長崎紀行(その1):20年ぶりの長崎訪問

8月もまだ上旬だというのに台風がダブルで日本に接近とか、とんでもないですね。そんな中高松は猛暑の真っ只中で、前から暑い暑いと言っていますが、先々週より先週が、そして先週より今週がアツゥイ!と暑さが右肩上がり。エアコンにオフタイマーを入れて寝るのですが、エアコンが切れると暑くて目が覚めてしまうと言う。そろそろ暑さの峠を越えてくれないものでしょうか。

こんなに暑くて仕事をやってられっかと謎のブチギレをして、長崎に行ってきました。県を越える移動の自粛が求められている中恐縮でしたが、出発地も到着地も緊急事態宣言やまん防措置の適用地域ではないので勘弁してつかあさい。まだ泊まったことがない佐賀に行こうとも思ったのですが、たまたまYouTubeでさだまさしの「長崎小夜曲」を聞いてしまったもので。代わりにはなわの「佐賀県」を聞いていたらSAGA佐賀を選んだのでしょうか…


長崎市は「長崎小夜曲」の他にも、朝ドラ「エール」にも登場した藤山一郎の「長崎の鐘」、クールファイブの「長崎は今日も雨だった」、瀬川瑛子の「長崎の夜はむらさき」などなど、ご当地ソングがいっぱいです。江戸時代の鎖国体制下でも唯一国際貿易を行っていたという異国情緒が歌心をくすぐるのか。人口は高松市ととんとん程度ですが、観光地としては長崎市に軍配が上がりそうです。

例によってマリンライナーで岡山まで行き、新幹線で博多へ。博多から長崎までは特急かもめに乗りました。長崎には20年ほど前に訪れて泊まったことがあるのですが、バスツアーだったので鉄路での長崎入りは初めて。初めて乗る特急はテンション上がります。JR九州はJR北海道と並んで面白い特急を作っていますね。

有明海沿いを走る特急かもめ。ここに干潟で生活するというムツゴロウが棲息しているのね。ムツゴロウというと「よーしよーし」と犬猫に寄っていくおじいさんを連想しますが、あの人は愛称が「ムツゴロウ」の作家の畑正憲。「ムツゴロウとゆかいな仲間たち」は結構長いこと見てたなあ。

有明海の向こうには雲仙岳も見えました。大規模火砕流で多くの犠牲者が出たのは30年前。それを思うとぼんやり眺めてていいのかと思ってしまいますが、静まっている山の佇まいは美しいです。

来年には西九州新幹線が一部開通するということで、「かもめ」の名は新幹線に引き継がれるそうですが、博多まで接続しないと乗り換えが面倒なので、新幹線の「かもめ」に乗るのは全線開通後になりそうな気がします。

新幹線開通のためか、長崎駅は工事の真っ最中。それはともかく、駅構内にはドリンクの自販機程度しかなく、キヨスクとかお土産店は全くなし。改札をくぐる前に買い物をしておかないと、駅ナカで難民化してしまいそうです。

まず向かったのは稲佐山。標高333メートルと、奇しくも東京タワーと同じ高さ。登山道もあるそうですが、猛暑の折登山は考えられず、ロープウェイで山頂へ。麓にある淵神社の脇に駅があります。

私が昇ったのは昼間でしたが、稲佐山は夜景の名所として有名で、函館山、摩耶山(神戸)と共に日本三大夜景の一角とされています。「1000万ドルの夜景」だとか。香港・函館・ナポリが世界三大夜景とされますが、長崎は2012年に認定された世界新三大の一角ともなっています。他は香港とモナコだそうで、香港は必ず入ってくるんですね(笑)。

夜は訪れませんでしたが、こんな感じだそうです。確かに美しいですね。海と街のバランスが三大夜景の条件なんでしょうか。


昼間の景色もなかなかのものです。ご覧あれ。軍艦島(端島)も映っているはずなのですが、よくわかりませんね。


こちらは市街地。中華街やグラバー園などが映っています。

長崎市北部。彼方に見える海は大村湾のはず。

続いて出島へ。長崎の異国情緒の震源地といえばやはり出島でしょう。江戸前期に作られた日本初の本格的な人工島ですが、明治以降は周辺の埋立等により陸続きとなり、在りし日の面影は失われてしまいました。


しかし、1996年から江戸当時の姿への復元を目指す出島復元整備事業計画が進められており、第2期整備事業が終わった現在でもかなり雰囲気が出ていますが、今後さらに周囲に堀を巡らし、扇形の輪郭を復元する予定があるそうです。完成予定は2050年とのことで、私が実査に見ることができるかどうかは不明ですが。

出島内にはミニ出島が作られていました。15分の1スケールだそうです。

長崎駅から稲佐山(麓)、さらに稲佐山から出島まで全て徒歩。歩くのは人生そのものと思っていますが、猛暑の中では軽く死にかけました。今まで熱中症になったことはないのですが、いつまでも若いつもりでいるといつかしっぺ返しを受けそうな気もしますね。今宵の宿は今年1月にオープンしたばかりのドーミーインPREMIUM長崎駅前。新地中華街にもあるので長崎で2軒目ということですね。高松にも2軒あるのですが、ドーミーインは複数展開が好きなんでしょうか。

ちょっと飽きてきたのですが、駅前の西友で買い込んでいつものように「カイジ豪遊ごっこ」。今回、ローソン限定の「トリスハイボール 夜風のトニック」というのが気になったので、わざわざローソンでこれだけ書い足しました。ハイボールといえば角瓶だろうとは思うのですが、トニックウォーターを使っているというのは異色で面白いなと思って。好きなんですよトニックウォーター。シュエップスのトニックウォーターには海外生活時代にお世話になりました。明日は二日目を。
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