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福山紀行:まん防措置前最後の旅

夏の夕暮れ

 四国の日の入りは関東に比べるとずっと遅く、夏至の頃は7時を過ぎてもなかなか暗くならなかったのですが、8月も下旬に入った最近はだいぶ早くなってきて、季節の移ろいを感じさせます。暑いのは嫌いなんですが、夏が過ぎ去るのを感じる時って、どうして寂しいのでしょうね。

緊急事態宣言とまん防措置

 20日から我が香川県もまん延防止等重点措置の実施区域となりました。今回はその直前に旅した福山について一くさり述べたいと思います。ちなみに福山のある広島県も20日からまん防措置が適用されています。最近は旅だけが楽しみになっていたので、どこにも行けないとなると辛いのですが、仕方ないですね。ワクチンの2本目を打つ日を待ちつつ、二次元にでも旅しましょうか。

福山市

 高松から福山は、最短ならマリンライナーで岡山に行き、新幹線に乗り継げばすぐに着いてしまいますが、それではあまりに旅情が少ないので、今治からしまなみ海道を通って向かうことにしました。

特急しおかぜ

 まずは高松から今治へ。JR四国で一番特急らしい特急である「しおかぜ」に乗りますが、岡山-松山間を運行しており、高松からダイレクトには乗れません。宇多津という駅まで行ってから乗り換えです。なんとなく高松がないがしろにされている感がありますが、本州からの観光客を迎えるのが最重要なので仕方がないですね。JR四国には他にも特急は色々ありますが、先頭車がいかにも特急という雰囲気を出しているのは「しおかぜ」ぐらいですね。

しまなみライナー

 タオルで有名な今治から高速バスのしまなみライナーに乗ってしまなみ海道を行きます。終点の福山まで片道2600円。予約できないので当日バス乗り場の案内所で切符を買いましたが、こういうご時世なのでバス内部はがらがらでした。こっちもその方がありがたいですが。

ろんぐらいだぁすのしまなみ海道
しまなみ街道

 しまなみ海道については、JDがサイクリングする「ろんぐらいだぁす!」というアニメの最終回で登場し、絶景だということだったので、ぜひ一度行ってみたいと思っていました。マイカーでもあればそれで行くのが一番なんでしょうが。

しまなみ街道

 しかし、バスの車窓から見た印象は、海沿いを走る他の道との差はさほどないなあという。島々を次々と通過していく道ですが、各島が結構大きいので、道の両側で海を見るという場所は橋の上ぐらいしかありません。今にも雨が降りそうな曇天だったので、余計そう感じたのかも知れません。

鞆の浦

 福山駅前に到着してから、今度は路線バスで鞆の浦へ。560円で30分ほどです。瀬戸内海の海流は、満潮時には東西から流れ込んで、ちょうど中央付近の鞆の浦沖でぶつかり、また干潮時には鞆の浦沖を境にして東西に分かれて流れ出して行きます。そういう訳で沿岸航行時代は鞆の浦で潮流が変わるのを待たなければならず、古代から潮待ちの港として知られていました。

常夜燈
鞆の浦の町並

 鞆の浦の港町には古い町並みが残り、1992年には都市景観100選に、2007年には美しい日本の歴史的風土100選に選ばれています。江戸時代からの「常夜燈」は今もシンボルとして残っていますが、当時の港湾施設である「雁木」「波止場」「焚場」「船番所」が全て揃って残っているのはここだけだそうです。

ポニョで描かれた鞆の浦

 近年は「崖の上のポニョ」で、宮崎駿監督が構想を練った地として有名になっています。ポニョは未見なので知りませんでしたが。

鞆城跡

 江戸時代初期には福島正則が「鞆城」を大規模に築城しますが、瀬戸内海中央という戦略的重要地点での大きな築城は徳川家康の逆鱗に触れて廃城とされてしまいます。福島氏移封後は譜代である水野氏の福山藩が誕生し、鞆城跡には鞆奉行所が置かれました。今では鞆の浦歴史民俗資料館が建っていますが、コロナ禍で休館中でした。

平成いろは丸

 古い町並みは風情がありますが、結構車が通るので狭い道路は危険です。おちおち歩いてられない気がしたので仙酔島に行ってみることにします。市営の渡し船「平成いろは丸」に乗れば5分で到着します。往復240円。

仙酔島

 “仙人も酔ってしまうほど美しい島”という意味で名付けられた仙酔島。外周約5キロほどですが、周辺では一番大きな島で、ホテルや国民宿舎・キャンプ施設があります。明治以降、皇室・皇族方が好んで訪問しているそうです。

弁天島と仙酔島

 途中にある弁天島。港と仙酔島との中間にありますが、島というより大きな岩という感じです。無人島ですが、弁天堂が建っています。例年5月にはこの島から花火を打ち上げる「鞆の浦弁天島花火大会」が催され、鞆の浦に初夏の到来を告げる風物詩とされているそうです。

石碑その1

 船着き場から近い御膳山展望台に行ってみます。こんな石碑が建っていました。行啓ということは、皇后とか皇太子が訪れたのでしょうか。

展望台から見た弁天島

 展望台から見た弁天島。まさに岩ですね。

石碑その2

 「名勝 鞆公園」の石碑も。鞆の浦、仙酔島、その他の周辺の島などが「鞆公園」と呼ばれているようです。江戸時代に鞆港に寄泊した朝鮮通信使は「日東第一形勝」と賞賛したそうです。

仙酔島からみた皇后島
仙酔島の砂浜 

 船着き場の裏手になる砂浜。釣りをしている人もちらほらと。五色岩という5色の岩が続く場所があり、パワースポットと呼ばれているそうですが、雨模様なのとパワースポットは全く縁が無い(パワーを感じない)ので今回はパスしました。

ルートイングランディア福山

 福山駅までバスで戻って、今宵の宿であるルートイングランディア福山に向かいます。ご贔屓のドーミーインやグリーンホテルモーリスはありませんでしたが、ここにも大浴場があるのです。というか、大浴場が健康ランドとなっています。それはともかく、駅からちょっと遠いですね。歩いて30分以上かかってしまいました。

ルートインの風呂

 いろんな風呂があって楽しいのですが、健康ランドなので宿泊客以外の客もたくさん来ています。というか、更衣室のスペース的に一般客がメインみたいですね。大浴場は好きですが、もっと落ち着いているとなおいいのですが。

修復中

 翌日はまん防措置が適用されているのでとっとと帰ることにしました。しかし駅前には福山城が。駅から歩いて行ける城というのは、姫路城とか岡山城とか、最近では丸亀城とかを訪れており、結構あるみたいですが、ここまで駅近な城はちょっと珍しいのでは。

福山城伏見櫓

 天守閣は修復中で入れませんでしたが、そうでなくてもコロナ禍では無理だったでしょう。城址は無料で入れます。城址公園というのは普通どこでも無料で、市民の憩いの場となっているのですが、高松城址(玉藻公園)はなぜに有料なのでしょうか。画像は現存する伏見櫓。伏見城から移築された櫓で、現存する最古の櫓のひとつだそうです。

福山城月見櫓

 こちらは月見櫓。これも伏見城からの移築とされています。こちらは戦災で焼失したので再建です。

福山城鐘撞堂

 鐘櫓。近世城郭で唯一本丸内に位置する鐘櫓とされますが、元々は多聞櫓に設置された鐘撞堂で、廃城後に多聞櫓が取り壊される中で鐘撞堂周辺のみが残されて単独で建つ姿になったそうです。

美しい瀬戸大橋

 ということで城址をぶらついて鈍行で岡山へ。約1時間で990円。もちろん新幹線も使えますが、それだと一駅であまりに味気ない。そしてマリンライナーで高松。しみじみ瀬戸大橋を通って、しまなみ海道よりこっちの方がよくね?と思ってしまいました。そういうのも一種の旅の効能なんでしょうかね。
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