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2021年春季アニメの感想(その2):究極進化したフルダイブRPGが現実よりもクソゲーだったら/スーパーカブ/スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました

秋月邂逅

 「艦これ」で任務のため久々にヌルめのバシー海峡(2-2)に行ったら、ボスマスで突然秋月がドロップしました。どうやら6/22から期間限定で邂逅出来るようになっているようです。それを知っていて向かっていたら、いわゆる“物欲センサー”が作動して中々邂逅できなかったかもですが、まるで知らなかったのでセンサーが反応しなかったようです。

秋月

 先日終了したイベントで念願の初月をゲットしたので、秋月型は4姉妹全て揃っていますが、防空艦は貴重だし通常はドロップせず建造も不可なので、ありがたくサブ艦としていただいておきましょう。運営にはぜひ葛城の限定ドロップも検討していただきたいですね。

究極進化したフルダイブRPG感想

 さて最近のローテーション的には「不倫妻」のタイミングなんですが、春季アニメが終了ラッシュなので、今回はアニメ感想を優先させて下さい。まずは「究極進化したフルダイブRPGが現実よりもクソゲーだったら」。このタイトルの長さはいかにも「なろう」系なんですが、原作はライトノベルです。

究極進化したフルダイブRPG感想その2

 陸上短距離のホープと目されていた主人公結城宏(ヒロ)は、緊張のあまり競技中に転倒した上、漏らしてしまうという非常に恥ずかしいハプニングからドロップアウトしてしまい、ヤンキーには定期的に金を巻き上げられるは、尊敬のまなざしで見ていた妹からは邪険にされるはで現実世界に失望し、ゲームにのめり込む毎日を送っていました。ある日インチキゲーム屋の美人店員に騙されて購入したフルダイブRPGソフト「極・クエスト(略称キワクエ)」をプレイする事になりましたが、それはリアルを極めすぎてクリア不可能で「めんどくさい」とされるいわゆるクソゲーでした。

現実より過酷
いじめ横行

 舞台は40年位未来の話ですが、ゲームの性能以外はほぼ現代と変わりありません。キワクエは当初そのリアリティの高さから話題になりましたが、進行があまりに面倒くさい上にゲームオーバーになるとソフトもハードも壊れてしまうため、「最低最悪のクソゲー」と評価されています。キワクエのひどさにより、「ゲームはゲームらしくあるべき」という考えが広まり、過度に現実性を帯びたゲームは以降出なくなっているので、ある意味エポックメーキングな作品とも言えますが、中古ソフトを買い取って貰うのにお金を払わなければならないと言われ、産業廃棄物のような扱いを受けています。

ヒロとレオナ

 騙されて始めたヒロはいきなり親友のNPCを誤って殺してしまい、その妹から命を狙われるようになってしまいます。獲得してしまった「親友殺し」の称号はその後微妙な変化をしつつもヒロについてまわり、キワクエ世界ではNPC達に酷い扱いを受け、また親友の亡霊につきまとわれることに。

ゲームでも漏らすヒロ

 そんな酷いゲームなら止めてしまえばいいのですが、美人店員玲於奈(他人には見えない妖精の姿でヒロをサポートしますが、超いい加減)にそそのかされて続けている間に精神的にタフになっていきます。また唯一ゲームクリアしたとされる若手都議会議員の攻略サイトも参考に、なんとか攻略しようとします。ゲーム開始時点で「テッドの町」という場所におり、この町から出ることが最初の目的になりますが、結局最終回まで出る事は出来ませんでした。

ヤバいキワクエ

 しかしキワクエのすっとこどっこいなイベントや素っ頓狂なNPC達との遭遇は確実にヒロを変えたようで、ランニングを再開したり不良の絡みを撃退したりするように。現実以上にクソなゲームに立ち向かったことで現実に対抗できるようになったようです。最初にそんなクソゲー封印して終わりじゃないかとも思いましたが、現実でも閉塞状態のヒロにとっては、いい打開策になったようです。唯一のゲームクリア達成者である若手都議会議員がむしろ凄すぎるのですが、おそらく彼も「親友殺し」の称号を得ています(笑)。

ヤバい二人

 原作は継続中で、アニメは既刊3巻のうち2巻までを描いて終了しています。今後もヒロはキワクエをプレイするのでしょうが、逃避していた現実世界に向かい合うようになったここで終わりにしても綺麗に終わっていると思います。最初の現実よりクソなゲーム世界なんて見てどうするんだと思いましたが、回を追うごとに理不尽なゲームへのヒロのツッコミやら玲於奈のボケが面白くなっていき、結構楽しく見ることができました。

スーパーカブ感想

 続いて「スーパーカブ」。小説投稿サイト「カクヨム」で連載されたトネ・コーケンの小説が原作で、両親も趣味も友達もない、何もない少女・小熊(嘘のようですが本名。多分“カブ”から命名されたと思います)が破格の値段で手に入れた新古車のスーパーカブ。カブとの出会いにより変わっていく小熊の世界が描かれていきます。

小熊とカブ

 原作は既刊8巻ですが、アニメで描かれたのは2巻まで。なので2期制作どんと来いなんですが、6話で描かれた「カブ二人乗り」がネットで炎上するなど、アニメでは説明不足な面もあったので、どうなるのか判りません。小熊のカブは小熊が小型二種免許を取得したことで50CC以上に改造されていたので、二人乗り自体は可能なのですが、免許取得後1年が経過しないと違法になってしまうのだそうです。つまり先輩カブ乗りの礼子が運転していれば良かったのでしょうが。

小熊と礼子のカブ

 リアルで美しい背景、BGMにクラシックなどを利用するフィルムスコアリング(できあがった映像に対して音楽をつけていく手法)、ゆったりとした空気感や無言の間、演出の難しい日常芝居を重視するような作風は評価が高いですが、説明不足と思われる場面も結構ありました。

冬仕様カブ

 例えば乗り始めの頃はズブの素人だった小熊がカブを知っていく過程は良かったのですが、終盤ではすっかり「プロのカブ乗り」(笑)になっているのですが、そこまでの経験とか知識を得る過程は描かれていないんですよね。

問題の二人乗り

 また「ホンダ・スーパーカブ総生産1億台記念作品」と銘打たれたせいかも知れませんが、スーパーカブ推しが過ぎる傾向があったような。例えば終盤、親しくなった同級生の恵庭椎が事故で自転車で川に落ちた際、なぜか親ではなく小熊に電話して助けを求め、小熊も小熊で親や消防などに連絡もせず「カブが行く」とか言って現場に向かったり。どこのハードボイルド作品だ(笑)。

春を探しに

 結果的に椎に外傷はなかったのですが、自力で川から出られない状態なら骨折などを疑ってもおかしくないし、小熊は自分一人でなんとか出来るという判断をどこで行ったんだと。助けに行くにしても、結果「そんなに大騒ぎしなくても良かったな」ということになろうとも、消防や警察には連絡しておくのがベターだと思うのですが、カブ推しが過ぎたあまりに常識外れな行動になってしまっているような。

事故った椎

 事故で椎は自転車を壊してしまった(それほどの事故なのに本人は無傷というのがまた…)ので、スーパーカブよりコンパクトなリトルカブを購入しており、今後は3人でツーリングが出来るようになっていますが、物語はそこで終了しているのでトリオでのツーリングは2期以降ということに。

カブで雪遊び

 それはともあれ、スーパーカブのある生活、なんか良さげですね。世界中で広く普及していてカスタムパーツが豊富で交換部品の入手も容易なので、「装甲騎兵ボトムズ」で言えばスコープドックみたいなものか。キリコのように小熊もそのうちスクラップ置き場でカブを一台でっち上げたりして。ノーマル状態からスチールボックスやら前カゴを付けて積載能力を上げ、冬にはウインドシールドとハンドルカバーで寒冷対策など、カスタマイズの楽しみもあったりして。レッドショルダーカスタムとかもあったりして。

スライム倒して300年感想 

 最後に「スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました」。こちらは正真正銘の「なろう」系です。過労死してしまったOLが女神に同情され、不老不死の魔女(17歳)として異世界に転生しますが、平和な村近くの高原でスローライフを満喫しつつ、生活費稼ぎとして毎日スライムを倒していたら、300年経って「レベル99」の最強の魔女となっていたという。

アズサの前世

 “高原の魔女”アズサは前世が前世だっただけにスローライフに憧れており、満喫したいと思うのは自然なんですが、300年はさすがに飽きるんじゃないですかね。性別は違いますが2020年秋季アニメ「神達に拾われた男」の主人公も前世はブラック企業勤めで、転生後は神達の手厚い加護を受けて森で一人暮らしをしていましたが、3年くらいで世に出ることになっていました。作品の出来はともかく、一人でスローライフを満喫というのは3年程度で十分じゃないかと思いますが。

スライム退治

 最強の魔女という噂はたちまち広がり、ドラゴンが挑戦して来たり、殺したスライムの魂から生まれた精霊が復讐に来たり、上級魔族と知り合ったりと、300年間の静かな暮らしは一気に変化していくことになりますが、アズサは賑やかなのも悪くないと言っているのでそれはそれで楽しいようです。

神達に拾われた男くまクマ熊ベアー

 女性主人公がチート能力を持ちつつのんびり暮らすというパターンは、やはり2020年秋季アニメの「くまクマ熊ベアー」(「なろう」系)にも近いです。「なろう」で一つの流行なのかも知れませんね。いろいろ事件は起きますが、基本ゆるいので深刻な事態になることはなく、続編を作ってもやはりゆるく進行することになるんでしょうね。はっきり言って「神達に拾われた男」+「くまクマ熊ベアー」÷2で「スライム倒して300年」になると思います。

アズサと愉快な仲間達 

 「スライム倒して300年」と「神達に拾われた男」「くまクマ熊ベアー」の3作品は、ぼけーっと何も考えずに眺めたり、何かしながら横目で見ているのに適当な作品かなと思います。見て何が残るということはありませんが、日々の暮らしに疲れた心にうるおいというか安らぎのようなものをくれるような。疲れていない人には無用ですが、そうでない人には悪くないと思います。何気に声優も豪華だし。

17才になったアズサ
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こんばんは

遅ればせながら、昨年に続き今年もお引っ越し大変お疲れ様でした。

スーパーカブは結構現実離れしたところがありましたね。
礼子といい椎も転落したにもかかわらず無傷のようで、ターミネーターのように頑丈でうらやましい限りです。
椎に至っては冬の川に浸かったうえ、ずぶ濡れの状態でカブの前カゴに入れられて運ばれて前方から強い風を受けて体感温度は相当低かっただろうと思いますが、凍死せず耐寒性にも優れていますね。

椎の転落事故の際に小熊が消防や警察に連絡しなかったのは有り得ないと思っていましたが、4chanのスーパーカブのスレで、「過去に学校で椎が分けてくれたテアルラテに寒いからとグラッパが加えられていた事を思い出して、今回椎が事故を起こしたのは体を温めるために飲んだ飲み物にアルコールを加え過ぎていて酔っていたからかもしれないと察して、飲酒が発覚する事を避けようとしたから」というようなコメントを見て一瞬なるほどと思ってしまいました(笑)。

前回のコメントに対して頂いたお返事の中で

>花苗を主人公に置き換えた新海版「スーパーカブ」とかどうでしょう。礼子のポジションに明里が来ちゃったりして(笑)。

と仰っていましたが、貴樹が他の人とは違って見えた花苗の目に明里はどう映るのか、アニメではほとんど描かれなかった明里の高校時代がどうなるのか、花苗と明里がスーパーカブを介してどんな関係を築いていくのか等、興味が尽きないです。

個人的にはスーパーカブは、美しい日常風景、カブ、サーフィンや桜の季節で一区切り等、秒速を思い出す要素の多い作品でもありました。内容は逆みたいな感じですが。
バイクのある生活の日常的なところは楽しめたので、2期があってほしいです。

Re: こんばんは

 オリガミさんこんばんは、いらっしゃい。いつもありがとうございます。

 椎の転落(物理的に)については、普通ならまず親に連絡するだろうという初期挙動の怪しさから一貫して変な行動のオンパレードでしたね。一応自転車が衝撃を全て受けたので椎は無事(代わりに自転車が再起不能)という言い訳があるようですが、これも普通に考えたら自転車が壊滅状態なら肉体もただでは済まないだろうと思ってしまいます。

 死ぬの生きるのという状態なら、酒気を帯びているとかいうことが問題になるのかなという気もしますね。自転車も飲酒運転はいかんらしいですが、バイクや自動車とはそれなりに差があるような気もします。

 美麗な背景とか静かな日常などの描写の中に、礼子の富士山チャレンジとか二人の雪遊びなど、結構過激なアクションが差し込まれていて、この人達は本当にカブを愛しているのかちょっと疑問を持っちゃったりして。

 こんな風に言ってしまうと批判ばかりに見えてしまうかも知れませんが、基本毎週の癒し作品でした。原作ストックはたっぷりあるようなので、原作的には2期制作は余裕でしょう。

 「秒速スーパーカブ」(仮題)については、明里と花苗の相性がネックですね。なんとなくですが、明里は水野さんと相性が良さそうな気がします。カブという共通項があればいけるんでしょうかね。
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