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2021年夏季アニメ序盤の感想(その1):かげきしょうじょ!!/探偵はもう、死んでいる。/うらみちお兄さん/小林さんちのメイドラゴンS

○山田圭吾

 オリンピック、熱戦が展開されているようですが、個人的にはあんまり見る気になりません。始まったからにはアスリート達にはベストを尽くして欲しいですが、それにしても開催直前にはごたごたと辞任解任騒ぎがあってお騒がせでしたね。ネットが発達した現代、過去の言動も簡単に掘り起こされるので、すねに傷持つ身の人は平和だ人権だといった仰々しいお題目の付いた役職に就きにくくなったなあと思います。名探偵ポアロの名言に「過去の罪は長い影をひく」というのがありますが、ネット時代になって罪の影はいよいよ長くなってきた訳ですね。

魔法科高校の優等生

 傑作揃いじゃないかという前評判もあった夏季アニメですが、そろそろ3~4話まで放映されてきたようなので、例によって序盤の感想を行ってみましょう。総評を一言で言なれば「別にそんなことはなかったぜ!」ですな。まず打ち切りですが、「魔法科高校の優等生」は4話まで見ましたが視聴を打ち切ります。人気作「魔法科高校の劣等生」を深雪側から描いている物語ですが、キャラデザインが微妙に異なるのと、基本視点は違っても同じ物語を最初から繰り返しているということで新味がないこと、さらに作画や演出がもう一つということで、楽しく見ることができませんでした。

かげきしょうじょ!!序盤感想

 ではまず「かげきしょうじょ!!」。4話まで視聴しました。宝塚音楽学校をモデルとしているらしい「紅華歌劇音楽学校」に高倍率の難関をくぐり抜けて入学した女の子達が、希望や葛藤を抱えながら未来のスターとなるために日々奮戦する姿を描いています。

乙女の園か
乙女の園じゃ

 男の憧れ・乙女の園の物語ですが、「マリア様がみてる」とは違って色っぽくも甘くもない世界です。主人公渡辺さらさは背が高く天真爛漫で空気が読めないという、こういう作品ではわりとよくいる「周囲巻き込み型」キャラですね。ヒロインではなく主人公だからこういうキャラでいいのかも知れません。

さらさと愛

 さらさの同室でAKBがモデルらしいアイドルグループ出身の奈良田愛は女優を母に持つ美少女ですが、とにかく男嫌い。なのにアイドルグループに属していたという訳の分からない前歴を持っていますが、3話でその過去が明らかになったことで同情せざるを得なくなりました。ママンが母ではなくメス(女と言いたいところですが、あえてこう呼びましょう)であり続けるというのも子どもからするといい迷惑ですね。それにしてもCV花守ゆみり、近年やたら売れっ子ですね。個人的には「ゆるキャン△」のなでしこのような高音キャラはいいのですが、愛とか「裏世界ピクニック」の空魚のような低音キャラはあんまり好きではありません。

若本教官

 乙女の園を描くだけあってキャストは女性声優が多いですが、意外に男性声優も結構キャスティングされています。野島健児、諏訪部順一、飛田展男(「Zガンダム」のカミーユと言うべきか「ぼのぼの」の“しまっちゃうおじさん”と言うべきか)、若本規夫、子安武人と顔ぶれが何気に豪華。女性声優は若手が多いですが、なにかと声優ラジオでネタにされる双子の松田姉妹が双子姉妹を演じていて笑います。双子なのに生年月日が一日違うということは、出産が日をまたいだということか。

紅華歌劇団

 乙女の園の話、百合でも陰湿な意地悪関係でも興味津々なのですが、これまではなにかと外部の男共の介入が多くて、イマイチ女の園らしい閉鎖的な雰囲気が弱かったので、今後に期待。教職員などの学校関係者以外の男はもういらないので、“コップの中の嵐”を描いて欲しいです。

探偵はもう、死んでいる。序盤感想

 続いて「探偵はもう、死んでいる。」。3話まで視聴しました。実は3話で切ろうかと思っていたのですが、3-4話がちょうど続き物になっているので、一応4話まで見て判断します。

シエスタ

 前評判が高く、ミステリーは好きなので期待していたのですが、1時間スペシャルの1話はともかく、2話以降、つまり自称名探偵シエスタ亡き後がだるすぎます。なにより主人公の君塚がウザすぎる。1話では中学生でしたが、この時点でケンシロウばりに「おまえのような中学生がいるか!!」とツッコみたくなる存在だったんですが、シエスタが可愛かったのでまだ許せました。

おまえのような中学生がいるか

 こいつがシエスタ亡き後はウザさに磨きがかかってしまっていて、やることなすこと鬱陶しく感じます。3年間に及んだシエスタとの活躍が描かれていないということもありますが、シエスタの名探偵部分を除いたウザい要素(美少女だから許せるけど)だけを継承してしまったような。

シエスタ亡き後

 なによりも本作、期待していたミステリー要素はほぼなさそうなんです。世界観は「ブギーポップは笑わない」に近いかも知れませんが、出来は劣化コピー的か。原作はファンが多く、出だしは悪くても最後まで見ればきっと…などとも言われています。とすると監督が悪いのか演出が悪いのか、はたまたアニメ制作会社が悪いのか。なんいせよ、ウザい主人公を我慢してまで見続けなければならない必然性はないですね。

うらみちお兄さん序盤感想

 お次は「うらみちお兄さん」。3話まで視聴しました。「おかあさんといっしょ」がモデルらしい子供向け番組「ママンとトゥギャザー」に出演する体操のお兄さんとその仲間達の日常を描いたブラックコメディです。子供たちに笑顔を振りまく優しいお兄さんが抱えるしんどい、辛い、何もしたくないといった「裏の顔」。それを時折思いっきり表に出して子供たちに見せてしまうと言う。

歌のお姉さん

 売れないアイドル歌手、ものまね演歌歌手、ナイトクラブのジャズ歌手などと職を転々し、売れない漫才コンビの片割れと同棲6年目で結婚願望が強いものの空かされまくっている「歌のお姉さん」(32才)がやさぐれているのは良く判るのですが、体操のお兄さん表田裏道(31才)がやさぐれまくっている理由が良く判りません。そのうち描かれるのかな。

さわやかお兄さん
闇だにじみ出すお兄さん

 うらみちお兄さんが神谷浩史、歌のお兄さんが宮野真守、歌のお姉さんが水樹奈々、他に杉田智和、中村悠一、堀内賢雄、三木眞一郎と、とにかく出演声優が豪華なのが話題になっています。

歌のお兄さん

 面白いっちゃあ面白いのですが、30分尺はちょっときついかも。15分くらいで良かったんでは。あとどうしてうらみちお兄さんがそこまでメンタルをやられているのかについても描いて欲しいですね。ところで歌のお兄さん、姉さんや体操のお兄さんって、それだけで食っていけるだけの収入を得られるんでしょうか?食えないから他にもいろいろバイトしているということなら、やさぐれる気持ちもわからんではないのですが。

うさぎとくま

 かつてリアル歌のお兄さん(元)がテレビで、月収は30万円程度で「恋愛禁止」「他局のテレビ出演禁止」「海外旅行禁止」「歌舞伎町を歩くこと禁止」といった厳格なルールがあることを明らかにしたそうですが、これが事実なら相当キツいですね。うらみちお兄さん化待ったなしか。しかし別のリアル歌のお兄さん(元)は“一流企業の部長クラス”の年収だったと語っており、これだと年収1000万円以上は固そうです。どっちが本当なんだ(笑)。

メイドラゴンS序盤感想

 最後は「小林さんちのメイドラゴンS」。3話まで視聴しました。1期は2017年冬季アニメで、大好評でしたが、2期制作するまでに4年以上経過してしまったのは、制作会社である京都アニメーションを襲ったあの惨劇のせいでしょう。

惨劇の地

 「惨劇」以来、京アニの初の元請制作作品ということで、放映されるというただそれだけで涙で視界が霞んでしまうというものです。なにしろ1期の監督さんも亡くなってしまっていますし。とにかく京アニに再びアニメ制作ができるようになって本当に良かったです。元請作品はほぼハズレなし(ただしエンドレスエイト、テメーはダメだ)で、“当たり”の制作会社の筆頭格である京アニの復活はアニメ業界全体にとっても明るい話題でしょう。

メイドラゴンメインキャスト

 今期クール教信者原作作品は3本もアニメ化されており、原作担当である「ピーチボーイリバーサイド」、作画担当である「平穏世代の韋駄天達」についても次回以降語ることになると思いますが、白眉はやはりメイドラゴンではないでしょうか。

トールとイルル

 新キャラとして混沌勢最過激派のイルルが登場し同じ混沌勢のトールと大立ち回りをしましたが、人タラシならぬドラゴンタラシの小林さんの魔の手(笑)にかかって同居することに。やたら巨乳ですが、ドラゴン勢は幼女のカンナを除いて大体グラマラスなので、人間に変身したドラゴン族の共通項なのかも。

メイド喫茶で働くトール

 本作はドラゴン達のいる日常生活を描きつつも、しっかり異世界側の介入も描いているので、今後もドラゴン族などが登場してくるのではないでしょうか。

杉田ドラゴン

 既にイルルを殺そうとした調和勢のドラゴンが出てきましたし。外道なドラゴンでトールにボコボコにされていましたが、CVは本作が好きと公言していた杉田智和だったので、出演できて良かったねというところでしょう。さらに杉田智和好きを公言していたトールのCV桑原由気にとっても共演して絡めたのは「ご褒美」だったのでは。
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