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シン・エヴァンゲリオン劇場版:||:「25年ぶりだね」「ああ、間違いない。エヴァだ」

副反応
 
 二回目のワクチン接種を終えました。これで全てが終わったわけではありませんが、対コロナには一区切り付いたような気がします。変異種とかブレイクスルー感染とか、まだまだ油断はなりませんが。二回目の方が副反応はきついと聞いていたので、翌日は休暇を取って万全の構えでしたが、一回目と大して変わりませんでした。副反応については個人差が大きいらしいので、「だから大丈夫」なんて他人には言えませんが、個人的には楽勝で助かりました。

正式タイトル

 本日は、その休暇中に見た「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」について紹介しましょう。なお、タイトルの末尾に演奏記号のリピート記号が付いていますが、面倒なのと正確に表記できないようなので以後略します。

シン・エヴァンゲリオン劇場版

 「シン・エヴァンゲリオン劇場版」は、2021年3月8日公開で、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」4部作の最終作です。テレビアニメ版は1995年放映だったので、未完だった作品を25年かけて完結させたというところでしょうか。新劇場版シリーズだけでも、2007年公開の「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」から14年かかっているという。

序破急

 エヴァシリーズは全て見ているのですが、前作「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」が2012年公開だったので、8年以上も間が空いており、テレビ版だの旧劇場版だのの記憶がごっちゃになってしまって何がなんだかという感じです。新劇場版4部作は改めて見直した方がいいのかも知れません。

シン・エヴァンゲリオン劇場版その2

 「Q」開始の時点でシンジは14年眠って目覚めた訳ですが、その後の何がどうなったのかについて誰も教えてくれなかったのですが、ゲンドウや冬月のNERVとミサト達旧NERV主要メンバーによる反NERV武装組織WILLEが対立しており、結局レイやカヲルを利用したゲンドウに操られる形でNERVに戻り、「フォースインパクト」が引き起こされそうになりましたが、カヲルの死やマリとアスカの活躍によりシンジは救出されてました。しかし目前でのカヲル爆死のショックでシンジは放心状態…という感じで「Q」は終了していました。

Qからの続き

 本作はその直後から始まり、シンジは懐かしの鈴原トウジ、相田ケンスケ、洞木ヒカリら旧クラスメートと再会。もっとも彼らは14年歳を取っているのですっかり大人。シンジ、レイ、アスカが歳を取っていないのは、「エヴァの呪縛」のせいらしいです。アスカは精神的にはすっかり大人になっていますが、シンジは眠っていたので昔のまま。レイは「Q」から登場した、「序」「破」に登場したレイとは別個体なので、姿形はレイそのものでも記憶を継承していません。

農作業するそっくりさん 
そっくりさん

 アスカに言わせると「アヤナミタイプの初期ロット」だそうで、生き残りの暮らす村で過ごす間に人間らしさを得ていきますが、本来NERVでしか生きられないため、シンジに別れを告げて消滅してしまいます。廃人状態から徐々に回復していたシンジは、これを契機に再び戦う意志を固めていくことに。これまでのレイよりこっちの無垢で素直なレイの方が好きですね。

パリ市街戦
第3村

 作品の詳細を語るのはネタバレになるのでこれ以上は止めておきますが、序盤の派手なパリ市街戦後、急に牧歌的な村の生活の場面が続き、「新世界より」かよとか思ってしまいましたが、周囲の不穏さは一緒でもあれよりはかなりのどかでしたね。もうこの世界だけでもいいんじゃないかと思いましたが、やはりそれじゃあいかんですよね。

空中戦艦ヴンダー

 ミサト率いるWILLEは巨大空中戦艦ヴンダーの他、数十隻の艦隊と複数のエヴァを保有していますが、ほぼ全てNERVから強奪したり旧世界の遺産だったりするようです。旧NERVスタッフが揃うなど人的資源は十分としても、よくこんなの運営できるなあ。

ヴンダー級2隻

 もっと謎なのは現NERVで、人間がゲンドウと冬月しか見当たらない。なのに「ヴンダー」級巨大戦艦3隻を持ち、様々な形のエヴァを多数繰り出してきます。一体どうやって生産・建造・運営をしているんだろう。

あっさり退場するゼーレさんたち

 例の黒幕・ゼーレはゲンドウの指示で冬月がモノリスの電源を落としたことで死亡しているし。新作ではやたら弱いなゼーレ(笑)。

こうなりたかった

 ゲンドウのこれほどの行動の目的って、結局嫁(ユイ)ともう一度会いたいということに尽きるんでしょうか。それなら時間遡行じゃダメなのかとか思ってしまいますが、それだとエヴァの活躍する余地がないか。なおユイの姓はは旧作では碇(ゲンドウの旧姓が六分儀で、結婚時に碇姓に改姓)でしたが、本作では綾波だったということになっています。

いわゆる学園エヴァ

 テレビ版最終回でちらりと描かれた、いわゆる「学園エヴァ」展開ではユイが生きており、シンジと家族3人で暮らしていますが、あれこそゲンドウの理想の世界だったのではないかと。

冬月副司令

 最後の最後までゲンドウに付き合った冬月も旧作ではユイに好意(恋愛感情かどうかはわかりませんが)を抱いていたようですが、本作では教え子だったユイとゲンドウの願いを叶えることに付き合ったという感じになっています。それであそこまで行けるとは。

どれほどの速度で生きればまた君に会えるのか

 「秒速5センチメートル」のキャッチコピーの一つに「どれほどの速度で生きれば君にまた会えるのか」というのがありますが、これに例えれば「どれほどのインパクトを重ねれば君にまた会えるのか」といったところでしょうか。ゲンドウは明里を諦めなかった貴樹のなれの果てなのか。なんとユイは明里だったんだよ!!(な、なんだってー!!)

医者もどきトウジ
ヒカリとツバメ

 旧作との違いを言うと、トウジとヒカリが夫婦になっていること(旧作ではヒカリは最初からトウジに好意を持っていたが素直になれず喧嘩ばかりしており、トウジはその気持ちに気付いていなかった。良い感じになってきたところで、トウジがエヴァ3号機に乗って重傷を負う)

鈴原サクラ

 トウジの妹(サクラ)が元気に生きていること(使徒とエヴァの戦闘で怪我をし、容態はかなり悪かったようで、トウジは妹の治療を条件としてエヴァに乗った)

アスカとケンスケ

 ケンスケとアスカが良い感じなこと(旧作では全くそんな気配はなかった。そもそもアスカは加持一筋だったし)、

ミサトと加持の息子

 ミサトと加持の間に子供がいる(パパン似のナイスガイ)…などが挙げられるでしょうか。

洞木三姉妹 

 ヒカリにはコダマとノゾミという姉妹がいて、新幹線三姉妹でしたが、トウジとの間に生まれた娘の名はツバメ。九州新幹線ということで、相変わらず新幹線ネタを継続していた。それなら次女にはミズホとかカモメなんてどうでしょうか。JR東日本系の新幹線は女の子の名前にはふさわしくないのが多いですが、コマチなら。

NTRだ

 ゲーム版「エヴァンゲリオン」ではシンジがヒカリにキスをするというトンデモ展開がありましたっけ。トウジ的にNTRだNTR(笑)。

清川キャラ一覧

 “中の人達”も25年歳を取っているので、キャスティングを変えないでやるのならもうこの辺が限界だったと思います。特に冬月役の清川元夢は86才なので。きっと冬月は死亡後異世界転生してティッピーという名のうさぎになったんでしょう。先日、次元大介を最初から務めていた小林清志が勇退しましたが彼はなんと88才。私なんかはその年まで元気に生きられる自信がありませんよ。

走り出す二人
旧劇場版エンド

 あとラストシーンなんですが、あれはシンジ的に「マリエンド」ってことなんですかね。まあレイはなあ…いくら魂は違うとはいえ、体はユイママンのクローンなので気まずいような。旧劇場版だとアスカエンドだったけど、あれは違和感しかなかったので、マリエンドは悪くないのですが、古参ファンにはぽっと出の新キャラがかっさらっていったという感じがする人もいるかも。

マリ

 なおこのマリ(真希波・マリ・イラストリアス)、登場時から妙に古い歌を口ずさんでいたりしていますたが、そもそもはゲンドウやマリと共に冬月の教え子だったようです。若いままの姿なのは、「エヴァの呪縛」のせいなのか。

幼児時代のシンジ

 生まれた頃のシンジを知っているマリ、ショタコンの極みのような感じがしないでもないですが…。ま、本人がそれで良ければいいですがね。なお、大人シンジのCVは神木隆之介のようです。この人、やたらアニメ映画に起用されますね。別にいいんですが、いわゆる「100ワニ」は黒歴史か。

VOYAGER.jpg

 終盤、ユーミンの名曲「VOYAGER~日付のない墓標」が使われていたのはなんか嬉しかったですね。歌っていたのは林原めぐみでしたが、1984年の作品ですよ。懐かしいことこの上ない。小松左京原作の映画「さよならジュピター」の主題歌でした。他作品の主題歌を使うあたり、なんか「One more time,One more chance」みたいですね(なんとしても「秒速」にこじつけようとする悪足掻き)。歌は好きでしたが、実は「さよならジュピター」は映画どころか原作も読んでいないという。

アルバムのVOYAGER

 余談ですが、ユーミンには1983年にリリースした「VOYAGER」というアルバムもありますが、なぜか「VOYAGER〜日付のない墓標」は収録されておらず、代わりに「ダンデライオン〜遅咲きのたんぽぽ」が入っていました。その前作「REINCARNATION」には「REINCARNATION」という曲が入っており、後作「NO SIDE」には「ノーサイド」という曲が入っているというのに。それはともかく、この頃のユーミンは売れまくっていましたねえ。

マリとアスカ

 最後にネーミングについて。エヴァの登場人物は艦船とか海洋関係用語から多く名前が採られていますが、アスカが惣流・アスカ・ラングレーから式波・アスカ・ラングレーに変わったのは、エヴァパイロットは駆逐艦で統一しようとしてのことか。惣流=蒼竜で空母ですからね。でもラングレーも空母なんですが。まあマリのイラストリアスも空母だからいいのか。真希波は巻波で夕雲型駆逐艦、綾波と式波は吹雪型駆逐艦です。いずれも「艦これ」で別の姿を見ることが出来ます。

ヴンダーのクルー達

 この他、ミサトの葛城、リツコの赤木(=赤城)は空母、冬月は駆逐艦、マヤの伊吹は巡洋戦艦(二代目は空母だけど未完成)、青葉シゲルは重巡、日向マコトは戦艦です。「Q」から登場のヴンダー機関長高雄コウジは重巡、長良スミレは軽巡、北上ミドリは軽巡(というより雷巡と呼びたい)、多摩ヒデキは軽巡。多くはやはり「艦これ」で別の姿を見ることができますが、冬月と伊吹はまだ実装されておらず、葛城は実装されてますが個人的に未入手です(涙)。

艦これの巻波
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