔力持ち”に価値があるのであれば、タルトの家族も単純に追い出すよりも売り飛ばすという手があると思うのですが…誰も(タルト自身も)気付かなかったんでしょうね。

妙に都合の良い出会いということで、ルーグパパンのキアンはトウアハーデ家の秘伝を盗みに来た間者の可能性を2年も捨てずにいましたが、夢で女神から運命の出会いがあるとの思し召しを受けたとタルトが言っていたことで、ルーグは自身も出会っている例の胡散臭い女神のさりげない配慮だろうと解釈していました。

タルトは、命を救われた上、「いらない子」とされていたところに「必要だ」と言ってくれたルーグに心酔し、忠誠を誓うことになります。ルーグは前世で覚えたテクニックを駆使したことを露悪的に「洗脳」と言っていましたが、多少そういう演出はあったとしても、あのシチュエーションならそりゃ大抵“忠犬”化するだろうと思われます。


トウアハーデ家のメイドとなったタルトは、その後2年に亘ってルーグから暗殺術を学び、ルーグの専属メイド兼暗殺業の助手となりました。それ以上に身体的な成長の方がはるかに大きい気もしないではないですが(笑)。


最初の戦闘力は凡人レベルでしたが、努力を継続できるという稀有な才能があり、戦闘では身体強化と風属性の加速魔法を併用した超速度での接近戦を得意としています。長い得物を得意とし、ナイフの使い方が上手くならなかったところが暗殺者として大きな欠点でしたが、ルーグが携帯できる折りたたみ式の手槍を与えたことで問題を克服しました。

折りたたみ式の槍というと「魁!!男塾」に登場した伊達臣人の蛇轍槍を思い出しますね。当初はまさに槍に蛇のような動きをさせていましたが、仲間になって以降は携帯に便利な折りたたみ式の槍というだけのものになっていました。

太ももに折りたたみ式の手槍を装着しているほか、もう片方の太ももには峰不二子ばりに拳銃を装着しているので、タルトのスカートはまさに秘密でいっぱい。パンチラを披露するあたり、視聴者サービスも満点ですね。

なお、魔力についてはルーグが全属性(土日水風)持ちで、ディアが土と火の二重属性であるのに対し、タルトは風属性です。ディアは銃を魔法で作り出せ、弾丸のリロードも魔法で行えますが、タルトは銃を携帯する必要があり、リロードも必須です。そのためリボルバーなのに弾倉ごと取り出せる中折れ式となっています。

12才から14才の頃、ルーグはバロール商会当主が娼婦に産ませた庶子(という設定の)イルグ・バロールとなってムルテウという大都市で過ごしますが、タルトもこれに付き添い、専属メイドというよりは秘書のような立ち位置にいました。

それだけでなく、武者修行も兼ねて戦闘に参加しており、“雷速の戦乙女”の二つ名を持つほどの活躍をしています。本人はその名では呼ばれるのは恥ずかしいようですが。

第二ボタンの山。これはハートを射貫いた殿方の数を示していますが、手槍で物理的に心臓を貫いたことを意味しているのが怖すぎます。

ルーグの役に立つことに喜びを感じており、ルーグの“便利な道具”であることを自覚していますが、ルーグを愛しているので、ルーグが他の女(ディア)に惚れていることをはっきりわからされた場面では号泣を見せています。

終盤、パパンからディア暗殺(という名目の救出)を依頼されたルーグはヴィコーネ領に急ごうとしますが、その際タルトがルーグの魔力温存のため先駆けを志願します。

風魔法でシールドを張って摩擦を軽減し、ルーグをスリップストリームに入れるタルト。ウマ娘のごとく力尽きるまで走りました。

その後、タルトを置いてディアの下へ走り去るルーグを見送りますが、ルーグの姿が見えなくなったところで涙がとめどなく流れます。

作者によれば、タルトはディアも自分やマーハと同じように、魔法を開発するための“便利な道具”として利用されているのだと思っていた(思っていたかった)が、この時それを真っ向から否定されたので、取り乱して泣いたとのことです。負けヒロインは美しいですが…アニメでは描かれていませんが、その後ルーグはディア、タルト、マーハの3人と婚約するそうです。だから1話の共闘シーンはコンビネーション抜群だったのか。

ディアのイメージカラーがミントグリーンであるのに対し、タルトのイメージカラーはオレンジでしょうか。髪は金髪で服は黄~茶系統が多い印象です。


ただし10話のルーグヨットスクール(笑)の際は赤系統の水着だったので、いつもそうという訳でもないようです。もしやルーグのお見立てか。タルトはルーグの“一番好きな女”ではないかも知れませんが、“一番そばにいる女”であることは間違いないですね。

CVは高田憂希。福岡県北九州市出身で1993年3月16日生まれです。幼少期からテレビアニメが好きで早くから声優に関心を持っていたそうで、高校では演劇部に所属し、卒業後代々木アニメーション学院福岡校に進み、同校卒業後上京して声優事務所付属の俳優養成所に入り、在籍中に声優デビューしました。

この人の出演作と私の視聴作のマッチングがあまり良くないようですが、私が知っている役としてはまず「小林さんちのメイドラゴン」のエルマですね。

最近だと「無職転生」のアイシャ・グレイラットでしょうか。主人公ルーデウスの腹違いの妹ですね。

仲の良い声優に下地紫野を挙げていますが、下地紫野は本作でマーハを演じており、タルトとマーハも随所で仲の良いシーンを見せていました。ルーグを挟んで一緒に寝るシーンでも暗示されているように、お互い恋敵的な存在でもあるのですが、“本妻”ディアの存在が二人を強く結びつけているような感じもありますね。
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