2021年秋季アニメ序盤の感想(その3):白い砂のアクアトープ/古見さんは、コミュ症です。/プラチナエンド/180秒で君を幸せにできるか?

またピックアップガチャが更新された「ウマ娘プリティーダービー」。20連分の石が貯まっていたので引いてみましたが、見事に爆死しました。

「そうそう当たるものではない」…少佐、おっしゃるとおりです。確率3%、つまり100回引いて3回程度しか当たらない計算なので、20回でゼロは大いにあり得る話です。短期的にはラッキーなことがあっても、長期的には確率は収束していくものですね(涙)。

その後、1100万ダウンロード記念で10連分の石が配布されたので、今度はサポートカードのガチャを引いてみました。欲しいけど来てくれないカレンチャンのサポートカードが登場したので、せめてこちらでも思ったのですが…来たのはダブルピックアップのナリブー。いやいや仮にもSSRだからありがたいのですが。でもカレンチャンが欲しかった…

だってこれですよ、これ。なんとまあ愛らしい。まさに「カワイイカレンチャン!」。髪飾りの位置がいつもと逆なので「性転換か?」と思われそうですが(ウマ娘は全員女の子だけど、元が牡馬だと右耳、牝馬だと左耳に髪飾りが付いている)、よく見ると鏡に映った姿なんですね。カレンチャンが家に居たらとっても華やかになりそう。オグリが家に居たらエンゲル係数120%で文字通り家産が食い潰されるけど。

ということで引き続き秋季アニメの感想行ってみましょう。まず夏季から2クール目に入った「白い砂のアクアトープ」はもちろん視聴継続しています。5話(通算17話)まで視聴。第1クールの舞台だった「がまがま水族館」は閉館し、翌年春、高校を卒業した主人公くくるは「アクアリウム・ティンガーラ」に就職。


経験のある飼育員を希望していたものの、なぜか配属先は営業部。未知の業務に悪戦苦闘の日々ですが、相方の風花が沖縄に戻ってきて同じくティンガーラに就職。空也と轟介(ウミやん)の「がまがま」残党もティンガーラに転職した他、観光協会の夏凛もティンガーラに転職。ついでにくくるに好意を持っている幼なじみの櫂もティンガーラに就職したので、周囲は旧知の仲間ばかり。


その分ティンガーラ生え抜き組とは上手く行っていない感じもありましたが、その辺りも段々解消されてきた模様。第1クールで研修のため「がまがま水族館」に派遣されてくくると揉めた知夢とは衝突もありましたが、彼女が抱える事情が明らかになってからは改善されました。そもそも最初に揉めたのは一方的に敵対心を抱いていたくくるの方が悪かったと思いますし。

やたら営業と集客にこだわる直属の上司である副館長とくくるはよくぶつかっていますが、生粋の悪役という感じでもないので、実はかつて「おじい」(くくるの祖父で「がまがま」の元館長)の薫陶を受けていて、恩返しにくくるを厳しく育てようとしているとかあるんじゃないかと。

あと妄想に近いですが、女嫌いの空也とバツ1シングルマザーの知夢が物語終了までにいい仲になるとか。空也が知夢の息子を相手をしていたあたり、結構相性良さげな感じがするのですが。くくる×櫂は…まあ将来に期待的な(笑)。

続いて「古見さんは、コミュ症です。」。4話まで視聴しました。実写ドラマ版もNHKで放映しているようですが、アニメと実写ドラマが同時期に放映されるというのも珍しいですね。

そもそも「コミュ症」って何だ?コミュニケーション障害の略称なら「コミュ障」じゃないのかとツッコみたくなりますが、原作者によれば“「コミュ症」という言葉は自身の考え違いから生まれたもので、実際には「コミュ障」と記すのが正しいが、元から頭の中にあった「コミュ症」という言葉を作中でも使い続けている”のだそうで“「コミュ症」とは「コミュニケーションを苦手とする症状」の略である”とのことです。そのせいか、毎回冒頭に「苦手とするだけで関わりを持ちたくないとは思っていない」とのナレーションが付いています。

主人公古見さん(本名「古見硝子」。「硝子」は「ガラス」ではなく「しょうこ」と読みます)は容姿端麗で運動能力と学力も高く、周囲からはマドンナ的存在と見做されていますが、実は人付き合いを非常に苦手としており、家族以外とは日常的な会話もままならないレベルの「コミュ症」でした。

それを知った隣の席の只野仁人(ひとひと)は、古見さんの「友達を100人作る」という夢に協力することになりますが、実は二人が通う私立伊旦(いたん)高校は、県下有数の進学校という触れ込みの反面、アクの強い生徒ばかりが集まる学校でもありました。平凡を絵に描いたような只野以外は古見さんも含めて奇人変人ばかりですが、それもそのはずで試験方法は事実上面接のみで合格基準は“個性”なんだそうです。むしろそんな合格基準でよく只野が合格したなと思いますが、個性がないのが彼の個性なのか。

古見さんの「コミュ症」は、むしろこれまでどうやって暮らしてきたのかと思うほどで、ほぼ誰とも会話できません。ただ会話以外の意思伝達は出来るので、ノートと筆記具を常備して高速筆記するとかすればいけるような気はしますが。むしろあれで周囲がよく古見さんをマドンナ扱いし続けているなと思いますが、まあそこは奇人変人ばかりだからなのでしょう。


性別不明でコミュ力オバケ(でも古見さんは過去唯一負けた相手)の長名なじみ、極端なあがり症の上理卑美子が一応(?)友達となり、4話で自称普通、実はヤンデレ気質の山井恋も友達となったので、只野も含めてこれで友達4人。このペースなら100話続けば友達100人出来そうですが、友達になってもほぼ会話不可状態のままなので、これでいいのかと思ってしまいますが。

それにしても山井恋(笑)。「女子高生の無駄づかい」にもヤマイという仇名のJKが登場していましたが、彼女が中二病こじらせ系だったのに対してこちらはバリバリのヤンデレ。声を聞いて「小倉唯の声真似をしている日高里菜」だと思ったら案の定。ヤンデレ時のドスの効いた声は唯ちゃんじゃ出せないような気がします。この調子で次から次へと奇人変人が登場してくるのでしょうか。

お次は「プラチナエンド」。原作は大場つぐみ×小畑健という「DEATH NOTE」「バクマン。」を世に出したコンビの第三弾作品です。全14巻で完結しているのでボリューム的には「DEATH NOTE」と同じ位でしょうか。2クールの予定だそうですが、それで完結するのかな?4話まで視聴しました。


家族を事故で亡くして叔母一家に引き取られ、虐待を受け続けた主人公架橋明日(みらい)は、中学卒業の日に投身自殺を図りますが、ナッセという特級天使に助けられ、天使の翼と矢を授けられ、家族の死んだ事故の真相(叔母夫婦による謀殺)を知り、生きる気力を取り戻します。描写的にはほぼテロ事件なので、事件直後に警察が動かないのがちょっと不審ですが。


ナッセによると、明日は13人の神候補の一人で、その中から999日の期限内に神となる人材を選ぶのだということです。神候補の一人がヒーロー「メトロポリマン」に扮し、公然と人助けをして己の存在を誇示する一方、自分以外の神候補を皆殺しにすることを宣言します。同じく神候補になっていた幼なじみで片想いしていた花籠咲と協力関係を結ぶ明日ですが、メトロポリマンはさらに神候補を殺害し続け…という展開になっています。


13人の神候補を選んだ天使は同列ではなく、特級、1級、2級の三階級に分かれており、特級天使は高速飛行・移動が可能な天使の翼、射た相手を魅了する天使の矢(赤)、射た相手を即しさせる天使の矢(白)を、1級天使は翼と矢(赤)を、2級天使は翼か矢(赤)のどちらかを授けることが出来、その時点でどの天使に選ばれるかで大きな格差が発生しています。

今の所明日に付いているナッセと「メトロポリタンマン」に付いている天使(CV井上喜久子)が特級で、他に特級がいるのかどうかは不明。明日と組むこととなった咲に付いているルベルは2級で、咲は矢(赤)しか持っていません。おそらく今後は「DEATH NOTE」的な知略戦とかが進められると思われます。まさに新世界の神を目指す「メトロポリタンマン」は夜神月的立場ですが、明日はとうていエルの器ではないので、どうやって戦うのでしょうか。

何より1話が衝撃的でした。愛らしい少女の姿をしたナッセはCV小倉唯。私はこれまで「天使声優」と呼んでいますが本当に天使になった(笑)。そしてその姿とは裏腹のぶっ飛んだ言動がインパクト大で。この調子でずっと行くのかと思ったら、2話以降普通になってきたのが残念でした。常にぶっ飛んだ発言をして明日をのけぞらせ続けて欲しかった。

キャストを見ずにナッセの声を聞いた時、山井恋とは逆に「日高里菜の声真似をしている小倉唯」だと思いました。声真似をしているかどうかはともかく、一応当たったので私の聞き分けも結構なものだなと一人悦に入ってました。やたら低音のマンハッタンカフェとかも演じる唯ちゃんですが、個人的にはあの可愛い声のままでぶっ飛んだセリフを言うキャラとかを演じて欲しい。「ゴブリンスレイヤー」の時みたいに壮絶な悲鳴を上げるのもいいですけどね。


なお現在の神は、寿命が近づいたことから新たな神を選ぶよう天使たちに言いつけていましたが、神にも寿命があるのね。その天使達に性格や能力差があるのはまあいいとして、授ける能力にも格差を付けているのはどういうことか。この神が支配していたからこんな格差社会が生まれたんでしょうかね。

最後に「180秒で君を幸せにできるか?」。3話まで視聴しました。ASMRをテーマとした5分枠アニメです。JKのゲッコーちゃんこと澤家月光は、疎遠になってしまった幼馴染である「あなた」がASMRに夢中になり抜け出せなくなることを知し、自らもASMRの世界に入ろうとダミーヘッドマイクを買います。一方、月光と仲良しになりたいJK鏡秋水も、ダミーヘッドマイクを入手してASMRの研究を始めます。その後、月光のダミーヘッドマイクを見つけた姉の陽光、母の雨読、月光から兄を取り返そうとする「あなた」の妹のナナコ、カナコら、ASMRに出会った7人による、刺激的な体験の日常が…という作品です。


まあ短い作品なんであらすじなんかはどうでも良く、イヤホンを付けて彼女がら繰り出す耳かきやらささやき声やらの心地よい音を堪能するのが主旨の作品です。ASMRを知らない人にとっては入門用にいいかも知れません。

ちなみにASMRとはAutonomous Sensory Meridian Response(自律感覚絶頂反応)の略で、人が聴覚や視覚への刺激によって感じる、心地良い、脳がゾワゾワするといった反応・感覚のことです。YouTubeなど動画共有サイトでは多数のASMR動画が投稿されていますが、私は耳かきのASMRが好きで暇があるとよく聞いています。

エッチ系のものもあって、そういうのは有料サイトとか購入サイトで聞けますが、ある研究によれば利用者の7~8割が睡眠導入の補助とストレス解消のためにASMR利用しており、性的興奮目的のものは5%程度だそうです。まあそっち系ならAVとかありますもんね。なお、中国ではASMR動画を「低俗なポルノコンテンツ」とみなし、国内の動画音声配信サイトから該当するコンテンツを削除したそうです。こういうとこがイヤなんですよね、あの国は。
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