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2021年秋季アニメの感想(その1):白い砂のアクアトープ/異世界食堂2/ブループリオド

クリスマス猫

 皆さんメリクリです。瀬戸内は今はまだそれほど寒くないのですが、クリスマス寒波とやらが来ているそうで、今夜あたりから冷え込んで四国でも雪が降るところがあるとか。高松には降らない見込みですが、気温はぐっと下がるようです。年末の帰省ラッシュに影響がなければいいですけどね。

白い砂のアクアトープ感想

 今週は秋季アニメの終了ラッシュでした。なんとか年内に感想を書き終わりたいと思いつつ、反面アニメの感想を書いているうちは他のネタを考えなくてもいいので、楽と言えば楽なので、ゆっくり書き綴りたいと思います。まずは夏季から2クール続いた「白い砂のアクアトープ」。

がまがま水族館

 P.A.WORKSの「お仕事シリーズ」第4弾。今回は1クール目と2クール目で働く場所が変わり、第1クールは「がまがま水族館」編、第2クールは「アクアリウム・ティンガーラ」編ということになります。“ティンガーラ”ってどういう意味だろうと思っていましたが、沖縄の方言で「天の川」のことだそうです。

ティンガーラ

 映像は美しく、キャラも可愛くという面では従来の「お仕事シリーズ」と共通なんですが、主人公の魅力という点では若干残念な面も。今一番の売れっ子声優かもしれない伊藤美来が演じた海咲野くくる、この人が惹き付けられる人かというと、個人的には「うーん」という感じでした。

激情のくくる

 もちろん彼女の過去とか描かれていたので、幼くして両親を亡くした彼女の「がまがま水族館」への執着とかは理解できるんですが、立て直しのために尽力するあたりはともかく、どうにもならなくなったら立て籠もったりして。

闇くくる
トラブルメーカーくくる

 まあ当時はまだJKで性格的に幼い面もあったからとフォローできないではないですが、高校卒業後に「ティンガーラ」に就職してからも、無断欠勤したりして。社会人であれば、仕事が嫌で出勤したくないとか思うことの一度や二度(いや百度や二百度)はあるのが当たり前なんですが、ブッチしたいと思うのと本当にブッチしてしまうことの間には越えられない壁が。それは大げだに言えば「殺してやりたい」と思うのと本当に殺してしまうことぐらいの差があると思うのです。まだ未成年だからとか弁護の余地はあるかもですが、お給料貰って働くのならそれは言い訳にはならんなあと思います。せめて連絡して休め。

宮森あおい

 こういう物語は、主人公がいろんなトラブルに巻き込まれ、そこをどうかいくぐっていくかというところも見せ場になるのですが、「SHIROBAKO」の宮森あおいのように、真面目に働く中で次から次へとトラブルが舞い込んでくるのとは違い、くくるの場合は自らトラブルを産みだしている観があるので、同情できないというか共感できないというか。

最終回の百合シーン

 もう一人の主人公宮沢風花は、最初こそ引退したアイドルを引きずっていたりしましたが、2クールからはすっかり大人になってしっかり仕事に取り組み、ハワイでの海外研修の審査に合格するまでになっていて、その成長ぶりが対照的でした。

同僚さんたち
この人達にもっと光を

 本作は青春群像劇的側面があって、くくるの同級生とか旧知の人々についても描かれていましたが、なんだかんだ皆ティンガーラに集結していった様な。それは別にいいのですが、他のキャラの掘り下げはちょっと少なかったかなと思います。第1クールでちょっと悪役チックに登場した南風原知夢が、実は彼女に抱えている問題があることが判って…という展開は良かったのですが、そこから先がなかったというか。個人的には空也あたりともっと親密になるなんて展開が欲しかった。

櫂君

 全般的にくくると風花に焦点が当たっていたので、よく言えばぶれていなかったのですが、悪く言えば群像劇になりきらなかったような。せめてメインキャラの一人でくくるに恋心を抱いている仲村櫂はもうちょっと触れてやって欲しかった。

比嘉瑛士
SHIROBAKOの平岡

 なお第2クールから登場した比嘉瑛士、当初は「SHIROBSKO」でやはり第2クールから登場したトラブルメーカー・平岡大輔のような雰囲気あったので、やばいヤツキタ━(・∀・)━!!!!と思ったら、全然そんなことはなく、変わったところはあったものの普通にいい人でした。重ねて本作を「SHIROBSKO」と比較すると、くくる以外にはトラブルメイカーがいないというところが大きな相違点ですね。ティンガーラも最初こそ人間関係にギスギスした部分はありましたが、それは新組織が立ち上がったばかりで自分の仕事に習熟するのに精一杯だっためで、相互理解が深まってからは良好な関係になっていきました。武蔵野アニメーションよりはティンガーラで働きたいかなあ。

異世界食堂2感想

 続いて「異世界食堂2」。一週間に一度、土曜日だけ異世界に繋がって様々な客がやってくる「洋食のねこや」を描いたアニメの第二期です。深夜の飯テロアニメの名を恣にしていましたね。

飯テロアニメ

 とにかく出てくる料理が美味そうで、しかもその料理を食べるキャラがいちいち事細かく食感とか味についての感想を述べるので、見ているとお腹が空いてしまいます。

食堂内でのトラブルは御法度
滅茶苦茶強いクロ

 繋がっている異世界は一つだけですが、そこは人間だけでなくエルフやドワーフなどの亜人や魔族、魔獣が存在し、ほぼ神に近い存在として竜まで存在します。なので客のバリエーションは多岐にわたり、人間でも対立する国家に所属してたりするので、トラブルの火種はやたら多そうですが、トラブルを起こすと“出入り禁止”となって「ねこや」に通じる扉を利用できなくなるシステムとなっているほか、異世界屈指の強さを持つ赤の女王(竜)の加護を得ており、それでも足りずに竜仲間の「黒」にウエイトレスとして務めさせる措置を取っています。神の如き2柱の竜を相手に出来る存在はまずいないでしょう。

食堂で合コン

 物語は基本一話完結で、毎回主役となるキャラは変わりますが、人間関係などはその後も継続しているので、それぞれの話がゆるやかに繋がっていく仕組みとなっており、2期最終話では帝国第一皇女アーデルハイドと砂の国の王子シャリーフの結婚祝賀会が「ねこや」で開催されていました。二人が出会ったのは1期でしたが、一目惚れしてからは国同士の交流を深めるという遠大な策を展開し、遂に念願を果たしていました。これは一例ですが、各キャラの様々な動向は、本人が主役になっていない回でもちょいちょい描かれているので、結果的に物語はゆるやかに動いています。

店主

 店主が異世界の通貨(金貨とか)をどのようにして両替しているのかとか、色々と余計な詮索もしたくなります。店主自身も実は祖母が異世界人(四英雄の一人ヨミ)なので異世界人のクォーターですが、本人は全く知らない模様。店主が主人公になるエピソードはありませんが、人柄も料理の腕も良いので、アレッタあたりとくっついちゃえYOとか思いますね。魔族と言っても角がある程度なので、「うちの娘」のラティナみたいなものかと。「黒」だとさすがに…なにしろ死と闇を司る存在らしいので。

結婚祝賀会

 ということで、飯テロに留まらず、毎回楽しく見られる作品でした。安野希世乃が歌うOPも東山奈央が歌うEDもとってもグッドでした。

ブルーピリオド感想

 最後に「ブルーピリオド」。ふとしたことを切っ掛けに絵を描くことの楽しさに目覚めた主人公が東京芸術大学合格を目指す物語です。

八虎合格

 もちろん芸大に合格したらゴールではなく、芸大入学はむしろ始まりに過ぎませんが、芸大合格が至難の業のようです。私も昔大学受験をしたので文系理系あたりの受験はおおよその見当がつきますが、芸術系の受験というものについては全くの初見で、非常に興味深かったです。

八虎

 原作は連載中ですが、今回は芸大受験までが描かれていました。第2期制作は必須なのですが、作品としての出来は非常に良かったので、おそらく近く制作されるのではないかと思っています。連載がちゃんと続いていれば…

DQN時代の八虎

 主人公矢口八虎は高校生のくせに酒は飲む煙草は吸うの遊び人で、金髪にピアスの姿からDQNと思われていますが、反面成績も良い優等生でした。なんでもそつなくこなしているようでいて、達成感のない空虚な毎日を送っていた彼が、先輩の描いた一枚の絵を見たことで大変身し、美術部に入部して真剣に美大の受験を目指し始めます。

森先輩の絵

 家の経済状況から国立しか受験できないということで、目指すは芸術系の最難関・東京芸大。まずは芸術系の受験の様子というものに全く不案内だったので、八虎と共に新鮮な気持ちで見ることが出来ました。大変ですね、芸術系の受験は。

森先輩と八虎

 何よりも八虎が良いヤツなんですよね。美術部では入部当初はDQNと思われていましたが、美術に対する真摯な態度で誤解は解け、その後は部員達と良好な関係を作っていました。1年先輩の森部長の天使の絵が八虎の運命を変え、一貫して憧れの人でしたが、なにかとすれ違いになって出会えないままで。別に恋心があるということではなさそうなのに、なぜにこれほどすれ違うのか(笑)。

佐伯先生

 私の小学校時代の図工の先生はすごくいい人で、中学校時代の美術教師は変わった人でした。高校では音楽を選択したので知りませんが、エキセントリックな人が多いのでしょうかね。作中では美術部顧問の佐伯先生が「いい人」でした。CV平野文ということで、私あたりは「ラムちゃんやん!」と思ってしまうのですが、今の若い人は知らないか。

大葉先生

 予備校の講師(大葉先生)はさらに大きな影響を与えた人で、エキセントリックだけど生徒想いで面白い人でした。芸大を出た場合、美術教師のほかにこうした美術系予備校の講師になったりするんでしょうかね?もちろん画家とかなれれば一番いいのでしょうが、それで食っていける人がどれほどいるのか…

桑名マキ
八虎絶不調

 後半は美術部より予備校の話が主軸になりました。天才的才能を持った桑名さんが合格できなかったりと波乱もあったものの、ストレスに起因した蕁麻疹やら眼精疲労などで絶不調で受験当日を迎えた八虎は見事合格に。

コミュ障世田介

 天才過ぎて予備校を辞めて独学で芸大に合格するも、無茶苦茶コミュ障な高橋世田介というキャラがいて、美術系は変人揃いという偏見を持った私からすると、そうそう、こういう人がいるんでしょ?という感じなんですが、この人クラスになると絵で食っていけないとヤバい感じもします。八虎はそれこそ美術教師とか講師でもやっていけるコミュ力があるので食いっぱぐれはなさそうですが、今後どうなるのかは興味津々ですね。
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